御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中)   作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!

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 作者が原作詳しく知らないせいで構成を組みなおすのメンドクサイ(自業自得)





21話

「……あのぅ…」

『……なに?』

 

 御坂は石像のように動かなかったが、しばらくすると復活し

 

「どうして……俺がロシアにいるって?」

『あなた、ここ最近いつものコンビニでバイトしてたでしょう?今までより多くシフト入ってたみたいだし』

 

 ……あ、もしかして!

 

『……店長さんに聞いたわよ。ロシアに行くための旅費を稼いでたんですって?このタイミングでの休学届。そして、今の反応』

「あれ?もしかしてカマかけられた?」

『全く、ロシアなんかで何するつもりなのよ?』

「いや、ちょっと戦争に……」

『戦争?何言ってんのよ?ロシアと戦争になんの関係があるのよ?』

 

 ……あれ?今はロシアが学園都市に宣戦布告中じゃ……もしかして、間違えた⁉

 

(やっちまったぁぁぁああああ!!!滅茶苦茶恥ずかしィィィィィイイイイ!!!)

『どうしたのよ?』

「……い、いや、なんでもない。そのぅ、あれだ!ちょっとした旅行だよ旅行!もし戦争になんかなれば、これからは気軽に海外なんか行けないだろ?」

『……まぁ、そうだけど。っていうか、アナタか外国旅行嫌いじゃなか――』

「あ、俺ちょっと急いでるから!じゃあな!」

『え、ちょ――』

 

 大慌てで電話を切る御坂。

 

「……それにしても、日にちを間違えるとか。……どうしよう」

 

 そんなことを呟く御坂は、今後の予定を考える。

 

「……そうだ思い出した。確か、ベツレフムだの何だのが動き出すのは十月三十日。今は確か、十月十七日。……どうしようか?核兵器の下見でもするか?」

 

 やらかしたというレベルではない。

 

「……今更帰るってのはもなぁ。そもそも、学園都市からの外出届はそう簡単には出ないし、今回は運がよかったんだよなマジで」

 

 今帰ったら、次の外出許可は下りないだろう。その場合、戦闘機をハイジャックしなければならないが、そんなことをするだけの力は御坂にはない。

 単純な力というなら、雷神モードがあるが、あれは力の加減が非常に難しい。少なくとも、最小限の威力で脅しを通り越して殺してしまう。

 

「……いや待てよ、確か今の時間帯は……ロンドン!」

 

 そうだ!今の時間帯なら、上条さんたちはイギリスクーデター、一方通行はエイワス、浜面は麦野。そう、今は物語が展開している!

 

「そうと決まれば、さっさとロンドンに向けて出発じゃあ!」

 

 ……どうやって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在、上条当麻は目の前の事態を脳が処理できず、放心状態であった。

 なので、掻い摘んで現状を確認してみよう。

 最初は、インデックスとともに土御門元春によってイギリス行きを強いられた。途中、乗っていた飛行機がハイジャックにあったが、何とか乗り切り無事空港に着いた。

 そこまではよかったのだ。そこまでは。

 ……問題は

 

「あ、短髪!どうして短髪もいるの?」

「……聞かないでくれ」

 

 そんな風にげっそりとした表情で言う御坂。一体何があったのか。

 

「……くそ、ロシアと日本との時差の関係でほぼ徹夜状態だ。眠い」

「……いや、なんでお前がいるの?お前も土御門に連れてこられたのか?」

「そんなわけあるか。……まぁ、ちょっとした事情があるんだよ」

 

 どういう事情があればイギリスに来るんだよ。と、ツッコミたい内心を押さえつける上条。

 

「とうまったら酷いんだよ!結局びーふおあふぃっしゅは有耶無耶になるし!」

「俺も腹減ったな。なんか奢ってやるよ」

「「ホント⁉⁉⁉」」

 

 中学生におごってもらえると聞いて目を輝かせる高校生(かみじょう)。哀れである。

 

「向こうからコーヒーの匂いがするんだよ!」

 

 インデックスが視線を向けているほうを見ると、本当に喫茶店があった。

 そういうわけで

 

「ふぅ、お腹いっぱいなんだよ!」

「いや~助かったぜ御坂。お前が居なきゃ飢え死んでいたかもな!ついでに上条さんの頭皮もな!」

「どっちも別にいいけどさ。ちょっと食いすぎじゃね?予算もつかこれ?」

「ねぇ待って、今上条さんの頭皮どうでもいいって言った?」

「言った」

「上条当麻」

 

 すると、上条の肩に手を置く女性が。

 片足だけ大きく切り取ったジーンズに、へそが見えるほどに片側の裾が絞られたTシャツに、同じく片腕だけ露出するように切り取られたジャケット。

 

「お久しぶりで――」

「な、なぜ堕天使エロメイドがこんな所に……ッ!」

「ぶふっ!」

 

 イギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の『聖人』、神裂火織(かんざきかおり)である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの~神裂さん?どうして俺もヘリに乗せられてる訳でしょうか?」

「どうして、と言われましても。アナタは我々魔術サイドとも繋がりがありますし、インデックスを救うのに一役買ってくれた重要人物。ですので、我々に協力して頂けないかと思い」

「思いじゃないよね?完全に拉致に近かったよね?聖人の(ちから)フルで使ってたよね?」

「っていうか、なんで俺たち呼ばれたの?」

 

 上条の疑問はなぜかスルーされる。

 ヘリに押し込まれてしまった御坂は、文句を言いつつもこの展開に内心ガッツポーズを決めていた。

 

(いや~あぶねぇ!初っ端から躓くとこだったぜ!にしても……)

「だからって、俺みたいなのが関わっていい話なのか?」

「先ほど問い合わせましたが、アナタに関しては問題ないようです。魔術を知る科学サイドの人間、恐らく、イギリス側の今後の学園都市とのパイプになればと思っているのでしょう」

「ちょっと待て、話がぶっ飛んでてよく分かんねぇが……。つまり、御坂は土御門みたく魔術サイドのスパイなのか?それともその逆?」

 

 そこで上条さんが介入してくる。まぁ、そうなるよな。

 

「そういうわけじゃないんだがなぁ。それに、俺にはそこまでの権力はないし」

「……お前って結局何者なの?」

「通りすがりの中学生だよ。覚えておきな」

 

 どこぞの破壊者のような名乗りをしていると、ヘリが目的地に着く。

 

「……向かい風の影響で到着予定時刻を過ぎてしまうとは、我ながら失策。急ぎましょう。もう皆様お集まりのはずです」

「集まり?」

 

 上条がここで疑問の声を上げるも、普通にスルーされる。

 

「ねぇねぇ、サンドイッチとかあったりしない?」

「ふざけんなテメェ!さっきあれだけ食っただろうが!」

「ふふふ、アナタたちは最近一緒に暮らさないようになったと聞きましたが、仲が良いままの様で何よりです」

「うるせぇ堕天使エロメイあぶねぇ!」

 

 御坂に向かって手のひらを向けて突っ込んでくる神裂。その凶悪な手を紙一重で躱す御坂。

 

「ふざけんなこのクソ女!テメェのゴリラ超えの握力で掴まれたら潰れたトマトになるわ!」

「(……と、とにかく!パイロットや他の皆がいる場所でその会話は禁止です。分かりましたか⁉)」

 

 っち、仕方ない。

 にしても、今回は偶々うまくいったが、やはり原作知識が劣化してきてるな。新約は衝撃的なことが多かったからまだ大丈夫だが、旧約の状況は少しまずい。

 どうやら、今後の旧約は後手に回りそうだ。

 

「そ、そういえば、この宮殿に俺が入っても大丈夫なんだよな?イギリスって魔術発達してるらしいし、この宮殿にも魔術が仕掛けられて、俺が足を踏み入れた途端に国宝のアレやコレやが片っ端からぶっ壊れて不幸な弁償ライフとかじゃないですよね?」

「何だ、そんなことですか?」

「いや、割と問題だと思うけど」

「ですよね!」

「それについては大丈夫ですよ。確かにイギリスは魔術の発達した国ですが、現在、このバッキンガム宮殿はその手のセキュリティ機構がすべて撤去されていますから」

 

 そりゃそうだ。そんなことしたら、相手に罠の中に入ってくださいと言っているようなもの。そんなんでは外交に支障が出る。

 

「それに、あの女王についてはそのようなセキュリティは必要ないでしょう」

 

 まぁ、確かにな。

 

「来たか」

 

 すると、突如日本語で話しかけられる。声の方を振り向くと、イギリス人の男がいた。

 

騎士団長(ナイトリーダー)。移動手段の供与には感謝します」

「ヘリのことなら気にすることはない。我々にとっても必要な支出だった」

 

 すると、騎士団長(ナイトリーダー)は俺たちのほうを見て

 

「ふむ。君たちが禁書目録の管理業務を負う者か」

「え、ええ?管理業務とかって言われると微妙ですけれど……」

「っていうか、いつの間にか俺まで管理者扱いされてるし」

 

 まぁ、最初の頃は確かに管理してたけど。

 

「あの10万3000冊を保全する人物とはどのような者かと興味を抱いていたのだが……、まさか夫婦で行っていたとは」

「いや待ておかしいだろなんでそうなったお前の脳みそバグってるのかシンナーでも吸ってんのか!」

「……え~っと、上条さんの意見は聞いてくれないの?」

「うっせぇお前が喋るとややこしくなるから黙ってろ!」

「ひどい!」

 

 原作御坂ならともかく、なんで俺と上条さんが夫婦扱いなんだ⁉納得いかねぇし俺は(精神的な話で)ホモじゃねぇ!

 まぁ、そんなこんなありながら。

 

「……つか、なんでそもそも俺たちはここに呼ばれたの?」

「案内役である土御門は何も言っていなかったのですか?」

「いきなり変なガスを喰らって置き去りにされた……」

「草生える」

 

 土御門さん暗部だから誘拐なんてお手の物ですもんね。

 

「今から行うのは、作戦会議のようなものだ。表向きは王族との『謁見』であるため、出来れば正装してほしかったのだが……」

 

 騎士団長がそんなことを言いながらこちらを見る。

 

「学生服もある意味正装だし大丈夫だろ。尤も、神裂さんの正装は堕天使エロメイドだろうが」

「違います!あんなものは正装ではありません!!」

「作戦会議って、そもそも何の作戦について話し合うの?」

 

 ここでインデックスがまともな質問をする。

 

「ユーロトンネルの爆破に、魔術が絡んでる可能性が出てきたのだ。その先は陛下から聞くがいい」

「……陛下」

「イギリス女王だな」

 

 そして、御坂達は他よりも一回り大きな扉の前にたどり着く。

 騎士団長がその扉を開けようとすると――

 

 

 

「ぐおおー……。ドレスめんどくさいな。ジャージじゃダメなの――」

 

 

 

 ガタンッ!と、騎士団長が何かを隠すように、開けかけていた扉を閉める。

 

「……しばしお待ちを」

 

 そう言って、騎士団長は扉をそっと開けて中に入る。

 

「ぬぐお⁉入ってくるときはノックくらいせんか貴様!」

「謝罪はしますがその前に一言。……テメェ公務だっつってんのにまたジャージで登場しようとしただろボケ馬鹿コラ!」

 

 ……英語勉強しておいてよかったのかよくなかったのか、分からなくなるなこれ。

 

「なんて言ってんの御坂?」

「イギリスの女王陛下は公務でジャージを着るらしい」

「……え?」

 

 そしてしばらくの間、扉の奥が騒がしかった。

 

 

 

 




 飛行機で一度自国を出た後、向かった外国から別の国に直接行くことって出来るんですか?

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