御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中) 作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!
『カーテナ=オリジナル』の暴走を成功させ、カヴン=コンパスによるバッキンガム宮殿への大規模閃光砲撃を敢行するイギリス清教。
御坂達は、トラックに乗りバッキンガム宮殿に向けて進んでいた。
「おい。すげぇ砲撃だけど、周りの被害とかは大丈夫なんだろうな?」
「宮殿の周りは大きな公園だから、流れ弾は大丈夫じゃないかな」
「それより、この攻撃でもキャーリサが倒れないことに留意すべきです」
正直、あんなとこに入っていったらフレンドリーファイア食らいそう。と、御坂は他人事のように思う。
「こんな戦場に、ド素人が拳一つで突っ込んでいこうってんだから、我ながら無謀だな……」
「自覚はあるようで何よりだよ」
まぁ、実戦経験だけはプロの領域だろうが。
「なぜ……。イギリスという国家の危機に、命をかけるほどの責務がないあなたが、死地へと向かってくださるのですか?」
「大層な理由なんざねぇよ。もしこのクーデターに巻き込まれた人間が、みんな撃たれるためだけに生まれてきましたなんて、シューティングゲームのサブキャラみたいだったら、俺だってとっとと学園都市に帰ってたさ」
「その例えはちょっと残酷だな」
「話の腰を折らないでくれない御坂さん?」
上条はため息をつきながら、言葉を続ける。
「でも違うんだ。みんなそれぞれ、死ぬほど重いものを抱えて、そいつを失わないように走り回って生きてんだよな。だったら、そう簡単に切り捨てられるかよ!」
「やだ、上条さんかっこいい///」
「……なんか寒気がしたんだけど」
その瞬間、御坂が上条の首を絞める。
「どういう意味ですかねコンにゃろう?」
「ちょっ!絞まってる!イタイイタイ!悪かったから!」
「フフッ。あなたはウィリアムとはまた違った種類の傭兵なのですね」
すると、御坂が突如顔を上空に上げ――
「冗談だろ……」
「?……!、まさか、カーテナ=オリジナルの全次元切断の残骸か!」
「しっかり掴まっててください!」
五和が警告をし、凄まじいドライブテクニックで残骸を躱していく。
「ちょ、振り落とされたァァァァ!」
「なっ!御坂⁉」
全く掴まっていなかった御坂が、トラックから振り落とされる――
「まぁ、戻ってくるんですけどね」
「戻るんかい!」
いつものように電磁力にはお世話になる御坂だった。
だが、残骸を振り切れずにトラックは転倒し、上条と御坂はトラックから放り出された。
「ガはっ、ゲホッ!……インデックス?」
「ぐッ……、神裂たちは大丈夫だろ。こんなんでやられるほど柔じゃねぇ。それより、第三王女は⁉」
「……あそこだ!」
上条の指さす先には、ボウガンを片手にバッキンガム宮殿に向かって走っていくヴィリアンの姿があった。
二人はその後を追って走っていく。
「もうやめてください!」
「……ほぉ、まさか一番乗りとは意外なの。愚昧なる我が妹よ」
「……、」
ヴィリアンがキャーリサにボウガンの照準を合わせる。
「だが矢を
キャーリサがカーテナ=オリジナルを横薙ぎに振るう。すると、そこから『切断面』が出現しヴィリアンを押し潰そうとする。
「キャーリサ!」
それを間一髪で救う上条。
「おめでとう、表彰もののファインプレーだったぞ」
「……いきなりのラスボスかよ」
さっき自分で名前呼んでなかったっけ?そんなことを考えながら、上条の横に立った御坂がキャーリサに問いかけた。
「それで第二王女様。伏兵はどこにいるの?」
「え、それ普通に聞くの⁉」
「フフッ、警戒しなくても伏兵などいないの。ちょっとしたライブ中継に使ってしまったし」
「!……、まさかお前……、斬ったのか⁉」
曲がりなりにも一緒に戦ってきた仲間だろうが!と、キャーリサに叫ぶ上条。
だが
「ぬかせ。高い地位と血税からの報酬は、国家のために身を粉にする覚悟に与えられるもの。ならば、国のために消費されることは、騎士の本懐だろうが」
そして、御坂は見た。
上空からやってきた
「おかげでもう一度固い結束が生まれたの。クーデターを成功させねば、国も自分も滅ぶ恐怖の下に!」
「……なッ⁉」
攻撃用移動要塞グリフォン=スカイ。無人式の霊装だがそれゆえに連携戦闘行動はイギリスでも随一。
そんな兵器が、今目の前にいて、こちらを狙っている。
「……やばいぞあれ」
「分かってる!」
しかし、上条達が具体的な対処をする前に、要塞から攻撃が放たれた。
「チッ!」
「ちょ、早い早い!」
御坂は上条を右手で掴み、電磁力で門までかっ飛んで行く。
「ガハッ!」
だが、この力による移動は、減速が出来ないという弱点がある。
それ故、遠くから移動すると、磁石が鉄に勢いよく張り付くように、その衝撃を体で受けてしまう。
「御坂⁉大丈夫か⁉」
「……ギリギリな」
「対人では威力が大きすぎて、霊装の自動判断が狂ったな。本当なら真っ二つになるはずなのに」
そんなことを平気で言うキャーリサを、上条は烈火のごとく睨みつけ
「第二王女、キャーリサ!」
「フン……、死ね!」
キャーリサが再び一閃を振るう。すると、上空から切断された次元から、残骸物質が降り注ぐ。
上条はその残骸に呑み込まれ――
「あれ?生きてる?」
――る前に、
「ようやく、まともな方法で借りを返すことができましたね」
「神裂⁉……、俺としては堕天使エロメイドでもげふんっ!」
余計なことを言った上条を、繋いでいたワイヤーで引っ張り黙らせる。
「す、すいません……」
「全く、アナタという人は……!」
「とうま、後で話があるんだよ」
神裂の背後から、ゴゴゴゴゴという音が聞こえてきそうなオーラを醸し出すインデックスも現れた。
「インデックス。魔術の解析を申請します。カーテナ関連の術式の再分析」
「制御を奪うか封じるかだね。やってみるんだよ」
普段出番のないイン何とかさんだが、こういう時は頼りになる。
「主戦場に到着すらできなかった雑兵が、今更戦の主役になるつもり?」
「私一人ですべてを解決するつもりなどありません。今の私には、背中を預けるに足る仲間がいるのですから!」
「この私を相手に出し惜しみ?死ぬぞ!」
不敵にな笑みを浮かべ、キャーリサに向かって刀を向ける神裂。
瞬間、二人は激突した。
「……うん、見えない」
「……あぁ、すげぇ速さだ。……でも、一瞬でもキャーリサの注意を逸らせれば……御坂、なんかないか?」
「そうだな~……、お、これ使ってみるか」
今まで全く出番がなかった、あれを使おう。
「大変身!」
「……へ?」
御坂がそう叫んだ瞬間、彼女の髪が黒く染まっていく。
「ダーク御坂さん参上!」
「変身機能とかあるのお前⁉」
「ふっふっふ、これだけではないぞ!食らえ必殺、なんかよく分からない黒い球攻撃!」
御坂の右手から、ビー玉レベルの大きさの黒い球体が一つ出現し、キャーリサの足元に向かって投げる。
「……ッ⁉」
すると、キャーリサの足元が爆発し、彼女は態勢を崩した。
「隙です!」
「くっ!」
だが、神裂の一撃を、間一髪でいなし、距離を取るキャーリサ。
すると、少し驚いたように御坂達の背後を見た。
「あれ?みんないつの間にいたの?」
御坂が驚いたように呟く。
彼女の視線の先には、天草式やイギリス清教の仲間たちがいた。
「お前ら……!」
「まったく、余計なコストを払わせてくれるし!」
キャーリサが他の連中ごと無差別攻撃を始めた。
彼女の猛攻に、神裂でさえ吹き飛ばされる。
「ねーちんちょっと負けすぎじゃね?」
「……すみません。やはり、上条当麻の右手に頼る必要があるようで……役立たずですみません」
「そんなマジで捉えないで⁉ジョークだから!」
「と、とにかく!一応はやってみるけど、保証はできねぇぞ」
だが、一つ問題がある。上条の右手は、カーテナ=オリジナルの斬撃そのものを打ち消すことはできるが、そこから発生した残骸は打ち消せない。
超能力で生まれた炎を消せても、その炎によって破壊されたコンクリ、その破片を壊せないのと同じように。
「なら斬撃の後、残骸物質が出現するまでに接近できれば!」
理屈はそうだ。
だが、そのラグなど、聖人ならともかく、一般人からしたら秒もない。微々たるものだ。
「ふっ!」
キャーリサに向かっていった神裂たち。だが、キャーリサの生み出す残骸に吹き飛ばされていった。
そして、一瞬でキャーリサはヴィリアンのもとに辿り着く。
ヴィリアンを、地べたに叩きつけ、カーテナ=オリジナルの刃先を向けるキャーリサ。
「このあたりが、ろくに魔術も扱えないお前の上限じゃないか?人徳のお姫様」
「いいえ。私はもう、這いつくばってはいられません。私を助けるのに命をかけてくれた人のためにも、一国の姫として、立ち上がると決めたのです!」
「ほざけ!」
キャーリサが斬撃をヴィリアンに向けて放つ……、その瞬間。
「くっ!」
上条の右手が、斬撃を打ち消した。
だが、斬撃の容量が大きいのか、それとも何か別の理由か。カーテナ=オリジナル自体は破損せず、上条はキャーリサに蹴り飛ばされた。
「ガハッ!」
だが、その一瞬の隙をついて、ヴィリアンが動いた。
彼女の手にあるボウガンから、矢が放たれる。その一条の矢は、キャーリサのさらに奥へと。
(何⁉カヴン=コンパスからの攻撃……、コンビネーション攻撃か!)
カヴン=コンパスの魔術攻撃は、空中で数十トンもの水の塊へとその姿を変え、空中を旋回するグリフォン=スカイをも巻き込んでキャーリサへと落ちていく。
幾らキャーリサと言えど、これだけの重量を持つ水の塊を頭から被れば、最低限動きを封じられる。その間に、聖人が動かないはずがない。
咄嗟に、落ちてくる水の塊をすんでのところで回避するキャーリサ。
だが、回避した場所に、ボウガンの射線を合わせるヴィリアンを見て動きが止まる。
「くそ!小細工を!」
「これが他力本願の頂点です!姉君!」
そう言って、ヴィリアンは矢を、
「?……、」
一瞬、行動を理解できなかったキャーリサ。絶好のチャンスを
だが、ヴィリアン達の目に絶望はない。寧ろ、狙い通りと言った様子が窺える。
不思議に思い、矢を追って視線を向けた先で、再び動きが止まる。
「まさか、カヴン=コンパスの魔術砲撃?」
先ほどの水も、魔術攻撃がこの場所まで届くかの試験攻撃ということか。
(だがあの軌道では、どうやっても私には当たらない)
そんなキャーリサの考えは、またしても外れる。
「
インデックスの凛とした声が、『
一体何手先まで読んでいるのか。外れたと思わせることすらフェイク。
「くっ!……なッ⁉」
脱出しようとしたキャーリサの周囲を、
その威力を知っているキャーリサは迂闊に動けないでいた。だが、それが仇となる。
砲撃はキャーリサに直撃し、球体が連鎖爆発を起こした。
何気に今まで出てこなかったダーク御坂。あ、これは書いてるときに思いついた名前ですね。
出番は新約のはずだったが、このままでは御坂が置物になりそうなので使いました。
っていうか、あんまり面白くないかも。主に話が。