御坂美琴になったけどレベル5になれなかった(更新停止中) 作:無視すんなやごらぁぁぁあああああ!
「……あぁ?なんでお姉様がここ居るわけ?」
突如、
「ふっふっふ、何故でしょう?……一方通行、答えろ!」
「知るか」
今までの雰囲気をすべてぶち壊してKY御坂は、一方通行に軽くあしらわれた。
「……ぐす」
「なンで泣いてンだオマエは」
「っていうか、マジで何しに来たわけ?」
「おっと、要件を忘れるとこだったぜ」
地面に丸を書いていた御坂は、番外個体の言葉で意識を現実に戻した。
「単刀直入に言おう。番外個体!」
「なに?」
「テメェ……」
「……、」
御坂は番外個体を指さしながら、至って真剣な表情で言った。
「なんでそんなにおっぱいデカいんだ!」
そんな最低の一言を。
「……え」
「おかしいだろ⁉いくら高校生でもその乳の大きさはおかしい!どう考えても俺の将来にあわないぞ!」
「いや、そんなこと言われても……えぇ?」
今まで一方通行を敵視し、助けてくれなんて頼んでないとまで言った番外個体が、 縋るように一方通行を見ている。
「……オイ、大丈夫か
「無視すんな!」
「クソッ!こんな乳、こうしてやる!」
明かに場違いなテンションで周囲を困惑させていく御坂。
挙句の果てには
「ちょ、お姉様待って!触んな!キモイ!」
「妹にキモイって言われた!反抗期とは生意気だなオイ!食らえ!必殺高速おっぱい!」
「最低すぎるその名前!」
ロシアに来てまで一体何がしたかったのか分からなくなってきた番外個体だったが
「えぇい!ふざけんな!大体、
「ハァ⁉俺の遺伝子で生まれてこれたんだから感謝しろよ⁉それとも何か⁉一方通行のクローン生まれてきたかったってのか⁉あんなモヤシの⁉」
「それは無理だけど!そういう意味じゃねぇ!誰があんなロリコン野郎と……あ」
「あぁ⁉どうし……あ」
御坂と番外個体が一方通行に視線を向けると、目に見えて落ち込んでいた。
「……モヤシ……ロリコン」
「あ、あぁーほらあれだよあれ?木原君との殴り合いとか結構すごかったじゃん?ほぼほぼボコられてたけど」
「そ、そうよ。ほら、小さい女の子の為に頑張ってる奴なんて結構いるし……って!」
一方通行をフォローしようとしていると、番外個体が違和感に気づく。
「なんでミサカが一方通行慰めてるの⁉もう意味分かんない⁉」
「ホントだよな。お前
「全部あんたのせいでしょお姉様……」
「え、俺またなんかやっちゃいました?」
「ウザい!なろう系は限りなくウザい!」
「おい!それは「この〇ば」とか「リ〇ロ」とかに失礼だろうが!」
そういえば、とあるIFと「この〇ば」コラボするらしいですね?世界観とか大丈夫かな?
「どうでもいいこと気にすんなや!」
「地の文にツッコむな!」
「今まで一番メタいかも。って、ミサカはミサカは息絶え絶えながらもツッコんでみたり」
「うおっ!急に話に入ってくるなよ!びっくりするじゃん!」
「っていうか、意外と余裕ありそうだな。もう
「こら!そんな物騒なこと言っちゃいけません!めっ!」
「赤ちゃんかミサカは!」
ここまで、全く会話に入って来てないものが一人いること、忘れてません?
「「……あ」」
「……、」
「(おい、どうするんだよ?めっちゃこっち見てるよ。めっちゃ寂しそうだよ!)」
「(だからなんでミサカに言うの⁉寂しくて死ぬの⁉兎なの⁉)」
二人はジーっと一方通行を見た。
白い肌、白い髪、白い服、赤い目。……あれ?
「……兎じゃね?」
「兎ね」
結論、一方通行は兎だった……!
「……オイ待て!その結論はやめろ!」
「だって、ねぇ……?」
「ねぇ?」
「なンで意気投合してんだオマエら⁉」
一方通行、哀れなり。
「全てはこんなクソ小説のせいでキャラ崩壊させられ」
「シリアスになれば叩かれる」
「それは作者」
叩かれてません。
「地の文で話に割り込むのやめろ」
ごめんなさい。
「まぁとにかく、一方通行は可哀そうな人。オーケー?」
「「オーケー!!(って。ミサカはミサカは返答してみる!)」
「……不幸だァ……」
どこぞのヒーローの口癖を皮肉にも呟く一方通行。
だが、ここであることに気づく。
(……なンやかンやで有耶無耶になってやがる。アイツ、これが狙いか?)
一方通行の目の前で、すっかり意気投合した御坂と番外個体がハイタッチしている。
無理だと思った。自分は……、何もかも壊すことしかできない自分では、誰も死なせずに場を治めるなんて無理だと、心のどこかで思っていた。
しかし、
悪意の塊だった番外個体は、いつの間にか性悪少女へと変貌していた。
(……それもそれでダメな気がするが……まァいい)
結局、最後に皆で笑って帰れたらそれでいい。
そう思った直後だった。
――ぶちゅり、という。
何かが破裂する音が聞こえた。
そして、御坂美琴の目の前で、
ラストだけは変わらないのは仕様です。