仮面ライダーSPIRITS〜転移せし善悪の亡者達〜 作:仮面ライダーハードエボル
EPISODE.01 〝マスクド・ライダー〟
暗いニューヨークの摩天楼·····息を荒げながら走る娼婦の女がいた···
女娼婦を咎めるかのように顔を隠した神父の男が暗闇を舞う異形と共に追い詰めていた…
神父に連れ添っていた異形が女娼婦に鉤爪を立てて傷を負わせた…
追い詰められた女娼婦が後ずさるが、異形の者たちが周囲を囲み近ずいてゆく…
神父の言葉を皮切りに異形の者たちが女娼婦に襲いかかり、女娼婦は無惨に殺された·····
『!!?』
強い風が急に吹いたかと思えば、女娼婦を取り囲んでいた異形の者たちが重い衝撃を受けて吹き飛ばされたしまった。
「…?」ブルブル チラッ…
タイヤの急ブレーキの様な音と同時に風が止み、目を瞑っていた女娼婦は震えながらも目を開けてゆっくりと音がした場所を見てみた·····
「
そう言って女娼婦に呼びかけたのはまるで
「ヒィ…」ビクビク…
「··········」
声をかけられた女娼婦は自分を襲った異形と同じのような常軌を逸した存在するに小さな悲鳴をあげた。
飛蝗の異形はそれを意に介さず、女娼婦を襲おうとした異形達に顔を向けた…
「貴様…何者だ?」
異形を連れていた神父の男が飛蝗の異形にそう言った。顔の見えない神父の声はどこか怒りがこもっていた…
「その姿…まるで彼らを葬った忌々しい
神父は歯を軋みさせながら、不気味な音を少しづつ出していた
「……」スッ·····
「キャァァッ!?」
沈黙していた飛蝗の異形は腰に着けていた機械的なベルトにあるトリガーを2回引き、コミカルな音声が流れた。
それに反応するように、飛蝗の異形が目にも止まらない超高速に動き出し、女娼婦を抱えてその場を去っていった…
「逃げたか…まぁいい。あれが何者であろうと関係ない…全てあの方たちの贄にしてくれる……」スゥ···
神父の男はそう呟き、闇の摩天楼の中に溶け込みながら消えていった…
女娼婦を抱えていた飛蝗の異形は警察署の近くに来たのを確認して、彼女をゆっくり下ろした。
「
彼女にそう言った飛蝗の異形はすぐに背を向け、夜の街に飛んで行った…
〜国連ビル ーFBI分室ー〜
ここ、ニューヨーク州の国連ビルの中にあるFBI本部に担当の捜査官たちが一堂に会して会議をしていた。
「これまでに起こった謎の連続失血死事件…今までに12人の被害者が出ている。彼等の共通点は皆、体液の九割が無くなっている」
「うへぇ…まるでミイラだな…」
「今回13人目の被害者になりかけた娼婦、アリン・デイソン。彼女は被疑者に他の被害者たちと同じよう襲われていたが運良く逃げ切り、近くの警察署にて保護された」
「今現在彼女は入院をしており、詳しい事情聴取を行なっている」
「それとは別に最近増えているハーレムの失踪事件…時期的に見てもなにか関連があるんじゃないか?」
「関連たってどんな?」
「そこでだ…今回入手したものがこれなんだが…」
『!』
1人の捜査官がスクリーンに拡大されたある画像が表示された。
それは暗いニューヨークの街灯に照らされた夜の空を飛ぶ大きな鳥のようなものだった…
「なんですかコレ…鳥?」
「明るいこの街の夜ならカラスだって飛んでますよ」
「こんなモノ捜査の役にたつのか?」
ただの鳥の写真…捜査官達はそう判断し、まともに取り合おうとすらしなかった…
「ブップハハハハ!翼長四メートルのデカいカラスねぇ·····」
「今までの失血死事件もハーレムの失踪事件も、その怪人が絡んでいるって線じゃないんですかねぇ?」
「怪人だぁ?」
「おい·····お前は!!」
窓の仕切りが開き、外の光が暗かった部屋り入り込んでその人物を照らしていた。
その男はサングラスをかけており、部屋の隅にふてぶてしく座り込みながら部屋の捜査官達を見て笑っていた嫌われ者…
かつて〝始まりのライダー〟の二人とともに、
「お前は部外者のハズだろ…サッサと出ていけ!」
「ハイハイすいませんねドーーモ」(( (・∀・) ))ヘラヘラ
そんな男も本部の同僚達から嫌われ、窓際族の立場になっていた…
「ねぇ
「フン、ここは経済の中心地だぞ…パニックを避ける為だ」
「いやいや、13人も被害が出てたらホームレスでも噂が出ますよ?」
「なんで警戒命令が出ないんです?お得意の隠蔽工作?」
「それともこの国の誰かさんが…承知の上でやらせてる事…だったりして?」
「おい!!滅多なことを言うな!」ガシッ!
「お前に話すことは何もない」
滝のもの言いに血が上った部長がつい滝の胸ぐらを掴み、怒鳴ったら直ぐに手を離した…
「·····いいんですかねぇ?そんな手まわしの悪いことをしていて·····」
「この国に…
「なんちて!じゃぁそういう事で、失礼しました!」
滝は笑いながらそう言って、会議室から出ていった…
「マスクド・ライダー…なんですかそれ?」
「フン…またか」
一言残して会議室を去った滝を見送った部長は呆れた視線とため息をし、質問をしてきた部下に答えた…
「奴の作り話だ…無償で人助けをする仮面の戦士…そんな酔狂な男がいるわけないだろ」ハァ…
見返りを求めず、ただ救うために戦う戦士…そんな絵物語の男なんているわけが無い。それが当たり前の反応だった…
「あの…それなんですが·····」
「ん?」
マスクド・ライダーの話になった時、1人の捜査官が何か言いたそうに手を挙げた…
「実は被害者のアリン・デイソンが気になる事を述べてまして…」
「被疑者が人間じゃないとか化け物だとか言って、薬をやってるのか思えばそんな反応が無かったので一時的なパニック状態として無視してたんです」
「ですがその中にさっき滝が言っていたことがありまして·····」
「何?」
被害者であるアリン・デイソンが言うには、自分を助けたのは機械的な体をした異形な男で、警察署の近くまで運んでくれたのだと。
その男は自分を降ろして直ぐに別の所に向かおうとしたから慌てて名前を聞き、こう返されたのだという…
ーENDー
1話目はこれで以上です。
ONE PIECEの方も頑張って投稿していきます。