仮面ライダーSPIRITS〜転移せし善悪の亡者達〜   作:仮面ライダーハードエボル

5 / 10
EPISODE.04 会合する2つの始まり

side:教会

 

 

 

「トォー!」

バギィ!

 

 

 

「ギィィッ!?」

 

 

 

其雄は先制攻撃に飛び蹴りを近くにいた怪人にかまして吹っ飛ばした。

その勢いのまま怪人達の群れに飛び込み、事前に〈ラーニング〉していたデータを元に、怪人達を翻弄していく。

 

 

 

「カメンライダー1型・・・聞いた事もない名だ・・・」

 

「しかもヤツらと同じ嫌な事をする・・・」

 

「忌々しい・・・腹ただしぃ・・・!」

 

 

 

飛電其雄が変身した姿を見たペトレスク神父は、憎悪を込めた恐ろしい形相をしていた。

 

 

 

ガシャーンッ!

 

 

『!?』

 

 

ドルゥン!ドルゥン!

 

 

協会の窓をバイクで突っ込んで来たのは、武器を隠し持っており、全身黒スーツに纏っていて、骸骨の絵が書かれていたヘルメットを被った男の姿だった。

 

 

 

「また無粋な方ですか・・・何者です!?」

 

 

 

新たな侵入者にペトレスク神父は怒りと呆れを混ぜた怒鳴り声で、侵入者に問いかけた。

 

 

 

「仮面・・・ライダー!」

 

 

 

「!」ピクッ

 

 

 

「ギギ・・・」
「ギギギギ」
「ギィィ!」

 

 

「・・・」チャキッ!

 

 

ドパン!ドパン!

 

グチャ!

 

 

仮面ライダーを名乗った男は問答無用でショットガンライフルを撃ち、怪人の一体を倒した。

 

 

ギチッ

 

 

「ライダーーッパァーーーーンチ!!」

 

 

ボオォン!

 

 

「おおらあああ!!」

 

 

 

「!!」

 

 

 

「ライダーーーッキィーーーーック!!」

 

 

バリバリバリバリ!!

 

 

「ギ・・・ギギィィ・・・!!」

 

 

 

ショットガンライフルを投げ捨てた男は火薬を着けた改造メリケンサックを着けて殴り飛ばし、スタンガンの数十倍の威力を持つ改造ブーツを履いた蹴りで撃破した・・・

 

 

「ぉぉおお!!」

 

 

撃破した勢いに任せて、仮面ライダーを名乗る男も怪人達に飛びかかり、撃破していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

side:其雄

 

 

 

 

(声帯・体格・行動パターン・バイクのナンバー・・・その他全て分析し、滝和也と確定・・・)

 

 

 

仮面ライダー1型となった其雄は自分の後に入って来た男を戦闘しながら分析し、正体が昼間にあったFBI捜査官だと確信し、彼と共に倒し続けた。

 

 

そんな中でもペトレスク神父は顔を俯いたまま、微動打にしなかったが、其雄は僅かな音や心拍数の上昇、骨格の変化に気付いた・・・

 

 

 

「仮面ライダー・・・私を愛してくれたあの方達を壊したのも奴らでしたね・・・」

 

 

 

「!」

 

 

 

「誰もが罵った私の力を・・・彼等だけが認めて下さったのにいぃぃ!」ガパッ!キィーーーーーーー

 

 

 

「貴様、ショッカーの・・・!」

 

 

シュカッ

 

 

 

「!ダ・・・ギ・・・ザン・・・」

 

「ヴ・・・ヴァ・・・!!」

 

 

 

「スパイク!!」

 

 

 

ペトレスク神父の正体に気付いた滝だが、神父の放った鋭い音波の斬撃がヘルメットだけを真っ二つにした。

 

その素顔を現した滝を見たスパイクは教会を出て、飛び立ってしまった。

 

 

 

「おい!逃げたって何も」

 

 

 

「どこを見ている?」ビュッ

 

 

 

「危ない!」

 

ガキィン!

 

 

ペトレスク神父の攻撃を察知していた1型は咄嗟に滝を庇い、神父の攻撃を代わりに受けた・・・

 

 

 

「っ・・・!」

 

 

 

「その声・・・あんた、飛電其雄なのか!?」

 

 

 

「今は・・・それどころじゃない!」

 

 

 

自分を庇った仮面の男(1型)の正体に気づいた滝だが、それどころではないと1型に止められた。

 

 

 

「しかし、・・・今の私には新しいパトロンが愛してくれています・・・」

 

 

ペトレスク神父は肉体を変身させながら翼による攻撃を繰り出していく・・・

 

 

1型は滝を背に庇い、繰り出されていく攻撃を受け止め・流し・喰らっていた・・・

 

 

 

「クゥゥッ!!」

 

 

 

「其雄ォ!!」

 

 

攻撃を繰り出し、完全な変身を遂げたペトレスク神父の姿は3メートル台の大きな蝙蝠怪人に変貌していた。

 

 

 

「カメンライダー・・・何処がだ?」

 

「あんな小さな生き物1人救えずに・・・」

 

 

正体を現した蝙蝠怪人は1型と滝を嘲笑いながらひとつの事実を突きつけた・・・

 

 

「オマエラガ・・・カメンライダー?」

 

 

「コノ・・・オオウソツキノ・・・ニセモノドモメ・・・ヒ・・・ヒヒ!」

 

 

 

「ク・・・ソがぁ・・・!!」ギリッ

 

 

 

滝は蝙蝠怪人の言葉に怒りながら自分自身にも怒っていた・・・蝙蝠怪人の言うとうり、自分はスパイクを救えていない事実・・・

 

自分は()()()()の様な仮面ライダーじゃない・・・その上、仮面ライダーと同じ姿になった飛電其雄に守られている現実・・・

 

滝は自分の弱さに・・・情けなさに・・・悔し涙を流していた・・・

 

 

 

「確かに・・・貴様の言うとうり俺たちはニセモノかもしれない・・・」

 

「!」

 

 

1型は蝙蝠怪人の言いざまに否定する事ははしなかった・・・小さい子供1人救えず、怪人の良い様にやられているのだから・・・

 

 

「それでも俺たちは折れてはならない・・・諦めてはならない・・・」

 

「一度・・・仮面ライダーを名乗ったなら・・・俺たちは戦い続ける・・・」

 

「ただ一つ・・・子供たちが明るい未来を・・・少しでも笑って歩いて行ける様にする為に・・・」

 

「それが・・・仮面ライダーを名乗った者の責務だ!」

 

 

 

飛電其雄は構えを取りつつ、息子の或人との最後を思い出しながらそう宣言した・・・

 

 

 

「其雄・・・」

 

 

滝は聞いた・・・飛電其雄の・・・仮面ライダーとしての覚悟を・・・その後ろ姿は()()()()と重なって見えた・・・

 

 

 

「・・・ナラバオノゾミドォリ・・・アノヨヘオクッテクレルワァ!!」ガパッ!

 

 

 

1型の言葉に怒りが頂点に達した蝙蝠怪人は口に超音波を貯め、放とうとしていた・・・その時!

 

 

 

ドルゥン!ドルゥン!

 

 

 

滝が突入した所からまた、乱入者が現れた。そのシルエットはその乱入者専用のマシン〈サイクロン号〉の逆光で見えにくかったが、その存在感は教会にいる者を全てを圧倒していた。

 

 

 

「キサマ・・・マサカァ・・・ナゼココニィ・・・!!」

 

 

 

「お前・・・」

 

 

 

「・・・まさか・・・?」

 

 

 

本郷猛(ほんごうたけし)

 

 

 

彼こそがショッカー及びゲルショッカーを壊滅に導い男であり、全ての仮面ライダー達の原点となった存在・・・

 

 

「すまない滝・・・遅れてしまった・・・!」

 

 

 

「バッ・・・カヤロォ・・・!」

 

 

 

本郷の声掛けに滝は再開の喜びと安堵の声で泣き笑いを見せた・・・

 

 

ス・・・

 

 

 

軽い挨拶を交わした本郷猛は左手を腰に当てて右手を左斜めにかけた・・・

 

その右腕を左斜めから右斜めへ移動させ、右手を腰へ勢いよく引くと同時に左手を斜め右へと突き出してワードを発した。

 

 

 

 

ライダー・・・

 

 

変身!!

 

 

 

その瞬間、本郷猛の体の一部である変身ベルト〈タイフーン〉の蓋が開き、ベルトのなかにあるプロペラが勢いよく回転した事によって強風が発生した。

 

その強風は変身ベルト〈タイフーン〉に吸収されていき、本郷猛の体は緑の鎧と銀の手袋とブーツに纏わり、顔の面は赤い目の飛蝗に変わった。

 

 

 

仮面ライダー一号

 

 

 

この姿に変身した彼こそが数多の世界に生まれた全て仮面ライダー達の原点であり、敵である多くの怪人達を恐れさせた最高の英雄の姿である・・・

 

 

 

 

昭和に生まれた全ての始まりの仮面ライダー

 

 

令和に生まれた令和ライダー一号の原点のライダー

 

 

 

 

 

 

 

本来交わるハズの無い者たちが出会った瞬間であり、本来この世界が進む未来のレールから外れた瞬間である・・・

 

 

 

 

 

 

ーENDー




仮面ライダー一号



変身者:本郷猛


登場作品『仮面ライダーTVシリーズ』
『仮面ライダーSPIRITS』『新仮面ライダーSPIRITS』



昭和ライダー・平成ライダー・令和ライダー全ての始まりの男



平成ライダーの時代にも活躍してその勇姿を、多くの仮面ライダー達に示した偉大な英雄であった。





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。