仮面ライダーSPIRITS〜転移せし善悪の亡者達〜 作:仮面ライダーハードエボル
side:1型
(あれが・・・仮面ライダー一号・・・)
其雄はこの世界で得た情報で知ったこの世界の始まりの仮面ライダー一号・・・本郷猛を見て息を飲んでいた。
始まりの仮面ライダーとしての威厳・・・存在感が教会の中全てを圧倒していた。
「敵は多いな、滝・・・」
「いや、大した事はないか・・・」
「そいつが誰かわからんが・・・滝を助けてくれたんだろ?」
「今夜は俺とお前たちで・・・
仮面ライダー一号は2人に近づき、滝と1型の肩を並べながらそう語った・・・
「シャラクサイワァァァ!」
「キイイイ!」
(片手だけで攻撃の軌道を変えた・・・!)
1型は仮面ライダー一号の素早い反射神経と耐久力を間近で見て戦慄を覚えた・・・
今の蝙蝠怪人が放った攻撃は巻添えを喰らった雑兵を真っ二つにする程の威力を持っていた。
1型の計算上、自身が喰らったらやられないとは言え相当のダメージを受けているのは確かだった・・・
「!?」
「ヤツメ・・・ドコニ!?」
蝙蝠怪人が攻撃を逸らされた事に気を取られてる間に、一号は姿を消していた。
(今の一瞬で天井に!)
1型は一号が攻撃を逸らした瞬間、天井にまで飛び上がって攻撃の態勢に入っていたのを見ていた。
蝙蝠怪人も一号が天井にいたのに気づいたが既に手遅れだった。
天井を足場にした場所だけで、そこの屋根は崩れ落ちた・・・
一号の放った鋭い蹴りは蝙蝠怪人の左腕を切断した。
腕を取られた蝙蝠怪人は痛みに叫びながら外で飛び立ち、雑兵の怪人達も大量に飛び立って行った。
「!まずい、こいつらもうイッちまってる!!」
「外に出たら見境なく人を襲っちまうぞ!!」
「!」
状況を整理した1型はデータを発信して
そのマシンは1型と同じ色合いであり、仮面ライダーゼロワンの使う〈ライズホッパー〉を少し厚くしたマシン・・・〈ホッパーサイクロン〉である。
1型がこの世界で使う自身の移動用の手段として造った専用マシンである。
「俺があの神父を追う!二人は街の方に逃げた怪人達を頼む!」
「Σおい!ちょ」
「行っちまった・・・」
「・・・」
「そうだ忘れてたぜ・・・」
「アイツは人より遅く来るくせに人より早く行っちまう嫌なヤツだった・・・」
「つか、ヤツも言うだけ言って先に行きやがった・・・」
「どいつもこいつも待たねぇかぁーー!!」(怒)
1型と一号・・・この二人に置いて行かれた滝は自分のバイクを急いで起こして、遅れながら後を追った・・・
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side:ニューヨーク市街地
「おい!あれ・・・」
いつものニューヨーク・・・いつもの夜・・・いつもの日常・・・誰もがそう思っていた街中でひとつの声が上がった。
1人が指を指した方向を見れば、空を飛ぶ陰が自分たちに向かっていた。
陰の正体は最近の不可解な事件の張本人であり、物語の中でしか存在しないハズの大量の吸血鬼だった。
「き、吸血鬼の大群だぁぁ!!」
「なっ何でぇ!!?」
「知らねぇよ!早く逃げろォ!!」
吸血鬼の大群は街の人々を襲い、血を吸い始めた・・・いきなり始まった殺戮に逃げ惑う人々・・・
絶望と恐怖の塊に襲われた街の住民に為す術がなかったその時、バイクの音が聞こえてきた。
そのエンジン音が聞こえた時、吸血鬼達は動きを止めて音の方向に目を向けた。
そこには専用マシン〈サイクロン号〉を乗りこなしながら吸血鬼を追っていた仮面ライダー一号がいた。
「ウォォォ!!」
〈サイクロン号〉から飛び上がり、飛んでた一体に一撃与えそのまま戦闘に入っていった。
突然現れた怪物から自分たちを守るために現れた仮面の戦士・・・そこにまた別の戦士が現れた。
「コラ一号ーー!!」
「何俺を置いて行ってんだテメェ!!」
「オゥラァァァ!!」
バイクから飛び出して特殊ブーツの必殺蹴りをかました滝はその勢いのまま、一号と暴れ出した。
「お前なら直ぐに追いつくと・・・分かってたからな!」
「へ!そりゃどうもッ!!」
お互いに背中を合わせながら雑兵を撃退していく二人・・・
「それで一号!あの飛電其雄ってのはお前と
「・・・いや」
「確かに俺たちは後輩がいるが、その中にあの男はいない・・・」
「だが、あの男の覚悟と信念は信用に足る事が分かった・・・」
「何より!子供のために怒り、お前を守った・・・それだけで十分だよ!!」
「・・・へ!」
「だったら早く片付けてアイツのところに行くか!」
滝はそう言い放ち、雑兵を倒して
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side:ニューヨーク上空
「グ・・・ゴブ!」
「カエラ・・・ネバ・・・アノ・・・オカタノモトヘ・・・」
「ワタシヲ・・・アイシテクレルアノ・・・!」
蝙蝠怪人は一号に取られた左腕を抱えながら必死に逃げていた。
「!」
「ソレオ・・・!」
マシンのエンジン音がして振り向けば、そこに自分を追ってきた1型がいた。
「フン!ムダナコトヲ・・・」
「ツバサヲモタンウジムシガ・・・!」
マシンで追うしかない1型を見て嘲笑った。1型は静かに何かを取り出して、スイッチを入れた。
この世界で1型が造った〈リョコウゼツメライズキー〉をマシン〈ホッパーサイクロン〉に差し込んだ。
マシンの前輪部分から小さい翼が生え、僅かな段差からはね飛んだ瞬間に前輪と後輪タイヤが二つずつに割れ、そこからエネルギーが噴出して蝙蝠怪人の元に飛んで行った。
「ナン・・・ダト!」
さすがにバイクが変形して飛んで来るのは予想外だったことで速度が少し落ちていた。
「ナメルナァァァァ!!」
「!」
「ナ・・・ニィ!?」
「スパイクか!!」
蝙蝠怪人の攻撃を相殺したのは怪人にされたスパイクだった。
「コノ・・・クサレガキィィィ!!」
「スパイク!!」
「オッ・・・サン・・・ソイツ・・・ブッ・・・コロ・・・」
蝙蝠怪人の攻撃を受けたスパイクは1型に伝え着る前に川に落ちていった。
「・・・分かった・・・」
其雄はサイクロンライザーのトリガーを二回引いて必殺技を発動した。
「はぁぁぁ!!」
「はぁ!!」
1型はマシン〈ホッパーサイクロン〉から飛び上がり、蝙蝠怪人に必殺技を仕掛けた。
「ヒ・・・ヒヒヒ」
「イイキニナルナニンゲン・・・」
「キサマラハ・・・カミニミハナサレタ!!カワイソウニナァ・・・ヒャハ、ヒャハハ!!」
「シヌ!シヌ!シニタエル!!」
「ヒトリモ・・・ノコラナイィーー!!」
「人の生きる世界に神なんていない!」
「例えいたとしても・・・必ず俺たちが勝つ!!」
蝙蝠怪人の意味深な負け惜しみに其雄はそう返して撃破した・・・
しかしこれは小さな始まりの序章でしかなかった・・・ここからこの世界で大きな戦いが起こるとは・・・誰も知らない・・・
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side:ガモン共和国
この国はゲリラ戦が活発になっており、小さい村も犠牲になっている。
しかし、ひとつの戦場にある存在が現れ始めた。ひとつは戦場で両軍の武器を壊して暴れる“ 紅い拳の悪魔”と呼ばれる存在・・・
「はぁぁ!」
もうひとつは同じく戦場で武器を破壊していく赤と緑の色をした日本刀の様な武器を持つ、カラフルな鬼の姿をしていた。
その存在は両軍の兵士に恐れられ、こう呼ばれていた・・・
〈オーガ〉と・・・
ーENDー
オリジナルマシン
ホッパーサイクロン
飛電其雄が造ったオリジナルのマシン。ライズホッパーの色違いに近く、最高速度は320㎞まで出せる。
Flymode
リョコウゼツメライズキーを差し込むことで飛行可能となる変形モード。飛行速度は300㎞まで可能となる。
オリジナルゼツメライズキー
リョコウゼツメライズキー
飛電其雄が造ったオリジナルのゼツメライズキー。これをホッパーサイクロンに差し込むことで飛行する事が可能になる。