仮面ライダーSPIRITS〜転移せし善悪の亡者達〜   作:仮面ライダーハードエボル

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遅れてしまいました…


EPISODE.07 迷子

side:診療所

 

 

 

 

 

滝は診療所関係者のカブキの好意で医者のいる所まで案内をしてもらっていた。

 

 

 

「オーイ!またケガ人が来たぞ!」

 

 

 

「奥につれてって!人手が足りないんだから!」

 

 

 

「って訳だからアッチに運んでくれ」

 

 

 

「おいおい…」

 

 

 

 

案内でつれてこられた診療所に居たのは日本人の女医がいた。彼女はやって来た滝達に手伝えと急がせた。

 

 

 

「もう!!こんなに忙しいのに隼人さんはどこ行ったのよ!?」

 

 

 

「さぁ?アイツの事だから子供達のところにいるんじゃないか?」

 

 

 

「…おい、今「ハヤト」っていったか?」

 

 

 

「?言ったわよ?」

 

 

「隼人…「一文字隼人(いちもんじはやと)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一文字隼人…かつて本郷猛と共にショッカー、ゲルショッカーと戦った滝のもう一人の親友でカメラマン。

 

彼は仮面ライダー2号と呼ばれており、もうひとつの名を「力の2号」と言われたほどの豪傑である。

 

そんな男の今は……

 

 

 

「まさかこんな異国の紛争地で戦場カメラマンをしてたとはな…」

 

 

 

「はは…俺は俺なりに動いてるだけさ…」

 

 

 

この会話の通り、一文字隼人は異国の紛争地を巡って取材をしている。

滝が再会したとき彼は、子供を笑わせようと変顔を披露していたが…

 

 

「新しい敵に新たなライダー…ね」

 

 

「それともう一つ…あの写真を見たゲリラが言ってたぞ?」

 

「“悪魔(ディアボロ)”とか言う化け物と似てるって…」

 

「他にも“(オーガ)”とかいう妙なのもいるらしいじゃねぇか?」

 

 

 

「……」

 

 

「何かあ「ちょっと!!サボってないで手伝いなさい!!」…」

 

 

「あ、ワリワリ真美さん!!」

 

 

「真美ってのか…キツそうなやつだな」

 

 

 

「俺は洗濯をしてくるからあんた等は飯をやっといてくれ!」

 

 

 

カブキはそう言ってたまった洗濯物を洗い場に持っていった。

 

 

 

その後二人はケガ人の手当てや食料の給仕をしばらく手伝っていたが先に根をあげたのは滝だった。

 

 

 

 

「何やってんだ俺はーー…」

 

 

「たく…あいつは…一文字は世界を救える男だぞ…」

 

「こんなところで飯の炊き出しなんてしている場合じゃないんだぞ…」

 

 

 

「悪かったわね、こんなところで」

 

 

 

「あ」

 

 

 

 

診察所の女医である真美が滝の一人言にそうつっこんだ。

 

 

 

 

「昔の事は知らないけど放っときなさいよ」

 

「彼は彼なりにやってんだから」

 

 

 

女医の彼女が言うにはこの内戦で帰る家も頼る親も無くした子供達は殺し合いを続ける大人たちを信じることが出来なくなった。

 

そのせいで笑うこともなくなり、ケガをしているのに医者である彼女に身体を見せることもしなかった。

 

一文字隼人も彼女と同じ子供達に何も出来てない自分に腹が立っていた。

 

 

 

「そう言えばあのカブキってのはどうしてここに居るんだ?」

 

 

「……」

 

 

 

滝のカブキに対する純粋な疑問を問い掛けたが、真美は目線を下に向けて言うかどうかを迷ったが言うことにした。

 

 

 

「彼はね…よく分からないのよ」

 

 

「…は?」

 

 

 

真美が言うには、1年前に森の茂みに血まみれで倒れていたらしい。

手当てをして彼を救ったが問題は彼が目を覚ましてからだった…。

 

 

目を覚ました彼は診察所にしている建物の寺やテントに医療用道具を見て心の底から驚いていた。

日本語は喋れていたが、この国の言葉は愚か共通語である英語を喋るどころかその存在事態を知っていなかった。

 

 

その上日本の現在や今の世界情勢ですら全くの無知であったそうだ。

 

 

 

「診察の合間を見つけては彼に色々と教えていたわ」

 

「私から見て彼は…まるで時代から取り残された迷子って所ね…」

 

 

 

「時代から取り残された?」

 

 

 

 

彼女の言葉を聞いて滝は少し納得していた…カブキの格好は今の時代では古すぎるから…。

 

 

 

その後話題に上がった[赤い腕の悪魔]に対する疑問と敵意を話しで滝が冷や汗を流したことを割合する…

 

 

 

「そう言えば…“オーガ”って奴も“赤い腕の悪魔”と同じことをしてるんだけど…」

 

 

「どうした?」

 

 

「被害にあった所から遺体を掘り返して土に埋めているそうなのよ…」

 

「まるでその人たちを弔うかのように…」

 

 

 

 

 

side:カブキ

 

 

 

 

 

 

 

カブキは大量にあった洗濯物を三分の二まで終わらせたところで少し手を休ませていた…

 

 

 

 

「ここに来てもう一年か…」

 

 

カブキはそう呟いて自分の手を見つめていた…

 

 

「俺は…ちゃんと人間の役に立ってんのかねぇ?」

 

「なぁ…響鬼…明日夢…」

 

 

 

 

 

 

 

 

END

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