一部オリキャラなどあり。
原作を知っている知っていない関係ない作品です。
なんせ作者は原作ゲームは体験版ぐらいしかやったことない原作素人です。
王都は晴天の中、出向式が行われた。
数日後に行われる和平の調印式の為である。
兵士達が総出で王を送り出す。
整列した兵士達の中を歩く一団がある。
先頭はレギス王、次にノクティス王子と護衛隊長のコル、最後尾に将軍のクレイラスとその息子のグラディオラスが続く。
一団が歩く先に王の愛車のレガリアがあり、レガリアの側で一団を待っていた執務官長のイグニスとその姪のカトレアがドアを開けた。
「それではノクティス。留守は頼むぞ。」
レギスは息子に軽く挨拶をする。
「留守の間はカトレアとグラディオラスと事に当たれ。」
「分かったって。心配すんなよ。オヤジ。」
「言葉使いがなっていませんな。王子」
イグニスに言葉使いを咎められたので言い返す。
「いいだろ。式は終わったんだし。」
「まだ終わってはいません。王を送り出すまでが式です。」
「悪かったって。もういいだろ。」
「よくありません。この国の王子として示しがつきませんから。」
「分かったって、また今度にしようぜ。」
イグニスは昔からノクティスの教育係をしていたので、態度が良くないと直ぐに口に出してしまうようだ。
「話しはそれくらいにして、そろそろ向かおうか。」
レギス王が話しを切り上げさせて、レガリアに乗る。
それに続いて、イグニスとコルが乗車した。
クレイラスは息子のグラディオラスの胸に拳を当てて乗車すると
先導のバイクと車が動き出した。
レガリアが動き出し、護衛車が王都を出て行くまでノクト達は見送った。
見送りが終わるとノクト達は城の方に戻る為に歩き出した。
「そう言えば、オヤジ達が総出で出掛けるのは初めてじゃねぇ?」
「はい。20年前のニフルハイム帝国との戦争以来と思われます。」
「そうか?たまに王都から出てるだろ。」
「そうじゃねぇって。いつもは日帰りだったり、翌日には返ってくるじゃねぇか。」
「王国領内の定期視察も行うので少々長くなるのは仕方ない事だと思いますが。」
そんな事はノクトも分かっていた。
去年から農作物の生産が落ち、各生産が打撃を受けていた。
その為、税金や時間を掛ける事の無いように国内の生産拠点の視察とニフルハイムとの講和を同時期に行う事を視察前の会議でノクト自身も知っていた。
長く王都をレギスが離れるのは珍しい事であったが、ノクトの不安は別の所にあった。
ニフルハイム帝国とは、幾度となく戦争をして来たが、ここ数年は何事も無く冷戦状態を保っていた。
それを期に、5年ほど前からレギスの方から講和を訴え掛けて来たが、ニフルハイムからの返答は無く、申し出は流される事になるかと思えば一月前に返答を貰った次第だった。
「なんだノクト。寂しいのか。」
グラディオラスが喧嘩口調で言ってきたので、ノクトもムキになり、言い返す。
「寂しいのはグラディオだろ。自慢の親父さんがいないで大丈夫か?」
「生憎、そんなことはねぇ。オヤジがいなくても問題ねぇな。」
「まぁそうだよな。妹のイリスがもう少しで返ってくるからな。優しいお兄ちゃんは大変だな。」
「てめぇ、喧嘩ならかうぜ。」
「二人ともそれくらいにしましょう。もう子供じゃないのですよ。陛下も将軍も成長したお二人に期待してお任せになったんですから。」
カトレアが二人を仲裁し、二人も少し煮え切らない様子だが内心で同意した。
「まぁ、俺の公務はこれで終わりだ。休ませてもらうぜ。」
「お休みですか。私とノクト殿下はまだ仕事が残っているというのに。」
「式の二時間以上前から警備や護衛部隊編成の確認とかやっていたんだ。もういいだろう。」
「はい。よく心得ています。」
カトレアはニコッと笑みを見せて答えたが、グラディオは調子を狂わされた様子だった。
叔父のイグニスに似て来たんじゃないかと思いながらも独り言のように捨て台詞を吐いた。
「ったく、変な所だけ叔父さんに似やがって。」
グラディオはその後もブツブツと呟きながら、帰って行った。
設定年齢
ノクト、グラディオ→二十歳ぐらい
イグニス→アラサー後半ぐらい
カトレア→二十二ぐらい
のイメージです。