~数分前・メイクルーム~
カズ「どうしたんだ?こんな早めに呼び出してライブまで時間あるぞ」
日菜「今から...カズ君を女の子にしまーす!」
カズ「....え?」
日菜「だーかーらー!今からカズ君を女の子にするの!」
カズ「え、なんで?」
日菜「るんって来たから」
つぐみ「ごめんね。でも私も少し見たいんだ」
カズ「つぐ、お前もか」
彩「つぐみちゃんだけじゃないよ、私も花音ちゃんもみんなカズ君が女の子になるの見たいの」
カズ「嘘だろ、去勢すんの?やだよ、俺もうちょっと男でいたいんだけど」
花音「そんな残酷なことしないよ」
日菜「まぁ、カズ君はここに座って」
カズ「あ、あぁ」
日菜「よし、お化粧ターイム!」
~数分後~
日菜「ふー出来た!」
カズ「これ大丈夫?気持ち悪くなってない?」
日菜「いいのいいの」
彩「じゃあ、次は衣装だね。試着室にあるから着替えてきて」
カズ「あ、はーい」
よ、カズだ。急に日菜に呼び出されてきたけどいきなり女装しろって言われたんだよね...まぁ日菜が『るんってきた!』と言われたら諦めるしかないのよ。これ日菜と付き合うときのコツ。で、今試着室に入ったんだけどってえ!?
カズ「日菜ーこれ着るの?」
日菜「そうだよー」
まぁ、かなりフリフリの衣装なんだよねうん。俺、絶対似合わない。しかもさ...
カズ「すいませーんラジャーとティーがあるのですが-?」
日菜「着けてくださーい」
下着まで女性用じゃないですか、そこまでこだわりますかね!?
~さらに数分後~
日菜「カズ君終わった?」
カズ「はーい」
日菜「それじゃどうぞ!」
シャー
つぐみ「www」
カズ「おい、笑うな」
花音「なんか...うん」
カズ「動揺しないでください」
彩「うん、十分面白い格好だね」
カズ「あたいおうちに帰っていい?」
日菜「wwwヤダwww」
カズ「頼む!殺してくれ!」
~今・ステージ~
彩「みんなーーー!盛り上がってる?」
イエーーーイ!ハハハ...
カズ「おい、笑うんじゃねーよ!」
ベースのコ可愛いよ!
カズ「うるせーな!羞恥心捨ててやってるんだよ!」
日菜「カズ君女の子はそんなこと言わないよ」
カズ「黙れ」
彩「まぁまぁ落ち着いて。今日はこのバンドだけ特別に動画、写真OKとします!」
カズ「マルさんシバきますよ!」
彩「みんな!カズ君の女の子姿じゃんじゃん撮ってください!」
ワーー!
カズ「チクショー、ベースの音量上げてやろ」
彩「それでは聞いて下さい『言って。』」
彩『言って』♪
彩『あのね、私実は気づいてるの ほら、君がいったこと』♪
彩『あまり考えたいと思えなくて忘れてたんだけど』♪
彩『盲目的に盲動的に妄想的に生きて 衝動的な焦燥的な消極的なままじゃ駄目なんだ』♪
彩『きっと、人生最後の日を前に思うのだろう 全部、全部言い足りなくて惜しいけど あぁ、いつか人生最後の日、君がいないことをもっと、もっと、もっと、もっと、ちゃんと言って』♪
~演奏後~
カズ「」
香澄「あれ?そこにいるのカズ君?」
彩「そうだよ」
はぐみ「カズくん、はぐみは可愛いと思ってたよ」
カズ「傷跡に熱々の肉じゃがぶち込むような事言わないで..」
マスキ「お前、いい体してるな」
カズ「今それどころじゃない...」
日菜「結構好評よかったから今度パスパレのライブにこれで出てよ!」
カズ「絶対にやだ!」
次回スペシャルバンド編ラストです