~救護室~
モカ「たーくん!」
タク「」
モカ「もー、しょうがないなー」
よぉ、タクだ。なんか唇に感触を感じるんだ。あれ?これ知ってるぞ!もしかして
タク「モカ...?」
モカ「あーやっと起きたー。もー心配したよー」
タク「悪いなぶっ倒れて」
モカ「本当だよー」
タク「あれ?ここは?」
モカ「救護室だよー」
タク「そうか、今何やってる?」
モカ「今、中断中」
タク「だろうな、雨に雷の中でやったんだそりゃ中断になるさ」
モカ「あたしは心配しましたよー、たーくん死んじゃうんじゃないかーって」
タク「はは、悪かったな」
翔「タク!」
タク「はねしょー、悪いなあの時は」
翔「あれはみんな止められないよ」
亮「本当だぞ、救急車呼ぼうか考えてたところだぜ」
タク「コーヘイは?」
翔「カズと隆盛が見に言ってたけど命に別状はないらしい」
タク「あれ?外どうなってるの?」
亮「どうやらさっきのは通り雨だったらしい、でも落雷で停電になって今予備電力で動いてる」
タク「モカよりも詳しい説明でありがとう」
アオ「先輩!生きてた!」
タク「アオ俺どうだった?」
アオ「前半は燐子のせいで見られなかったけどコーヘイ先輩とのタイマンは見れました。すごい格好よかったです!」
ワーー!
タク「何が起きてるんだ?」
アオ「あ、そうそう。今ステージでこころ先輩中心に余興をやってます。」
亮「みーちゃんすごいよ!玉乗りしながらジャグリング出来るんだ!」
カズ「生きてるか?」
タク「おう」
カズ「動けたら、さっきのとこ集合して」
タク「地下か?」
カズ「あれ?はねしょータクに言ってなかったの?」
翔「あ、うっかり忘れてた。久しぶりに9人で何かやろうぜ」
タク「ブレイクダンスするの?今の体だと無理だぞ」
翔「そうじゃないよ」
タク「じゃあなんだ?」
翔「俺達で演奏して、ノブがフリースタイルバスケをするんだよ」
タク「いいね、早速」
モカ「たーくん、怪我しているのにやるなんて無茶だよ、ここはゆっくり休んだ方がいいんじゃなーい?」
タク「悪いなモカ、仲間の頼みは絶対なんだ」
翔「よし!行こう」
~地下~
隆盛「タク殿体は大丈夫でごわす?」
タク「あぁ、ギターを弾けるぐらいは体力あるよ」
亮「全員来たところで説明するぞ、俺はDJをやって、ノブとはねしょーはフリースタイルバスケではコーヘイとぬまっちは俺のサポートを後は演奏を頼む。曲は俺が作った『A』でいく」
タク「俺達の曲じゃないんだ」
亮「活動休止中だからな。あとタク、お前は茜のサポートに入れ」
タク「OK!」
アオ「先輩!」
亮「どうした?質問が2つあります。楽器や電力はどうするのですか?」
???「あるよ」
タク「父さん!」
父「こういうときの俺だろ?楽器と発電機持ってきたから」
隆盛「ドラム重かったでごわすか?」
父「うちのマッチョが運んで来たんだ、あとこれ発電機使い方は知ってるな?」
タク「ありがとう、父さん」
父「タク達の演奏期待してるぞ」
亮「これで完璧だ、でもう一つは?」
アオ「ボクも参加したいです!」
亮「何言ってるの?アオも出るよ?」
アオ「本当ですか!ありがとうございます!」
ノブ「久しぶりだな、みんなで何かやるの」
カズ「お前あの技出来るの?」
ノブ「あれか?もちろん」
タク「なぁ、コーヘイ」
コー「タク、お前の勝ちだ、リング上だったら俺KO負けだったよ」
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~競技場内~
こころ「美咲ー、レベル6行くわよー!」
美咲「レベル6!?ウソでしょ!?」
翔「オイオイ!俺達もまぜろよ!」
こころ「いいわよ!翔たちは何をやるのかしら?」
翔「まぁ、一種のショーかな?」
美咲「大丈夫なの?」
翔「あぁ任せなって!」
~観客席~
六花「あれ?あそこにいるのって亮さん?」
明日香「本当だ、葵君にタク先輩もいる。Beat the clockってたしか活動休止してるんじゃ...」
ましろ「翔君だ」
つくし「Beat the clockのみんなとあれ?3人いるんだけど」
透子「あー!あの長身の人ノブだ!」
七深「知ってるの?」
瑠唯「確かフリースタイルバスケの人よね」
透子「瑠唯、よく知ってるね」
瑠唯「この前テレビで見たのよ」
透子「出るかなー『チドリクラッチ』」
ましろ「なにそれ?」
透子「う~ん見た方が早いかも」
蘭「あ、あの変態だ」
巴「あのカメラ持ってる人か?」
蘭「ナンパされてさ...」
ひまり「あれ?つぐー彼氏いるよ?」
つぐみ「本当だ、ボール持って何するんだろう?」
モカ「みんなー」
蘭「モカ、タクは?」
モカ「大丈夫だったよーそれに今競技場に出てきたし」
蘭「あ、本当だ」
~競技場内~
翔「みなさん!元気ですかー?」
イエーーーイ!
翔「元気があれば何でも出来る!ご唱和ください!げんぷ!」
なんぺ!
タク「だから何でだよ!」
翔「まぁ、今から俺とノブがフリースタイルバスケするんでみなさんご覧下さい!」
ワーー!
翔「それでは、亮任せた」
~♪
亮が作曲した『A』は俺達がブレイクダンスをしたときに使用した曲だ。EDMにバンドサウンドをミックスする至って合わなそうだが亮にとっては余裕らしい。それにしてもはねしょーすごいな!普段フリースタイルバスケやってないだろお前!
翔「ノブ、やっていい?」
ノブ「『チドリクラッチ』?いいぜ」
はねしょー、あの『チドリクラッチ』をやるのか?あれむずいぞ!
翔「そーれ!よし、出来た!」
できるんかい!ちなみに『チドリクラッチ』はボールを空中に放り投げバク宙して足でボールをキャッチするというフリースタイルバスケの人でも出来ない技だ。
ワーー!
観客も大歓声のなか演奏は続く。ノブとはねしょーのトリックも激しくなっていく。
ノブ「はねしょー!あの技やるぞ!」
翔「あの技一度も成功したことないぞ!」
ノブ「なんか出来そうな気がするんだ!」
曲の終盤、なんかコンビネーション技をやるらしいな
ノブ「行くぞ!3,」
翔「2」
ノブ「1」
互いにボールを投げ合い、前宙でキャッチした。前宙であるここが大事だ。
ワーー!
曲が終わっても観客の歓声が止まらない。
ノブ「やったな!」
翔「『ダブルチドリクラッチ2』成功だ!」
タク「すごいな!練習時間あったの?」
翔「深夜の公園で練習してたんだ」
カズ「はねしょー、ノブ!格好よかったぞ!」
ぬま「これは、胴上げレベルじゃね?」
コー「だな、おいノブ来いよ!」
ノブ「分かったよ!」
全員「「ワーショイ!ワーショイ!ワーショイ!」」
ノブ「スゲー胴上げってこんな感じなんだ」
翔「俺も俺も!」
亮「行くぞ!ワーってさせるか!」
はねしょーを横にさせ、その後全員で踏みつけた
翔「止めろー!なんかなつかしいけど」
雨が上がった空で、俺達の笑顔が最高に輝いていた
次回、後夜祭編と参ります。