『あお! 今回も綺麗な石を拾ってきたね!』
「うん。日照時間が多い山にあった、変わった石だよ。陽光山ってところに行った時に拾ってきたんだ」
『よーこーざん?』
「そういう山があるの。かつては鉄鉱石の採掘場になっていたみたい。跡地が見つかって、そこを探索してたら見つけたんだ」
『へぇ……つまりこの石は、鉄鉱石ってこと?』
「うん。そこから鉄が作られてたんだって思うと、感慨深いよね。」
『化石や星みたいな自然の産物はもちろんだけど………昔の人たちに思いを馳せるのも悪くないってこと?』
「それもそうなんだ。特にこの陽光山の石の日の光みたいな温かさを感じてると、特にね」
『?』
「陽光山って、一年を通した日照時間が多いまま変わらないんだ。」
『! なるほど、この陽光山の石は、太陽をいっぱい浴びたから、太陽の力がいっぱいあるってこと!? それで、昔の人たちがそれにあやかってたってことなんだ!!』
「たぶん、ね」
『へぇえ、面白いなぁ……!
昔の人たちって、この太陽の石を何に使ってたんだろう?』
「太陽の石?」
『太陽をいっぱい浴びた陽光山で採れた鉄鉱石なんでしょ? だから太陽の石』
「な、名前がなんだか大袈裟なような……」
『良いじゃん!! カッコ良くて!!』
「か、格好いい……まぁ良いか。
で、昔の人達の使い道なんだけど……」
『わくわく…!』
「…………分からないの」
『へ? 分からない?
あおが知らないだけなんじゃあないの?』
「これでもリサーチはする方なんだよ…?
調べたんだけど、本当に何も分からなかったの」
『……どういうこと?』
「記録がなかったんだよ。陽光山が鉱山として使われてたっていう記録すらもなかった。見つからなかったわけないし。
でも発掘調査チームの報告で平安から大正前期くらいまで掘られた事が分かっているから―――」
『分かった!! あお、それきっと証拠隠滅されたんだよ!!!』
「しょ、証拠隠滅?」
『そうだよ!! きっと私達に知られたらマズい事でもあったんじゃあないかな!?』
「み…みら、何を根拠に――」
『根拠なんてなくても、きっとそうなんだよ!
例えば、とんでもない兵器を作っていた〜とか、知られてはいけない化け物がいた〜とか、そういう事情があったんじゃない!!?』
「み、みら………いくらなんでも、話が飛躍しすぎてるよ…」
『そうかな? でも、それっぽくない?』
「だいたい、何で『トンでもない化け物』を隠滅するために鉄鉱山の記録を消したのよ……」
『え? う〜〜〜ん………あ!
その化け物と戦うための刀を造ってたとか!』
「みら……大正はもう銃の時代だよ………」
『む〜〜、じゃああおは何だと思うの?』
「え?
え〜〜と………この前の蒼い石みたいな、希少価値のあるナニカ、とか…?」
『ふふふ、あおは意外とロマンチストだね』
「ちょ、からかわないでよ!」
大袈裟な名前だけど、それに恥じないような輝きと温かさがある(みら談)。陽光山の鉱脈にて発見されているが、ほぼ掘り尽くされている。使用用途については謎につつまれている。
☆猩々緋鉱石
『鬼滅の刃』にて登場する、鬼殺隊の武器・日輪刀の主材料の鉱石。陽光山より採れ、日の光を吸収する特性を持つ。コレで作り鍛え上げた刀は、持ち主によって色を変えるという。
ちなみに、『猩々緋』というのは室町後期に流行った、赤みがかった紫色のことであり、かの織田信長もこの色のビロードを好んだという話もある。
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