「みら、送った動画、見てくれた?」
『うん! スペースデブリ、ってあれだよね?
宇宙ごみって呼ばれる…。』
「うん。絵の具の破片サイズのスペースデブリが宇宙船の窓にヒビを入れるレベルの事故も多々起きてて、問題になってるんだけど……」
『動画タイトルには、「妙な形の宇宙ごみ」ってあったね』
「そうなんだ。地球に接近しつつある宇宙ごみをある天文学者が見つけたらしいんだけど……」
『ちょっと信じられないよね……
コンパスが地球の引力に引っかかる。
天文好きにとっては果てしなく理解しがたいパワーワードである。
これは決して、コンパス座が日本から見えたとかそういう比喩などではない。
そう―――
「文字通り、製図道具のコンパスが地球から観測されるなんて私もフェイクニュースかエイプリルフールを疑ったよ」
『でも、エイプリルフールにしては遅くない?』
「遅すぎるよ。
肝心な情報源も、NASAやJAXAを中心に信頼できるところからばっかだし。」
『地球から観測できるコンパスって、物凄く大きいんじゃない?』
「計算によると、月よりもちょっぴり大きいかもしれないんだって」
『月より!!? う、嘘でしょ…!』
「みらも私みたいなリアクションするんだね……」
私も、このニュースがJAXAから流れてきたのを知った時、私自身の目を疑った。そして色々調べてみて、
「……一応、空から眺めることができるよ」
『え、ほ、ほ、ほんと!!?
どこ!? どこを見ればいいの!!?』
「えっと、待ってね……
みら、日本にいるよね?」
『え? うん』
「南西の空に、いびつな星が見えない? それだよ。
望遠鏡を使えば、よりハッキリ見える。」
『南西? えーーと――――――
―――あーーーーーー!!!!!!!!』
「!!!?」
『あった! あったよ、あお!』
「良かった。でも、耳元で叫ぶと、その……」
『あっ、ゴメン!
でも…本当に不思議だね。見れば見るほどコンパスだ……』
「うん。本当に―――飽きないよね。」
『そうだね―――面白いよね、こういうの。』
みらとまた心が通じる。
例え私の名前の小惑星を見つけた後だとしても、天文への想いは変わらない……みらも私も。
ましてや、こんな不可思議な現象……心惹かれないはずがない。
しばらく、私は空に浮くコンパスを観察し続ける日々になりそうだ。
明らかに人工物よりも大きい製図用具らしき衛星。軌道・材質・周期・どこから来たのか すべてが謎に包まれており―――私、その謎を現在みらと一緒に鋭意探求中だ。
☆ギャラクティック・ノヴァ
『星のカービィ』シリーズ(特に『スーパーデラックス』『ウルトラスーパーデラックス』)に登場する、幻の大彗星。顔の付いた懐中時計に風見鶏や地球儀、コンパスや鍵盤などの小物がくっ付いたような姿をしている。ポップスターの銀河の果てにひっそりと存在し、星の力でミルキーロードを作り、繋ぐとその姿を現してはどんな願いも叶えてくれる星。本当にどんな願いも叶えようとする為、「惑星一つを支配したい」などという野望に満ちた邪な願いすらも『OK>』と承諾してしまう。
拙作ではパーツの一部であるコンパスのみ登場。どうして地球にまで流れ着いたのか……それは謎に包まれている。
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