「ここは……?」
気がつけば私は噴水の前に立っていた。
噴水の真ん中には星がデザインされた杖が突き刺さっていて、それが噴水と合わさり不思議な感覚を覚える。綺麗なのに暗い水も合わさり、ミステリアスな感覚に陥っていた。
「あの杖は一体……?」
濡れないように近づいて、杖に触れてみる。
その次の瞬間―――ブツリ!!と
「!?!?!?」
突然、泉の光り輝く水や装飾品の数々が光を失った!! まるで、ブレーカーが落ちて電気が消えたかのように―――!
「っ!?
ど…どういうこと……??」
当然、私は硬直する。
これまでの冒険で、私も学んだことはある。
流石にこれ以上みらを悲しませるわけにはいかないし、何が起きても良いように全集中力をかきたてる。
しかし。
「………………。
……………??」
―――何も起きない。
何かが飛び出てくるわけでもなければ、危険なトラップのようなものが発動した気配もない。少しの間その場に留まってみるが……やはり、何も起きない。
「…………一体、どういうことだったんだろう?」
何もかもが良くわからないまま、この場を立ち去ろうとして―――
………
……
…
目が覚める。
「…………夢?」
それにしては、噴水の綺麗な光景も、杖の感触も、光を失った時のほんのりとした暗闇も、全てがリアルだった。
ここ最近はいつもこうだ。綺麗な噴水の前に立つ夢。星の杖が真ん中に立っていて、それに目がずーっといっていた。今回見た夢では、ちょっと触っちゃったな………
いつものように電話が鳴る。私は、スマホを手にとって……いつも私にかけてきてくれる親友の名前を見て、ふうと一息ついた。
『あお〜〜〜〜〜、聞いてよ、最近悪夢ばっかり見るんだよ〜!!』
「そうなの? たとえば、どんなの?」
『丸い星デザインのナニかが空から追っかけてくるんだよ〜〜!! ずっと追いかけてきてさ…今日の目覚め最悪だよ〜!』
「……えーと」
『この前はいくら食べてもみかんやグレープフルーツがなくならない夢を見たし……
その前は私も含めて皆が晴れてる隣であおだけが雨に降られる夢をみたんだよ〜!!』
「……聞いてる分には面白そうな夢だけどね」
『あおは実際にみてないからそう言えるんだよ!』
「でも…そんなに立て続けに悪夢を見ると心配だね。神棚にあった石は欠けてなかった?」
『もう確認したけど欠けてなかったよ。もう、どうしてこんなのばっか見るんだろう……』
………こ、心当たりがあるかもなんて言えない…!!
あの後、再び夢を見た。仮面をつけた一頭身の生き物に「もうスターロッドをいじるなよ」と怒られる夢だった。それ以降、あの星の杖が立つ綺麗な噴水の夢を見ることもなくなったのでまるっきり意味が分からない。もしかしたら、ただの夢だったのかもしれない。
☆夢の泉
星のカービィシリーズ『夢の泉の物語』と『夢の泉デラックス』に登場する、夢を見せるパワースポットのひとつ。全ての生き物の夢と希望が集まり、眠りに付いたものに夢と安らぎを与える。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の「フィギュア名鑑」には、「スターロッドの力によって夢が作り出されて泉の水に溶け込み、水が蒸発することで眠りについた生き物に良い夢を届ける仕組みになっている」と記されている。
☆スターロッド
上記の夢の泉に設置されている、夢の源となっている杖。本家では、カービィがこれを武器として悪夢の化身・ナイトメアと戦うことになる。
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