「いらっしゃいませ~、スズヤベーカリーに……わ、あお!」
「お久しぶりです、すずさん」
「ほんとよ~! 一体何年うちに来てくれなかったことか…!
高校時代のバイトが懐かしいわ~!」
久しぶりに来たパン屋・スズヤベーカリー。みらのお友達のすずさんがやっているパン屋さんだ。相変わらず大人気でなによりだ。
ここに来たのはまぁ…時間が取れたっていうのもあるけど、ちょっと…疲れちゃったから、ここのパンを食べたいっていうのもあるかな。
「ねぇあお、今日はなに買う~? おすすめは野菜パンだよ~!」
「や、野菜……やさい…サイヤ……うっ、頭が…」
「何があったの!!?」
「ちょっとした取材の帰りで……サイヤ人と惑星ベジータについて調べてたの……」
「なにその野菜みたいな名前の人と惑星は」
きっかけは、とある企画の雑誌用の取材でご一緒した武道家のミスター・サタンのひとことだった。
惑星や星、宇宙関連が好きな私は、そこでサタンさんがサイヤ人の知り合いがいることを教えてくれた。そして、その知り合いがいる会社―――なんと、あのカプセル・コーポレーションだったのだ―――に連絡をとってアポを取ってくれた。
そこまでは良いんだけど……
「サイヤ人の方々は、クセが強すぎる……」
「ほんとに何があったのさ」
「まず悟空さんは……自由すぎる。
約束の時間に遅れるどころかすっぽかすし……」
「うーわ。それは災難だね…」
「食べるご飯の量がおかしい。」
「山盛りなの?」
「ううん。それ以上。大人の男の人の数十倍は食べてたかな」
「は? えっちょ、数十倍って言った? それ、人間の食べる量じゃなくない?」
「目の前で見てた私が一番信じられないよ。思い出すだけで吐きそう……」
「お腹一杯を通り越して!!?」
「ベジータさんは…話すのがすっっっごく大変だった……
最初の一言が『なんだ貴様は?とっとと失せろ』だよ?」
「うわぁ……どっちもどっちってレベルでヒドいわね……」
「正直、ブルマさんがいなければどうなってたことか…」
「ブルマ?」
「ベジータさんの奥さん。カプセルコーポレーションの社長さんでもあるの」
「…ベジータさんって男の人よね? まさか、ヒ―――」
「言わない方が良いよ。殺されるから」
「こっ―――!? う、嘘よね?」
「…分からない。空飛んでたし、エネルギー波を撃てるみたいだから。悟空さんとベジータさんの修業で見ました」
「空を飛ぶ!? エネルギー波!!?
ねぇその人達大丈夫!? 実は物凄く悪い人でしたとかない!!?」
「あ、それはないよ。ブルマさん曰くベジータさんは家族想いらしいし、悟空さんも基本的に大らかで人当たりの良い人だから。……ただ、自由さとご飯の量が尋常じゃないだけで。
……ちなみにすずさん、ブルマさんからお裾分けもらったんですけど要ります?」
「この流れで貰うと思うの!!?」
ちなみに、お裾分けを実際に見てもらったら引かれた。
さ、サイヤ人の奥さんってとんでもなく逞しいんだね………
情報的な収穫はたくさんあったけど食糧的な収穫(お裾分け)がそれ以上にあったとか聞いてない。ちなみに、この取材の後……体重が…………おのれサイヤ人。
☆惑星ベジータ
『ドラゴンボール』に登場する、サイヤ人の住んでいた惑星。もともと「惑星プラント」という名前でツフル人が住んでいたが、惑星サダラが崩壊したことで侵略してきたサイヤ人によって改名され、サイヤ人に住む惑星となった。ベジータ王がフリーザ軍と同盟を組み惑星強奪業の下請けを行った際には拠点としてにぎわったものの、超サイヤ人の存在を危惧したフリーザ(後にもっと上からの示唆があったことが判明するが)により破壊され、消滅した。
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