さて、新年一発目の今回登場するのは、あの人です。
「あお先輩、突然押しかけてすみません」
「チカちゃん? ど、どうしたの、急に……?」
「急用ができまして」
そう言うチカちゃん――ホントは
「実は、少しお願いしたい事ができまして」
「な、なに…?」
「こういう、金色のジグソーピースを拾いませんでしたか?」
彼女が取り出したのは掌よりも明らかに大きなパズルピース。明らかに一般的にイメージされてるピースの何倍も大きく、何にはめるのかがまったく想像できない。
「えっと……これは?」
「パズルのピースです。もしこれを持っていて、なおかつ先輩の元にクマとトリの二人組がやってきたら、彼らに譲ってあげてくれませんか」
………なんのパズルピースかが聞きたかったけど、まぁいい。正直、私も困っていたんだ。このパズルピースのようなものには。
実は、私もチカちゃんが見せてくれたものと同じものを持っている。数日前、たま市の調査を終えて帰る途中に乗り継ぎの駅の隅で拾ったのだ。駅に落ちているにはミスマッチで珍しいもので、誰かの落とし物とも思えない、ホントに隅っこに落ちていたので、調べようともした。
しかし……材質が謎なのだ。はじめ、金製なのかとも思ったが、パズルピースに金の重さや延性・展性がない。かと思えば簡単には錆びないし、ことごとく金の特性と似たりしている。
これはいったい、何で出来ているのか……?
「……その、クマとトリの二人組ってなに?」
「何でも、妹を助けるために旅をしているらしくて。」
「い、妹? クマとトリの?」
「クマの妹です。悪い人に攫われたそうでして」
「えっ!!? さ、攫われたって……」
「詳しくはコレで」
人差し指を口元に立てられる。
内緒、って事? でも、どうしてそんな……
「巻き込まれたら大変ってこと?」
「そういう事です。クマさんとトリさんを信じてあげてください」
「う〜〜ん、事情は今知ったばかりで分からないことだらけだけど……つまり、そのパズルピースを持ってたら、そのクマさんとトリさんに譲ればいいってこと?」
「はい。」
「そういうことなら……分かった。もし来たら、譲っておくね」
「ありがとうございます。」
「あ、そうそう……お姉さんに連絡してる? 桜先輩、心配してたよ」
「……そういえば、最近は姉と連絡取ってませんね…覚えておきます。では、失礼します」
チカちゃんが訪問してきた次の日、本当にクマさんとトリさんがやってきた。腰を抜かすかと思ったが、パズルピースを譲ったところ、大喜びしてくれた。しかもお礼を言ってきたから更にビックリした。……動揺しすぎて彼らの名前を聞きそびれた事に気づくのに1時間はかかった。
☆ジグソーピース
『バンジョーとカズーイの大冒険』に登場する、金色に光り輝くパズルピース。各ステージに10こ存在し、集めて魔女グランチルダの砦にあるパネルに合わせて埋めていけば、ステージの入り口が解放されるキーアイテム。
みなさんの好きな人は
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イノ先輩
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桜先輩