さて、今回は………あのフォントが見つかりませんでした。アレがない土星人さんはヒゲをそってしまったマリオみたいなものだというのに……!
『もしもし、みらです』
「みら、落ち着いて聞いてね。
………私、いま宇宙人の村にお邪魔してる」
『ふぁっっっっっ!?!?!?』
あ、みらから聞いたことのない変な声がした。
『う、ううううう宇宙人!!?
あお、ちょっと!!ズルい!!写真おくって!!!』
「写真は後でね。いま、映像繋げるから」
スマホのカメラをオンにする。
画面いっぱいにみらが映った。
みらは、私と一緒に写っている存在を見るなり、目を輝かせる。
『へぇぇぇぇ!!? あお、それは…その人?生き物?なに!?』
私の隣にいる生き物。
丸みを帯びた体型に、猫のようなひげ、太い眉毛、二本の足がついていて。
頭に伸びた一本の毛には、赤いリボンが結びついている。
「みら、この方々は『どせいさん』だよ。
どせいさん、この人は、みら。私の友達。」
「みら、いいなまえ。あお、いいなまえ」
「ともだちは いいですのだ。」
「ぽえ~ん」
『わぁあああああ!! しゃべった!! かわいい!』
……そして、この独特な言葉遣い。
彼らは、自分たちのことを「どせいさん」と言った。
私は、探検中にたまたまこの『サターンバレー』を見つけた。
そこには、この「どせいさん」が、まったり平和に暮らしていた。
「どせいさん」………最初「土星さん」と名乗っているのかと思った私は、彼らの謎を解明すべく、彼らのもてなされるままサターンバレーに滞在していた。
そのことをみらに伝える、けど。
『…でもさ、土星ってガス惑星じゃなかったっけ』
「…そうだよね。私も土星の人とは思ってなかった」
土星は、地球とは違って殆どがガスでできている惑星だ。
太陽系の中では木星に次いで2番目に巨大な割には、質量が地球の95倍程度しかない。
中心にこそ鉄やニッケル、岩石等の固体成分があるが主要部分は水素やヘリウムなどの気体だ。地球のように人間が住める環境であるわけがない。普通に考えれば、生命体がいるわけがないのだ。
「……でも、どせいさんが土星から来た可能性は否定できなかった。」
『どうして?』
「どせいさんの技術力。話によると、時空瞬間移動装置…みたいなのも作ったことがあるみたい」
『時空瞬間移動!!!? わ、私ソッチ方面は詳しくないけど……すごいものなんじゃないの!?』
「瞬間移動でさえ今の人類にはできないんだよ。時空を瞬間移動って…まるでSFの話だよ」
『な、なんか壮大な話になってるけど……どせいさん、どうなの?』
「せかいひろい いいです。」
『「…………」』
みらの質問へのどせいさんの答えは……やっぱりというべきか、よくわからない。
どせいさんの言葉は日本語ではあるんだけど、なんだか………意図?意味?が読み切れないんだよね………私もここに来てから彼らの言葉を読み取ろうとはしてきたけど、やはり今一つ自信がない。
『……質問の仕方が悪かったのかな?
どせいさんどせいさん、ちょっといい?』
「いいですよ」
「なにです?」
「どんなよう?」
『どせいさんはどうしてどせいさんなの?』
「え? みら、さっきより質問が曖昧になってない?」
「ここにいるです」
「いきてて よかった。よーーかったーー。」
「かんがえるからいるです。」
『…………………あお…』
「………なに?」
『わ、わかった?』
「こればっかりはさっぱり……」
どせいさんを理解する道のりは長そうだった。
かなりの技術力を持っているのは間違いないけど、言語を始めとして一般の人間とはまったく異なる感性を持っている(他にも、テーブルの上にイスがあったり、高いところに黒電話があったり、温泉でコーヒーを飲む習慣があったりした)。誠に不甲斐ないことに、私が調査した結果、判明したのは温泉とアイスコーヒーの意外な相性とブタようかんの美味しさでどせいさんと分かりあえることだけだった。
☆どせいさん
『MOTHER2』『MOTHER3』に登場する種族。丸い体型・大きな鼻・猫みたいなヒゲ・太めの眉毛・2本足といった可愛い姿をしているが、使用する言語「どせいさん語」がかなりシュール。文字は日本語のひらがなに近いが、発音も文法もどの言語とも共通性がなく、翻訳は難関を極める。他にもインテリアの価値観が地球人とまるで違い、温泉とブタようかんなる菓子をこよなく愛するといった、温厚な種族である。
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