『あお! いま動画で送られてきた、ぴょんぴょん飛び跳ねる星、かわいいね!』
「うん。目の前で見ている私は、ちょっと戸惑ってる。目が確かに可愛いんだけど……」
今、みらに電話で話している話題は、私の目の前でぴょんぴょん跳ねている星だ。子供が書くような五芒星に、つぶらな瞳がついていて、金色に光っている。
『これ、なんなの!!? あお知ってる??』
「ううん……私も、今見つけたばっかりだし、何も分からない」
『そう……でも可愛いよ!!』
「みら? それってどういう―――」
『こんなかわいい星見たことないよ! あーあ、降ってくるお星さまがニンニクじゃあなくてこういう星だったらなー』
「……まだニンニクの事気にしてたんだ…ごめん………」
『冗談だよ。ねぇねぇあお、目の前に可愛い星があるんなら、ちょっと触ってみてよ!!』
「ええっ!? あ、危なくないかな………??」
『大丈夫だよ! だってかわいいもん!』
「理由になってる、のかな…?」
と、とにかく、触ってみよう。
『わくわく………わくわく……!』
「……なんでみらがワクワクしてるの」
『だって!! 星を触れるんだよ!! 良いなぁ!代わって代わってー!!』
「みら、やる事あるんじゃあなかったの?」
まぁ良いか。みらの言う事も間違ってないと思う。この星はほぼ間違いなく無害だ。本来、星というものは恒星だ。温度は低くても3000度はある。普通なら、人間は近づく事すら出来ないはずだ。
せわしなく飛び跳ねる星を、タイミングを見計らって捕まえてみる………
「うわぁ!!!?」
『あ、あお!?』
か、体が……虹色に光っている!?
思わずスマホを手放して、大慌てになってしまう!
「わああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『えっ、ちょっとあお!!? もしもし?もしもーーーーしっ!!!?』
………
……
「…ご、ごめん、みら。ちょっと……取り乱した」
『もー! こっちは本当にビックリしたんだよ!?
あおが悲鳴あげたと思ったらスマホが落ちる音が聞こえて、あおからの返事も来なくなって……怪我でもしたのかと思ったんだから!!!』
いきなり全身が虹色になって、変なBGMがなり始めたからといって、スマホを放り投げたのはアレだったかもしれない。みらには音声しか伝わってないから、不安にさせちゃったな。
『それで……あお。何があったの?』
「………星に触った途端全身が虹色に光った」
『……………え、なんて?』
「全身が…虹色に……光って……」
『あお、幻覚でも見たんじゃない?』
「幻覚……じゃないと思う。
変なBGMも鳴ったし―――」
『……確かになにか電話越しにちょっと聞こえてきた』
「慌てて走ったらいつも以上に早く走れた気がするし―――」
『え…あお、それって』
「その途中で男の人をひとりはねちゃって……
まぁ謝ったら許してくれたけど」
『ねぇあお! それ絶対危ないヤツだよ!!
麻薬的な何かじゃあないの、病院行った方が良いよ!!? 変なモノでも口にしたでしょ!? 』
「してないよ……みらじゃあるまいし」
『私でも麻薬じみた星なんて食べないよ!!
とにかく! あおはもう拾い食いしちゃあダメ!!!』
「拾い食いじゃないんだけど……」
『屁理屈言わない!!』
「………………はい……」
一瞬、「アレは星の一種かもしれないから捕まえる価値はある」って言おうと思ったけど、みらにまた怒られるのが目に見えているからこれ以上は言わないでおこう……
混乱していた時にぶつかった、赤い帽子と服にオーバーオールの配管工のおじさんが詳しく教えてくれた。なんでも、触れるとしばらくの間、無敵?状態になれるという。半分近く何を言っているのか分からなかったが、またあの星を調べる事もあるだろう。その時には、無難に虫取り網でも持っていた方が良さそうだ。
☆スーパースター
『スーパーマリオブラザーズ』シリーズに登場するアイテム。黄色い星型とつぶらな瞳が特徴。
取ると一定時間、有名なあのBGMと共に全身虹色に輝く「無敵モード」になる。クリボーやノコノコはもちろん、クッパなどのボスや本来は倒せない敵まで無敵タックルで倒せるようになる。
みなさんの好きな人は
-
みら
-
あお
-
モンロー先輩
-
イノ先輩
-
桜先輩