地学者真中あおの取材レポート   作:伝説の超三毛猫

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P6, 決して削れない蒼い石

『あお〜、荷物届いたよ!』

 

「そっか、良かった!」

 

 みらから電話での報告を受ける。

 私は少し前に、みら宛に色々な物を送っている。まぁいつも色々送ってるんだけど、その大半がフィールドワークで行く先々で見つけたものや、現地で買ったお土産だ。

 

『あ、そうだ。お土産の中にさ、青い石があったんだけど……スゴく綺麗だね!!』

 

「ありがとう。とある洞窟を調査してた時に偶然見つけたものでね。あまりに綺麗だったからみらにも見て欲しくて………それも、写真じゃあなくてその目で」

 

『ありがとう〜〜あお!!! ホントに綺麗だよ!

 まるで、この石の中に宇宙が詰まっているみたい!』

 

 件のみらに送った石。

 それは、蒼い石だった。

 でも、ただの石じゃないと思った。

 なぜなら、その色がとても澄んでいたから。

 余計なモノが一切ないかのような、表面から中心にかけての青と蒼のグラデーションが綺麗だったから。

 みらの言うとおり、まるで『もう一つの小さな宇宙』そのもののような色を持っていたから。

 私はそれを拾って持って帰ると、迷わずみらに送るお土産の中にそれを入れた。―――その美しさを、彼女に見せたいがために。

 

「そうでしょ? 私ももう一つの宇宙みたいって思ったの。

 でも、ソレにはちょっと不可解な点もあって」

 

『なに?』

 

「そのままみらに送るのもなって思って加工してもらおうと思ったんだけど……加工出来なかったみたいなの」

 

『加工、出来なかった………?』

 

「そうなの。なんか、ダイヤモンドの研磨機でも負けちゃうみたいで。『未知の金属だ』ってはやしたてられたわ」

 

『えっ!? ちょ、ちょっと待って……!?

 ま、まさかそれを、私に……!!?』

 

「うーん……何だか、面倒な事になりそうだったからね。また後日に正式な調査を行うために石をなくしたことにして、すぐにみらに送っちゃった」

 

『ええ……でも、いいの?

 もしかしたら、物凄い発見かもしれないよ?』

 

「良いの。

 私がそれを見つけたのは……お金や名誉のためじゃあないからね。

 ただ休日に、ロマンを求めてやって来たら本当に未知の物を見つけちゃっただけだから。形くらい整えたいなとは思ったけど、まさかそれが新発見のきっかけになるとは思わないじゃん?」

 

『そっか………小惑星あおの時と同じだね?』

 

「うん。小惑星の時は…みらとの約束はモチロン、知らなかった事を知る事が楽しかったから見つけられたようなものだよ。

 みらに送ったその石も同じ。名前くらいはつけてみたいけど……権力やお金が絡むとちょっとね」

 

『あ〜〜、分かる!!』

 

「それにね……みらとの思い出、まだ作りたいんだ。

 高校で再会して、色々な所に行って、あらゆるプロジェクトに参加して……小惑星を見つけて。

 でも、私はもっとみらと友達でいたい、一緒にいたい…って思ったから。その石を送ったの」

 

『……ふふっ』

 

「みら?」

 

『大丈夫だよ、あお!

 私達は、ずっと友達だから!!』

 

「うん、みら。

 ―――私達は、ずっと友達。」

 

『今度は、この石を見つけた場所に二人で行こうね!!』

 

「勿論。案内するからね、みら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【蒼い石】

 まるで宇宙のような石。ダイヤモンドよりも硬く、見ていると引き込まれるような不思議な感覚になる。みらに送って、二人の思い出の品の一つにした。

 

 

 

 




☆オリハルコン

最早説明不要と言わんばかりに有名な、空想上の最硬金属・鉱物の一つ。登場するゲームとして最も有名なのがドラゴンクエストとファイナルファンタジーといった所か。
ドラゴンクエストでは最強格の武器の素材として登場し、ファイナルファンタジーではナンバリング毎に姿を変える。最も多いケースは「最も硬い宝石または金属」といったところである。

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