明久一行に続く二作目『一夏とイチカの物語』はじまりです!
その日、俺…私は………イチカ・グレナディーンになった。
いつもの変わらない日常。それは突然の終わりを迎える。
その日、俺は近所のコンビニに向かっていた。家から徒歩二分本当に便利だ。まっすぐ歩いて道を渡るだけ。そしてお気に入りの菓子を買い、家に戻ろうとした。
そのとき、歩道を歩いていた子供にトラックがつっこんだ。それを見た瞬間、俺はその子供を突き飛ばした。そのおかげて、子供は何とかトラックを回避した。ほっとした途端、俺は空に舞った。
―キャアアアアアア!!!
―救急車だ!誰か救急車を!
―子供の方は大丈夫か!?
―とにかく応急手当を!
―おい死ぬなよ!○○!!
どうやら友人もその場にいたらしい。俺の名前が聞こえる。だけど、おかしいな…。だんだん…音が…なく…なっ…て…。
俺は意識を失った。
「ん、ん~~~?」
俺が目を覚ますと、そこは見慣れぬ場所だった。
白の空間に机と椅子が一つぽつんと置いてあるだけ。そこに座る人物は、なにやら本を読んでいた。
『インフィニットストラトス』いわゆるラノベだ。 おれもなんどか読んだ覚えがある。
目を覚ましたのに気がついたのか、急に立ち上がって俺の目の前にきた。そして勢いよくを下げた。
「ほんっっっとうにごめんなさい!!!!」
いきなり謝られた。意味がわからない。
「あっ、そうですよねわからないですよね。説明しますので聞いてください」
あれ?俺声に出してたか?
「あ、えーっと、実は私神様なので考えてることがわかるんです」
思考がとんだ。
「えーっと、あ、あのですね、あなたはトラックにはねられて死んでしまったんです。ですが、それは…その…私のミスなんです!ごめんなさい!!」
「ミスってなんですか?」
「じ、実は、あの場で死ぬ運命にあったのはあなたでなくあの少年なんです。ですが、その……私がちょっと…間違えてしまって…あなたの命を消してしまったんです」
またもや思考がとんだ。
「本当にごめんなさい。そ、そこでですね、あなたを違う世界に転生させようと思うんです。あ、もちろんいくつか能力はつけます。お詫びですから」
「転生ってどうゆうことですか?」
「えーっと、このまま死なせるのはできなくてですね、それに申し訳ないですし…もう一回人生を送ってもらおうと思いまして。転生先はこの『インフィニットストラトス』の世界です!私これ好きなんですよ~」
「は、はぁ。まぁなんとなくはわかりました」
「じゃあ早速特典の能力決めましょう!七つの大罪にちなんで7こまで大丈夫ですよ」
「じゃあ、篠ノ之束を越える頭脳。虚空から好きな金属を作り出す力。異次元空間を作り出す力。他人の傷を治す力。異常なまでの回復力。50この並列思考が可能な力をください」
「わかった~。でも異次元空間を作り出す力ってなににつかうんですか?」
「俺の研究所作りたいんです。あと倉庫とか」
「なるほど。はい!できました!あと一つつけれますよ?」
「じゃあ前の世界の俺に関する記憶や記録とをすべて消してください。あいつには悲しんでほしくないので…」
「………優しいんですね。わかりました。では今から10秒後、穴が開くのでそこからいってもらいます。能力などは二歳のときに身に付きます。それでは、あなたの次の人生がよいものとなることを祈ります。いってらっしゃい」
「……いってきます!」
こうして俺、如月颯太は『インフィニットストラトス』の世界で、イチカ・グレナディーンとして生まれ変わった。
「……さて、イチカさんの介入で世界はどう変わりますかね?あっ、結局7つ目の能力つけてない!どうしましょう……そうだ!異次元空間にプレゼント置いておこう!そうとなれば頑張んなくちゃね。二年間あるし」
それから時は流れ、二歳になった。
私の家は、両親が共働き、兄弟なし、親戚なしという、どこにでもあるようなまたないようなそんな家だった。
家では基本一人。両親が二人とも家にいる時間はほとんどない。そのためか、まだぎこちないところはあるものの、家事は一通りできるようになった。基本なんでも自分でやらないといけなかったのだ。
小さな体で必死に料理をし、必死に洗濯をし、必死に掃除をする。誰かに褒められるわけでもない。でも達成感が好きだった。とても二歳児とは思えない私だが、私はそんな私がなぜか好きだった。
そしてあるとき、私は能力に目覚めた。
その日、私は40度の高熱を出して寝込んでしまった。丸一日寝続け、翌日目が覚めると、私の目と髪はそれまでの黒から鮮やかな赤色へと変貌していた。
六歳の時、全世界が大きく変わった。
ISが登場したのだ。
それを示すように誰もが忘れられない事件が起こった。
『白騎士事件』だ。
アメリカ、イギリス、ロシアをはじめとした世界各国の軍事コンピュータが一斉にハッキングされ、合計2341発ものミサイルが日本の東京都の皇居へ一斉にに発射された。
絶体絶命かと思われたそのとき、白騎士とよばれるISが突然太平洋沖に表れた。そして、すべてのミサイルをその手に持つ一本の刀で切り落とした。そして、その後表れた各国の戦闘機を死亡者0ですべて退け、姿を消した。
それからまもなく、篠ノ之束によって世界に発表されたISは、現存の兵器すべてを上回っていた。だが、大きな問題点を抱えていた。
女性にしか動かせないのだ。まあ私は使えるのだが。ISは女性にしか使えない。それはもはや常識というようになった。それと同時に、男女平等を掲げていた世界は、急速に男尊女卑ならぬ、女尊男卑へと最悪の変化をとげた。
ISを使えるから女性は偉い。男よりも女の方が強い。なかには男は女の奴隷、男性は全員抹殺すべきだという発言をする政治家まであらわれた。当然女性からの支持は高い。
道端で見ず知らずの女性の命令を拒むと、ありもしない罪を次々と着せられ有罪になる。法律で許されるわけがないかもしれないが、その法律をもとに裁く側も女性なのだ。男性が裁判官である裁判は男性が男性にした犯罪以外ではほとんどみない。いかに証拠があろうと揉み消され、たとえ無実でも有罪となる。
そんな世界になってしまった。
九歳のとき、家族を失った。
親に捨てられたのだ。
能力を得て頭脳が発達していたこともあって、自分をひどく客観的に見つめていた。
子供のくせに家事をして、親には甘えず何でも自分でやる。そしてある日突然目と髪の色が変わる。そんな子供をわざわざ育てたいと思うだろうか?ましてこれまで特に可愛がってきたわけでもないような子だ。
しかし、私はそこまで辛いと思わなかった。友達がいたからだ。出会いこそ偶然だったが、それでも私の支えだった。
しかし、その友達もいなくなってしまった。金持ちの女の子に目をつけられ、その子の手下ともいえる女の子の手によって殺されてしまった。理由は痴情のもつれということになった。九歳でそれはないだろうと彼の両親は猛抗議した。近所の人も参加している人は多くいた。しかし数日後、近所の人は人が変わったように彼らを非難しだした。結局その一家は街からいなくなった。
あとから聞いた話だが、近所の人々は金をもらっていたらしい。ふざけるな。そう思った。
それからというもの、私は寂しさをまぎらわすかのようにIS作りに没頭した。
異次元空間に初めて入ると、そこには神様からのプレゼントがあった。
箱を開けると、そこにあったのはISのコアだった。登録番号947。存在しないはずのコア。私はすぐにそれを解析した。一般的にブラックボックスと呼ばれるようなものも、瞬く間に理解していった。
20ケタの暗号、やるたびに変わるパズル、答えのない問題、様々なロックがあったが特に問題はなかった。そして持ち前の能力も使って、コアを作り出した。既存のコアをはるかに超える容量を持つ自作コア。それを使って自身の専用機も開発した。
オリ主の登場!
まだ原作前です。あと数話あります。
そして次回、あの原作キャラの登場です!