今日は頑張って連続投稿する!
イチカside
「あら、ようやく来ましたか」
「すいませんね、セシリアさん。お待たせしてしまって」
軽く謝るとセシリアはオープンチャンネルからプライベートチャンネルに切り替えた。
「いえ、セシリアでいいですわ。それと、この間はどうもすいませんでした。あのような差別発言今思えばあなたが怒るのも当然ですわ。クラスの方々にも明日の朝に謝りますわ」
「いえ。気づいていただけてなによりです。もしあなたが一夏との戦いでなにも感じてなかったのなら私はこの戦いを勝負でなくなぶり殺しに変えるところでした」
「それは穏やかではありませんね。い、一夏さんにも思うところがありましたし…」
おぉ、赤くなりましたね。これはこれは。
「一夏に惚れましたか。一夏も罪作りな男ですね。鈍感なのがなんとも…」
「なっ!ほ、惚れたなどいませんわ!い、一夏さんは、あくまで、そうあくまでクラスメイトとして」
「では一夏にそう言って」
「結構です!」
さて、待たすのも悪いですし始めますか。それに、これから十五分は試合が動きませんし。
「始めにいっておきますが私が今からやることは決してあなたを見くびってやることではありません。これだけは断言しておきます」
「わかりましたわ」
セシリアの了解もえて、私はオープンチャンネルに戻すと全員に聞こえるように言った。
「山田先生、十五分攻撃しないので十五分たったら合図をお願いします」
私の発言にアリーナがどよめく。あらかじめ了解をえたセシリアも疑問を浮かべている。
『ふぇっ?グレン君?それはさすがに…』
「私が、いや、男が一度言ったことを曲げちゃだめですよ。宣言しましょう。十五分セシリアの本気に耐えきってその後勝利を得ます。セシリア、勝負です」
「受けてたちますわ。十五分以内に落とされないでくださいね?」
『えーっと、両者納得してるようなのですが、織斑先生どうします?』
『かまわん。納得しているならいいだろう。十五分後に放送を入れる。いいな』
「ありがとうございます。ではさっそくいきましょう」
「えぇ。本気にさせたことを後悔させてあげますわ!」
『3 2 1戦闘開始!』
セシリアの一方的な攻撃の時間が始まった。
まずは小手調べとでもいうようにセシリアは《スターライトmkⅢ》によるレーザーを撃った。
「シールドビット」
私はその場を動かず、シールドビットを展開させて防いだ。その数ざっと20。
セシリアも驚いていたが即座に切り替え、ブルー・ティアーズを四基飛ばし、私の四方を囲ませた。それから周囲を回らせながら連続射撃が始まった。
私はその全方向からランダムに来る射撃をすべてシールドビットで防ぐ。一旦弾頭補充のために引いていくビットを見て、私は今度は目を閉じた。
それでも、ビットからくるレーザーをシールドビットがすべて防いでいく。
私はその場を動かない。しかし、ただ撃たれている訳ではない。着々と攻撃開始にむけて準備を進めていた。
その後もひたすらレーザーを防ぎ続け、途中からミサイルの残り二基も参加した。爆風による視界の遮りとその死角を狙ってくるビット狙撃。実に見事である。
『十五分です。攻撃を開始してください!』
「おや?もうですか。セシリア、お疲れ様でした。あなたはかなりの努力を積んできたのでしょう。射撃の制度だけなら織斑先生を越えるほどに」
「あら、ありがとうございますわ。ここからが気の引き締めどころですわね」
「それでは私の『指揮』をご覧にいれましょう」
私は短い棒を取り出した。
「それは?」
「ただの指揮棒ですよ。私は『指揮者』ですから。では準備も終わりましたし、ステルスオフ」
その瞬間、アリーナのシールド付近に相当数のビットが現れた。
その数180。
そのすべてがセシリアにむいている。
「なんですの、この数は!!?」
「すべてが私のビット。そしてあなたを射抜くレーザー達です。では射撃開始」
一斉にレーザーを撃った。
セシリアはそれをかわすべく下に逃げる。
私はそれにあわせて指揮棒を振るう。
そしてレーザーはすべて方向を変えセシリアに降り注ぐ。
「偏光射撃フレキシブル!!?この数をですの!!?」
あわてて右に逃げる。レーザーも右に。上に逃げる。レーザーも上に。だんだんと距離が近づく。
「では私の出したフレキシブルの到達点をお見せします!」
指揮棒を振るう。下に逃げたセシリアだが、今度は逃げ場をなくすかのようにレーザーが放射状に広がる。
(多方向へのフレキシブル。これが到達点…)
「ここからですよ!」
私の言葉と同時にセシリアに降り注ぐレーザーがすべて5つに割れる。
「『レインレーザー』」
セシリアは避けるすべなくレーザーの雨に打たれた。
『ビー。勝者、イチカ・グレナディーン』
「ありがとうございました」
私の勝ちだ。
イチカsideout
一夏side
グレンがアリーナに舞った。
燃えるような焔の色をしたグレンのIS。『炎の指揮者オペレーター』。
あれがあいつがデータのすべてを秘匿するIS。
そして、俺と同じ男性IS操縦者。
グレンの言葉にはじめは驚いた。十五分攻撃しないと言うのだ。だがそのあとの一言で俺は納得してしまった。
『男が一度言ったことを曲げちゃだめ』
いいこと言うな。
そして戦いが始まった。
「あいつ、ほんとに大丈夫なのかな?」
「知らん。あそこまで大口たたいて見せたんだ。どこかのだれかさんと違うならやってのけるのだろう」
千冬姉、その誰かさんって俺か?俺なのか?確かにさっきはやっちゃったけども!
「兄さんなら余裕だ。それに、今回はシールドビットとレーザービット以外は使わないそうだからな。セシリアになにか見せようとしてるのだろう」
「なにかって?」
「兄さんしかわからん。だが、私の戦いの参考にしろといっていたからな。参考にできるなにかをするんだろう」
「ふーん」
再びモニターに視線を戻した。ん?なんかおかしい。
「なぁ、千冬姉、あいつ、目閉じてないか?」
「あぁ。そのようだな」
千冬姉もさすがに唖然としている。マドカだけは真剣に見続けている。てかなんで防げてるんだろう?
「十五分です。攻撃を開始してください」
「これでようやくあいつの攻撃が見えるな。あいつの機体の能力も気になる」
みんなの目が真剣なものへと変わった。
モニターの中でグレンは指揮棒を取り出した。そして映ったのはアリーナ内を囲む大量のビットだった。
「「「「なっ!?」」」」
「あれがグレンのビット…」
「兄さん、レーザービット全部出してるな。確か180基だ」
「「「「180!?」」」」
「そんなの普通脳がパンクしちゃいます!」
「ありえん…」
「兄さんなら余裕だ。あれに加えて本気で怒ると残りも全部使うからさらに増える」
「なぜあんなことができる?マドカ、なにか知ってるのか?」
「並列思考」
「なに?」
マドカが即応した答えにみなが困惑した。
「兄さん曰く、50の並列思考でそれぞれ4~5基動かせばいいらしい。私にはできんが」
「そんなもの理論上のことだろうが。ありえん」
「理論を実践してるのがグレンなんじゃあ…」
「セシリアが6だったよな?」
「その30倍か」
「ふわわわわ。私でも避けきるのは無理ですよ~」
「兄さんのビットを避けるのはたとえ織斑先生でも無理だ。いかに最小限のダメージに抑えるか。それが大事になる」
と、モニターのビットが一斉射撃を行った。確かにあれは避けられん。と思ったらセシリアは下に逃げた。
「なんだ。逃げれるじゃんか」
「そうだな。どんな攻撃にも突破法はあるということか」
「まだだぞ」
マドカの言う通り終わりではなかった。レーザーすべてが下に曲がった。
「偏光射撃だと!?オルコットだけ、それも一定の条件下で低い確率でしかできんはずだ!」
「兄さんも私もスコールもできますよ?」
千冬姉はよけいに唖然とした。
なんとか逃げるセシリアだったが、再び下に曲がった時、変化が起きた。
レーザーが放射状に曲がったのだ。
「これだな。たしかにこれならできそうだ」
多方向へのフレキシブル。その難しさはなんとなくわかる。セシリアでさえ一回のフレキシブルもできない。それを180回、違う方向に同時に行うことなぞ容易ではない。
『ここからですよ!』
「「「「「「へ?」」」」」」
レーザーが
「ご、五方向への同時フレキシブル…」
「ちょっと待ってください!五方向ってことは180×5で900回のフレキシブルを同時にやってるってことですか!?」
箒と簪が倒れた。俺も夢だと思いたい。てゆうかセシリアは大丈夫か?
そして試合が終わった。
『試合終了。勝者、イチカ・グレナディーン』
一夏sideout
どうもコクトーです。
まえがきに書いた通り受験合格しました!!
春から大学生だぜ!
とゆうことで連投します。絶対します!テンションがおかしいです!!!
ビットの到達点ということですが、あくまでイチカが至ったものです。現実にできるかは不明というか無理です。
次回はイチカ対一夏です。
ではまた次回。