イチカと一夏の物語   作:コクトー

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今回も一夏はでてきません

一夏「作者ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!??」


イチカと家族とニーナ

 

イチカside

 その夜、私はマドカとラボに向かっていた。

 

「兄さん、大丈夫だったのですか?」

 

「まぁ彼女はおそらく代表候補生クラスだったけど、『青龍』がうまく決まりましたからね。助かりました。失敗してれば簪も危険だったし」

 

「それで、ロシアの刺客でしたか?」

 

「はい。オータムに知らせてあるのでたぶんスコールがロシアから話を聞いてるとこですかね?あるいは本人に聞いているか。と、つきましたね」

 

 二人ははラボに入り、空き部屋にしてある部屋に向かった。

 

「兄さん、もし悪いやつならどうします?」

 

「とりあえず警察かな?いい人なら国に返してもいいけど」

 

 私は扉を開けた。

 

「ただいま戻りました。彼女はどうですか?」

 

 私の目に写ったのは絶望に涙を流す姿の彼女だった。

 

「スコール、彼女どうしたのですか?私が捕まえたときはまだ余裕があったはずなんですが…」

 

「ロシアの代表と話したの。酷いやつだったわ。彼女、勝手に犯罪者にされてロシア全土で指名手配中よ。それに、ロシアを敵にまわすきかと脅迫してきたわ。嘘で乗りきったけどね。あともう交渉はしないって言っといたわ」

 

「そうですか。わかりました。彼女の身元は?」

 

「こいつは『ニーナ・ベレン』。元ロシアの代表候補生だとよ。ロシアの偉いやつの捨てごまにされた。私の勘だと交渉に出てたロシアの軍トップの命令だったってとこかな。親はなし。軍属だ」

 

「………」

 

 私はニーナさんにそっと近づいた。それから彼女の肩に手をやると、彼女は涙を流しながらこちらを見た。

 

「な………………に?」

 

 涙を指でぬぐってやり、いった。

 

「ニーナさん。辛かったですね。今はたくさん泣いてください。止める人はここにはいません。思いっきり泣いてください。」

 

 私は手を肩から背中に回し、優しくさすりながら言った。

 

 彼女は抑えていた気持ちが押さえきれなくなった。

 

「うっ、ぅぅぅぅうわあああぁぁあああん」

 

 私はしばらく背中をさすり続けた。三人も回りから彼女をそっと抱き締めていた。

 

 

 それからしばらくして、泣き止んだ彼女は私を離した。

 

「あ、ありがとう」

 

「いえいえ、私はなにもしていませんよ。それより、これからあなたはどうする気ですか?」

 

「ロシアには帰れねぇしな」

 

 それはそうでしょうね。

 

「……ロシアに帰ります」

 

「はぁ!?なに言ってんだ。今帰っても処刑されにいくようなもんだろうが!」

 

「それでも!…私の居場所は…軍にしかないから……」

 

 彼女はどこか諦めたような顔をして悲しげに言った。彼女は死にに行く気だ。

 

「………よし!決めました!彼女を家族に迎えます!異論は認めません!」

 

「「「「!?」」」」

 

「あなたの居場所は今日からここ。私たちがあなたの居場所です」

 

「はっ、グレンらしいな」

 

「兄さんの決定に従います」

 

「私たちの時もこんな感じだったわね♪」

 

「??なにを言って…」

 

「あなたは今日から『ニーナ・グレナディーン』です」

 

 私は金属生成能力でマドカと同じ紫のイヤリングを出した。

 

「このイヤリングを受け取ったらあなたは正式に私たちの家族です。受け取ってくれますか?」

 

「私はあなたの命を狙ったのよ!?友達の命も!それなのに!」

 

「関係ありません。もちろん後日簪には謝りにいってもらいますが、私は気にしません。私なんかがあなたの居場所になれるのならそれで充分です。受け取ってくれますか?」

 

「私は……………ここにいても……いいの?」

 

「「「「もちろん(よ)(だ)(です)!!」」」」

 

 彼女の顔に生気が戻った気がした。彼女は涙を流しながらイヤリングをつけた。

 

 こうして今日、あらたな家族、ニーナ・グレナディーンが加わった。

 

「さて、歓迎会でもしましょうか。明日は私もIS作りにあてたいですし」

 

「おっ、いいな!酒飲んでいいか?」

 

「ほどほどにしろよ、オータム」

 

「マドカはおこちゃまだから飲めないもんな~」

 

「誰がお子ちゃまだ!私は子供じゃない!」

 

「うふふ、私からしたらみんな子供ね。グレンも含め♪」

 

「私もですか。まぁスコールは最年長ですしね。皆さんで準備を始めといてください。私は少し話してからいきます」

 

「あいよ。さて、スコールはワインか?地下から持ってくるけど」

 

「あら悪いわね。一本でいいわ。マドカはグレンと同じでジュースね」

 

「わかった、スコール姉さん。じゃあ私は料理をしよう。スコール姉さんが作ると大変なことになるしな」

 

「うっ、ここで料理禁止は厳しいわね…。今度教えてくれない?」

 

「いいですよ。じゃあ今日は飾りつけを…」

 

 三人は話ながらそれぞれ準備に取りかかった。

 

「どうです?なじめそうですか?」

 

「まだあまり知らないからな。なんとも」

 

「ではここでのルールについて話します。といってもあまりないですが」

 

「ルール?」

 

「ええ。一つ、家族同士仲良くすること。喧嘩をしないこと。また喧嘩したらすぐにでも仲直りすること。

二つ、訓練はしっかりすること。ならびにしっかりとした休息をとること。訓練のし過ぎはアウト。週に六回のペースで訓練です。メニューはスコールに聞いてください。私のメニューでもいいですがオータムもマドカも嫌がりますから。

三つ、ここの技術を他へ持ち出さないこと。一応世界最先端兵器の技術が多数ありますから他の企業等への持ち出しがわかった時点で処罰し、家族から抜けてもらいます。それと、ここの記憶も抜きますから。ナノマシン等は一切ないので安心してください。

四つ、女尊男卑ならびに男尊女卑を持ち込まないこと。ここでは男女平等です。差別は最も醜い行動だと考えています。

五つ、イヤリングをはずさないこと。それが私たちの家族の証でもあります。何人か家族以外でつけてる人もいますが今のところ家族はこの五人です。またそれがISの待機状態にもなりますしここに入るのにも必要になります。もし一度家族になった人が外して他者に渡ったらそのイヤリングは消滅します。

六つ、篠ノ之束の作ったコアのISを使わないこと。私はコアを作れます。そのコアを使ってください。

七つ、よほどのことがないかぎり、刺客等を殺さないこと。『青龍』による捕縛がベスト。捕縛したら私かスコールに知らせてください。対処します。

八つ、力に溺れないこと。人は力を持つとどうしてもその力を振るいたがります。しかし、そんなことをしては過激な女性主義者や戦争主義者等と同じです。

以上ですがわからないことは?」

 

「コア、作れるの?」

 

「えぇ。性能はこちらの方が上ですよ。例えば量子化できる量とか。私は今ビットを数種類あわせて250、それと刀と銃が8つずつ。あとビーム砲が中距離用と遠距離用が4つずつ。まだ入ります」

 

 ニーナはポカーンとしていた。

 

「まぁ、私は規格外ですから…」

 

「自分でいっちゃうのか!?」

 

「それと、あなたはどんなISが得意ですか?」

 

「どんなと言うと?」

 

「得意な距離だったり武器だったり、機動性の高いものだったり、逆に高速戦闘は苦手だったりいろいろです。ちなみに、マドカは中から遠距離、オータムは近から中距離、スコールと私は全距離いけます」

 

「私も全距離いけるぞ。元々軍属だからな。武器は刀よりは拳とかの方が得意だ。手刀とかな。あとはワイヤーとかだな」

 

「わかりました。全距離対応型でつくりますね」

 

 そう言って笑いかけるなんかニーナさんの頬が赤くなりましたが気にしない方向でいきましょう。スコールになにをされるか……。マドカにも…。オータムは…まだ大丈夫かな?

 

 

 

 そのあとはみんなでパーティーをした。ニーナさんもよろこんでくれて何よりだ。酔った勢いでスコールがキスしてきてそこから大変でしたが…。結局その日は寮には帰らなかった。

 簪にはあとで謝っておきましょう。

 

 そして五人仲良くラボで朝を迎えた。

イチカsideout

 




どうもコクトーです。


新たな家族誕生!
一部でやたら長いセリフがありますが気にしないでください。

今日の連続投稿はこれで最後になるかな?

そして次回一夏登場!
ようやくだ・・・


ではまた次回
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