イチカと一夏の物語   作:コクトー

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イチカと一夏の授業前

 

 

イチカside

 私とシャルルさんが更衣室についてすぐ、一夏が飛び込んできた。

 

「グレン!俺も連れてってくれよ!」

 

「さすが一夏。あの状況でも問題ありませんでしたね」

 

「いや、問題はあると思うよ」

 

 と、ここでさらに言ってくるかと思ったが、時間もないためここで終わりとなった。

 

 私と一夏は躊躇なく服を脱ぎ始めた。

 

「わひゃあ!」

 

「?着替えないのか?うちの担任は遅刻には超厳しいぞ?」

 

「う、うん。着替えるよ。でも…その…あっち向いててくれる?」

 

「??まあ別に着替えをじろじろ見るつもりはないけど…ってシャルルはじろじろ見てるな」

 

「み、見てないよ!」

 

 そのまま顔を伏せてしまった。

 

「うわ、シャルル着替えるの早いな。グレンも早いと思ったけどそれ以上じゃねえか」

 

 見ると、シャルルさんはすでにISスーツに着替え終えていた。

 

「なんかコツでもあるのか?」

 

「一夏はまだですか?」

 

 私も終えており、すでに行く準備はできていた。あとはパンツ一丁になっている一夏だけだった。

 

「いや~なんかこれ着にくいんだよな、ひっかかって」

 

「ひ、ひっかかって?」

 

「おう」

 

「………」

 

「二人とも、着替え終わったなら行きますよ。時間ありませんし」

 

 時計を見ると、授業まであと五分くらいだった。普通に歩いても間に合う時間だが一夏には何が起こるかわからない。

 

 その後三人でアリーナに向かった。

イチカsideout

 

 

 

 

一夏side

「シャルルのってなんか着やすそうだな。どこのやつ?」

 

「うん。デュノア社製のオリジナルだよ。ベースはファランクスだけど、ほとんどフルオーダー品」

 

「デュノア?」

 

「デュノア社といえばフランスのトップ企業ですね。この学園にもある『ラファール・リヴァイヴ』の製造元ですよ」

 

「うん。僕の家なんだ。父が社長やってて」

 

「へえシャルルって社長の息子なのか。どおりでなんか気品?があるなあって」

 

「それより一夏の方がすごいよ。一夏はあの織斑千冬さんの弟だし」

 

「ハハハこいつめ」

 

「?」

 

 俺は無理やり話を終わらせた。

 

「遅い!」

 

 時間ぎりぎりになってしまったようで千冬姉から怒られた。

 

 俺たちはなぜか俺だけ出席簿アタックを喰らい列の一番端に並んだ。

 

「大丈夫ですの一夏さん」

 

 列に並んで山田先生の説明を聞いているとセシリアが心配してくれた。

 

「それにしても三人はずいぶん遅かったのね。なにやってたのよ」

 

 後ろから鈴も聞いてきた。一組の後ろに二組が並ぶという形のためすぐ後ろにいたのだ。

 

「囲まれてたんですよ。うまく逃げたつもりだったんですが…」

 

「俺だけおいてな」

 

「まあ一夏ならあれくらい逃げ切れるでしょう?シャルルさんはまだ学園のことあまりわかっていませんししょうがなかったのですよ」

 

「いや俺も連れてってくれれば解決じゃね?」

 

「まにあってんじゃないの」

 

「それにしても一夏さんは女性と縁が多いですからね。二度も続けて女性にぶたれることはないでしょうが」

 

「はあ?それってどうゆうことよ」

 

「こちらの一夏さん、今朝転校生にはたかれましたの」

 

「何やったのよ。バカじゃないの?」

 

「安心しろ。バカは私の目の前にもいる」

 

 セシリアと鈴の頭に出席簿が振り下ろされた。

 

 

 

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練に入る」

 

「はい!」

 

 一組と二組の全体から声が上がる。人数がいつもと比べて倍なため返事もいつもより大きく聞こえる。言っているのが千冬姉というのもあるだろうが。

 

「くぅ…何かというとすぐにポンポンと人の頭を…」

 

「一夏のせいよ……グレン、たんこぶできてない?」

 

「大丈夫ですよ。きれいなままです」

 

 二人は叩かれた頭が痛むのか涙目で頭を押さえていた。鈴の方はグレンにたんこぶがないか確認していた。さすがに出席簿ではできないと思うが……いや千冬姉ならできるか。とゆうかなんで俺のせいなんだよ。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど元気あふれる女子もいることだしな。―――凰、オルコット!」

 

「な、なぜわたしまで!?」

 

「専用機持ちならすぐに始められるだろ。いいから前に出ろ」

 

 うわーおとばっちりだー。

 

「それにしてもどうしてわたくしが…」

 

「一夏のせいなのに~」

 

「お前ら少しはやる気を出せ。あいつにいいとこ見せられるぞ?」

 

 ん?なんか千冬姉が二人の耳元でつぶやいたな。

 

「やはりここはイギリスの代表候補生セシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね!専用機持ちの!」

 

 なぜか二人のやる気が一気にあがった。勝ったら飯でもおごってもらえるのかな?あ女子だからデザートかもしれんな。

 

「それで相手はどちらに?まあ鈴さんでも構いませんが?」

 

「ふふん、こっちのセリフよ。返り討ちにしてあげるわ」

 

「慌てるなバカども。対戦相手は」キィィィン…

 

 なんだこの音?

 

「ああああーっ!ど、どいてください~!!」

 

 え?俺?てか周りみんないないし!

 

 声のした方を向いたがすでに遅く、謎の飛行物体に突撃され俺はふっとばされて地面を転がった。

 

「ふう…。白式の展開がぎりぎり間に合ったな。しかしいったい何が」むにゅ

 

 手のひらに柔らかい感触が伝わってくる。あれ?地面ってこんなにやわらかかったっけ?ここだけ実はプリンだったのか?ああプリン帯ってこうゆうことか!

 

「あ、あのう、織斑くん…ひゃんっ!」

 

 おそるおそる俺は手の先に目をやる。

 

「そ、その、ですね。困ります…こんな場所で…。いえ!場所だけじゃなくてですね!私と織斑くんは仮にも教師と生徒でですね!……ああでも、このままいけば織斑先生が義姉さんってことで、それはとても魅力的な…でもグレン君の魅力も捨てがた」

 

 山田先生だった。山田先生は素晴らしいプリンでした!っておっさんか俺は。

 

 いつものようなサイズの全くあっていないような服ではわからなかったが、今着ているのはISスーツ。それによって体のラインが強調されて…。うわ、すげえ…千冬姉より大きいんじゃ。

 

 と、さらに問題は俺たちの体勢である。飛ばされて一緒にごろごろなった結果俺が押し倒したような格好になっているのだ。しかも手は今も山田先生の胸をわしづかみしたままだ。

 

「ハッ!」

 

 身の危険を感じてとっさに体を離した。刹那、俺の頭があった場所をレーザー光が通り過ぎた。

 

「オホホホ、残念ですわ。外してしまいました」

 

「何やってんのよあんたは」

 

 ガチで殺す気かよ!そう思っているうちにもブルー・ティアーズからミサイルが飛ぶ。やべえよけられない!

 

ドンッドンッ!

 

 短く二発の銃声が響き、薬莢が跳ねる音を聞きながら俺はその音のもとを見る。

 山田先生が両手でしっかりとマウントしているのは五十一口径アサルトライフル『レッドバレット』。アメリカのクラウス社製実弾銃器で、その実用性を信頼性と高さから多くの国で正式採用されているメジャーモデルだ。

 なにより一番驚いたのは先生の姿で、倒れたままの体勢から上体だけをわずかに起しての射撃であの命中制度なのだ。雰囲気もいつものわたわたしているものとは程遠く、落ち着き払っている。

 

「…………」

 

 俺だけでなく外の生徒もみな唖然としている。

 

「山田先生はああ見えて元代表候補生だからな。今の射撃くらいは造作もない」

 

「む、昔のことですよ。それに候補生どまりでしたし」

 

 照れたようにメガネを直す。あっこの動作は山田先生だな。

 俺はそれを見てなんでかわかんないけど安心した。

 

「さて小娘どもいつまで惚けている。さっさとはじめるぞ」

 

「二対一ですの?」

 

「さすがにそれはちょっと…」

 

「大丈夫だ。お前らならすぐに負ける」

 

 千冬姉のその言葉が二人を一気に戦闘モードに切り替えさせた。

一夏sideout

 

 

 




どうもコクトーです

ISの新刊でましたね!
本屋いってなかったから遅れてしまった…

とゆうことで更新です
ハイスクールDQMばっかですいません

特に明久一行が進まない…
リズ編書けない(泣)


一夏君はいつもどおりです
ラッキースケベは健在です

ではまた次回
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