一夏side
「……なぜこいつらがここにいる」
昼休み、俺たちは屋上に来ていた。雲一つない…わけではないがすがすがしいくらいの青空。その下で今は俺たちしかいなかった。おそらくだが、新しく来た転校生のシャルル目当てに食堂に人が集まっているのだろう。
一方で箒は機嫌が悪そうだ。
「なぜって…もともと天気もいいしここで食べようって話だろ?運よく誰もいないわけだし」
「だが…」
「みんなで食べたほうがうまいだろ?」
「そうですわ箒さん。
「ははは、僕ここにいていいのかな…」
今いるのは俺と箒、それからセシリアとシャルル。二人とも誘ってみたら行くって話になった。鈴とグレンは誘ってみたけど先輩たちと食べるからって来なかった。その先輩たちも誘おうって話にもなったがやめとくって。大勢で食べたほうがうまいのに…。
「むぅ…」
「まあいいじゃんか。さっさと食べようぜ!」
今日の俺の昼飯は箒の弁当。なんと今日は俺の分まで弁当を作ってきてくれたのだ!幼馴染ってしばらしい。
「おっほん!じ、実はこの私、セシリア・オルコットも今日はお弁当を作ってきたんですの。ちょ~っと作りすぎてしまったので一夏さんもどうぞ」
「そうか。じゃあ後でもらおうかな」
「ぜひ!」
そんなこんなでみんなで飯を食い始めた。箒の弁当にはから揚げとか鮭の塩焼きとかすげえうまそうだった。つか現にすげえうまかった。
だが問題はセシリアだった。
本人曰く、料理本の見本通りにできればいいんですわ!とのことで調味料とかをバンバン適当に入れて行ってなんというかその…地球のものではない何かのようなものが出来上がっていた。見た目はすごくおいしそうなのだが、食べた途端に意識をもっていかれそうになった。食べきった俺マジですごいと思う。
そんな風にしながら俺の昼休みは過ぎていった。
一夏sideout
イチカside
「いい天気ですね今日は」
「そうよね~。絶好のピクニック日和ね!」
「ピクニックって言っても学園内の森でごはん食べてるだけだけどね」
「もう、鈴ちゃんってばそういうこと言わない!あっ虚ちゃんそこのサンドウィッチとってちょうだい」
「ご自分でとってください」
「もー虚ちゃんのいけず~」
「…お姉ちゃんはしたないよ」
「まあいいではないか。あっ兄さんそこのコップをとってください」
一夏とシャルルさんとわかれた私は、鈴さんマドカと合流して楯無さんたちとの集合場所に向かった。それからすぐに三人はやってきてお昼となった。
森の中にあるちょっとしたスペース。木漏れ日や風が心地よく、隠れた名スポットである。と言っても楯無さんたちしか知らないのですが。
そこにシートを引いて、各自で作ったお弁当をつまもうという話になったのだ。私が作ってきたのは無難にサンドウィッチ。卵やハムなどいろいろな味を用意してみた。マドカはフルーツジュース。やたらおいしいです。鈴さんはなぜか酢豚。なんでも得意料理なんだそうでとてもおいしかったです。楯無さんはおかずを作ってきていた。から揚げやフライドポテト。それにサラダなどみんなでつまめるものを何種類か。虚さんも同じくおかずで、楯無さんが作ってなかったようなものを作ってきていて、二人ともお上手でした。そして最後の簪はおにぎり。簪のかわいらしい手のひらサイズのきれいな三角形をしたおにぎりだ。中身は梅、鮭、昆布などメジャーなものが多い。一つだけネタで通ったとしか思えないわさびとからしととうがらしのものもあったが、楯無さんがあたってしまった。食べてすぐに水筒の水を飲みほしてなんとかしていたが正直あれはたべたくないですね…。
「そういえば転校生ちゃんたちはどうなの?たしかドイツとフランスの代表候補生だったわよね?」
「そうですね。たしか名前はラウラ・ヴォーデヴィッヒさんとシャルル・デュノアさんでしたか?」
「はい。ラウラさんはどうやら織斑先生の元教え子らしいですよ。ドイツにいたころの。それからもう一人はデュノア社長の子供だそうですよ」
「へー織斑先生のね~」
「たしか授業でも他人を寄せ付けないって感じだったわよ。同じ班の子が向こうじゃなくて良かったって言ってたし」
「私のところでも言ってましたね。ですが個人的にはあのアドバイスは適格でしたし、効率も良かったですよ。ただあれだと初心者には厳しいかも知れませんね」
「ふーん。ずいぶんとかっているのね」
「かってるわけではないですよ。ただ単に事実を言っただけです」
「それでもそこまで言うってことは相当できるってわけでしょ?」
「鈴ちゃん、彼女軍隊の隊長よ?」
「えっ嘘!?」
「本当ですよ。黒兎部隊と言われる部隊の隊長を務めるのが彼女です。グレンさんも注意してくださいね。なにかあったら…」
「大丈夫ですよ虚さん。私はそう簡単にはやられませんから。それに、皆さんを残してやられるのは私の意思に反しますから」
「兄さんが負けるところはそうぞうできない。いや、でも全員で一斉にやればあるいは…」
「訓練にいいかもしれませんね。今度私対全員でやってみますか。その時はアリーナを貸し切りましょう」
「いつも通り地下じゃダメなの?」
「あそこは家族だけの訓練場ですので」
「私たちはまだ家族じゃないの?」
「あら鈴ちゃんってば大胆ね~。
「はっ!!わわわわ忘れなさいグレン!」
「戸籍上という面でみれば家族ではありませんが私はみなさんを家族同様に思っていますよ。さすがに皆さんに戸籍上含め家族になってもらうわけにはいきませんからね」
私の家族になることは世界を敵に回すことと同義。そんなことにこれ以上巻き込めない。そもそも簪を巻き込んだのもできればやりたくありませんでした。簪にもう普通に社会に出ていくことができないようにしてしまいました…。
「んーそれって前までと同じ立場にはいられないってやつだっけ?」
「そうだな。まあ私の前の立場はテロリストだからそのほうがよかったがな」
「マドカちゃんはそういうことをぺらぺらと言わないの。私としては別にいいんだけどなー」
「お嬢様、さすがにそれは…」
「冗談よ。でもそうしてもいいくらいグレンのことは好きだから♪」
そういいながら抱き付いてくる楯無さん。それに便乗して他のみなさんも近づいてくる。というよりいつのまにか簪は膝の上にいた。他の誰よりも早く。
その後虚さんは右腕、楯無さんは左腕、そして脚の上に無理やり小柄な三人が陣取って事なきを得た。いろいろと問題ですが一番の問題は私がご飯を食べられないところでしょうか…。
「あら?そういえばグレンが食べれないわね」
「む、兄さん、私が食べさせてやろう」
「…私も」
「わ、私もやってあげるわ!」
「みなさん落ち着いてください。やるなら順番でしょう?」
「そういってちゃっかり虚ちゃんも準備してるじゃない。じゃあ最初もーらいっ。はいあーん」
楯無さんが近くにあったおかずをつかんで私の顔の前まで持ってくる。みんなは次は私とばかりにそれぞれの選んだ食べ物を取りに行く。
そして私はそのあと数分間にわたって食べ続けた。いやよく食べられたものだと感心しました…。皆さんで作ってきたものの三分の一くらい食べたんですから…。一回で終わりだと思っていたら、楯無さんが二週目を始めた。その後も三週四週と数を重ねていき、最終的に弁当がすべてなくなるまでたべました。まあいろいろありましたが。
楯無さんが谷間において「食べて♪」と言ってきたり、鈴さんが「か、かか、か、間接キス………にゃぁあああああ!!!」といった感じで固まっていたり、簪が口にから揚げをくわえて食べさせにきたり、マドカがジュースを口移しで流しこんできたりとそれはそれは様々でした。
ちなみにその後楯無さんとマドカと簪の三人はきっちりと虚さんのお叱りを受けました。
イチカsideout
どうもコクトーです
お久しぶりですなんとか5月中にあげれました
スランプはハイスクールDQMだけでなく自分のすべての作品に影響を与えています
それから今回珍しくケータイから投稿してます
なんかミスがあるかもしれません
確認はしてるんですが…
ちなみに一夏の話はかなり短くします
一夏君だしいいよね?
さすがにイッセー(笑)くんほどはやしませんが
次回は放課後かな?
まあゆっくりお待ちください
ではまた次回