イチカと一夏の物語   作:コクトー

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遅くなりました

すいませんでした



イチカと一夏のタッグマッチ

イチカside

「ええ、スコールはその位置で。ニーナとオータムは今回はラボの護衛。龍は全部配置してOKです。ニーナはできるだけ表には出ないように。ロシアの人も来てるはずなので」

 

 ペアマッチ当日、私は携帯電話で少し指示をだし、試合の時間を待っていた。

 対戦相手はつい先ほど発表があった。

 

 

 

 

「そろそろモニターに出るころですかね?ラウラ」

 

 もともと、対戦相手は前日には発表される予定だったのだが、機械のトラブルとかで当日にくじで決めることとなったらしい。

 

「ふん、誰であろうとかまわない。私はただあの男を叩きのめせればいい」

 

「そんなこと言ってると足元をすくわれますよ。あ、でましたね………これは」

 

「ほう」

 

 モニターに表示されていた文字を見て私たちは息をのんだ。

 

『一年の部Aブロック一回戦第一試合

 ラウラ・ボーデヴィッヒ & イチカ・グレナディーン

            V  S

  シャルル・デュノア  &    織斑 一夏   』

 

「いきなりとは…運がいいのか悪いのか」

 

「私とあの男の邪魔をするなよ?」

 

「それはシャルルを抑えていろということですか?」

 

「好きにしろ。貴様なら有象無象よりは上だろう?」

 

「有象無象…ですか?」

 

「どいつもこいつも軍にいた私からすれば弱すぎる」

 

「それは仕方ありませんよ。軍人とは年数が違いますから」

 

 というよりそもそもISを使った軍が要る時点でアウトなような気がするのですがね…。

 

「ではピットに行きますか。一人で行けますか?」

 

「私を子供扱いするな!」

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

 

 そして冒頭へと戻る。

 電話も終わり、最終チェックをしていると、アナウンスが流れた。

 

『ラウラ・ボーデヴィッヒさん、イチカ・グレナディーンさん。時間になりました。アリーナに出てきてください。繰り返します。ラウラ・ボーデヴィッヒさん、イチカ・グレナディーンさん。時間になりました。アリーナに…』

 

「時間みたいですね。さ、行きましょうか」

 

「足を引っ張るなよ」

 

「そっくりそのまま返しておきますよ」

 

 そして私たちはISを装着し、アリーナの中央へと進んでいった。

イチカsideout

 

 

 

一夏side

「しかしこりゃすごいな」

 

 俺はアリーナの更衣室にあるモニターで見える観客席の様子に唖然としていた。

 各国の政府関係者、研究所員、企業エージェントなど、錚々たる顔ぶれが一堂に会していた。

 そのぎゅうぎゅう詰めともいえる状態を見ているとだだっ広い更衣室をグレンは先に行ってしまっていないが、男子3人で独占できるというのはすごい楽でいいな。今頃反対側の更衣室は女子でごった返しているだろう。

 

「三年にはスカウト、二年には一年間の訓練の成果の確認、一年は今のところ関係なさそうだけど上位入賞した人とかはさっそくチェックが入るだろうね」

 

「ふーん、ご苦労なことだな」

 

「一夏はボーデヴィッヒさんとの対決だけが気になるみたいだね」

 

「まあ、な」

 

「感情的にはならないでね。彼女、一年の中では現時点でもかなり上位だと思う。それこそグレンにも劣らないくらいに」

 

「ああわかってる」

 

 ペアを組むと決めて以来俺とシャルルはかなり仲良くなった。俺の気持ちを組んで動いてくれるというべきかな?だが俺もシャルルの気持ちが何となくだがわかるようになってきてる。

 

「さて、こっちの準備はできたぞ」

 

「僕も大丈夫だよ」

 

「よっしゃ。それにしてもいきなり試合なんて運がいいよな」

 

「なんで?」

 

「こういうのは勢いが肝心だからな。思い切りの良さで行きたいだろ?」

 

「ふふっ。そうかもね。あ、対戦相手が決まったみたいだよ」

 

 モニターの画面がトーナメント表に切り替わる。

 

「「え?」」

 

 そこに出てた文字は

 

『一年の部Aブロック一回戦第一試合

 ラウラ・ボーデヴィッヒ & イチカ・グレナディーン

            V  S

  シャルル・デュノア  &    織斑 一夏   』

 

「いきなりボーデヴィッヒさんとだね」

 

「やってやるぜ!」

 

 そして俺たちは更衣室から指定されたピットへと移動した。

一夏sideout

 

 

イチカside

「一戦目で貴様と当たるとはな。待つ手間が省けた」

 

「そりゃあなによりだ。こっちも同じ気持ちだぜ」

 

 試合開始まであと4.3.2.1___試合開始

 

「「叩きのめす」」

 

 一夏が試合開始と同時に取った行動は瞬時加速(イグニッション・ブースト)だった。ラウラとの距離を一瞬で詰める。

 

「ふん」

 

 しかし、それを読んでいたのか、ラウラは右腕を前に突き出してAICを発動させ動きを止めた。

 

「開始直後の特攻か。なんともわかりやすいことだ」

 

「へ、以心伝心かよ」

 

「ならこれから私がすることもわかるよな?」

 

『敵ISの大型レールカノンの安全装置解除を確認、初弾装填--警告!ロックオンを確認--警告!』

 

「僕を忘れてもらっちゃ困るな」

 

 一夏の頭の上からシャルルが飛び出してラウラに手に持ったアサルトカノンの銃口を向けた。

 

「2対1じゃないんですよ?」

 

 しかし、その銃から弾が放たれることはなく、銃身が真っ二つになった。

 ボンッと軽い爆発が起き、その衝撃で一夏とシャルルは位置がずれてレールカノンの弾が外れる。

 

「あなたたちも私のことを忘れてませんか?悪いですが、頼まれたってこともあるので二人の戦いは邪魔させませんよシャルルさん」

 

「僕が君の相手ってことだね…少しつらいかな」

 

「そうなります、ね!」

 

 私は体の半分ほどの大きさの盾を取り出し、瞬時加速でシャルルに詰め寄ると、そのままスラスターをふかして二人の戦いから大きく距離をとる。

 

「悪いですねシャルルさん」

 

「そう思うなら一夏の援護に行かせてほしいな」

 

「それはできないそうだんですね」

 

 私は手に持っていた盾をしまい、一本の刀に武器をかえる。

 

「この刀は特に能力はついてないので大丈夫ですよ。ただ」

 

 シャルルが新たに取り出した銃が二つに割れる。

 

「とても軽くて切れ味がいいんですよ」

 

 切られた銃を投げ捨てたシャルルは、新たに小型のマシンガンをとりだす。しかし、実体化したとたんに真っ二つにしていく。攻撃はさせない。

 

「それひどくない?」

 

「これも戦い方の一つですよ。さて、あと何個武器が入ってますか?すべて切ってあげますよ」

 

「ねえグレン、武器ってただじゃないんだけど…」

 

「ええ。これ以上新しく買わないといけない量を増やすよりはここで見学していませんか?」

 

「うぅ…グレンのイジワル」

 

「そういいながら後ろ手で武器を出しても、先のほうが体に隠れていませんよ?」

 

 再び刀を振るう。少しシャルルの体からはみ出ていた銃口が地面に落下していく。

 私がこの戦いでするのはただの足止め。無理に戦う必要はない。ならばということで武器を悉く切り裂いて戦意をなくさせる。それが私の作戦だ。

 作戦がうまくいっているのか、それともただ考えているのか、シャルルは次の武器を出さずにこちらを見ていた。もちろん一夏たちの様子もISの視界の端で見えているんだろうが、そちらに向かうには現状私に背を向けて飛んで行かなければならない。そんなことを許すはずもなく、そうなれば私は作戦を放棄してシャルルさんを倒す予定だ。新しく作った武器ならばそれも時間はかからないと思う。

 

 そんなとき、シャルルが突然また武器を出し始めた。1個、2個、3個と、今度は斬られても着られてもすぐ次を出している。やけにでもなったのだろうか?

 そんな風に心のどこかで私は油断していた。だから、シャルルの作戦を見抜けなかった。

 次々出される銃を斬っていき、何個目かは忘れたが、出された武器を斬ろうとした私の目に、シャルルの口元が軽く笑うのが飛び込んできた。しかし、そのまま切り裂いた。

 

 ドン!

 

 その銃は今まで以上の爆発を起こした。正確に言えば、同時に出していたグレネードが、だ。

 一瞬視界が煙で覆われたが、すぐ次に出していた銃を切り裂いた。そこでシャルルは銃を出すのをやめた。

 

「僕の勝ちだよ」

 

「?」

 

 私はラウラさんのAICが途切れるのを見て、シャルルの言っていた意味を理解した。

 そこから、一夏とラウラの戦いは状況が一変した。

イチカsideout

 

 

 




どうもコクトーです
お久しぶりです
失踪はしてないよ?

なろうのほうにかかりきりですいません
久しぶりに投稿です

ようやくタッグマッチが始まりました
掃除道具さんの出番はありません
次回はラウラ対一夏かな

ではまた次回
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