イチカと一夏の物語   作:コクトー

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イチカと一夏は喧嘩を売られる

イチカside

「いやー参ったぜ。頭が痛い」

 

 授業が終わると一夏がきた。頭を押さえている。

 

「自業自得ですよ。捨てるのはないです」

 

「しょうがねえじゃん。間違えたんだから」

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 始めの自己紹介で真っ先に怒りを向けてきた金髪グルグルがいた。

 

「ん?なんかようか?」

 

「まぁ!なんですのその態度は。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですからそれなりの態度があるのではないんですの?」

「…………」

 

 嫌いなタイプだ。

 

「悪いな、俺、君が誰か知らないし」

 

 私はなんか記憶の片隅にあるけど思い出せない。一夏は本気でわからないようだ。

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして入試首席のこの私を!?」

 

 あーあのBT兵器の適正だけでビット操作の下手な人か。マドカと一緒にお粗末だと話していたな。私やマドカよりも圧倒的に劣っているのにそんなに偉いんだろうか?

 

「あ、質問いいか?」

 

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族のつとめですわ。よろしくてよ」

 

「代表候補生ってなに?」

 

 がたたっ。聞き耳をたてていたクラスの女子数名がずっこけた。

 

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

 

「おう知らん」

 

「自信満々に言わないでください。一夏、読んで字のごとくですよ。国家代表の候補生です」

 

「なるほど!そういわれればそうだ」

 

「つまりエリートなのですわ!本来なら私のような選らばれた人間とはクラスを同じくするだけでも奇跡…幸運なのよ。その現実を理解していただける?」

 

「そうか、それはラッキーだ」

 

「馬鹿にしてますの?そちらのあなたもふざけたことを抜かしてましたが今すぐにでも謝ったほうがいいんじゃないですの?」

 

「謝る必要がどこにあるのですか?」

 

「それすらも理解していないとは…。まぁ、泣いて土下座でもすれば助けてあげないこともなくってよ?何せわたくしは入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

 唯一を強調するな。私もマドカも織斑先生と山田先生以外なら30秒で倒せる連中ばかりだ。それに教官側も手加減に加え制限をしてやってるはずだ。それを専用機持ちが倒せなくてどうする。

 

「ん?教官なら俺も倒したぞ?」

 

「は?」

 

 意外ですね。おおかた相手がドジでもしたのだろう。となると相手は山田先生かな?あの人も現役時代は射撃部門のヴァルキリーにまでなったのに。あまり知られてないが。ともかくあの人は自信を持てばきっとすごい強い。それこそオータムも危ないかもしれない。私の改造した『アラクネⅡ』に乗っているがそれでも五分五分だろう。

 

「わたくしだけと聞きましたが?」

 

「女子ではっておちじゃないか?」

 

「そんなの」キーンコーンカーンコーン

 

 話を止めたのは三時間目のチャイムだった。救いの鐘…かな?

 

「っ!!また来ますわ!逃げるんじゃなくてよ!」

 

 なにから逃げるというのでしょうか?

 

 

 

 

 そして三時間目。織斑先生が不意に思い出したように言い出した。

 

「そういえばクラス代表を決めないといけないな。自薦他薦は問わん。誰かいるか?」

 

「せんせー、クラス代表って何をするんですか?」

 

「ん?まぁ基本的にはクラスの顔だな。今度ある代表対抗戦に出てもらったり時々私の手伝いをしてもらったり、クラス代表の会議にでたりだな」

 

「じゃあ、織斑君を推薦しまーす」

 

「あ、私もー!」

 

「せっかくの男子だしたてないとね!」

 

「お、俺!?」

 

「織斑、推薦されたものは拒否は認めん」

 

「いや、でも――」

 

 一夏が反論ようとしたとき、甲高い声が響いた。

 

「待ってください!納得いきませんわ!」

 

 立ったのは先程のセシリア・オルコットだ。

 

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 はぁ。やはりこいつはダメですね。自分の立場を理解していない。

 

「実力から行けば学年首席でありこの学年最強(・・)であるわたくしがクラス代表になるのが必然。それを珍しいという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこんな島国までIS技術の修練に来ているのであってサーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

 ここでそんなこと言うかね?日本を極東の島国。日本人を猿呼ばわりか?切れてきた。

 

「いいですか、クラス代表は実力トップがなるべき、それはもちろんわたくしですわ!」

 

 その発言に私だけでなくマドカも不機嫌になる。私たちより圧倒的にBT兵器の操縦能力がないのによく言えますね。

 

「大体、文化からなにから後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で」

 

「イギリスだってたいしたお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」

 

「な!?あ、あ、あなた!わたくしの祖国を馬鹿にし」

 

「織斑先生、実力トップがクラス代表になるべきなので兄を推薦します。そこのグルグルより圧倒的に強いです」

 

 マドカがついに耐えきれなくなった。()もいいよね?

 

「なんですって!?そんな礼儀も常識も知らない猿がわたくしより強いはずがない」

 

「黙れよ」

 

 俺ももう無理だ。怒るよ。切れるよ。ぶちかますよ!

 

「誰が猿だってイギリスの宣戦布告者が。さっきのセリフはイギリスから日本に対しての宣戦布告だよな?極東の島国?文化からなにから後進的?猿?全てが日本に対する宣戦布告じゃねぇか。このクラスだけで日本人が何人いるか知ってるか?織斑先生の山田先生を含め先生方も多くが日本人だ。そのすべてに対しての宣戦布告だな?大体、ISを作ったのは日本人だ。それに今コアを作り出せる二人も共に日本人だ。そのおこぼれもらっといて調子こくなよ。それともイギリスはISを越える兵器を開発したか?今すぐ出せよ。先進国とやらが作る最先端兵器をよぉ!文化もそうだ。日本の漫画やアニメ、建築に加工技術その他多くは世界に誇る素晴らしいものだ。それを全て越えてるんだよな?」

 

 口調はめちゃくちゃ。怒気をまったく抑えずに止めずにいい放った。

 

「だ、誰が宣戦布告なんか!」

 

「おめぇだよ金髪!おめぇの肩書忘れたか?あぁそれすら覚えていられない残念頭だから偏光射撃(フレキシブル)もできないような雑魚なのか。代表候補生の発言は国の発言ととらえられるんだよ。教えられなかったか?つまりお前は国を代表して日本を馬鹿にしたんだよ!」

 

「―――――!!決闘ですわ!一人目と二人目、合わせて無様に生き恥を晒させてあげますわ!」

 

「はんっ!正論言われて反論できないから武力行使かよ!それと一夏!お前もお前だ!先に侮辱したのはたしかに金髪だ。だがイギリスを侮辱していい理由はねぇ!お前の発言は『男』の発言になるんだぞ!」

 

「うっ。それは…すまん」

 

「うるさいですわ!わたくしが勝ったらあなた方はわたくしの奴隷にしますわ!」

 

「なら負けたら兄さんの奴隷になるんだな」

 

「万が一にもありえませんわ!」

 

「で?ハンデはどうする?」

 

「あら?早速お願いですの?」

 

「いや、俺がどれだけつければいいかなと」

 

 一夏がそう言ったとたん、クラスでは笑いが起こった。

 

「ははは、織斑君、それ本気で言ってるの?」

 

「男が女より強かったのって大昔の話だよ?」

 

「織斑君はISを使えるけどそれは言い過ぎよ」

 

「ぐっ…ならハンデはいい」

 

「ええそうでしょうそうでしょう。むし、わたくしがハンデをつけなくていいのか迷うくらいですわ。男が女より強いだなんて日本の男子はジョークセンスがあるのね」

 

「俺はハンデをつけよう。15分攻撃も移動もしない。それと男が強い女が強いってのは人によって様々だ。そんなに女が強いなら今から俺が出す殺気に耐えろよ?金髪。他の皆には向けないから」

 

「なにを言ってますの?15分なんてかかりませんわよ?1分あれば勝負はつきますわ」

 

「5秒後に殺気出すからな」

 

5 4 3 2 1 開放。

 

 そのとたん、セシリアは過呼吸になって気絶した。織斑先生は殺気を感じてるのか冷や汗が出ていた。

 

「グレン、抑えろ。殺す気か。山田先生、オルコットを保健室に。たぶん今日はもう起きん」

 

 私は殺気を消して皆に言った。

 

「皆様、怖がらせてすいません。つい抑えきれなくて。今後はないように努めます。それと織斑先生、決闘は一週間後でいいですか?彼女にも調整の時間は必要でしょう」

 

「うむ。では試合は一週間後。オルコットと織斑の後にオルコットとグレン、そしてグレンと織斑で戦ってもらう!では授業に戻るぞ。教科書を開け」

 

 こうして授業の戻った。そしてその日は静かに終わった。

 

 

 




どうもコクトーです。

連続投稿です!

金髪ロールさんは原作通り喧嘩を売ってもらいました。
そして気絶w

原作でも思ったけど言ってることすごいですよね。


ではまた次回
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