このチート冒険者に祝福を   作:ダイガスタ

2 / 3
第2話 冒険者登録

気が付くと、俺は見知らぬ街に立っていた。

目の前に並ぶ中世ヨーロッパのような町並み。

獣人やエルフといった、明らかに普通の人とは違う異種族を目にし、異世界転生を果たしたことをようやく実感できた。

 

(転生できたことは喜ばしいことだが、このあとどこに行けばいいんだ?大体RPGの定番では冒険者ギルド的な施設があるはずだが。)

 

そう思い、俺は街の人に冒険者ギルドの場所を聞き、ついでにこの街が『駆け出し冒険者の街、アクセル』ということも知った。

そして、ようやく目的の場所にたどり着いた。

 

 

-冒険者ギルド-

 

「いらっしゃいませー。お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事でしたら空いているお席へどうぞー。」

 

中に入ると、綺麗なウェイトレスのお姉さんが、愛想よく出迎えた。

目的は冒険者になることなので、奥のカウンターに行く。

 

「すみません、冒険者になりに来たのですが、遠くから来たもので、勝手が分からないのですが。」

 

「そうですか。登録手数料として1000エリスいただきますが、大丈夫ですか?」

 

「何だって?」

 

(まさか金が要るとは思わなかった。というかあの駄女神、登録手数料ぐらい事前に渡しておけよ。)

 

俺はアクアに内心怒りを燃え滾らせ、次にあったらヘッドロックをかますことを決意し、この場をどう切り抜けるか考えていた。

 

(そういえば、さっき道を尋ねた時に、いくらかお金を渡されたな。あれはこの時のためってことか。ありがとう!心優しい人!)

 

俺はポケットに入れっぱなしのお金を取り出し、受付のお姉さんに1000エリス手渡した。

どうやらこの国のお金の単位はエリスというらしいな。

エリス…アクアとは違う神の一人か。この世界ではかなり崇拝されているようだな。

ちなみにこの世界にもアクアを崇拝する宗教的な組織があるらしいが、かなり問題視されているらしい。

なるべく関わりたくないな…

 

「では、冒険者に関する簡単な説明をさせていただきます。冒険者とは、街の外に生息するモンスターの討伐を請け負う人のことです。まあそれに限らず、依頼として請ければどんな仕事もする機会があるので、何でも屋みたいなものですね。それと、冒険者には各職業があります。」

 

そういい、お姉さんは、身分証のようなものをこちらに見せてきた。

 

「こちらに、レベルという項目があります。こちらは、経験値を得ることで、レベルも同様に上がって行きます。レベルが上がると、新しいスキルを覚えるためのポイントが得られたり、ステータスの上昇など様々な恩恵がありますので、ぜひ頑張ってレベル上げをしてくださいね。」

 

(なるほど、本当にRPGを体現したようなシステムだな。)

 

「それでは、こちらの書類に身長、体重、年齢等身体的特徴の記載をお願いします。」

 

俺は、書類に自分の特徴を書いていく。

身長170センチ、体重55キロ、年齢18、白髪に赤目…

 

「はい。結構です。それでは、こちらのカードに触れてください、それであなたの今現在のステータスが現れますので、その能力に応じて、お好きな職業を選んでください。」

 

言われるがまま、俺はカードに触れた。

 

「はい、ありがとうございます。アマミヤユウキさんですね。ええと…はああああ!?」

 

「ど、どうしたんですか?いきなり大声を出して。」

 

「な、何ですかこの異常なステータスは!運以外のパラメータが平均値以上で、特に魔力と敏捷性が異常に高いんですが!一体あなた何者なんですか!?」

 

「ええと、要するに俺のステータスがかなり凄いってことですか?」

 

「凄すぎですよ。これならどんな職業にでもなれますよ!今までこんな人見たことありません!」

 

「そうですか。では…」

 

俺は、職業の概要が記載せれている用紙を見て、1つ気になったものがあったので、聞いてみる。

 

「この魔法剣士というのはどんな職業なんですか?」

 

「魔法剣士は近接、魔法を状況に応じて使い分ける万能職と言われています。ただ、今まで魔法剣士になった方はあまりいらっしゃらないので、どのようなスキルがあるのかこちらも把握しきれていません。ですが、アマミヤさんは筋力、知力が現段階でもかなり高いので、おすすめの職業だと思います。」

 

「…分かりました。では魔法剣士でお願いします。」

 

「では魔法剣士で登録させていただきます。アマミヤユウキさん。今後のご活躍を期待しております。」

 

受付のお姉さんがそう言うと、周りの人からも賛辞の声をかけられる。

 

「兄ちゃん、いきなり魔法剣士とはとんだ有望株じゃねえか!」

 

「応援してるよ、頑張ってね!」

 

「俺達は今、伝説の勇者の誕生を目の当たりにしてるのかもしれねえな。」

なんだか照れくさかったが、俺は第一印象を良くするために、この場で挨拶することにした。

 

「今日から冒険者をやらせていただきますアマミヤユウキです。今後ともよろしくお願いします。」

 

俺がそう言うと、周りから拍手が上がった。

その後、俺は1つのクエストを受け、街の外に出ることにした。

 

 




ここまで読んで下さりありがとうございます。
最初は、お金を能力で作れば手っ取り早いと思ったのですが、それだと基本なんでもできてしまい、将来的に周りからも不審がられることになりかねないので、自分の中で制限をかけました。
なので、特典能力には、主人公が無意識に制限をかけています。
仮に今回お金を創成した場合、多大なデメリットが発生します。
デメリットに関しては、今後の話で出てくると思います。
あと、魔力に関しては、特典の副産物のようなものです。
ほかのパラメータは、前世でもかなり身体能力が高かったので、それが引き継がれています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。