主人公のチートぶりが分かる。
俺は、街の外に出て、大きなカエルと対峙していた。
このモンスターの名前は【ジャイアントトード】。
見た目はただの巨大なカエルだが、この近辺ではかなり危険視されているらしい。
まずこのモンスターは動物や人を長い舌で捕らえて丸呑みにするらしい。
そして、打撃系の攻撃には耐性があること。
だが金属を嫌うため、ちゃんと装備すれば勝てない相手ではない。
今の俺は丸腰だが。
しかし、俺には特典で手に入れたスキルがある。
《武器創成スキル 2丁拳銃》
俺が心の中で唱えると、俺のイメージ通りの武器が手元にあった。
(どうやらこのスキルはイメージが重要になるようだ。逆に言えば俺の知らないものを作ることはできないらしい。あとスキルを発動する際に魔力が消費されるが、作るものによってその消費量は異なるらしい。これに関してはこれから検証が必要だな。とにかく今は目の前のカエルを倒すか。)
そう考え、俺は目の前のカエルに銃口を突きつけた。
「じゃあな、カエル。《バーストショット》」
俺が撃った銃弾がジャイアントトードに当たった瞬間、爆発が発生し、そのままカエルは絶命した。
とりあえず1匹討伐したが、目標は5匹。運が悪いことに近くにモンスターの気配は無し。
どうにかおびき出せないか考え、俺は先ほど見た冒険者カードに気になるスキルがあったのを思い出した。
(あのスキルを使えば遠くのモンスターをおびき出せるか。よし、スキルを取得してみよう。)
俺は冒険者カードを取り出し、あるスキルを取得する。
かなりスキルポイントを使ったが、必要経費だ。
俺はそのスキルの名を大声で叫ぶ。
《エクスプロージョン!!》
その声とともに、巨大な爆発音が周りに響き、周囲の地形を一部消し飛ばした。
それと同時に、大量の魔力が消費され、俺はとてつもない倦怠感に襲われる。
(こ、これは、何回も使える魔法じゃないな。今の俺じゃ1回使っただけで魔力がほとんどなくなる。幸い魔力切れになるほどではないが。それにこれだけの魔法、使っただけで周りへの影響は計り知れない。)
気が付くと、周りからモンスターが寄ってくる。
カエル以外にも集まってきたが、ついでに討伐しておこう。
俺はアクセルに戻ってきた。
(やばかった。本気で死ぬかと思った。1体だけかなり強いモンスターがいたな。獣型のかなり素早いモンスター。隙が見当たらなくて、下手をすればやられていた。)
このままではやられると思った俺は、どうにか相手の隙を作るために、新たなスキルを作った。
そのスキルは《リフレクション》
これは、相手の攻撃をそのまま反射するスキル。
俺は自分の周囲に反射による不可視の防壁を展開し、そこにモンスターが攻撃してきたところでその攻撃を相手に跳ね返した。
そのまま相手がひるんだところで、ダメ押しの《バーストショット》を放つ。
この時撃った銃弾に麻痺属性を付与し、相手を麻痺させる。
そのまま相手が絶命するまで銃弾を打ち続けた。
そのときに狼から牙が抜け落ちたので、俺は記念にそれをもって帰ってきた。
俺はクエスト完了の報告をするために、冒険者ギルドに入る。
「すみません、クエスト完了の報告にきました。」
「あ、アマミヤさん。初のクエスト達成おめでとうございます。では、冒険者カードをお預かりします。」
俺は受付のお姉さん(ルナさんというらしい)に冒険者カードを渡す。どうやらモンスターの討伐数が自動的にカードに更新されるようだ。
「………」
「あの、どうかしましたか?」
ルナさんが固まっているので、俺は声をかける。
「ど、どうかしましたかじゃありませんよ!なんですかこの討伐数は!ジャイアントトード20匹、ゴブリン10匹、そして初心者殺し1匹!初クエストで無茶しすぎです!」
「す、すみません。いきなりモンスターの群れに襲われたものなので。」
「無事だったのでこれ以上は言いませんが、これからはあまり無茶をしないようにお願いします。」
「分かりました。そういえば初心者殺しを倒したときにこれが取れたんですが。」
そういって、俺は初心者殺しの牙をルナさんに見せた。
「それは、初心者殺しの牙ですね。それもこちらで買い取らせて頂ければ、報酬の上乗せができます。その牙だけでも40万エリスはするかと。」
その金額に内心驚きつつ、買取をお願いする。
「ではお願いします。」
「かしこまりました。ではクエスト達成報酬の10万エリス、ジャイアントトードの買取総額10万エリス、初心者殺しの牙の買取金額40万エリス、合わせて60万エリスになります。」
俺はルナさんからお金を受け取る。
(まさか異世界転生1日目にしてここまで稼げるとは、それにモンスターを大量に討伐したことでレベルもかなり上がった。)
俺のレベルは20まで上がった。ステータスも全体的にかなり上がっているが、特に魔力の上昇値が異常だ。
おそらく、俺の特典が魔力を消費するために、魔力が上がりやすくなっているのではないだろうか。魔力が増えればそれだけ出来ることが増えるので、ありがたいことだ。
「ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」
「はい、これからも頑張ってください!」
ルナさんが満面の笑みを浮かべて、それを見た俺は思わず見惚れてしまった。
気恥ずかしくなってしまい、俺は足早にその場を去った。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
補足説明を
《武器創成》
その名の通り、武器を作り出すスキル。イメージとしては、BLACK CATのトレインが持つハーディスに似た形で、2つの銃はそれぞれ太陽と月のエンブレムが入っている。後にサンライト、ムーンライトと名付ける。
《バースト・ショット》
銃弾が対象物に当たった瞬間、強力な爆発が起こる。属性魔法や状態異常を付与することができる。
《リフレクション》
あらゆる攻撃を一度だけ反射する不可視の防壁を展開する。自分以外にも発動できる。ただし、あまりにも強力なスキルであるため、発動には多くの魔力を消費する。
《エクスプロージョン》
このすばお馴染みの爆裂魔法。主人公が初めて冒険者カードで習得したスキル。主人公は魔力が高いため、1日1発だけなら使っても魔力切れにならない。
今後も、こういったスキルの補足説明をするつもりです。
あと、オリジナルの技の名前を考えるのがとても難しいと感じたので、ありがちな名前になってしまうかもしれませんが、何卒ご理解ください。