読んでくださった方に感謝を
感想や指摘こんな展開はどうかとかの意見が有りましたら教えてくださると嬉しいです。
「納得できません!」
「まだ言っているのか・・・?」
不満そうな表情を浮かべるのは恐ろしさすら感じる美少女。左右対称の整った体つきに加え、黄金比を思わせる顔のパーツ。十人が見れば十人が絶賛する美しさだった。
対する男は少女の兄。
困ったような、呆れたような目で妹を見返している。二人は四月生まれと三月生まれの兄妹であり、今年の第一高校入学者だった。
「なぜお兄様が補欠なのですか? 入試の成績は三番手だったではありませんか!」
「お前がどこから入試結果を手に入れたのかは横に置いておくとして……魔法科高校なんだからペーパーテストより魔法実技が優先されるのは当然じゃないか。魔法もペーパーテストも出来る奴がいるんだから、ペーパーテストだけの俺は受かっただけでも奇跡と言っていい」
「それは・・・」
この口論はもう既に家で何回も行われてた出来事だった。それを零司は俯いたまま親が子に向けるような微笑みでその口論を聞いていた。この微笑みに気づいたのは達也1人だけだった。
「他のことではお兄様に勝てる者などいないというのに!魔法だって本当なら」
「深雪!」
ハッとした顔をして深雪は口を閉ざした。
「分かっているな?それは口にしても仕方のないことなんだ」
「...申し訳ございません」
総合的な順位では二位が深雪という結果だったのだが、一位の南宮那月が新入生総代を辞退していたため、代わりに深雪が新入生総代を務めることになった。
(南宮那月か・・・万が一の事を考えると一応警戒だけはしておいた方がいいのかもしれないな)
達也は警戒を強めると深雪を入学式のリハーサルへと送り出した。
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「そろそろ時間か・・・」
私は、そう呟いて読んでいた本をパンッと閉じた。
今では殆どが電子書籍となってしまっているが、ごく少数だがこうして紙の物も手に入る。
空間に穴を開け本を仕舞うと近くに立て掛けてあった日傘を指して講堂へ向かって歩きだした。
入って直ぐの一番後ろの席に座ると横に座っていた人がギョッとして席を立っていく。何故だろうと回りを見ると成る程、紋がついている一科生とついていない二科生で分かれているのが分かった。
(今の段階ではそれ程差があるわけでも無いのにな)
そんなことを考えていると突然隣から声をかけられた。
「お隣は空いていますか?」
顔を向けると眼鏡を掛けた女の子が声をかけてきていた。
「ああどうぞ」
「ありがとうございます」
そう言って腰を掛けるとその隣に栗色の髪の女の子が座った。
「あの、私は柴田美月って言いますよろしくお願いします」
「南宮那月だよろしく頼む」
「あたしは千葉エリカよろしくね那月ちゃん」
「那月でいい、私をちゃん付けて呼ぶな」
栗色の髪、千葉エリカにそう言った。
南宮那月なら一度は言っておきたいセリフを言うことが出来た。
「そっちの彼は?」
「あ、ああ司波達也ですよろしく」
エリカの隣に座っていた所、いきなり話を振られたからか戸惑いながら達也が返事を返した。