「ブフゥッ…フフッ……ゼハハハ……絶対忘れねぇ!!!」
「オォォォォオオオ!!!副船長が捕まっちまった!!!……クククッ……助けに行かないとなぁ!!!」
「シクシクシクシク……短い間でしたが……あッ、アッ、ありがとうござい……ましたッ」
「ゲボォッ…ゲボォッ………腹痛えェェ…ガハッ!」
上から順に、ティーチ、バージェス、ラフィット、ドクQ。各々に副船長のエースのことを想い、哀しみに暮れていた。どこか、笑いを必死に抑えたかのような苦笑で、涙を零していた。
「これが謂わゆる身内切りか。よく笑っていられるものだな」
「オイ!……真面目なことを言うな……ハハハッ!」
「事実を言ったまでだが。この調子だと先行きが不安であるな」
その光景に溜め息を吐き、呆れるヴァン・オーガー。
真面目に言ったというよりは、真実を語った方が正しいだろう。
「仲間を売るとは悪人の風上にすらおけない」
「ウッセェェエエ!!!」
「真実すら語られない。運命とは時には残酷だ」
いつもより多く語るオーガー。
狂信回しになった覚えは一欠片すらないのだがな。
「ホホホホ。まぁ、これくらいにしておきましょう。いつまで笑っても仕方ありませんから」
「ウィーハッハッハ!!!仲間の不運をおちょくるのは、ちと縁起が悪いしぃな!」
「ガッポ、ガッポ。そろそろ動くべきだしな……口直しに林檎でもいかがじゃ?」
先程まで馬鹿正直に笑いかけていた3トリオは各々に、準備を整えていた。そんな様子見てか、
「おい、俺だけ仲間外れか!?酷いゼェ」
「ホホホホ。いつまでも仲間を売ってないで身支度を整えてください」
「クソーーー!オメェらも一緒にやってたじゃねぇかぁ!!!」
「はて?」
「チクショーーー!」
ただをこねる身長300センチの巨大赤ちゃん。
それを慰める、鬼の保安官。
「しゃあ〜ねぇなぁ!オメェらさっきと行くぞ!」
「おおお!!!」
「それで海軍の動きはどうだ、ラフィット」
「順調ですよ。いい具合に土産が踊ってくれてますよ」
土産とは、ここにいない人物を指す。
「ゲッフォ、ゲッフォ、これで…海軍の動きが読みやすくなったわい」
「ウィーハッハッハ!副船長を道具で見るなよ、ラフィット」
「いえいえ、彼も望んでのことでしたので?」
「ゼハハハ…だが、順調であることだけは変わらねぇ!」
「当初描いて構図になるのも運命か」
どちらにせよ、物事が上手く進んでいることだけは変わらない。
ならば────、
「よっしゃ!予定通り乗り込むぞ!」
「ウィーハッハッハ!やっと殺しができるぜぇ!!!」
「ガッホ…ガッホ…少しでも収穫がねぇとな」
「ホホホホ…やっとですか」
彼らは次へと移ろうとする。
海軍への手土産を済ませ、手薄になっているだろう、とある所へと。
「ヤローども、出航だ!ゼハハハ……ゼハハハハハハハァァ!!!」
──いざ、インペルダウンへ。
「忙しい連中だ」
「ァアア!?」