遊戯王GX~精霊の抱擁~   作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民

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フィオ・桜「「なーにかな、なーにかな! 今回は、これ!」」



墓穴の指名者
【速攻魔法】
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。



桜「相手の墓地発動を潰す速攻魔法だ、除外されたカードは2ターンの間だけ使えないぞ」

フィオ「『灰流うらら』みたいにフィールドを経由せず墓地に行くモンスターはこれで一発だね。単純に蘇生とかを邪魔するのにも使えるよ」

桜「注意したいのは自分も同名カードが無効になる事。相手のカードを無効にしたは良いが自分も使えない、等という事の無いようにしてくれ」



STORY102:『効果を受けない』という事は、『効果を受けない』という事

黎:LP 7800

手札:1枚

フィールド

:モンスターゾーン無し

:伏せカード1枚

 

 

 

闇の人形:LP 7100

手札:2枚

フィールド

:EXモンスターゾーン無し

:CX クロノダイバー・サピロスリダン(ATK 3000/CORU:4)

:伏せカード2枚

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 状況が良くないな。

 『サピロスリダン』の効果で俺の墓地のカードは使えない状態にされている。

 攻撃力は3000もあってこのターンの終わりまで俺のカード効果も効かない。

 少なくとも現状は手詰まり、何とかするまで持ち堪えるしかない。それまでライフが保てれば良いんだが。

 

「このスタンバイフェイズ、前のターンに『チェインソウ』によって除外されたカードが手札に加わる!」

 

 次元に穴が開き、そこから1枚のカードが姿を現す。

 そのカードは『リターン・ランク・アップ』、だが……。

 

『『リターン・ランク・アップ』は墓地の“RUM”を手札に戻すカード。だがお前の『ケイオス・フォース』は『サピロスリダン』のカオス・オーバーレイ・ユニットになっている、そのカードは使えねぇ』

「分かっている」

 

 こいつは俺の姿を模した存在。そいつが『ケイオス・フォース』を使えるって事は、俺の作戦は読まれていると見た方が良い。

 安直な方法では攻撃1つ、防御1つ儘ならないだろう。

 何とかして引っ繰り返さなければ、終わりだ。

 

「俺はモンスターをリバースでセット! ターンエンド!」

 

 今はこれしか手が無い、頼むぞ。

 

 

 

黎:LP 7800

手札:2枚(内1枚は『リターン・ランク・アップ』)

フィールド

:EXモンスターゾーン無し

:セットモンスター1体

:伏せカード1枚

 

 

 

『おいおいもう逃げの一手か? 随分と腰抜けな戦略だな』

「言ってろ、助走は長い程威力は増すもんだ」

『ハッ、助走で終わらなければ良いがなぁ? お前のターンの終わりに『サピロスリダン』の効果発動! カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ使い、その種類によって効果が変わる。使ったのは魔法カード、よって2枚ドローして1枚をデッキに戻す。

 更に『サピロスリダン』のもう1つの効果により、今使用した魔法カード──『ケイオス・フォース』をお前の墓地から引きずり出しオーバーレイ・ユニットに吸収する!』

 

 これじゃあ実質、ノーコストで追加ドローしてるようなものじゃないか……。

 奴の手札はこれで3枚になり、次の通常ドローで4枚。もう1度効果を使えば5枚になる。

 早く何とかしないとシャレにならねぇ。

 

『じゃあ改めて俺のターン、ドロー!』

 

 引いたカードを見て、奴は顔を顰める。来て欲しくないカードだったらしい。

 

『フン、『サピロスリダン』の効果発動。今度はカオス・オーバーレイ・ユニットを2つ使う。モンスターカードを消費した場合、このカードはこのターン相手モンスターの効果を受けない。そして魔法カードを再び消費した事で、デッキから2枚ドローし1枚を戻す。そして今消費した『ケイオス・フォース』を再びお前の墓地から吸収するぜ』

 

 

CX クロノダイバー・サピロスリダン:ORU 4→2→3

 

 

 素早く手札を引いて、さっきドローしたばかりのカードがデッキに戻る。

 これで手札は5枚、何を仕掛けるにしても充分。

 そして良いカードを引き当てたのか、闇の人形はニヤリとほくそ笑んだ。

 

『俺は『召喚僧サモンプリースト』を召喚。このカードは召喚と同時に守備表示となる』

 

 

召喚僧サモンプリースト:ATK 800→DEF 1600

 

 

『『サモンプリースト』の効果発動! 手札の魔法カード1枚を墓地に送り、デッキからレベル4のモンスター1体を特殊召喚する!』

 

 奴のディスクに『連続魔法』が吸い込まれ、紫の法衣をまとった老人が魔力を練る。

 ここだ、逆転の鍵はここにしか眠っていない。

 

「この瞬間、俺は『増殖するG』の効果を発動!」

 

 こちらも墓地ポケットにカードを送り、フィールドに黒い魔法陣を展開する。

 相手のデッキはこちらと同じ【ランク4エクシーズ】を軸にした【カオス・エクシーズ】、なら基本戦術としてモンスターを大量展開しなくてはならない。『増殖するG』の絶好のカモだ。

 

『甘いな。リバースカード、オープン! 速攻魔法『墓穴の指名者』!』

「何だと!?」

『お前の墓地のモンスター1体を除外、それと同じ名前のモンスターの効果を次のターン終了時まで無効にする!』

 

 不気味な緑の手が突如として出現し、そのまま握り拳で魔法陣を叩き割る。中から飛び出すハズだったGは出口を封鎖され、効果を封じられた。

 これではドローできない、俺がここでドローする事を狙っていたと分かっていたのか……!

 

 

 

召喚僧サモンプリースト(効果モンスター)

星4

闇属性/魔法使い族

ATK 800/DEF 1600

(1):このカードが召喚・反転召喚した場合に発動する。

このカードを守備表示にする。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。

(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。

デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

 

 

墓穴の指名者

【速攻魔法】

(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを除外する。

次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

 

 

 

『そしてデッキから2体目の『アステル・ドローン』を特殊召喚!』

 

 

アステル・ドローン:ATK 1600

 

 

 またレベル4が2体……! これで再びランク4のエクシーズ召喚が可能になったワケか。

 展開の流れがあっちに向いている、何とかしないとヤバい……!

 だがどうする? 俺の手札は通常魔法1枚のみ、攻撃を受けるモンスターは1体。今の状況じゃあジリ貧どころか下手すればこのターンで負ける。

 何か……、何か手は……。

 

『まだ終わらない』

「何?」

『手札から『救魔の(しるべ)』と『オーバーレイ・サテライト』を発動! 『救魔の標』により、墓地の魔法使い族の効果モンスターを手札に戻す! そして『オーバーレイ・サテライト』を『アステル・ドローン』に装備し、2体分のエクシーズ素材とする!』

「!?」

『そして手札に戻した『ハットトリッカー』を特殊召喚!』

 

 

Emハットトリッカー:ATK 1100

 

 

 

救魔の標

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分の墓地の魔法使い族の効果モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを手札に加える。

 

 

 

オーバーレイ・サテライト(アニメオリジナル)

【装備魔法】

装備モンスターをエクシーズ召喚の素材とする場合、1体分で2体分の素材とする事ができる。

またこの時、このカードをそのエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

この効果でこのカードをエクシーズ素材としたエクシーズモンスターは攻撃できない。

 

 

 

 これでモンスターが一気に3体増え、しかも2体分のエクシーズ素材までいる。

 攻撃できない制限はあるが、そんなものランクアップしてしまえば踏み倒せるし、理解していないワケが無い。

 これはマズいぞ……!

 

『行くぞ?』

「っ!」

『俺はレベル4の『アステル・ドローン』でオーバーレイ!』

 

 ファンシーな小人が橙色の光になり、銀河の渦に飛び込む。渦は本来の半分の光で爆発を起こし、中から獰猛な魔獣を呼び寄せ奴の場にある装備魔法の前に鎮座させた。

 

 

☆4=★4

 

 

『エクシーズ召喚! ランク4、『恐牙狼 ダイヤウルフ』!』

『ガルルルァアアアアッ!』

『この瞬間、『アステル・ドローン』の効果で1枚ドロー! そして『オーバーレイ・サテライト』は『ダイヤウルフ』のオーバーレイ・ユニットになり、攻撃を封じる!』

 

 

恐牙狼 ダイヤウルフ:ATK 2000/ORU 1→2

 

 

 ここで『ダイヤウルフ』、1対1交換要員か。ランクアップに失敗しても最低限の働きができるこのモンスターなら、攻撃できない制限を無視してこっちのカードを破壊できる。

 そして奴の場にはまだ2体、素材となるモンスターがいた。

 

 

『更に俺はレベル4の『サモンプリースト』と『ハットトリッカー』でオーバーレイ!』

 

 

☆4×☆4=★4

 

 

 今度は老僧とピエロの衣装が光となって混ざり合う。

 そうして潜り込み、爆発した銀河の中から生み出されるのは銀色の鉱石のような竜。登場時でも結構使えない方だったモンスターだが、しかし現状に於いてはその前情報は役に立たない。

 何故なら奴は俺と同じく、カオス化の使い手だから。

 EXデッキに存在しない(・・・・・)カードを産み出して、最大30枚のEXデッキを保持し得る、俺と同じルール違反者。

 そこに“使い道の無い弱いモンスター”という弱点は、無い。

 

『エクシーズ召喚! 現れろ、『カチコチドラゴン』!』

『キュオ゛ォォォォォッ!』

 

 

カチコチドラゴン:ATK 2100

 

 

カチコチドラゴン(エクシーズ・効果モンスター)

ランク4

地属性/ドラゴン族

ATK 2100/DEF 1300

レベル4モンスター×2

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

 

「一気にモンスターが3体……!」

『畏れろ、慄け、お前の死の祝賀祭を彩るモンスターをな』

 

 攻撃力の合計は7100、ライフは一応残る。

 そして俺の伏せたモンスターには破壊耐性がある、単純な攻撃なら何とか凌げるだろう。

 単純な攻撃なら、な。

 

『で、これの出番。魔法カード『リターン・ランク・アップ』!』

「お前もか!」

『墓地から俺自身の『ケイオス・フォース』を手札に戻し、発動! 対象は『ダイヤウルフ』だ!』

 

 白と黒の破滅的な紋様から発せられた光を浴び、青白い巨狼が紫色に光る。

 これで攻撃できないデメリットは踏み倒され、戦況は悪化するワケだ。

 しかも奴はディスクのボタンを指で押すと、残った伏せカードを表にした。

 

『更にトラップ発動、『ダブル・カオス・アセンション』! このカードは“RUM”の効果をコピーする!』

「何!?」

『これで俺は2体のモンスターをカオス化させられる! よって俺はランク4の『ダイヤウルフ』と『カチコチドラゴン』でオーバーレイ・ネットワークを再構築!』

 

 光は更に広く広がり、隣にいた鉱石の竜にも波及する。

 2つの光は銀河の渦を突き破ってダークグリーンの爆発を起こし、邪悪と清浄を身に受けたカオスの存在を2体呼び出した。

 

 

★4→★6

★4→★6

 

 

『カオス・エクシーズ・チェンジ! 現れろ、ランク6!

 天命すら食い破る赤き閃光! 『CX 恐牙狼王 オリハルコンウルフ』!

 黒き牙にて万象を食い千切る魔石! 『CX ガチゴチヒュドラ』!』

『『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!』』

 

 

CX 恐牙狼王 オリハルコンウルフ:ATK 2400

CX ガチゴチヒュドラ:ATK 2500

 

 

 攻撃力2400に2500……!

 一気に畳み掛けるつもりだな、俺の場のカードでどこまで防げるか……!

 

『この瞬間、『オリハルコンウルフ』の効果発動! このカードを特殊召喚した時、相手の場の伏せられているカードを全て確認する! 吼えろ、“イファルジェント・ロアー”!』

『WAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!』

 

 青い毛並みの巨狼が雄叫びをあげ、突風を巻き起こしカードを裏返す。

 モンスターゾーンでは青い岩の巨人を、その後ろでは迎撃用のカードを。

 吹き上がった風は俺の場のカードを一時的に表にし、モンスターも伏せカードもその姿を奴に晒してしまった。

 

『ほう、モンスターは『ゴゴゴゴーレム』で、伏せカードは『オーバーレイ・パンク』か。前者は1度だけ戦闘で破壊されず、後者は俺のカードを破壊すると。危ない危ない、迂闊に踏み込んだら耐性が切れた『サピロスリダン』が破壊される所だったぜ』

「くっ!」

 

 

 

ダブル・カオス・アセンション(オリジナル)

【通常罠】

(1):「RUM」魔法カードが発動された時に発動できる。

そのカードの効果扱いで、自分フィールドのXモンスター1体を素材にX召喚を行う。

 

 

 

オーバーレイ・パンク(オリジナル)

【永続罠】

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できない。

(1):X素材を2つ以上持つXモンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドのカードを1枚選び破壊する。

(2):このカードが相手によって破壊された場合、そのターンの終了時に発動できる。

墓地のこのカードを除外し、デッキから「オーバーレイ」または「エクシーズ」と名のついた魔法・罠カードを1枚選び、手札に加える。

 

 

 

『じゃあ、邪魔な後ろのカードを破壊させて貰うぜ? 『オリハルコンウルフ』の更なる効果! 1ターンに1度、カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ使い、自分の墓地のカードを1枚除外する事で、相手フィールドの同じ種類のカードを選択して破壊する! 俺は墓地の『ダブル・カオス・アセンション』を除外し、お前のセットされている『オーバーレイ・パンク』を破壊だ! “ヘルワイルド・クラッシュ”!』

「っ! 『オーバーレイ・パンク』が!?」

 

 

CX 恐牙狼王 オリハルコンウルフ:CORU 3→2

 

 

 1枚1枚、こっちの手が剝がされていく。

 この戦術の進め方、テンポはやや遅いが現代遊戯王と呼ばれた高速化かつ相手を抑制する戦法に似ている。自分の戦術をどれだけ通すか、相手の戦術をどれだけ阻むか。そこに重きを置いた戦い方。その鬱陶しさと身動きの取れなさは説明不要だ。

 

『どうした、バトルする前から随分と劣勢じゃねぇか。隣に誰もいない状態じゃあ大した事ねぇようだな?』

「ほざけ、黒色野郎! とっとと掛かって来い!」

『良いだろう、バトルだ! 俺は『ガチゴチヒュドラ』で裏守備表示モンスター、『ゴゴゴゴーレム』を攻撃!』

『ギジャアアアアアア!』

 

 八つ首の鉄龍が岩の巨人に噛み付いてきた。太い腕で攻撃を受け止めたゴーレムは、その場で踏ん張って攻撃を押し留める。

 

「守備表示の『ゴゴゴゴーレム』は、1ターンに1度戦闘では破壊されない!」

『だが『ガチゴチヒュドラ』はモンスター相手に限り、1ターンに2回攻撃できる!』

「何!?」

『今度は防げまい! “ハード・ディジェス”!』

 

 8本ある首は再び岩の巨人に噛み付く。先程の一撃ならぬ八撃で腕にヒビが入っていた巨人は、その噛み付きによって砕かれて打ち倒された。

 

「『ゴゴゴゴーレム』っ!」

『『ガチゴチヒュドラ』の効果発動! 戦闘で相手モンスターを破壊した時、カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ使う事で、破壊したモンスターの攻撃力か守備力の内、高い方の半分だけダメージを相手に与える!』

「な、ぐぅっ!」

 

 

黎:LP 7800→6900

 

 

『そしてお前に与えたダメージの分だけ攻撃力がアップし、同時に俺のライフも回復する!』

「っ、だから攻撃力の劣る『オリハルコンウルフ』で攻撃しなかったのか!」

 

 

CX ガチゴチヒュドラ:ATK 2500→3400/CORU:3→2

闇の人形:LP 7100→8000

 

 

『これでお前の場はガラ空き! やれ、『サピロスリダン』! 『オリハルコンウルフ』! ダイレクトアタックだ!』

「ぐ、がぁあああああああああああああああああああああああああっ!」

 

 

黎:LP 6900→3900→1500

 

 

「がぁっ!?」

 

 く、クッソ、折角削った先制パンチ分のダメージが帳消しにされた。

 しかもこっちはライフがごっそり減って危険域目前だ。リクルーター程度のライフしかない以上、次の攻撃を受けられるかどうかすら……!

 

『ンだよ大した事ねぇなぁ? そんなだからお前は大切な妹を守れなかったんじゃねぇのか? なぁ?』

「っせぇなぁ……っ!」

 

 酷い事言ってくれる。

 事実なだけに尚酷い、反論する材料がねぇや。

 

『速攻魔法『混沌の報酬』を発動。カオス・エクシーズが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、俺の場のカオス・エクシーズの数だけドローする。俺のモンスターは3体、よって3枚ドロー。カードを2枚伏せ、ターンエンドだ』

「ぜぇ……、ぜぇ……っ。エンドフェイズ、破壊された『オーバーレイ・パンク』の効果発動っ! このカードを除外して、デッキから『エクシーズ・トレジャー』を手札に加える!」

 

 

 

CX 恐牙狼王 オリハルコンウルフ(エクシーズ・効果モンスター)(オリジナル)

ランク6

地属性/獣族

ATK 2400/DEF 2000

レベル6モンスター×3

(1):このカードを特殊召喚した時に発動できる。

相手フィールドの裏側表示のカードを全て確認する。

(2):このカードが「恐牙狼 ダイヤウルフ」をX素材にしている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

自分の墓地からカードを1枚除外し、相手フィールドの同じ種類(モンスター・魔法・罠)のカードを1枚選び破壊する。

(そのカードがフィールドにセットされている場合、めくって確認する)

 

 

 

CX ガチゴチヒュドラ

ランク6

地属性/ドラゴン族

ATK 2500/DEF 1500

レベル6モンスター×3

(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。

(2):このカードが「カチコチドラゴン」をX素材にしている場合、以下の効果を得る。

●このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動できる。

破壊したモンスターの攻撃力か守備力の内、高い方の数値の半分だけダメージを相手に与える。

その後、その数値の分だけこのカードの攻撃力はアップし、同じ数値分だけ自分のLPを回復する。

 

 

 

混沌の報酬(オリジナル)

【速攻魔法】

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分の「C」Xモンスターが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。

自分フィールドの「C」Xモンスターの数だけドローする。

その後、攻撃宣言を行っていないモンスターが自分フィールドに存在する場合、ドローした枚数だけデッキに戻す。

(2):自分が「RUM」魔法カードを発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。

発動された「RUM」魔法カードは墓地に送らず、手札に戻す。

 

 

 

闇の人形:LP 8000

手札:1枚

フィールド

:CX クロノダイバー・サピロスリダン(ATK 3000/CORU:3)、CX 恐牙狼王 オリハルコンウルフ(ATK 2400/CORU:2)、CX ガチゴチヒュドラ(ATK 3400/CORU:2)

:伏せカード2枚

 

 

 

『どうした、そんなモンか? 所詮テメェはその程度、誰かを守るヒーローにも、誰かを救うスターにもなれない。お前にできるのは、みっともなく返り血を浴びて敵をブチ殺す事だけ。そういうのを何て言うか知ってるか? モンスターってんだよ、人間の敵だ!』

「……俺のターン、ドロー!」

 

 人間の敵、か。

 分かってるんだよそんな事。

 俺はそうデザインされた人工生命、人間と違って母の腹からは産まれてない化物。

 そうさ、正義なんて欠片も似合わない異物だ。ならたった1人の家族も守れなくて当然なのだろう。

 だが。

 それでも、足を止める理由にはならない。

 俺が悪党だから、俺が正義の敵だから、俺が人間の敵だから、それは俺がここで諦める理由にはならないんだよ!

 都が、フィオが、桜が、フレイが、ポーラが、そして俺に手を貸してくれた甘ちゃん過ぎる主人公達がいたのなら、それに後ろ足で砂をかけちゃならねぇ。そんな事をすれば──俺はここまで血みどろになって来た全てを否定してしまう!

 

「俺は『エクシーズ・トレジャー』を発動! フィールドのエクシーズモンスターは3体、よって俺もお前と同じく3枚ドロー!」

『良いだろう、通してやる。だがこちらも迎撃の準備をさせて貰おうか、『サピロスリダン』の効果発動! お前のデッキの1番上のカードをカオス・オーバーレイ・ユニットにする!』

 

 吸収されたカードは……、『ガガガヘッド』か。

 これで手札は5枚。だがその中の1枚『リターン・ランク・アップ』は相変わらず使えない。残る4枚で逆転しなければ、俺に待っているのは敗北のみ。

 そして奴の場にいる3体の内、『サピロスリダン』はこちらの墓地利用を封印してくる。残った2体は効果を受けない耐性持ち。

 つまり俺が使えるのは手札のカードのみ、後ろに貼ってあるリバースカードを潰せない以上、この5枚で何とかする!

 

「俺は魔法カード『ガガガ学園の緊急連絡網』を発動! 来い、『ガガガマジシャン』!」

『はぁっ!』

 

 

ガガガマジシャン:ATK 1500

 

 

「更に俺は手札から『ガガガシスター』を召喚!」

『ハァァッ!』

 

 

ガガガシスター:ATK 200

 

 

 ……良し、『増殖するG』や『灰流うらら』は来ない。

 このまま展開する!

 

 

 

ガガガ学園の緊急連絡網

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はX召喚以外の特殊召喚ができない。

(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合に発動できる。

デッキから「ガガガ」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

ガガガシスター(効果モンスター)

星2

闇属性/魔法使い族

ATK 200/DEF 800

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「ガガガ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

(2):このカード以外の自分フィールドの「ガガガ」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターとこのカードは、ターン終了時までその2体のレベルを合計したレベルになる。

 

 

 

「『ガガガシスター』の召喚成功時、デッキから“ガガガ”と名の付いた魔法・罠を1枚サーチする!

 そして『ガガガマジシャン』の効果発動! 自分のレベルを4から2に変更!」

 

 

ガガガマジシャン:☆4→2

 

 

「更に『ガガガシスター』の効果により、レベルの合計値である4が、そのまま2体のレベルになる!」

 

 

ガガガシスター:☆2→4

ガガガマジシャン:☆2→4

 

 

 迂遠な事をしてレベル4を2体揃える。

 もっと別の方法があったかも知れないが、今回は勘弁して欲しい。何せサーチしたいカードがあったのだから。

 

「ふぅー……、っ」

 

 呼吸を整える。

 兎に角ライフの残りが乏しい。次の一発で倒されてもおかしくない。

 この世界で敗北したらどうなるかは知らないが、まだ1人だけ倒していない敵がいる。こんな所で躓くなんて論外だ。

 それに元の世界だと俺の肉体は大惨事らしい、さっさと帰ってフィオ達を安心させないと。

 

「俺はレベル4の『ガガガマジシャン』と『ガガガシスター』でオーバーレイ!」

『ガガッ!』

『ガァッ!』

 

 黒い学ランの不良と、白い園児服の少女が光となって銀河で混ざり、一体となる。

 そこから生み出されたのは眼帯をした浪人のような二刀流の武士(もののふ)。ガンマンと対を成す、東洋の姿だ。

 

 

☆4×☆4=★4

 

 

「エクシーズ召喚! 抜刀、『ガガガザムライ』!」

『ヌンッ!』

 

 

ガガガザムライ:ATK 1900

 

 

 攻撃力1900の二回攻撃モンスター、これじゃあ突破できない。

 なので、これの出番。

 

「魔法カード『マジカル・スカイ・ミラー』発動! 前のターンに相手が発動した通常魔法1枚の効果を得る!」

『何!? という事は!?』

「俺の墓地に“RUM”が無いのなら、お前の墓地のを使わせて貰う!」

 

 手鏡からマジックハンドが伸び、相手のディスクからランクアップマジックをもぎ取る。『サピロスリダン』の効果は俺の墓地にしか及ばない、これなら通る!

 

 

 

マジカル・スカイ・ミラー(アニメオリジナル)

【通常魔法】

(1):1つ前の相手ターンに発動された、墓地に存在する相手の通常魔法カード1枚を対象として発動できる。

その相手の魔法カードを自分のカードとして発動する。

 

 

 

「『RUM-ケイオス・フォース』、発動! 俺は『ガガガザムライ』でオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築! カオス・エクシーズ・チェンジ!」

 

 

★4→★6

 

 

 野武士が闇色の光に変わって飛び上がり、混沌の雲海で覚醒を遂げる。

 場に降り立つは風来坊から立派な大紋(だいもん)にも通ずる小袖姿に着替えた、さながら大名のような大男。

 眼帯はそのままに、年齢を重ねて技術を磨き上げた、大剣豪がそこにいた。

 

 

 

 ズギッ

 

 

 

 ……っ。

 何の、まだまだ。

 

「ランク6! 高貴にして威風堂々たる猛者! 『CX ガガガ侍大将』!」

『トァッ!』

 

 

CX ガガガ侍大将:ATK 2400

 

 

 無骨な中年の流浪人から、壮年に入りそうな武士に。

 江戸で戦乱を最後に経験した時代の生き残りように、老いてなおそのギラついた瞳は鮮烈な闘志を燃やしている。

 

『攻撃力2400か、それじゃあ相打ちが関の山だな』

「『ガガガ侍大将』の効果発動! カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ使う事で、このモンスターはこのターン相手モンスター全てに攻撃できる!」

 

 

CX ガガガ侍大将:CORU 3→2

 

 

「バトルだ! 『ガガガ侍大将』で攻撃! “ガガガ御留(おとめ)斬り”っ!」

『攻撃力2400で自爆でも狙うか!』

「いいやこうする! 速攻魔法『ガガガ流-明鏡死斬』、発動!」

『そいつはさっき『ガガガシスター』でサーチしたカード!?』

 

 ゴウッ、と侍の全身が金色に輝き、手にした野太刀の刀身が伸びる。

 一振りで山も切り裂きそうな巨刀はそのまま敵の首を狙って思い切り振るわれた。

 

「このカードの効果により、『ガガガ侍大将』は戦闘する相手モンスターの名前と攻撃力を自身にコピーし戦闘では破壊されない! そして破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

『ッ! 一方的な戦闘破壊とダメージを押し付けるつもりか!』

 

 

 

ガガガ流-明鏡死斬(アニメオリジナル)

【速攻魔法】

自分フィールド上の「ガガガ」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。

このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘を行う相手モンスターと同名カードとして扱い、同じ攻撃力を得る。

選択したモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

 

CX ガガガ侍大将(エクシーズ・効果モンスター)(オリジナル)

ランク6

地属性/戦士族

ATK 2400/DEF 2100

レベル6戦士族モンスター×3

(1):このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドの「ガガガ」モンスター1体を対象として発動できる。

このターン、そのモンスターは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

(2):守備表示のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を全て取り除く事ができる。

(3):このカードが「ガガガザムライ」をX素材にしている場合、以下の効果を得る。

●相手の攻撃宣言時に発動できる。

このカードを守備表示にする。

その後、攻撃対象をこのカードに移し替えて戦闘を続行する事ができる。

 

 

 

 発生するダメージの合計は7900、そして戦闘破壊だから『サピロスリダン』の耐性も効かない。

 斬、と一閃して敵モンスター3体が両断される。

 これで致命傷だ。

 

『チッ、『サピロスリダン』の効果発動! 魔法カードのカオス・オーバーレイ・ユニットを使い、デッキから2枚ドローして1枚をデッキボトムに戻す!

 更に永続罠『X(エックス)トラネット』を発動! 自分フィールドのオーバーレイ・ユニットを1つ消費する事で、このターン俺は効果ダメージを受けない!』

「防がれた!?」

 

 真っ二つにされ爆発する敵モンスター達。

 しかし黒い俺は『ガチゴチヒュドラ』の結晶を使って『X』の字が刻まれたバリアを展開し、熱風を完全に遮断。無傷でその局面を乗り越える。

 

「……バトル終了、メインフェイズ2」

『惜しかったなぁ?』

「だが俺の墓地に“RUM”が置かれた事で、やっと『リターン・ランク・アップ』が発動できる」

 

 手札に俺のランク・アップ・マジックが漸く戻る。

 だが俺の場には既にカオス化したモンスターが1体のみ。

 果たしてこいつをカオス化して良いのか、そもそもできるのか……。

 考えても仕方ないか。このターン奴は効果ダメージを受けない状態、追撃はできないんだからな。

 そして奴の場のもう1枚の伏せカード、さっき使われる気配すらなかった。俺ならあれは展開か、ギリギリまで温存するカウンター系のカードと読む。後者であれば、ここでランクアップさせるのは危ないかも知れない。

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

『危ない危ない、もっと楽しもうじゃねぇか。デュエルは楽しくエンジョイだぜ?』

「生憎、ンな余裕無くてな」

『そいつは残念』

 

 

 

黎:LP 1500

手札:『RUM-ケイオス・フォース』

フィールド

:EXモンスターゾーン無し

:CX ガガガ侍大将(ATK 2400/CORU:2)

:伏せカード1枚

 

 

 

 『ガガガ学園の緊急連絡網』、『ガガガシスター』、『マジカル・スカイ・ミラー』……、3枚使ってノーダメか。このコスパの悪さが敗因にならないと良いんだが。

 

『じゃあ行くぜ? 俺のターン、ドロー! 魔法カード『埋葬呪文の宝札』を発動! 俺の墓地から『連続魔法』、『墓穴の指名者』、『救魔の標』を除外して2枚ドローする!』

 

 くっ、ここでリソース差を広げるか! 前のターンの終わりに1枚だった手札がもう4枚になりやがった!

 

『更に俺は魔法カード『カオスの後払い契約』を発動! 俺の場にモンスターがいない時、墓地から“RUM”1枚を戻し、エクシーズ素材として墓地に送られた事のあるモンスター1体を蘇生する! ただしこのターン、ランクアップしていないエクシーズモンスターはオーバーレイ・ユニットを使った効果を発動できない!』

 

 奴のディスクの墓地ポケットが淡く光を放ち、俺の手札にあるのと同じランク・アップ・マジックが手札に、そして『オリハルコンウルフ』のカオス・オーバーレイ・ユニットとして消費された『アステル・ドローン』が場に戻る。

 手札の増強が激しいな……。『サピロスリダン』の効果で毎ターン1枚手札が増え、更にこうして“RUM”のサポートもしている。随分念入りなケアだ。

 

 

アステル・ドローン:ATK 1600

 

 

 

埋葬呪文の宝札(アニメオリジナル)

【通常魔法】

自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して発動する。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

カオスの後払い契約(オリジナル)

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はエクシーズモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、自分の墓地に「RUM」魔法カードが存在する場合に発動できる。

自分の墓地から「RUM」魔法カードを1枚選択し、手札に加える。

その後、X素材として墓地に送られている自分のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚できる。

ターン終了時まで「RUM」魔法カードの効果で特殊召喚されていないXモンスターは、X素材を取り除いて発動する効果を発動できない。

 

 

 

 そしてまた『アステル・ドローン』が現れた……。何度でも手札を増強し、戦線を維持する。理想的な戦術と言えるだろう。カオス化を軸としたデッキとしては、相当に構築レベルが高い。

 そしてそれらのカードを見て戦術が組み立てられたのか、闇の人形は一言「行くぜ?」と笑った。

 

『俺は『H(ヒロイック)C(チャレンジャー) 強襲のハルベルト』を召喚! こいつは本来、相手フィールドにだけモンスターがいる時に特殊召喚できるが、今回は『カオスの後払い契約』と条件がダブったんで通常召喚させて貰ったぜ』

「またレベル4が2体、そして手札には既にランク・アップ・マジックが……!」

『アマいぜ! 自分がレベル4以下の戦士族モンスターを召喚した事で、永続罠『コピー・ナイト』を発動! 同じ名前のモンスター扱いで自身を特殊召喚する!』

「何!?」

 

 

H・C 強襲のハルベルト:ATK 1800

コピー・ナイト → H・C 強襲のハルベルト:ATK 0

 

 

 この戦術、まさか……!

 

『そして相手フィールドにモンスターが存在し、俺が攻撃力1500以下のモンスターを特殊召喚した事で、速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!』

「っ、『コピー・ナイト』は召喚したモンスターと同名扱い! つまり『強襲のハルベルト』が追加で召喚されるのか!」

『その通りだ! デッキから更に2体、『強襲のハルベルト』を特殊召喚だ!』

『『ふんっ! とぉああああっ!』』

 

 

H・C 強襲のハルベルト:ATK 1800

H・C 強襲のハルベルト:ATK 1800

 

 

 

H・C 強襲のハルベルト(効果モンスター)

星4

地属性/戦士族

ATK 1800/DEF 200

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。

デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。

 

 

 

コピー・ナイト

【永続罠】

自分フィールド上にレベル4以下の戦士族モンスターが召喚された時に発動できる。

このカードは発動後、その召喚されたモンスターと同じレベルの同名モンスターカード(戦士族・光・攻/守0)となり、モンスターカードゾーンに特殊召喚する。

このカードは罠カードとしても扱う。

 

 

 

 右から順に槍持ちの紫鎧の戦士が3人、その隣に戦士の姿を映した鏡の戦士、最後に星を描くポップなデフォルメキャラ。

 5体。

 メインモンスターゾーンを埋めやがった。

 

『ここまで上手く凌いで来たが、さて今度は凌げるかな? 誰の盾にもなれねぇこの状況、テメェはテメェ自身を庇えるか?』

(来る……!)

『ギア上げて行くぞ、俺はレベル4の『アステル・ドローン』と『コピー・ナイト』でオーバーレイ!』

 

 

☆4×☆4=★4

 

 

『エクシーズ召喚! 現れろ、『暗遷士 カンゴルゴーム』!』

『ぬぅん!』

『この瞬間『アステル・ドローン』の効果で1枚ドロー! これはオーバーレイ・ユニットを使わないため『カオスの後払い契約』の影響を受けない!』

 

 

暗遷士 カンゴルゴーム:ATK 2450

 

 

『そしてレベル4の『強襲のハルベルト』3体でオーバーレイ!』

 

 

☆4×☆4×☆4=★4

 

 

『エクシーズ召喚! 出でよ、『ヴェルズ・ウロボロス』!』

『ギシャアアアアアア!』

 

 

ヴェルズ・ウロボロス:ATK 2750

 

 

 また2体召喚された……!

 どっちも攻撃力は『ガガガ侍大将』より上、破壊耐性はあるが2体の攻撃が通れば倒される。

 かと言って伏せたカードでは迎撃はできない、マズい状況だ。さっきはライフで受け切れたが、今度はできない。

 

『で、再びこれの出番。『RUM-ケイオス・フォース』発動! 俺はランク4の『カンゴルゴーム』でオーバーレイ!

 更にこれにチェーンし、墓地の『混沌の報酬』の効果発動! このカードを除外し、『ケイオス・フォース』は手札に戻る!』

「なっ、まさかまた!?」

『そのまさかよ! 再び『ケイオス・フォース』を発動! ランク4の『ヴェルズ・ウロボロス』でオーバーレイ・ネットワークを再構築!』

 

 

★4→★6

★4→★6

 

 

 闇の輝きが2体を包み飛び上がった。

 今一度混沌の銀河が2つの魂を呑み込んで新しい命を築き上げ、その白と黒の紋様の魔法カードの導きを俺の前に示す。

 1つはゴルゴーンのような髪を持つ巨人から、体躯を何倍も大きく膨らませた岩の鬼に。

 もう1つはより禍々しく、より闇に染まった三つ首の氷龍の成れの果ての、更に果てに。

 『ケイオス・フォース』に特化させたデッキが、ここまでの爆発力を持つとは。魔法カードの展開頼りとは言え、これが耐性を持ったモンスターで押し通す戦術の恐ろしさか。

 

『現れろ! ランク6! 『闇遷幽士(あんせんゆうし) モリオーガンティス』! 『ヴェルズ・カオス・ウロボロス』!』

『ゴォアアアアアアアアアアッ!』

『ギジャアアアアアアアアアッ!』

 

 

CX 闇遷幽士 モリオーガンティス:ATK 2950

CX ヴェルズ・カオス・ウロボロス:ATK 3150

 

 

 眼前に立ち塞がる巨大な魔獣達。

 鬼と龍。

 黒く、黒い、黒の塊。

 その後ろでほくそ笑む、俺に似た闇の人形。

 

『さぁ……』

 

 俺は。

 

『お楽しみはこれからだぁ!』

 

 こいつらに勝たなくてはならない。

 何としてでも。

 

 

to be continued

 

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