遊戯王GX~精霊の抱擁~   作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民

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黎・フィオ「「なーにかな、なーにかな! 今回はこれ!」」



ブラック・マジシャン(通常モンスター)
星7
闇属性/魔法使い族
ATK 2500/DEF 2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。



フィオ「最早説明不要、黒魔術の大師匠だ」

黎「攻撃力はやや低いが、代わりにサポートカードの多いこと多いこと、サポカだけでデッキ枚数埋められるレベルだぜ」

フィオ「トリッキーな戦術で相手を翻弄しよう!」


STORY30:偽物VS化物(前編) 闇VS星

SIDE:黎

 

 

 

「再確認する。クロノス先生はここら一帯を調べた後、外へ。俺達は最初から外を捜索する。

 相手はかの武藤遊戯氏のデッキを所持しているだろう。故にデュエルをやるなんて流れになったら負ける可能性も充分に有り得る。そこで、今回やるのは人海戦術だ」

 

 早口で捲し立てながらも、皆に伝わっている事を再確認する。指揮官の立場にいつの間にかなっているが、今はそんな事を気にしている余裕は無い。

 

「デュエルの流れになったら卑怯でも何でも多人数で当たれ。いくら伝説のデュエリストのデッキでも、扱っているのは本人では無い。そこに隙ができる。

 俺は上空から探す。翔、隼人は十代と大地、ジュンコとももえは明日香とフィオと一緒に行動してくれ。要するに男女別だ。

 相手がもし極悪非道な悪漢だったら、正々堂々は今回は敗因になりかねない。美学よりもデッキの奪還と身の安全を優先。良いか?」

「ああ」

「おう」

「分かったッス」

「ええ」

「はいはい」

「うむ」

「分かったの~ネ」

「分かりましたわ」

「オッケー」

「十全だ。それじゃ行くぞ!」

 

 ダッ! と皆が駆け出す。俺は風の力を流し込んで窓のサッシを蹴って空高く飛び上がった。夜風が気持ち良いが、今は置いておく。

 

 さて、原作ではガケって事ぐらいしか分かっていない。そしてこのアカデミアにガケだなんて腐る程ある。つまり、誰かが接触するまでは全く分からないって事だ。

 

『主殿』

 

 突然、聞き慣れた声が横からかけられた。隣で半透明でフワフワ浮いている彼女、桜は前方を険しい顔で見つめている。

 キッ、とブレーキをかけて空中静止。彼女の話を聞く事にする。飛んでいるまま聞いたらポイントを逃しかねない。

 

「桜か。どうした、急に」

『前方約165メートルの地点のガケ。そこでデュエルが行われているようだ。微弱な精霊の反応と近くに『ハネクリボー』と『デスコアラ』の気配が混ざっている。あそこで何かが起こっている』

「『ハネクリボー』と『デスコアラ』?」

 

 十代と隼人の精霊だな、そりゃ。て事は……。

 

「行くぞ、桜。多分そこに犯人がいる」

『承知』

 

 バサリと翼を羽ばたかせて岩場に向かう途中、翔の悲鳴が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、フィニッシュだ!

 『有翼幻獣キマイラ』で丸メガネ、『翻弄するエルフの剣士』でコアラ似、『砦を守る翼竜』で茶髪、『クリボー』で黒髪にダイレクトアタック!」

「「うわぁあああっ!」」

「「きゃぁあああっ!」」

 

 

翔:LP 2000→0

隼人:LP 100→0

ジュンコ:LP 1400→0

ももえ:LP 300→0

 

 

敵:WIN

翔・隼人・ジュンコ・ももえ:LOSE

 

 

 

 

有翼幻獣キマイラ(融合・効果モンスター)

星6

風属性/獣族

ATK 2100/DEF 1800

「幻獣王ガゼル」+「バフォメット」

このカードが破壊された時、墓地にある「バフォメット」か「幻獣王ガゼル」のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる。

(表側攻撃表示か表側守備表示のみ)

 

 

 

 

翻弄するエルフの剣士(効果モンスター)

星4

地属性/戦士族

ATK 1400/DEF 1200

このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。

 

 

 

 

砦を守る翼竜(通常モンスター)

星4

風属性/ドラゴン族

ATK 1400/DEF 1200

山の砦を守る竜。天空から急降下して敵を攻撃。

 

 

 

 

クリボー(効果モンスター)

星1

闇属性/悪魔族

ATK 300/DEF 200

相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動する。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

 

 

 岩場に降り立つと、翔達が吹っ飛ばされた所だった。近くにはバラバラに飛び出したハズの皆がいる。

 

「ゴメン、黎。負けた……!」

「フィオ……」

 

 十代と明日香が見当たらないが、それ以外の皆はいる。岩場に横一列に並ぶのは翔を始め、隼人、ジュンコ、ももえの4人。

 対面にいるのは赤茶けた尖った髪にラーイエローの服を着た男。やはり、あいつか。

 

「神楽坂……」

「ああ。十代と天上院くんは一旦別行動になってしまったが、それでもこの人数ならなんとかなると思ったんだ……」

「それがこのザマだよ。わたしと三沢くんのタッグでも、四対一の勝負でも全く勝てなかった……」

 

 なんてヤツだ。奪ってからまだ1時間も経ってないというのに、これ程まで使いこなすとは……。

 

「ふはははははっ! 凄い! このオレが、こんなにも強い!」

「くっ! アニキさえいてくれれば!」

「明日香さんがいてくれたら、こんな奴……!」

 

 神楽坂の高笑いに、翔とジュンコが歯噛みした。

 悔しいが俺だって遊戯氏のデッキ相手に勝てる保証は無い。偽物が扱っていても勝てないという事が悔しさを加速させる。

 奴は腕のある大地とフィオのタッグを降し、四対一という状況でも勝利を収めた。ここは大人しく十代と明日香の到着を待つのが得策だ。十代に任せるか、せめて彼らと組んで戦うべき……。

 

「無駄だ! 例えカイザーであろうとも、最早このオレを止める事はできん! この最強のデュエリストを倒す事は何人たりとて不可能だ!」

「皇帝が無理なら、化物はどうだ?」

 

 ドシン! と翔達の前に跳躍して着地する。

 そして着地してから気付く。何をしているんだ俺は。十代達が来るまで待つつもりだったのに。

 

「「黎(くん)!」」

「「遊馬崎(さん)!」」

「へぇ、化物、シスコン、鬼、無敵、不死身、正義の味方、オシリスレッドの双璧の異名を持つ男が相手か」

 

 チクショウ、変なあだ名が増えてやがる……。

 

「だが、オレには勝てん! このデュエリストキングのタクティクスを持ち、デッキを手にしたオレには最早死角は無い!」

「寝呆けるな。所詮は他人の作ったテメェの魂の籠もっていないデッキ。そんなん回し続けてもいつかは絶対に負ける。

 今までもそうじゃ無かったのか? カイザー亮、クロノス教諭、海馬瀬戸氏、武藤遊戯氏の戦略をトレースし、そして一時的な連勝を収めはしていた。だが、いつかは連敗が回って来る。夕方の翔とのデュエルだってその一環だったんじゃないのか?」

「う、煩い! 再現が不完全だっただけだ! このデュエリストキングのデッキがあれば最早オレに負けなんか存在しない! お前も、カイザーも倒してこのオレの実力を皆に知らしめてやる!」

 

 段々と俺の内側に煮え滾るマグマのような感情が湧き上がって来たのが分かった。さっき飛び出したのはこれが原因だろう。

 グツグツと音を立てているのが分かる。この感情は間違いなく怒り。何故? 知らない。今はどうでも良い。このバカをぶっ飛ばすのが先決だ。

 

「知らしめて、どうなる」

「は?」

「お前は俺の二つ名を幾つも呼んだ。お前もきっとこう言われるだろうな、『王者の偽物』と」

「!」

「分からないのか? お前は目の前の力を欲するがあまり、デュエリストとしてやってはいけない“他人のデッキで強さを己の証明する”事をしてしまった。お前のハリボテの強さは認める。だが、それはきっと事情を知らない他の人達からは批難され、後ろ指を指され続けるものだ。

 どれだけ他人を真似(マネ)て模倣しても、所詮それはオリジナルには勝てない。(オリジナル)が少しでも変わればすぐに敗北を喫する。オリジナルより腕が劣れば実験台練習台になり、劣化コピーと揶揄される。この道を究めるのは愚劣な事だと知れ」

「ならば……、ならばどうすればいいと言うんだ! 何をどうやっても他人のデッキのコピーになってしまうこのオレは! どう頑張っても一定の強さにはなっても“強くなれない”オレは! お前みたいな恵まれた環境にはいないんだよ、一般人(オレたち)は!」

「恵まれた……?」

 

 神楽坂の咆哮を黙って聞いていた俺は、その言葉に反応する。

 

「この俺が恵まれていると本当に思っているのならばそれは虚像だ」

「ウソなもんか! 現にお前は誰も持っていないカードを自由自在に操り、誰も知らない未来の召喚を行う! 相手がイエローだろうがブルーだろうが連戦連勝! その強さと生い立ちと境遇に女子の中じゃファンクラブまであるって噂だ! 恵まれたと言わずして何と言うんだよ!」

「報いだ」

 

 神楽坂の悲しみと怒りの声に、俺は努めて冷静に怒らないようにしながら答える。口の中が怒りで乾き始め、自分でも声が怒り始めているのが分かる。紅のマグマは既に噴射の限界点に達している。

 ビリビリと足元の岩だけ(・・)が殺気で震える。

 

「お前、親はいるか?」

「何?」

「愛情を注いでもらった事はあるか? 仲の良い友達はいるか?」

「当然だ!」

「理不尽な暴力を振るわれ死にかけた事は? 身を引き裂かれ八つ裂きにされそうな痛みと熱を感じて、それでも病院に行けなかった事は? 泥を啜り、虫を食み、欠片も希望の無い、地獄のような毎日を生きた事は? たった一人の大切な存在を守る為に五十を超える研究機関の人間を廃人にした事は? そんな艱難辛苦の数々を味わっても、一切の苦悩を顔に出す事すら許されない日々を過ごした事はあるか!」

「……無いに決まっているだろう!」

「分かったようだな」

 

 そうだ。これが俺の21年間の人生の片鱗(・・)総量の僅か一割にも(・・・・・・・・・)満たない(・・・・)苦闘は、誰がどう見ても幸せな人生では無かっただろう。

 

「俺が手に入れた力はその戦いと不幸と苦難でのみ構成された毎日を生きる為に手に入れたもの、天性のものじゃ無いんだ!

 力が欲しくば努力か才能しか無いんだよ! テメェは誰でも無いお前自身になる努力を怠り、手中にある才能を使えないものとして放棄している!

 俺はテメェみたいなクズに負けはしない! 踏んで来た場数も、やってきた努力も、何もかも違うんだよ! 吼えるだけが能なら今すぐこのアカデミアから消え失せろ、クソガキが!」

 

 ああ、そっか。俺は神楽坂に怒っていたワケじゃ無いんだ。きっと、今まで一度も悲鳴を上げず、血反吐を吐いても心が死ななかった事を密かに自慢していたクセに、都を守れなかった自分に怒っているんだ。

 心のどこかで自分を底辺にまで卑下し、虚栄の強さだけで自分を保って来ていた自分とアイツが重なっていたんだ。

 

 自己嫌悪。

 或いは、同族嫌悪。

 

「オレは……!」

「構えろ! 強さってモンが何なのか、テメェの足りねぇ頭に叩き込んでやる!」

「、良いだろう! このデュエルキングが相手だ!」

 

 

『デュエル!』

 

 

黎VS神楽坂

LP 4000 VS LP 4000

 

 

「俺のターンから行くぞ、ドロー! 俺は『ボルト・ヘッジホッグ』を召喚! カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800

 

 

 

 

黎:LP 4000

手札:4枚

フィールド

:ボルト・ヘッジホッグ(DEF 800)

:伏せカード1枚

 

 

 

 

「お、オレのターンだ!」

「「黎!」」

 

 こちらに声と共に駆けて来る二つの影があった。言わずもがな十代と明日香だ。

 

「神楽坂!? あいつが犯人だったのか!」

「この様子だと、黎以外は全滅のようね……」

 

 端っこの方に退場していた翔達が十代と明日香の所へと駆け寄る。翔達から細かい事情を聞くと、十代と明日香は声を張り上げた。

 

「おい、神楽坂! 何でこんな事するんだ!」

「そうよ! こんなの間違ってるわ!」

「煩い! おお、お前達みたいな奴らに、オレの悩みが分かるモンかぁ!」

 

 声を張り上げ返した神楽坂は、手札を3枚抜き取って俺に公開する。

 

「魔法カード『融合』を発動! 手札の『幻獣王ガゼル』と『バフォメット』を融合! 出でよ、『有翼幻獣キマイラ』!」

 

 

 

幻獣王ガゼル(通常モンスター)

星4

地属性/獣族

ATK 1500/DEF 1200

走るスピードが速すぎて、姿が幻のように見える獣。

 

 

 

バフォメット(効果モンスター)

星5

闇属性/悪魔族

ATK 1400/DEF 1800

このカードが召喚(反転召喚)に成功した時、「幻獣王ガゼル」をデッキから1枚手札に加える事ができる。

 

 

 

 次元が歪み、角を持った獅子と四本腕の悪魔が一つに混ざり合う。歪みからはその二つの頭を持った一対の翼を持つ魔物が現れる。

 出やがったな、あのデッキの切り込み隊長! 戦士族や魔法使い族を起用しているっつうのに、よくもまあ回るモンだよ。それだけあの王様とカード達との絆が強いって事か?

 

 

有翼幻獣キマイラ:ATK 2100

 

 

「気をつけて! 僕達はそのモンスターだけにやられたみたいなモンッス!」

「分かった」

 

 ス……、と目を細めて再び神楽坂を睨む。思案顔だが、恐らく『ボルト・ヘッジホッグ』に攻撃すべきかどうかを悩んでいるのだろう。

 『ボルト・ヘッジホッグ』は墓地に行かないと効果を発揮しない。だが、それで攻撃を躊躇して次のターンに上級モンスターを呼ばれるのもまた避けたいだろう。『キマイラ』の攻撃力は2100と上級モンスターに張り合えるものでは無い。

 俺ならここは攻撃する。『キマイラ』の能力なら壁を残せるからだ。少なくとも致命傷の心配は無い。

 

「ここは攻撃する! 『有翼幻獣キマイラ』で『ボルト・ヘッジホッグ』を攻撃! “キマイラ・インパクトダッシュ”!」

「その攻撃は通す!」

 

 強烈な突進がネズミを吹っ飛ばす。これで俺の場にモンスターはいなくなったか。

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 

 

 

神楽坂:LP 4000

手札:1枚

フィールド

:有翼幻獣キマイラ(ATK 2100)

:伏せカード2枚

 

 

 

 

「翔、神楽坂はどんな戦い方をしたんだ?」

「えーと、それがほぼ『キマイラ』の力押しと何枚かの補助カードにやられちゃったもんで……」

「ボロ負けしたせいで殆ど分からないのね」

「あうっ!」

 

 ザクッ! と翔が胸を押さえる。明日香、言い過ぎじゃねぇの?

 

「神楽坂は、その人並み外れた記憶力を駆使して、誰かのデッキを真似して戦う」

「恐らくは今までそれが原因で敗北していた。でも……」

「ああ。デュエリストキングのタクティクスをトレースした神楽坂に、デュエルキングのデッキが揃えば、こんなにも恐ろしい事になるとは……」

 

 無視する。精神状態は未だそっちに的確な反応を入れられる程安定はしていない。

 

「俺のターン!」

 

 墓地のカードは『ボルト・ヘッジホッグ』1枚のみ。だが、この手札なら問題無い。

 

「俺は攻撃表示で『マックス・ウォリアー』を召喚する!」

『テヤッ!』

 

 

マックス・ウォリアー:ATK 1800

 

 

 ドシン! と飛び出すのは僧正のようなモンスター。袈裟を羽織り大粒の数珠を首に掛けていて、手にはサスマタのような武器がある。

 

「『マックス・ウォリアー』で『有翼幻獣キマイラ』を攻撃!」

「な、攻撃力はこちらが上だぞ!?」

「解っている! 『マックス・ウォリアー』の効果発動! モンスターとバトルする時、攻撃力は400ポイントアップする!」

「何だと!?」

 

 

マックス・ウォリアー:ATK 1800→2200

 

 

「“スイフト・ラッシュ”!」

 

 シュババババ! と残像ができる程に高速で繰り出される連続の突き。

 猛ラッシュに耐え切れず、『キマイラ』は消滅した。

 

「ぐあぁっ!」

 

 

神楽坂:LP 4000→3900

 

 

「ただしモンスターを戦闘破壊した『マックス・ウォリアー』は次の俺のスタンバイフェイズまで攻守とレベルが半分になる」

 

 

 

マックス・ウォリアー(効果モンスター)

星4

風属性/戦士族

ATK 1800/DEF 800

このカードは相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が400ポイントアップする。

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、次の自分のスタンバイフェイズ時までこのカードのレベルは2になり、元々の攻撃力・守備力は半分になる。

 

 

 

マックス・ウォリアー:☆4→2/ATK 2200→1800→900/DEF 800→400

 

 

「この瞬間、『キマイラ』の特殊効果発動! 墓地から『バフォメット』を特殊召喚だ!」

 

 

バフォメット:DEF 1800

 

 

(よし、あの攻撃力なら次のターンに突破できる!)

「生憎、こんな狙って下さいなんて言ってるようなモンスターを放置する程アマくない」

「何!?」

「相手がバトルフェイズ中にモンスターを特殊召喚した時、速攻魔法『チャージ・クラスタ』を発動! デッキから攻撃力1500以下で、自分フィールドのモンスター1体と同じ種族のモンスターを手札に加える!

 そして自分の場の戦士族モンスター1体をリリースする事で、『ターレット・ウォリアー』は特殊召喚できる! 『マックス・ウォリアー』をリリース! 来い、『ターレット・ウォリアー』!」

 

 

ターレット・ウォリアー:ATK 1200

 

 

 『マックス・ウォリアー』が背後の光のゲートに消え、そこから代わりに飛び出したのは城壁のような鎧に身を包んだ戦士。肩にはリボルバーガンがセットされており、リリースした戦士族モンスターがその装甲を着ているとも見れる。

 

「だが、攻撃力1200程度なら……!」

「『ターレット・ウォリアー』の効果発動! リリースした戦士族モンスターの元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする!」

「えーと、『マックス・ウォリアー』の攻撃力が1800だから……」

「攻撃力は3000になるね」

 

 

 

チャージ・クラスタ(オリジナル)

【速攻魔法】

相手がバトルフェイズ中にモンスターを特殊召喚した時、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(ダメージステップでも発動可)。

そのモンスターと同じ種族で攻撃力1500以下のモンスターを1体、デッキから手札に加えるか特殊召喚する。

 

 

 

ターレット・ウォリアー(効果モンスター)

星5

地属性/戦士族

ATK 1200/DEF 2000

このカードは自分フィールド上に存在する戦士族モンスター1体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。

この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。

 

 

 

ターレット・ウォリアー:ATK 1200→3000

 

 

「攻撃力3000だと!?」

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

黎:LP 4000

手札:3枚

フィールド

:ターレット・ウォリアー(ATK 3000)

:伏せカード1枚

 

 

 

 

「凄い……、わたし達が束になっても敵わなかった神楽坂くん相手に全く引いてない……」

「それだけ黎が強えって事か」

「だけじゃない。タクティクスにもムダが無く、相手のカードの特徴を読んで一手先の戦術を繰り出している。神楽坂の戦術を抑え込むとは……」

 

「お、オレのターン! オレは『THE トリッキー』を手札を1枚墓地に送って特殊召喚する!」

 

 

THE トリッキー:DEF 1200

 

 

 神楽坂が手札を1枚墓地に送ると、「?」のついたマスクを被った道化師が現れる。デッキのコンセプトによって『バイス・ドラゴン』や『クイック・シンクロン』と相互互換で投入されるカードだ。

 だが、問題はそこじゃ無い。今あいつが墓地に送ったカード、あれは……。

 

「ターンエンド!」

 

 

 

神楽坂:LP 3900

手札:0枚

フィールド

:バフォメット(DEF 1800)、THE トリッキー(DEF 1200)

:伏せカード2枚

 

 

 

「俺のターン!」

 

 いいだろう、乗ってやる! 伏せカードが2枚ともそれだったとしても、『ターレット・ウォリアー』には敵わねえからな。

 

「俺は『終末の騎士』を召喚! このカードを召喚した時、デッキから闇属性モンスターを墓地に送る!」

 

 デッキから『レベル・スティーラー』を墓地に送る。闇属性というのはサポートカードが多いから便利だ。

 

「この瞬間、罠カードオープン! 『黒魔族復活の棺』! 相手の場にモンスターが現れた時、そのモンスターとオレの場のモンスター1体を生け贄に、墓地から我が最強の(しもべ)を復活させる!」

 

 やはり、そのカードを伏せていたか……。

 

「オレは『バフォメット』とお前の『終末の騎士』を生け贄に捧げる! 出でよ、我が最強の僕にて黒魔術師最強の魔導師! 『ブラック・マジシャン』!」

『ハァァァアアアッ、テァアッ!』

 

 

ブラック・マジシャン:ATK 2500

 

 

 紫の魔導衣に特徴的な杖、凛とした表情に長い髪。黒魔導最高の男がそこにいた。

 

 

 

ブラック・マジシャン(通常モンスター)

星7

闇属性/魔法使い族

ATK 2500/DEF 2100

魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

 

 

 

 その恐ろしさは攻守よりもサポートカードの豊富さにある。

 海馬瀬戸氏の『青眼の白龍』が力を司るなら武藤遊戯氏の『ブラック・マジシャン』が司るのは技。双方共に三千年も前のエジプトから主人と共に鎬を削り合った仲であり、『白』龍と『黒』魔術師という風に名前も対になっている。

 

「「「ブラマジ来た――――――ッ!」」」

「煩ぇよ!」

 

 2チャンネルみてぇな発言すんな。

 ゴホン、それはともかくとして。

 

「どうだ。これこそが最強の魔術師にして我が最強のモンスター! 恐れ入ったか「アホか」何だと!?」

「言いたい事は2つ。1つ、俺は『ブラック・マジシャン』が『黒魔族復活の棺』で呼び出される事ぐらい予測していた。『THE トリッキー』のコストで墓地に送られたのが見えたからな。

 2つ、それは『お前』の最強モンスターじゃ無い。『武藤遊戯』の最強モンスターだ。お前という名の空っぽの器が、ただ単に今はそのデッキの中に入っていた『ブラック・マジシャン』を召喚できたというだけだ」

「ぐっ! 言わせておけば……!」

 

 そして忘れてないか? まだ俺のターンだという事に!

 

「『ターレット・ウォリアー』で『ブラック・マジシャン』を攻撃だ! “リボルビング・ショット”!」

 

 ダカダカダカダカダカダッ!

 肩の回転砲が火を噴き、無数の楕円形の弾丸がバラ撒かれる。全てが命中すればパワーで劣る『ブラック・マジシャン』は吹き飛ぶが……。

 

「リバースカード、オープン! 罠カード『幻想の呪縛』! モンスター1体の効果を封印し、攻撃力を500ポイント下げる!」

「『光と闇の洗礼』じゃ無い!?」

 

 ブゥン、とウジャド眼が描かれた魔法陣が『ターレット・ウォリアー』を取り囲む。火を噴く肩のリボルバーの勢いが弱まり、『ブラック・マジシャン』の張った結界に阻まれる。

 

 

 

幻想の呪縛(漫画オリジナル)

【通常罠】

相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの攻撃力は500ポイントダウンし、モンスター効果は無効化される。

 

 

 

ターレット・ウォリアー:ATK 3000→700

 

 

「“黒・魔・術(ブラック・マジック)”!」

「ぐぁっ!」

 

 黒い魔術。俺の目にはそうとしか認識できなかった。一瞬で場を制圧したそれは、『ターレット・ウォリアー』を塵に変えるが如く吹き飛ばした。

 

 

黎:LP 4000→2200

 

 

 ミスったな……。先に『レベル・スティーラー』を『ターレット・ウォリアー』のレベルを下げて場に出しておくべきだったか。そうすれば壁が残っていたってのに……。

 手札を確認する。これはもう少し後で使いたかったんだが……。

 

「カードを2枚セットし、魔法カード『愚かな埋葬』を発動。デッキから『ネクロ・ガードナー』を墓地に送る。ターンエンド」

 

 

 

 

黎:LP 2200

手札:0枚

フィールド

:モンスター無し

:伏せカード4枚

 

 

 

 

「あれも墓地肥し、なんだね」

「『ネクロ・ガードナー』は墓地じゃないと効果が使えないからな」

「フィールドは神楽坂くんが有利だけど、黎くんの場には伏せカードが4枚。きっと大丈夫ッスよね」

 

 

 

ネクロ・ガードナー(効果モンスター)

星3

闇属性/戦士族

ATK 600/DEF 1300

自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。

相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

 

 

 

 思ったよりも強敵だな、神楽坂。

 ただのコピーじゃない、タクティクスもしっかり記憶している。恐らく似た状況を無意識に頭が検索し、その打開策を想起しているんだ。俺みたいな奴じゃなく伝説と呼ばれた人々の戦術を。

 

「オレのターン! オレは魔法カード『天よりの宝札』を発動! これで互いに手札が6枚になるようにカードをドローする!」

 

 ここで最強のドローソースか……。

 漫画内の存在としては1度使われただけで記憶には留まらないだろうが、アニメではオリジナル展開で何度も色々なキャラが使っていたからな。

 互いに大きなチャンスを与えるあの夢のカード、何故OCGであそこまでの弱体化が図られたし。

 

「更に、通常ドロー以外でデッキからドローされたため、『ワタポン』を特殊召喚!」

『ワタポンッ!』

 

 

ワタポン:DEF 300

 

 

「そして『ワタポン』を生け贄に捧げ……、出でよ『ブラック・マジシャン・ガール』!」

『ハァイ♪』

 

 

ブラック・マジシャン・ガール:ATK 2000

 

 

 ピンクの綿毛の塊が光に変わると、代わりに元気よく飛び出したのはご存じBMG。青い衣装に超ミニのスカート、可愛さ満点の笑顔と、デュエルモンスターズを深く知らない人でも知っているモンスターの代表格だ。

 きっとここにパソコンがあれば『BMG ktkr !』とでも打っていただろう。俺としても彼女の登場は若干嬉しい。

 

 

 

ワタポン(効果モンスター)

星1

光属性/天使族

ATK 200/DEF 300

このカードが魔法・罠・効果モンスターの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 

 

ブラック・マジシャン・ガール(効果モンスター)

星6

闇属性/魔法使い族

ATK 2000/DEF 1700

お互いの墓地に存在する「ブラック・マジシャン」「マジシャン・オブ・ブラックカオス」1体につき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

 

 

 

「うっひゃぁあああっ! 『ブラック・マジシャン・ガール』だ! 僕、黎くんには勝ってほしいッスけど彼女の事は応援しちゃうッス!」

「翔、何言ってるんだな!」

「だって、ブラマジガールは遊戯さんのデッキにしか入ってないんだよ! 今夜限りの恋かも知れないんだよ!」

 

 後ろで見ている中で一番の狂喜乱舞しているのは翔。他の皆も多少なりとも喜んでいるが、彼はもう別格と言ってもいいだろう。ちょいキモいと思ったのは内緒だ。

 ちなみに厳密には遊戯氏のデッキに入っている以外は公式に確認されていないだけで、世界に1枚ってワケじゃ無いぞ、翔。それだと『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)』以上のレアになるぞ。

 

「行くぞ! 『ブラック・マジシャン』でダイレクトアタック! “黒・魔・術(ブラック・マジック)”!」

「墓地の『ネクロ・ガードナー』をゲームから除外し、攻撃をブロック!」

 

 黒い鎧武者に防がれた黒い魔導弾。

 世話になるね、『ネクロ・ガードナー』。それだけ俺が下手な証拠か。

 

「なら『ブラック・マジシャン・ガール』で攻撃だ! “黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)”!」

「なんの! 『くず鉄のかかし』を発動!」

 

 ピンクの爆裂系の魔導弾を金属の案山子が防ぐ。こいつも毎回毎回出てくるな。いやこのカード好きだから構わないけど。

 

「どうした、こんなモンか?」

「ふふふ、やるな、このデュエルキングにここまで張り合うとは! リバースカードを2枚セットしてターンを終了するぜ!」

 

 

 

神楽坂:LP 3900

手札:2枚

フィールド

:ブラック・マジシャン(ATK 2500)、ブラック・マジシャン・ガール(ATK 2000)

:伏せカード2枚

 

 

 

「俺のターン!」

 

 状況を未だ燃える頭で整理する。

 相手の場には攻撃力のあるモンスターが2体。こっち側はセットカードが4枚で、その内1枚はもう明かした。

 『ネクロ・ガードナー』はもう使っちまったし、『シールド・ウォリアー』も『フェイク・ガードナー』もまだ来ていない。さて、この手札でどうする?

 いや、これが使えるか?

 

「手札から魔法カード『調律』を発動。俺はデッキから『クイック・シンクロン』を手札に加え、デッキトップのカード1枚を墓地に送る」

 

 

 

調律

【通常魔法】

自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を手札に加えてデッキをシャッフルする。

その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

 

 

 

 げ、『ミラーフォース』が落ちた。最悪だ……。

 いや、今は目の前の敵に集中だ。

 

「手札のモンスター1体を墓地に送り、『クイック・シンクロン』を特殊召喚! そして墓地から『ボルト・ヘッジホッグ』と『レベル・スティーラー』を特殊召喚! 更に『ロードランナー』を召喚!」

 

 

クイック・シンクロン:☆5→4/DEF 1300

ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800

レベル・スティーラー:DEF 0

ロードランナー:DEF 300

 

 

「レベル1の『レベル・スティーラー』とレベル1の『ロードランナー』、レベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』に、レベル4となった『クイック・シンクロン』をチューニング!

 集いし闘志が、怒号の魔人を呼び覚ます! 光差す道となれ!」

「レベルは、えーと、8ッスね!」

「この前口上……、あいつが来る!」

 

 

☆1+☆1+☆2+☆4=☆8

 

 

「シンクロ召喚! 粉砕せよ、『ジャンク・デストロイヤー』!」

『デヤッ!』

 

 

ジャンク・デストロイヤー:ATK 2600

 

 

 ガシィン! と着地する4本腕の巨人。破壊のエネルギーが全身に満ちている。

 

「とうとう出たか、シンクロモンスター……!」

「出た、『ジャンク・デストロイヤー』!」

「プライド戦の功労者なんだな!」

「これで神楽坂さんのフィールドを一掃できますわ!」

「あれ、でもちょっと待って……。今回破壊できるのは3枚だから……」

 

 後ろで指折り何かを数える翔。そしてギョッとした顔になる。まあ、何考えてるのかは大体分かるよ。

 

「行くぞ、“タイダル・エナジー”! 対象は右のリバースカード、『ブラック・マジシャン』、そして『ブラック・マジシャン・ガール』!」

「あああああぁぁ、やっぱりぃぃいぃぃいいいいいっ!!?」

 

 ゴォォォォオオオオオッ! と波が押し寄せる。二人の魔術師とリバースカードはもれなく流されていった。

 

『うぉあああああっ!』

『きゃぁああああっ!』

 

「あああぁぁ、さようなら、『ブラック・マジシャン・ガール』……。一夜限りの恋だったッス……」

 

 勘弁な、翔。魔人に殴り殺されなかっただけでもマシと思ってくれ。

 

「『ジャンク・デストロイヤー』でダイレクトアタック! “デストロイ・ナックル”!」

「ぐぅっ!」

 

 

神楽坂:LP 3900→1300

 

 

「ターンエンド!」

 

 

 

黎:LP 2200

手札:3枚

フィールド

:ジャンク・デストロイヤー(ATK 2600)

:伏せカード4枚(内1枚は『くず鉄のかかし』)

 

 

 

 ふう、取り敢えず持ち直したな……。

 

「オレのターン、ドロー!」

 

 神楽坂の手札は俺と同じ3枚。しかしこのターンで何か仕掛けるのならば更にハンドアドバンテージを失う結果になる。さあ、どうする……?

 

「リバースカード、オープン! 『リビングデッドの呼び声』! 甦れ、『ブラック・マジシャン』!」

『ハッ!』

 

 

ブラック・マジシャン:ATK 2500

 

 

 

リビングデッドの呼び声

【永続罠】

自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 

 

 

「ダイレクトアタックの壁に使えた方法で、わざわざ『ブラック・マジシャン』を甦らせたって事は、あるな? あの神の抜けた穴を埋めるカードの内の1枚が……!」

「そうとも! オレは魔法カード『光と闇の洗礼』を発動! 『ブラック・マジシャン』を生け贄に、『混沌の黒魔術師』を特殊召喚だ!」

 

 カードから出て来た黒い帯に『ブラック・マジシャン』が引き込まれ、代わって飛び出すのは全身にベルトを巻いた黒魔術師。『マジシャン・オブ・ブラックカオス』のリメイクモンスターでもあり、その凶悪性から禁止カードにもなっていたカードである。

 

 

 

光と闇の洗礼

【速攻魔法】

自分フィールド上の「ブラック・マジシャン」を生け贄に捧げる事で発動する事ができる。

自分の手札・墓地・デッキの中から「混沌の黒魔術師」を1体選択して特殊召喚する。

 

 

 

混沌の黒魔術師(効果モンスター)(エラッタ版)

星8

闇属性/魔法使い族

ATK 2800/DEF 2600

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動する。

その相手モンスターを除外する。

(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

 

 

 

混沌の黒魔術師:ATK 2800

 

 

「効果発動! 召喚時に墓地の魔法カードを手札に戻す! オレは墓地の『天よりの宝札』を手札に戻すぜ!」

 

 エラッタ前は速効性があって良いなぁ……。

 

「そして『死者蘇生』を発動! 『ブラック・マジシャン』を再び特殊召喚!」

『テヤッ!』

 

 

ブラック・マジシャン:ATK 2500

 

 

 三度現れる黒魔術最高峰の魔導師。少し疲れているように見えるな、お疲れ様です。

 

「そして『天よりの宝札』を発動! カードドロー!」

「こちらもドローだ!」

「良し! 魔法カード『サイクロン』を発動! 『くず鉄のかかし』を破壊する!」

 

 ビュゴウッ! と旋風が巻き起こり裏側表示のカード『くず鉄のかかし』を吹き飛ばす。

 しまった、防御の要が。

 

「『混沌の黒魔術師』で『ジャンク・デストロイヤー』を攻撃! “デス・アルテマ”!」

「ぐぁっ!」

 

 

黎:LP 2200→2000

 

 

「効果により、『ジャンク・デストロイヤー』はゲームから除外される! そして『ブラック・マジシャン』でダイレクトアタック! “黒・魔・導”!」

「黎!」

「罠カード発動、『ガードブロック』! 戦闘ダメージを無効化して1枚カードをドロー!」

 

 ブゥン、と真っ白なバリアが黒い魔術を弾き飛ばす。

 

「防いだか」

「通してやるほど、アマくはない」

「カードを1枚伏せて、魔法カード『光の護封剣』を発動! これでお前は3ターンの間、攻撃できない!」

 

 

 

光の護封剣

【通常魔法】

相手フィールド上に存在するモンスターを全て表側表示にする。

このカードは発動後、相手のターンで数えて3ターンの間フィールド上に残り続ける。

このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上に存在するモンスターは攻撃宣言をする事ができない。

 

 

 

 シュカカカカカッ! と周囲に檻のように光る剣が突き刺さる。

 チッ! 面倒な……!

 

「ターンエンドだ!」

 

 

 

神楽坂:LP 1300

手札:3枚

フィールド

:ブラック・マジシャン(ATK 2500)、混沌の黒魔術師(ATK 2800)

:伏せカード1枚、光の護封剣(通常魔法・残り3ターン)

 

 

 

 いいぜ、神楽坂。怒りとは別に闘志が燃えて来た……! 全身全霊でぶっ潰してやる!

 

 

to be continued

 

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