遊戯王GX~精霊の抱擁~ 作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民
イージーチューニング
【速攻魔法】
(1):自分の墓地からチューナー1体を除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力は、このカードを発動するために除外したチューナーの攻撃力分アップする。
桜「チューナーを除外してパワーアップさせるカードだ」
黎「攻撃力の高いチューナーも多い、一気に2000以上の強化も夢じゃないぞ」
桜「『死者蘇生』や『墓穴の指名者』にチェーンして回避するトリックプレイもある。上手く活用してくれ」
※古い裁定のためEXデッキに戻した『アブソルートZero』の効果が発動しております、ご了承下さい
黎:LP 1900
手札:1枚
フィールド
:A・S シャボン・ゴーレム(DEF 1400・バブル・カウンター:2)、セットモンスター1体(『素早いマンボウ』)、No.32海咬龍シャーク・ドレイク(ATK 2800・ORU:3)
:上昇気泡(永続罠)
輝:LP 3600
手札:1枚
フィールド
:メタボ・シャーク(DEF 500)、オイスタートークン(DEF 0)
:伏せカード1枚
歩:LP 1500
手札:0枚
フィールド
:セットモンスター、E・HERO Great TORNADO(ATK 2800)
:伏せカード1枚
奈美:LP 4000
手札:2枚
フィールド
:ドル・ドラ(DEF 1200)、ライトニング・ウォリアー(ATK 2400)
:伏せカード1枚
グラトニー:LP 21700
手札:2枚
フィールド
:カルバドスパイダー(ATK 4000)
:伏せカード2枚、強制肥沃土壌(フィールド魔法)
SIDE:黎
「エクシーズ召喚! 現れよ『No.32』、絶対なる海溝に潜み、万象を噛み砕く牙の王者『海咬龍シャーク・ドレイク』‼」
『グガァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!』
No.32海咬龍シャーク・ドレイク(エクシーズ・効果モンスター)
ランク4
水属性/海竜族
ATK 2800/DEF 2100
レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
破壊したそのモンスターを相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする。
さらに、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。
銀河の渦から飛び出した、赤色の巨体。
鋭い牙が口元でギラリと光り、1対2枚のヒレが横に伸びる。胴体に自身の象徴でもある『32』の数字が黄色に輝き、ヒレと見まがうような長い腕の先にある鋭い爪が凶悪に輝く。
周囲では、自身のオーバーレイ・ユニットである3つの星がクルクルと回転している。
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ATK 2800
「バトル! 『シャーク・ドレイク』で『カルバドスパイダー』を攻撃!」
「ハン、攻撃力2800でどう『カルバドスパイダー』を攻略するつもりだ?」
「こうする! 速攻魔法『イージーチューニング』を発動!」
イージーチューニング
【速攻魔法】
自分の墓地に存在するチューナー1体をゲームから除外して発動する。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力は、発動時にゲームから除外したチューナーの攻撃力分アップする。
「このカードは、自分の墓地のチューナーを1体除外し、その攻撃力分だけ自分のモンスター1体の攻撃力をアップさせる! 奈美ちゃんの墓地を自分の墓地として認識し、『デルタフライ』をゲームから除外!」
このカードの何が便利かというと、パワーアップ効果が永続であるという事だ。速攻魔法であるが故に奇襲性も高く、除外はコストなので『D.D.クロウ』に妨害されない。
D.D.クロウ(効果モンスター)
星1
闇属性/鳥獣族
ATK 100/DEF 100
このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
相手の墓地のカード1枚を選択し、ゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
比較的使用されるチューナー『ジャンク・シンクロン』ですら攻撃力を1300上げる事ができる。相手に自分のチューナーを蘇生されそうな時に使えば相手のカードの空撃ちにもなる。
『カイクウ』や『王宮の鉄壁』のような一部のカード以外ならおおよそ対策できるというのは、非常に心強いカードだ。攻撃力がリクルータークラスであってもチューナーがデッキに入っているのなら、1枚は投入してみるべきだろう。
……にしても、何故カードのイラストは攻撃力僅か300の『ニトロ・シンクロン』を描いているのだろうか? 勿体無くねぇか?
「『デルタフライ』の攻撃力は1500、よって『シャーク・ドレイク』の攻撃力は4300!」
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ATK 2800→4300
「攻撃力が『カルバドスパイダー』を上回っただと!?」
「これなら倒せます!」
「行っけぇ!」
「喰らいやがれ! “デプス・バイト”第一打ァ!」
『ジャァアアアアアアアッ!』
バジュァッ! 青白いサメの頭が口から吐き出される。巨大なクモの首筋に噛み付いたそれは、ベキメキという音を立てて『カルバドスパイダー』を噛み砕いた。
クモに骨は無いハズなんだが……?
「ぐぉおおおおおっ!」
グラトニー:LP 21700→21400
まだまだ終わらせないぜ!
「『シャーク・ドレイク』のモンスター効果発動! 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したモンスターの攻撃力を1000ポイント下げて相手の場に攻撃表示で特殊召喚できる! 更にこの効果を使用した時、『シャーク・ドレイク』は2度目のバトルを行える!」
バキン! と己の周囲を巡る星を噛み砕き、赤色の巨鮫がその頤を震わせて咆哮を上げる。その途端、地面から水の柱が渦巻きながら立ち上り、びしょ濡れになった巨大なクモが弱った様子で復活する。赤色の複眼に差す光も鈍く、背中にあった酒瓶も何本も割れている。
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ORU 3→2
カルバドスパイダー:ATK 4000→3000
「うぅ……っ!」
「もう一発受けてみな! “デプス・バイト”第二打ァ!」
バギィッ! と再びエネルギー体のサメがクモを噛み砕く。
「ぐぉおおおおおおっ!」
グラトニー:LP 21400→20100
「そしてこのエンドフェイズ、『上昇気泡』の効果発動! 『手札抹殺』の効果で墓地へと送られたカードを2枚、手札に戻す!」
「成程、これがあるからこそ、黎は『手札抹殺』を使ったんだね」
「ああ」
『上昇気泡』の効果で、そのターン中捨てられたカードを回収できる。タイムラグはあるものの、2枚以上の損失さえあればある程度まで手札を回復できる。
元々この水のデッキは手札コストを払う事を中心に組んだ。それが奴のハンデスにまで良い形で対抗できている。僥倖とはこういう事を言うのだろう。
「ターンエンド!」
黎:LP 1900
手札:2枚
フィールド
:A・S シャボン・ゴーレム(DEF 1400・バブル・カウンター:2)、セットモンスター1体(『素早いマンボウ』)、No.32海咬龍シャーク・ドレイク(ATK 2800・ORU:2)
:上昇気泡(永続罠)
「お見事です、黎。私のターン!」
「褒めても何も出ねぇぜ?」
「それは、残念ですっ! 私は『ハンマー・シャーク』を召喚!」
『グォォォオオオッ!』
ハンマー・シャーク:ATK 1700
水面を叩くように飛び出したのは、大槌の頭を持つサメ。モデルはシュモクザメなのだろうが、ハンマーの位置が横では無く縦だ。
加えて、元々のシュモクザメの様に横向きに突出した頭の先に目がついている。どういう進化をしたら、こんな姿になるのか、少々疑問だ。
「私は『ハンマー・シャーク』のモンスター効果を発動! 1ターンに1度、このカードのレベルを1つ下げる事で、手札のレベル3以下の水属性モンスターを1体特殊召喚できる! 手札のレベル3の『ドリル・バーニカル』を特殊召喚です!」
ハンマー・シャーク:☆4→3
ドリル・バーニカル:ATK 300
ドリル・バーニカル(効果モンスター)
星3
水属性/水族
ATK 300/DEF 0
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与える度に、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
「私はレベル3の『ハンマー・シャーク』と『ドリル・バーニカル』でオーバーレイ!」
『シャァアアアアアアアッ!』
『ドルァアアアアアアアッ!』
「2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築します!」
輝の宣言に合わせ、大槌の頭を持つサメが群青色の、ドリルの生えたフジツボが水色の光に変わる。
二筋の光が螺旋を描き、天空に現れた光の渦へと飛び込む。
☆3×☆3=★3
「エクシーズ召喚! 行きますよ『潜航母艦エアロ・シャーク』!」
『アァアアア、シャァアアアアアアアアアック!』
潜航母艦エアロ・シャーク:ATK 1900
天空から、文字通り海に潜るかの如く飛び出して来た二匹の巨大なサメ。鼻先を潜水艦の様なエッジで横に繋いでいる。
本来、こいつの能力は大した事が無いから使い辛く、15枚しか入らないエクストラデッキの良くて圧迫要員。だが、この状況下ではこいつの能力も、化ける!
「『エアロ・シャーク』のモンスター効果を発動! 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、除外されている自分のモンスター1体につき100ポイントのダメージを与える!」
今、仲間のモンスターも自分のモンスターとして扱う以上、その除外されたモンスターの総数は―――
『ビッグ・ジョーズ』
『ネクロ・ガードナー』
『スカイオニクイヒトクイエイ』
『E・HERO ワイルド・ジャギーマン』
『デブリ・ドラゴン』
『デルタフライ』
その数6体!
そして今回は、それだけでは済まない!
「喰らえ、“エアー・トルピード”!」
「ぐぉおおおおおおおおおっ!」
潜航母艦エアロ・シャーク(エクシーズ・効果モンスター)
ランク3
水属性/魚族
ATK 1900/DEF 1000
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。
ゲームから除外されている自分のモンスターの数×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
バシュバシュバシュバシュッ! 6つのミサイル、或いは魚雷が射出され、弾幕を上げながらグラトニーに直撃する。
潜航母艦エアロ・シャーク:ORU 2→1
そして忘れてはならないのが、こいつが効果ダメージだという事だ!
グラトニー:LP 20100→19500
「この瞬間、『強制肥沃土壌』の効果が発動! 効果ダメージを受けたプレイヤーは、手札を1枚捨ててもらいます!」
「チッ!」
「そして手札が墓地に送られた事で、もう1枚捨ててもらう!」
「分かってるっつの!」
これで、グラトニーの手札は0だ!
たった600ポイントのダメージが、2枚のハンデスに変わる。この状況では中々美味しい効果だと言えるだろう。
「『メタボ・シャーク』を攻撃表示に変更して、バトルです!」
メタボ・シャーク:DEF 500→ATK 1800
「『メタボ・シャーク』と『エアロ・シャーク』でダイレクトアタック! “メタリック・バイト”! “ビッグ・イーター”!」
「チッ、罠発動! 『豊作呪願』! デッキの上からカードを1枚墓地へ送り、自分の場に『稲穂トークン』を3体特殊召喚!」
稲穂トークン:DEF 500
稲穂トークン:DEF 500
稲穂トークン:DEF 500
フサ、と黄金色の稲穂が生える。
目も口もついていない、どう見ても稲穂です。
豊作呪願(オリジナル)
【通常罠】
デッキの1番上のカードを墓地に送って発動する。
自分の場に「稲穂トークン」(植物族・地・攻 0/守 500)を3体特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したトークンはエンドフェイズまで相手のカードの効果では破壊されない。
「ならばそのまま攻撃です!」
「チィッ!」
ガブリ! ガブガブリ!
巨大な2匹(3匹?)のサメが稲穂を食い千切る。水棲生物が陸上の植物を食すとか、シュールだな。これもデュエルの特権か。
「私はこれで、ターンエンドです!」
輝:LP 3600
手札:0枚
フィールド
:メタボ・シャーク(ATK 1800)、潜航母艦エアロ・シャーク(ATK 1900・ORU:1)
:伏せカード1枚
「よし、良い感じだぜ、輝!」
「ありがとう」
「このまま押し切る! わたしのターン、ドロー!
わたしはセットされているモンスターを反転召喚!」
チュイォン! と横向きのカードが引っ繰り返る。
カードの絵柄から現れたのは、雪ダルマ!
「『スノーマンイーター』! このカードがリバースした時、場に表側表示で存在するモンスターを1体破壊する! “ハイディ・ダイジェスチョン”!」
歩の指示を受け、雪ダルマの下に隠れていた凶暴な獣が飛び出し、稲穂を噛み千切った。
そこの肉食獣、植物食べると消化酵素が合わないから腹下すぞ?
スノーマンイーター(効果モンスター)
星3
水属性/水族
ATK 0/DEF 1900
このカードがリバースした時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
スノーマンイーター:ATK 0
「魔法カード『
融合回収
【通常魔法】
自分の墓地に存在する「融合」魔法カード1枚と、融合に使用した融合素材モンスター1体を手札に加える。
「今加えた魔法カード『融合』を発動! フィールドの水属性モンスター『スノーマンイーター』と手札の『E・HERO ワイルドマン』を融合!
現れよ、絶対零度の万難を排する氷の英雄! 『E・HERO アブソルートZero』!」
『テヤッ!』
E・HERO アブソルートZero:ATK 2500
出たよ、生きる『サンダー・ボルト』。発動条件が凄まじく緩い、属性融合ヒーロー最凶モンスター!
青白い鎧に身を包んだ、氷結を司るヒーロー。ここでこいつを出すとは、本気だな、歩?
E・HERO アブソルートZero(融合・効果モンスター)
星8
水属性/戦士族
ATK 2500/DEF 2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
「『アブソルートZero』は自分の場の自身以外の水属性モンスター1体につき500ポイント、攻撃力がアップする! 今、場の水属性モンスターは『シャーク・ドレイク』、『シャボン・ゴーレム』、『メタボ・シャーク』、『エアロ・シャーク』の4体! よって攻撃力は2000ポイント上がる!」
E・HERO アブソルートZero:ATK 2500→4500
ペキペキペキ、と腕に氷の刃が生える。
おお、凄い上昇値だ。十代とデュエルした時も出されたが、あの時は特に水属性モンスターは居なかったからな。
「バトル! 『アブソルートZero』でダイレクトアタック! “瞬間氷結-Freezing at moment”!」
『てぇやあああああああああっ!』
「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
グラトニー:LP 19500→15000
ジギュッ! と氷がグラトニーを取り巻くように発生し、圧力と低温がグラトニーのライフを削り取る。
一気に4500の大ダメージ、これは良い攻撃が入った。
「ぐ、ううううっ! 罠カード発動! 『暗黒の
その効果でデッキから『ベーコンドル』と『ホタテンジクネズミ』を守備表示で特殊召喚っ!」
『ガァッ!』
『ぬん!』
ベーコンドル:DEF 500
ホタテンジクネズミ:DEF 2850
「チッ、2850か……!」
地味に片方は『Great TORNADO』より数値が高いな。
グラトニーの周りに点った黒い炎。それはすぐに別のモンスターとなった。
片や、1枚の肉を口に咥えた大きな猛禽類に。
片や、その身に不釣り合いな程に大きな貝殻を背負ったモルモットに。
漁火というのは、夜に魚を集める為に漁船が灯す炎や明かりの事だ。成程、ダメージを着火剤に自軍のモンスターを呼び寄せるというワケか。
「だったら、『Great TORNADO』で『ベーコンドル』を攻撃! “スーパーセル”!」
『ぬぇあぁっ!』
『ガァッ!』
シュガッ! と大竜巻がハゲタカの周りに発生する。
風圧で巻き上げられ、砂利と共に肉を咥えた猛禽は吹き飛ばされた。
「これで、ターンエンド」
歩:LP 1500
手札:0枚
フィールド
:E・HERO Great TORNADO(ATK 2800)、E・HERO アブソルートZero(ATK 4500)
:伏せカード1枚
「もう少し、ライフを削っておきたかったんだけどね……」
「一息で5000近くもライフを抉ったんです。十分ですよ」
「そうそう。私のターン! 私は魔法カード『調和の宝札』を発動! 手札の攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーを1体墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする!」
調和の宝札
【通常魔法】
手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動する。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「手札から『ドラグニティ-ブランディストック』を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドロー! カウンターを乗せてダメージ回避!
そして『サイバー・ダーク・エッジ』を攻撃表示で召喚! 行くよ、エッジちゃん!」
『ギギィ~!』
A・S シャボン・ゴーレム:バブル・カウンター 2→3
サイバー・ダーク・エッジ:ATK 800
ジャキン! と若干緑がかった漆黒の金属が起動する。不吉な刺のような翼を大きく広げ、暗い瞳でグラトニーを睨み付ける。
『サイバー・ダーク・エッジ』は女の子なのか……?
「エッジちゃんの効果発動! 召喚に成功した時、自分の墓地からレベル3以下のドラゴン族モンスターを1体選択して装備できる! さっき墓地に送った『ドラグニティ-ブランディストック』を装備!」
闇の刃の龍が雄叫びを上げると、地面に紫の魔法陣が出現した。その中心から水色の鎧を身に付けた小柄な龍が現れる。額には鋭い槍が角の様に生えており、金色の目がキラリと輝く。
『サイバー・ダーク・エッジ』は『ブランディストック』を、腹から生えた、人間で例えるのならば肋骨の様なアームで掴んだ。
「この効果で装備したモンスターの攻撃力分、エッジちゃんの攻撃力は上がる! そして装備したモンスターを破壊する事で、1度だけ戦闘破壊を回避できる!」
サイバー・ダーク・エッジ:ATK 800→1400
「バトル! エッジちゃんは攻撃力を半分にしてダイレクトアタックができる! “カウンター・バーン”!」
『ギシャァアアアアアアッ!』
「ぬぉおっ!」
サイバー・ダーク・エッジ(効果モンスター)
星4
闇属性/機械族
ATK 800/DEF 800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりに装備したモンスターを破壊する。
サイバー・ダーク・エッジ:ATK 1400→700
グラトニー:LP 15000→14300
ズバン! 鋭い一撃がグラトニーに入る。
攻撃力半減というのは少々痛い。攻撃力は自身の力をもって最大でも2500、その半分だから1250しか無い。
だが、この場合は、一味違うぜ、グラトニー?
「ぐ、この程度、掠り傷だ……!」
「そして装備されている『ドラグニティ-ブランディストック』のモンスター効果発動! このカードを装備しているモンスターは2回攻撃ができる!」
「何だとぉ!?」
ドラグニティ-ブランディストック(チューナー・効果モンスター)
星1
風属性/ドラゴン族
ATK 600/DEF 400
このカードがカードの効果によって装備カード扱いとして装備されている場合、 装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
「というワケで、もう一発“カウンター・バーン”!」
「ぐぁあっ!」
グラトニー:LP 14300→13600
よし、通った!
「これで、ターンエンド!」
奈美:LP 4000
手札:3枚
フィールド
:ドル・ドラ(DEF 1200)、ライトニング・ウォリアー(ATK 2400)、サイバー・ダーク・エッジ(ATK 1400)
:ドラグニティ-ブランディストック(『サイバー・ダーク・エッジ』に装備)伏せカード1枚
グラトニーのライフは残り13600、4人がかりなら1ターン、防がれても2ターンあれば倒せる!
仮にヤツが攻撃に転じた所で、俺のセットモンスターは『素早いマンボウ』。これでデッキから新しい『素早いマンボウ』をリクルートできる。
加えて、歩の場には“E・HERO”最強の『アブソルートZero』がいる。この陣営を1ターンで突き崩すのは、いくらグラトニーでも不可能だ。あいつの手札は0枚、ドローで1枚加わったとしても、容易く崩せるワケがない。
「おいらのターン、ドロー。魔法カード『闇の誘惑』を発動! デッキからカードを2枚ドローし、その後、手札の闇属性モンスターを1体ゲームから除外する! ただし、除外しなかった場合、手札を全て墓地へ送らなくてはならない」
闇の誘惑
【通常魔法】
自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を選択してゲームから除外する。
手札に闇属性モンスターがない場合、手札を全て墓地へ送る。
チャッ、とグラトニーがカードを引く。
引いたカードを見つめていたグラトニーだったが、溜息を吐くと、急に険しい表情になった。
「ふぅ、どうやらおいらはお前達の事をナメすぎていたようだ」
「何……?」
「どこかで見下していたんだろうなぁ。だからこのザマだ。火力だけなら最強である『ライアー・ゾンビ』や『カルバドスパイダー』は破壊され、折角回復したライフも大きく持って行かれた」
だが、とグラトニーは言葉を置く。
「ここからは本腰入れて、一切の気を抜かずに行かせてもらう!」
突然、空気が変わった。
ビリビリと、大気が震える。これは、気迫なのか……っ!?
【BGM:恐怖と破壊】
「っ、来るぞ!」
「おいらはこのドローフェイズ、墓地の『ベーコンドル』の効果を発動! 手札が1枚以下の時、墓地のこのカードを除外し、自分の場のカードを1枚墓地に送る事で、デッキから2枚ドローできる! 『ホタテンジクネズミ』を墓地に送るぅ!」
ドロー加速か!
ベーコンドル(効果モンスター)(オリジナル)
星2
風属性/鳥獣族
ATK 500/DEF 500
このカードが自分の墓地に存在し、ドローフェイズ終了時に自分の手札が1枚以下の時に発動できる。
墓地のこのカードを除外し、自分の場のカードを1枚墓地に送る事で2枚ドローする。
「続いてスタンバイフェイズ時、戦闘によって破壊された『カルバドスパイダー』の効果を発動! 墓地のこのカードをゲームから除外し、デッキ、手札、墓地から、レベル4以下のモンスターを可能な限り特殊召喚できる!」
「な!?」
「蜘蛛は子沢山でなぁ! 増殖するぜぇ!」
半透明の姿で現れた酒瓶を背負った巨大蜘蛛。グラトニーの方へと向かって糸を吐き出すと、5枚のカードを糸にくっ付けて引き抜いた。
「さあ来い! 『ミュージシャンパン』、『トマトンボ』、『ボクサーモン』、『ソラマメイジ』、『センベイゴマ』!」
ミュージシャンパン:ATK 1500
トマトンボ:ATK 500
ボクサーモン:ATK 2200
ソラマメイジ:ATK 1700
センベイゴマ:ATK 900
「一気にモンスターを5体も……!?」
「何ていう大量展開……」
「インチキカードにも程があるでしょ……」
カルバドスパイダー(シンクロ・効果モンスター)(オリジナル)
星11
闇属性/昆虫族
ATK 4000/DEF 50
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
相手ターン中に戦闘によってこのカードが破壊された場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。
墓地のこのカードをゲームから除外し、自分のデッキ・手札・墓地からレベル4以下のモンスターを可能な限り自分の場に特殊召喚できる。
「カルバドスパイダー」の効果はデュエル中1度しか使えない。
シャンパングラスを片手に酔いどれ状態の音楽家、トマトの胴体のトンボ、鮭の被り物をした拳闘家、文字通り豆サイズの魔法使い、煎餅でできたベイゴマ。
単純な見た目だけなら、大して恐ろしくは見えない。だが、こいつらを選んだという事は、グラトニーは確実にこいつらで勝負を仕掛けて来るという事だ!
「『ミュージシャンパン』と『トマトンボ』をリリースし、『
DT ハングリーフパイ:ATK 1200
「だ、ダークチューナー!?」
「来やがったか……」
酒瓶を手にした酔っ払い音楽家と、トマトの胴体を持つトンボが虹色の光の中へ消える。
ポン! という間抜けな音を出し、葉っぱを模した形のパイが現れた。しかし、その見た目は凶悪。赤く裂けた目に、紫の不釣り合いな程に筋肉の付いた手足、ハロウィンのカボチャのような口と、不気味さが押し出されている。
「更に墓地の『デビルッコラ』の効果を発動! デュエル中1度だけ、こいつのレベルを1にして、墓地から特殊召喚できる!」
デビルッコラ:☆4→1/ATK 1400
ベギ、と不気味な音が鳴る。
地面が罅割れ、悪魔の根を持つ植物が、再びその姿を現す。
「そして墓地の『ミュージシャンパン』の効果を発動! 墓地のこのカードをゲームから除外し、次のおいらのスタンバイフェイズまでフィールド上のモンスター1体の種族を変更できる!
これで『デビルッコラ』を植物族から獣族に変更!」
ミュージシャンパン(効果モンスター)(オリジナル)(改訂版)
星4
闇属性/戦士族
ATK 1500/DEF 1500
(1):このカードが相手によって破壊された時に発動する。
相手の手札を1枚墓地に送る。
(2):墓地のこのカードをゲームから除外して発動する。
次の自分のスタンバイフェイズまで、自分の場のモンスター1体の種族をコントローラーの宣言した種族に変更できる。
この時、元々の種族を宣言する事はできない。
デビルッコラ:植物族→獣族
「レベル1の獣族となった『デビルッコラ』に、レベル8の『DT ハングリーフパイ』をダークチューニング!」
「来るぞ!」
「合計レベルは……、マイナス7!」
バジジッ、と葉っぱ型のパイが弾けて8つの黒い星になり、悪魔の根の植物に潜る。輪郭線だけを残した植物は、体内に収めていた1つの白い星が黒い星と弾け合い、苦しみもがきつつ消滅した。
「闇と渇望交わりし時、暴食に蝕まれし冥府の扉が開かれる! 光り無き世界へぇ!」
☆1-☆8=☆-7
「ダークシンクロ! 暗黒と負の覇者『猿魔王ゼーマン』!」
猿魔王ゼーマン(ダークシンクロ・効果モンスター)
星-7
地属性/獣族
ATK 2500/DEF 1800
チューナー以外の獣族モンスター1体-ダークチューナー
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。
相手モンスターの攻撃宣言時、自分の手札またはフィールド上のモンスター1体を墓地へ送る事で、相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
猿魔王ゼーマン:ATK 2500
「ここで『ゼーマン』ですか……っ!」
「また厄介なモンスターを……」
闇の柱から威風堂々とした姿で現れる、年老いた猿の魔導師。青色のローブを身に纏い、赤く燃える様な緋色の毛を持つ。
クソ、ダークシンクロモンスターは戦闘中の相手の魔法・罠の発動を封印する厄介なモンスター。これは厳しい相手だ。
「で、でも、攻撃力は2500! 母さんのヒーローや、黎さんの『シャーク・ドレイク』には――」
「素材となった『ハングリーフパイ』の効果を発動! このカードがダークシンクロの素材となった時、このカード以外の素材となったモンスターの元々のレベル1つにつき1000ポイント、このカードを素材としたダークシンクロモンスターの攻撃力を上げる!」
「な!?」
DT ハングリーフパイ(ダークチューナー・効果モンスター)(オリジナル)
星8
闇属性/魔法使い族
ATK 1200/DEF 0
このカードがダークシンクロ召喚の素材となった時、このカード以外の素材となったモンスター1体を指定して発動する。
このカードが素材となったダークシンクロモンスターは、指定したモンスターの元々のレベル×1000ポイント攻撃力がアップする。
「『デビルッコラ』の元々のレベルは、4!」
「つまり、4000ポイントも上がる!」
猿魔王ゼーマン:ATK 2500→6500
「攻撃力6500っ!?」
「更に墓地の『トマトンボ』の効果を発動! このカードをリリースしてレベル8以上のモンスターがアドバンス召喚されたターン、おいらは後2度、モンスターを召喚できる!」
トマトンボ(効果モンスター)(オリジナル)
星1
炎属性/昆虫族
ATK 500/DEF 100
このカードがレベル8以上のモンスターをアドバンス召喚するためにリリースされたターン、コントローラーは3回までモンスターを通常召喚できる。
クッ、『サモンチェーン』か、こいつは!
「『ナックルトン』を召喚!」
『ウィッス!』
「『ナックルトン』は召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローできる!」
ナックルトン:ATK 0
クルトン――サイコロ状に切ったパンを焼いたり揚げたりしたもの――を手で弄ぶ男が現れる。拳にグローブをつけている所を見ると、ボクサーなのだろうか。
「そして『ボクサーモン』の効果を発動! 自分の場に戦士族モンスターが召喚された時、自分の場のモンスター3体のレベルを1から8の中から任意の数値に変更できる!」
「1度に3体も!?」
ボクサーモン(効果モンスター)(オリジナル)
星5
水属性/魚族
ATK 2200/DEF 0
このカードが自分の場に表側表示で存在し、自分の場に戦士族モンスターが召喚されたターンにのみ発動できる。
自分の場のモンスターを3体選択し、そのモンスターのレベルを1から8の中から任意の数値に変更できる。
この効果はデュエル中1回しか使えない。
「その効果で、『ナックルトン』、『センベイゴマ』、『ソラマメイジ』のレベルを5に変更!」
ナックルトン:☆1→5
センベイゴマ:☆4→5
ソラマメイジ:☆3→5
「レベル5の『ナックルトン』、『ボクサーモン』、『センベイゴマ』、『ソラマメイジ』をオーバーレイ! 4体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築ぅ!」
☆5×☆5×☆5×☆5=★5
「エクシーズ召喚! 殲滅し、蹂躙しやがれ! 『チョコレートルーパー』!」
『ゲギャイゥリァアアアアアアアアアアアアアッ!』
チョコレートルーパー:ATK 3000
ドッジィィイイン!
光の渦の中から、板チョコの肩当をした巨人が降り立つ。茶色の鎧に、錆びたような巨大な双剣。全体的に茶色の、巨大かつ強大な剣豪が現れた。
素材4体の、ランク5か……っ!
「更においらは『サルベージンジャー』を召喚!」
『ハッ!』
サルベージンジャー:ATK 800
「『サルベージンジャー』は召喚時に除外されたモンスター1体を特殊召喚できる! 『闇の誘惑』で除外した『ギャンブラーメン』を特殊召喚!」
『フッ!』
ギャンブラーメン:ATK 1100
生姜を背負う男が現れる。男は手にした鎖を空中に放り投げ、その鎖の先に何かを縛って引き上げた。
1ターン内に3度の通常召喚……。聞けばそれは魅力的。だが、逆を言えば、それは手札に3体のモンスターがあって初めて成立する事だ。
クソ、こいつ、引くカードが分かっていたのか……? だからこそ、『サモンチェーン』ばりの効果を持つモンスターを『カルバドスパイダー』の効果で呼び出したと言うのか?
サモンチェーン
【速攻魔法】
チェーン3以降に発動する事ができる。
このカードを発動したターン、自分は合計で3回の通常召喚を行う事ができる。
同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、このカードは発動できない。
「特殊召喚された『ギャンブラーメン』の効果を発動! サイコロを1度振り、偶数が出ればその数だけデッキからカードを引き、奇数が出ればその数だけ相手は手札を捨てる!」
「はいぃ!?」
またヒドいカードだな!?
サルベージンジャー(効果モンスター)(オリジナル)
星2
闇属性/植物族
ATK 800/DEF 800
このカードが召喚に成功した時、ゲームから除外されている自分のモンスターを1体選択して特殊召喚できる。
ギャンブラーメン(効果モンスター)(オリジナル)
星4
闇属性/戦士族
ATK 1100/DEF 1600
このカードが特殊召喚に成功した時、サイコロを1度振る。
出た目によって以下の効果を発動する。
「ギャンブラーメン」の効果は1ターンに1度しか使えない。
●1、3、5:出た目の数だけ相手は手札を墓地へ送る。
●2、4、6:出た目の数だけデッキからカードをドローする。
ラーメン丼の体を持つギャンブラーが、サイコロを放り投げる。いや、どちらか言えば手も足も麺だし、顔も帽子で隠れているがナルトだし、ギャンブラーであるラーメン、というべきか?
カッ、コロコロコロ……。サイコロが地面に落ちる。奇数は出ないでくれよ……。この状況でハンデスされたら、打つ手がなくなる!
出た目は……っ。
「出た目は6だ。よって、カードを6枚ドロー!」
クッ、確かに偶数が出て欲しいとは願ったが、何も1番大きな数字が出なくても……!
「更に、自分の場のモンスター1体のレベルを2つ下げる事で、『ピーマングース』は手札から特殊召喚できる! 『ギャンブラーメン』のレベルを2つ下げる! 来い!」
『ガォオオオッ!』
ギャンブラーメン:☆4→2
ピーマングース:ATK 0
丼ギャンブラーの体から2つの白い光の玉が浮かび上がる。次の瞬間、その周囲の空間がいきなり渦状に捻じれ、中から細長い、イタチのようなネコ科の動物が、白い玉を噛み砕きながら登場した。尻尾の先には申し訳程度にピーマンがくっついている。
ピーマングース(効果モンスター)(オリジナル)(改訂版)
星2
闇属性/植物族
ATK 0/DEF 0
このカード名の(1)の効果はデュエル中1度しか使えない。
(1):自分の場のモンスター1体のレベルを2つ下げる事で、このカードは手札から特殊召喚できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが破壊された場合、相手に3000のダメージを与える。
「レベル2の『サルベージンジャー』、『ギャンブラーメン』、『ピーマングース』をオーバーレイ!」
『トァッ!』
『ハァッ!』
『ガァッ!』
「3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」
生姜を背負った鎖使いが紺色、サイコロを手にした丼が赤、マングースが若苗色の光に姿を変え、銀河の渦の中へと飛び込む。
☆2×☆2×☆2=★2
「エクシーズ召喚! 現れろ『No.96』、漆黒の闇の中より出でし貪欲なる捕食者『ブラック・ミスト』ォッ!」
No.96ブラック・ミスト:ATK 100
「ここで『ブラック・ミスト』だとぉ!?」
「1ターンでここまでの展開をしますか……っ!」
ボコボコボコ、と黒いエネルギーが吹きあがり、それが人型を取る。
胸部に赤い炎が灯り、鋭い太い爪が指先に、凶悪なほどに大きな牙が腹部に、長い尾と頭部から横に伸びた角が、悪魔である事を彷彿とさせる。
マズいな。
ここまでの戦力をたった1ターンで揃えやがった。しかもそれで手札は6枚のフル。このままじゃ4人の内の誰かが負けちまう!
何とかならねぇのかよ!?
「バトル! 『チョコレートルーパー』で『シャーク・ドレイク』を攻撃! “カカオ・バースト”!」
攻撃力が劣るのに攻撃して来た!?
何かあるな……。ここで切るしか無い!
「速攻魔法『ダーク・ストロンガー』を発動! モンスターの攻撃力をそのレベルまたはランク×400ポイントアップさせる!」
「チェーンして手札の『A・S アイス・ウォールガイ』のモンスター効果発動! 手札のこのカードを捨てる事で、捨てたターンのみ、自分の場の水属性モンスターは戦闘では破壊されず、発生する戦闘ダメージは0になる!」
ダーク・ストロンガー(オリジナル)
【速攻魔法】
自分の場のモンスター1体の攻撃力を、そのモンスターのレベルまたはランク×400ポイントアップさせる。
この効果が適応されたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に500ポイントのダメージを与える。
A・S アイス・ウォールガイ(効果モンスター)(オリジナル)
星4
水属性/戦士族
ATK 1000/DEF 1900
ダメージステップに手札のこのカードを捨てて発動する。
このターン自分の場の水属性モンスターは戦闘では破壊されず、発生する戦闘ダメージは0になる。
チョコレートルーパー:ATK 3000→5000
ペキパキペキパキ! と氷の壁が広がる。数メートルもの巨壁となった氷は、カカオ豆の奔流をしっかりと受け止めた。
「手札を捨てた事で更に1枚手札を捨てなくてはならないが、俺はそれを拒否する! 『強制肥沃土壌』で受けるダメージはカウンターを乗せて回避だ!」
A・S シャボン・ゴーレム:バブル・カウンター 3→4
「これでこのターン、場の水属性モンスターの戦闘破壊はできなくなった」
「ならば『猿魔王ゼーマン』で『サイバー・ダーク・エッジ』を攻撃! “カースド・フレア”!」
攻撃力差は……、5100!?
マズい、耐えられない!?
しかも『サイバー・ダーク・エッジ』は闇属性だから、『アイス・ウォールガイ』の効果で防御できない!?
「奈美っ!」
「『ゼーマン』の効果は、攻撃中の魔法と罠の封印!? マズい、カバーできない!」
ゴオッ! と呪いの炎が放たれ、刃の翼を持つ漆黒の龍が焼き払われる。装備していた『ブランディストック』ごと……。
「きゃぁああああああああああああああああっ!」
「く、クッソォオオオオオオオオッ!」
「奈美! ナァミィッ!」
クッソォ! 守れなかったって言うのか!
俺じゃ、ダメだって―――
奈美:LP 4000→300
え……?
「奈美ちゃん!?」
「無事なの!?」
「何とか……」
「バカな……。一体何が……!」
「コレ……」
彼女の場にはいつの間にかオープンしていたカードが。それは……。
「速攻魔法『リミッター解除』。バトルフェイズに入る直前に使わせてもらったよ。これで、エッジちゃんの攻撃力を倍にしたんだ」
サイバー・ダーク・エッジ:ATK 1400→2800
ブスブスと黒い煙を上げながら、炎の中から、黒い龍が立ち上がる。
『リミッター解除』の効果で攻撃力が上昇したため、装備モンスターが外れても攻撃力が下がらない。
「まさか、一発で3700もライフを削られるとは思わなかったけどね……」
「生き残れたのなら、重畳だ」
シュゥウゥゥゥゥ、と白煙が奈美ちゃんの体中から上がっている。プロテクター越しでも熱かっただろうに。
もう少し強い奴を作りたいところだが、3人分ともなると、これが限界だ。
クソッ、まったく自分の無能さ加減には呆れる。何が化物だ、人の形をした獣なだけだろうが。
(生き残ったか。できれば今ので仕留めたかったんだがよぉ。『ブラック・ミスト』の攻撃では仕留めきれねぇ。ならば……)
『ブラック・ミスト』の攻撃では与えられるダメージは僅か100だ。どうする、グラトニー?
破壊を優先するか、攻撃力の上昇を優先するか……。
「『ブラック・ミスト』で『アブソルートZero』を攻撃!」
「攻撃力上昇を優先したか!」
このターン、水属性モンスターが破壊されない事は分かり切っているハズだ。それでも攻撃して来た。
1番攻撃力の高いモンスターを対象に、パワーアップを図る気か!
「『ブラック・ミスト』の効果を発動! オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の半分を吸収する! “シャドーゲイン”!」
No.96ブラック・ミスト(エクシーズ・効果モンスター)
ランク2
闇属性/悪魔族
ATK 100/DEF 1000
レベル2モンスター×3
このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その相手モンスターの攻撃力を半分にし、このカードの攻撃力はその数値分アップする。
バジュン! と周囲を旋回する星の1つが腹にある口に呑み込まれ、同時に氷の英雄に蛇のような、『ブラック・ミスト』の足元から伸びていた影が纏わりつく。
「でも、このターン水属性モンスターは戦闘では破壊されず、わたしはダメージを受けない!」
「だが、攻撃力は貰うぞぉ!」
No.96ブラック・ミスト:ATK 100→2350
E・HERO アブソルートZero:ATK 4500→2250
「“瞬間氷結-Freezing at moment”!」
「“ブラック・ミラージュ・ウィップ”!」
氷の波動と黒い衝撃波が正面から激突する。派手な音を立てて、両者の技は周囲に流れ弾を撒き散らしつつ、弾け飛んだ。
これで、取り敢えずこのターンでの敗北は無くなったか。
「おいらは更に魔法カード『強欲な壺』を発動! デッキからカードを2枚ドロー! 更に墓地の『戦刀食過』の効果を発動! 墓地のこのカードを除外し、墓地の魔法カード『強欲な壺』をデッキの1番上に戻す!」
チッ! ドローロックの効果のハズが、デッキを掘り進める効果になってやがる!
「カードを5枚伏せて、ターンエンド!」
「……このエンドフェイズ、『リミッター解除』が適用されたエッジちゃんは破壊される。ゴメンね、エッジちゃん……」
『ギィッ!』
申し訳無さそうに言う奈美ちゃん。
破壊される寸前、『サイバー・ダーク・エッジ』は『気にしないでも良いよ』とでも言いたそうに、一声上げ、爆散した。
グラトニー:LP 13600
手札:1枚
フィールド
:猿魔王ゼーマン(ATK 6500)、チョコレートルーパー(ATK 5000・ORU:4)、No.96ブラック・ミスト(ATK 2350・ORU:2)
:伏せカード5枚、強制肥沃土壌(フィールド魔法)
「俺のターン!」
ヤベェな……。1ターンでこうも戦況が覆るとは。
こっちには『アブソルートZero』がいるが、恐らくこいつの能力は使えない。この数を“場を離れる”という非常に緩い条件で効果を発揮するモンスターを相手に展開するとは思えないからだ。
そして、奴の展開したモンスター相手では、『シャーク・ドレイク』はバトルで負ける。
だったら!
「魔法カード『エクシーズ・ギフト』を発動! 自分の場にエクシーズモンスターが2体以上存在する時、オーバーレイ・ユニットを2つ取り除き、カードを2枚ドローできる!」
エクシーズ・ギフト
【通常魔法】
自分フィールド上にエクシーズモンスターが表側表示で2体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するエクシーズ素材を2つ取り除き、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
『シャーク・ドレイク』の2つのオーバーレイ・ユニットがデッキに潜り込み、デッキの上から2枚のカードが光る。
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ORU 2→0
「更に『シャーク・ドレイク』を守備表示に変更」
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ATK 4300→2100
「カードを3枚伏せて、ターンエンド!」
黎:LP 1900
手札:0枚
フィールド
:A・S シャボン・ゴーレム(DEF 1400・バブル・カウンター:4)、セットモンスター1体(『素早いマンボウ』)、No.32海咬龍シャーク・ドレイク(DEF 2100・ORU:0)
:伏せカード3枚、上昇気泡(永続罠)
俺のやれる事は、これくらい。
「私のターン、ドロー!」
輝も焦っているか。
この状況で焦らない方が難しい、かな。
ライフはばらついているが、あのモンスター達の猛攻を受けたら、それこそ一息でライフが消し飛ぶ。
慎重にならざるを得ないな。
「私は、『エアロ・シャーク』のモンスター効果を発動! 最後のオーバーレイ・ユニットを取り除き、相手に除外された我々のモンスターの数×100のダメージを与える! もう1度600ポイントのダメージを受けてもらいます! “エアー・トルピード”!」
「そうは行くかぁ! カウンター罠発動ぅ! 『アンチ・エクシード』! 相手のエクシーズモンスターが効果を発動するためにオーバーレイ・ユニットを消費した時に発動できる! 発動を無効にしてそのエクシーズモンスターを破壊し、自分のエクシーズモンスター1体のオーバーレイ・ユニットとして利用できる!」
「な!?」
アンチ・エクシード(オリジナル)
【カウンター罠】
相手のエクシーズモンスターがモンスター効果を発動するためにエクシーズ素材を取り除いた時に発動できる。
その効果の発動を無効にして破壊し、破壊したエクシーズモンスターを自分フィールド上のエクシーズモンスター1体の下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。
魚雷を射出しようとした『エアロ・シャーク』が、突如として光となる。光はそのまま星となり、『チョコレートルーパー』のオーバーレイ・ユニットとなった。
チョコレートルーパー:ORU 4→5
「ク……ッ!」
「「インチキ効果もいい加減にしなさい!」」
「名ゼリフを言っている場合か!」
「私は『メタボ・シャーク』を守備表示に変更!」
メタボ・シャーク:ATK 1800→500
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
輝:LP 3600
手札:0枚
フィールド
:メタボ・シャーク(DEF 500)
:伏せカード2枚
「わたしのターン、ドロー!」
「歩! 『アブソルートZero』を場から離せ!」
「『Zero』を!?」
「絶対に効果の対策がされている! だったら、自分のターンに効果を使って、次の手を打ちやすくした方が良い!」
「……了解!」
伝えたい事は伝えたが、これでどこまで彼女が手を打てるか……。
「リバースカード、オープン! 速攻魔法『融合解除』! 『アブソルートZero』をエクストラデッキに戻し、素材となった『ワイルドマン』と『スノーマンイーター』を特殊召喚!」
『トォアッ!』
『グシャアッ!』
E・HERO ワイルドマン:DEF 1600
スノーマンイーター:DEF 1900
「更に『アブソルートZero』の効果発動! アンタのモンスターを全部破壊する! 凍りつけぇ!」
E・HERO アブソルートZero(融合・効果モンスター)
星8
水属性/戦士族
ATK 2500/DEF 2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
時空が捻じれて氷の英雄の姿が上裸の筋肉質な男と雪ダルマを被った獣に戻る。同時に猛吹雪が吹き荒れ、グラトニーのモンスターが凍りつき始めた。
新しいルールだとEXデッキに戻ったモンスターの効果は使えないが、この時点でのルールならそれは許可されている。こいつで行けるか!?
「おぉっと! 『チョコレートルーパー』の効果発動! 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、相手のカード効果の発動を無効にして破壊する!」
「何!?」
「“ビター・バニッシュ”!」
ドドドドドドド!
いきなり現れたチョコレートの津波が、吹雪を押し戻す。
防がれたか……!
チョコレートルーパー:ORU 5→4
「わたしは……、1枚カードをセット。『Great TORNADO』を守備表示に変更して、ターンエンドッ!」
E・HERO Great TORNADO:ATK 2800→DEF 2200
歩:LP 1500
手札:0枚
フィールド
:E・HERO Great TORNADO(DEF 2200)、E・HERO ワイルドマン(DEF 1600)、スノーマンイーター(DEF 1900)
:伏せカード1枚
「私のターンッ! 私は『ライトニング・ウォリアー』くんを守備表示に変更!」
ライトニング・ウォリアー:ATK 2400→DEF 1200
「更に『サイバー・ダーク・ホーン』を召喚! 守備表示っ!」
『ウゥッ!』
サイバー・ダーク・ホーン:DEF 800
「効果で墓地の『ハウンド・ドラゴン』をホーンくんに装備!」
サイバー・ダーク・ホーン(効果モンスター)
星4
闇属性/機械族
ATK 800/DEF 800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりに装備したモンスターを破壊する。
サイバー・ダーク・ホーン:ATK 800→2500
蜷局を巻いて暗い橙の龍が現れる。黒い龍は腹部にあるアームで、墓地から刃の顎を持つ龍を引き上げ、ガッチリとホールドした。
「手札から魔法カード『トレード・イン』を発動! 手札のレベル8のモンスター『
トレード・イン
【通常魔法】
手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
青氷の白夜龍(効果モンスター)
星8
水属性/ドラゴン族
ATK 3000/DEF 2500
このカードを対象にする魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、自分フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を墓地に送る事で、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
「この瞬間、『強制肥沃土壌』の効果が発動! 手札を1枚捨ててもらうぜぇ!」
「……分かってる。カードを2枚伏せて、エンドフェイズ、黎さんの『上昇気泡』の効果で、捨てた『青氷の白夜龍』と『DNA改造手術』を手札に戻す! ターンエンド!」
奈美:LP 300
手札:2枚
フィールド
:ドル・ドラ(DEF 1200)、ライトニング・ウォリアー(DEF 1200)、サイバー・ダーク・ホーン(DEF 800)
:ハウンド・ドラゴン(『サイバー・ダーク・ホーン』に装備)、伏せカード2枚
「ぐひひひ、防戦一方とは、最早打つ手無しだな。おいらのターン! 『強欲な壺』を発動して2枚ドロー! さて、バトル!」
「く!」
「『ブラック・ミスト』で『シャーク・ドレイク』を攻撃!」
「墓地の『キラー・ラブカ』のモンスター効果、発動! 自分の場の魚族・海竜族・水族モンスターが攻撃される時、墓地のこのカードを除外して攻撃を無効にする! そして次の自分のエンドフェイズまでその相手モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする!」
キラー・ラブカ(効果モンスター)
星3
水属性/魚族
ATK 700/DEF 1500
自分フィールド上に表側表示で存在する魚族・海竜族・水族モンスターが攻撃対象に選択された時、墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、その攻撃力を次の自分のエンドフェイズ時まで500ポイントダウンさせる。
「キラー・ラブカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
「そうはさせねぇぞ! カウンター罠『
腐食麩(オリジナル)
【カウンター罠】
墓地で発動したカードの効果を無効にし、ゲームから除外する。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
地面に現れた水面から黄色の小型の鮫が飛び出したが、相手に噛みつくよりも前に腐って消滅してしまった。
クッ、流石に読まれていたか!
「そして『ブラック・ミスト』の効果でオーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、攻撃力の半分を吸収する! “シャドーゲイン”!」
No.32海咬龍シャーク・ドレイク:ATK 4300→2150
No.96ブラック・ミスト:ATK 2350→4500/ORU 2→1
「“ブラック・ミラージュ・ウィップ”!」
「クッ!」
『ブラック・ミスト』の足元の影が伸び、赤色の巨鮫から力を奪う。黒い魔物の伸びた爪は鞭の様にしなり、『シャーク・ドレイク』を破壊した。
「『ゼーマン』で『メタボ・シャーク』を攻撃! “カースド・フレア”!」
「うぅっ!」
マズい! これで輝の場のモンスターが消えた!
「『チョコレートルーパー』で女顔にダイレクトアタック! “カカオ・バースト”!」
「罠発動! 『くず鉄のかかし』!」
咄嗟に俺が使うのは、よくお世話になる罠カード。何度でも攻撃を防げる便利なカードだが……。
「『チョコレートルーパー』の効果発動! オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、『くず鉄のかかし』の発動を無効にし、破壊する!」
スマン、今回は使い捨てだ!
チョコレートルーパー:ORU 4→3
「ダイレクトアタック続行だぁ!」
「罠カード『リビングデッドの呼び声』を発動! これで『オイスターマイスター』を攻撃表示で特殊召喚!」
オイスターマイスター:ATK 1600
輝の場に復活する、牡蠣の怪人。『くず鉄のかかし』を破壊するために『チョコレートルーパー』は効果を使用してしまったため、『リビングデッドの呼び声』は無効にできない!
輝なら何か対策を講じていると思ったぜ!
「モンスターの数が変動した事で、バトルは巻き戻されます」
「ならばそのまま攻撃ぃ! 超過ダメージ3400を受けてもらうぜぇ!」
「罠カード発動! 『フィッシャーチャージ』! 『オイスターマイスター』をリリースして、場のカードを1枚破壊する!」
フィッシャーチャージ
【通常罠】
自分フィールド上に存在する魚族モンスター1体をリリースして発動する。
フィールド上のカード1枚を破壊し、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
上手い! 『オイスターマイスター』は魚族! しかもトークンが残る! これで行ける!
「カウンター罠『悪魔の警笛』、発動! リリースを無効にして破壊し、相手に1500ポイントのダメージを与える!」
「させるか! カウンター罠『共同戦線』を発動! 同じレベルのモンスターが2体以上自分の場に存在する時、相手の発動した罠を無効にして破壊する!」
『シャボン・ゴーレム』、『ワイルドマン』、『スノーマンイーター』は同じレベル4、『ドル・ドラ』と『サイバー・ダーク・ホーン』は同じレベル3だ。発動条件は満たしている!
悪魔の警笛(オリジナル)
【通常罠】
フィールド上のカードをリリースする効果、およびモンスターのリリースを無効にし、破壊する。
更に相手に1500ポイントのダメージを与える。
共同戦線
【カウンター罠】
自分フィールド上に同じレベルのモンスターが表側表示で2体以上存在する場合に発動する事ができる。
罠カードの発動を無効にし破壊する。
「チェーン3、『共同戦線』の効果で『悪魔の警笛』を無効にして破壊! チェーン2、『悪魔の警笛』は不発! よってチェーン1の『フィッシャーチャージ』は有効!」
「『フィッシャーチャージ』の効果で『オイスターマイスター』をリリースし、『チョコレートルーパー』を破壊します!」
「無駄だ! 『チョコレートルーパー』は効果で破壊される場合、オーバーレイ・ユニットを身代わりに特殊召喚して盾にする!」
「何!?」
水の本流によって突進をしかける牡蠣の怪人。しかし、茶色の巨人は双剣をクロスさせてそれを受け止め、弾き返した。
「破壊に失敗した……。だが、『オイスターマイスター』の効果で、『オイスタートークン』を特殊召喚! 更に1枚カードをドロー!」
オイスタートークン:DEF 0
弾き返され、弾け飛んだ牡蠣の怪人だったが、散り際に自身を覆っていた貝殻の1つが輝の場にモンスターとして飛んで来た。
オッケー、これで壁を確保だ!
「そのまま『オイスタートークン』に攻撃ぃ!」
「クッ!」
斬! 巨大な錆びた剣が、牡蠣の貝殻を両断する。
「『チョコレートルーパー』のモンスター効果を発動! 戦闘で相手モンスターを破壊したターン、オーバーレイ・ユニットを1つ消費して相手の場のカードを1枚破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える!」
「何だと!?」
オーバーレイ・ユニットを消費する効果を2つ!? しかもそれぞれが独立かよ!
チョコレートルーパー(エクシーズ・効果モンスター)(オリジナル)(改訂版)
ランク5
闇属性/戦士族
ATK 3000/DEF 3000
レベル5モンスター×4
このカードの(1)の効果は1ターンに1度しか使えない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除く事で、相手の発動したカードの効果を無効にし、破壊する事ができる。
(2):このカードが効果によって破壊される場合、このカードのX素材となったモンスター1体を特殊召喚し、そのカードを破壊する。
(3):このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する。
相手の場のカードを1枚破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える。
クッ! 『アンチ・エクシード』で『ブラック・ミスト』じゃなくて『チョコレートルーパー』にオーバーレイ・ユニットを追加させたのは、カード効果を無効にする即時誘発効果だけで無く、追加で破壊する効果もあり、しかも消費が激しいからか!
「『シャボン・ゴーレム』を破壊する!」
「グッ、スマン!」
『ゴォ~!』
投げつけられた大剣によって潰されるように泡と岩の巨人が崩れる。
チョコレートルーパー:ORU 3→2
ク、破壊を無効にするには、後1つカウンターが足らねぇか!
「1000ポイントのダメージを受けてもらうぜぇ!」
「それは断らせてもらおうか! 罠発動、『ピケルの魔法陣』! このターン、俺が受ける効果ダメージは0になる!」
ピケルの魔法陣
【通常罠】
このターンのエンドフェイズまで、このカードのコントローラーへのカードの効果によるダメージは0になる。
シュキン! と俺の周りに魔法陣が展開し、ダメージ与えるべく放たれた茶色の衝撃波を防ぐ。
こいつには結構お世話になっているな。
「グヒヒ、防いだか。魔法カード『オーバーレイ・ダークチャージ』を発動。このカードを『チョコレートルーパー』のオーバーレイ・ユニットにし、更に1枚ドロー!」
「はぁ……、はぁ……、伏せた3枚のカードを全て使う事になるとはね……っ!」
「おまけに、私のカードも不発でした」
「わたしは狙われなかったけど、この陣形は……っ!」
「厳しいね……」
俺は手薄、輝はガラ空き。歩と奈美ちゃんは固めてはいるが、どこまで通じるか……。
「グヒヒヒヒヒヒヒッ! 恐怖しな人間! それは邪神様復活の糧となる!」
グラトニーの高笑いが、周囲に響く。
俺達に流れる汗が、状況を如実に表わしているだろう。
「我が名は“暴食”のグラトニー! その名の通りにテメェらを骨片の欠片も残さずに食い尽してやるよ!」
グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!
その高笑いは、あいつの優勢を、寸分違わずに表わしていた。
to be continued