遊戯王GX~精霊の抱擁~ 作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民
【永続魔法】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスター1体を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●そのモンスターの攻撃力は、そのモンスターのレベル×100アップする。
●そのモンスターのレベル以下のレベルを持つ「アームド・ドラゴン」モンスター1体を自分の墓地から選んで手札に加える。
(2):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
黎「“アームド・ドラゴン”専用のサポートカードだ、強化かサルベージを選択できるぞ」
フィオ「自分の場に“アームド・ドラゴン”がいないと使えないけど、効果破壊に限り盾にもなるんだね」
黎「高レベルの“アームド・ドラゴン”を維持できれば毎ターン手札コストを補う事もできるし、強化も無期限に続く。戦況を見極めてどちらにするか選んでくれ」
――邪神の根城
SIDE:無し
ドクン、ドクン、と脈打つ漆黒の繭。その中に位置する黎の義理の妹、都。
闇色の球体の中で膝を抱え、裸体で浮かぶその姿は、ある意味神々しさをも感じられる。
繭の外では残った二人の護衛、ラースとグリードが会話していた。
「なさけないぞ、グリード。邪神様によって強化されたというのにその体たらく。少しは情けないとは思わんのか」
「悪かったって言ってるだろ、旦那。流石に1対5はやりすぎたと思ってる。反省してるっつーの」
肩を竦めて呆れるラースに対し、若干ボロッちくなったグリード。傷はほぼ癒えているようだが。
どうやら人の魂を掻き集めるために無茶な方法を取ったらしい。
「半日はここで待機だ。ここまで来て護衛が更に減ったなどという事になれば笑い事では済まされん」
「へいへい……」
「もし抜け出しでもしたらタダではおかんぞ」
グリードに入念に釘を刺すと、ラースは次元に穴を空けてどこかへと移動した。
SIDE:???
暖かいような、冷たいような。でも汚濁に塗れた泥のような気色悪い物に包まれている。そんな奇妙な感覚に自分が覆われているのが最初に分かった感覚だった。
目の前は真っ暗で、それが目を閉じている所為だと分かった。鉛の様に重たい瞼を開くと、やっぱり周囲は暗い。でもこの闇のような色は半透明で、その向こう側に誰かいるのが見える。
一体ここは、どこだろうか。
『ここは、我が繭の中だ。今、貴様の体を我が依り代にするがために改造しているのだ』
(な、ちょ!? ふざけんじゃないわよ!)
叫んだつもりだったが、声が出ない。
というか、何故に自分は裸なのだろうか。
『魂から肉体を再構築した以上、服ができるワケないでござろう』
(は? 魂から?)
『あら、覚えてないのかしら? 貴女、一度死んだのよ?』
言われた瞬間、全てを思い出した。
そうだ、あたしは……、
SIDE:???→都
霞がかかっていて所々不鮮明だけど、思い出せる。あたしはあの雨の日に死んだ。
あたしの身体は何が起こっても最も健康な状態に戻ろうとする、謂わば不死鳥のような体質。怪我や病気のレベルが大きい程にその回復・再生の速度は上がる。即死級の致命傷なら、死ぬより早くに回復する。そんな“老衰以外では決して死なない”肉体こそ、あたしの異能。
でも、これには1つだけ欠点がある。
再生する時に、怪我をした位置に障害物があると、治癒が止まってしまうのだ。
あたしはそれを突かれて殺された。
両腕と両足を切り落とされ、再生が始まるよりも早く、切断面に溶けた鉄を流された。鉄が障害物となって治癒はストップ。
結果、怪我は治らず、多量失血と溶けた金属の熱によるショックで死亡。
あたしが最後に見たのは、
(ってモノローグやっている場合じゃないね。さて……)
落ち着け、状況を確かめろ。
何とかして、ここから脱出を……。
『お主、随分と冷静じゃのう?』
(焦ったって何もできない。お義兄ちゃんの言葉だよ。というかアンタ、喋り方安定させなさいよ。話し辛いったらありゃしない)
『ヒャハハハ! 剛毅な小娘だ! ……そうだお前、チャンスが欲しくねぇか?』
チャンス?
『ええ。貴女がここから脱出し、無事に義兄の所へと行けるかも知れないチャンスです』
な!?
――デュエルアカデミア・リング前
SIDE:黎
アカデミアVSノース校の交流試合もいよいよ最終戦を残すのみとなった。
教師陣は引き分けがある事を想定していなかったらしく、この大将戦、勝った方に2点が追加されるらしい。
ここまでの戦績は2勝1敗1分け、つまりこっちが2点、相手が1点だ。実質、大将戦を制した方がこの交流戦の勝者となる。
……そこ、5戦やる意味無いじゃんとか言わない。
「くーっ! とうとう俺の番か! ワクワクするぜ!」
大将の十代はワクワクを抑えられないらしく、傍から見てもそわそわしているのがよく分かる。
「頼むぞ、十代。お前が勝つか負けるかでアカデミアの命運が決まる。テレビの前だからって緊張するな、思い切り、全力でやりな!」
「任せろ!」
「俺のカードはデッキに入れた、お前のセンスで回せるように調整もした! 後はお前次第だ! ブチかませ!」
「おう、全力で行くぜ!」
グッと親指を突き出して応援してやれば、十代はガッチャのポーズで返す。
「負けるなよ、十代」
「頑張ってね」
「信じる事が勝利の鍵、ファイト!」
俺に続いて皆も十代を応援する。
『フレーフレー、十・代! ファイト・ファイト・十代! レッツゴー・ファイト・オー!』
『はい皆さん、これがラストです! 気合入れてもっと大きく!』
『フレッフレッ十代! レッツファイト十代! オーッ!!』
チアガールの方も気合が満々の様だ。
方々から応援され、十代は感激したようにガッツポーズを取る。
「くーっ! 俺こんなに応援されてデュエルするの初めてだぜ!」
そして行って来る! と元気一杯に飛び出してリングに上がって行ってしまった。
さて、俺も……。
『主殿、どこへ?』
ん? ちょいと野暮用。いや野暮潰し、かな?
「透明化……、開始」
桜に見送られながらこっそり移動する事、ざっと1分。透明になってやって来たのは、サンダーの控え室。
そこにこっそりと5枚程のカードを置いておく。
カードが立てた微かな音に気付いて顔を上げたサンダーだったが、当然俺は目に映らない。
「これは、“アームド・ドラゴン”の魔法カードと罠カード!? 一体誰が、どうやって!?」
強力なカードに目を丸くする彼を尻目に、俺はこっそりと部屋を出たのであった。
十代にだけ肩入れするのも不公平だからな、これで条件はおよそお相子。後はお前ら次第だぜ、十代、サンダー。イレギュラーが原作キャラの確執を解きほぐす特権を持っているのなら、そうして手を加えた責任も取らないといけないだろうよ。
SIDE:十代
『じゅ・う・だ・い! じゅ・う・だ・い! レッツウィン・十代!』
沢山の声援を受けながら、俺はリングに上がる。
好きなデュエルでこうやって応援される。嬉しいぜ!
っとと、でも真面目にやらないとな。勝つ事に拘りは別に無いけど、負けても構わないってワケでもないからな。
でも楽しいものは楽しい。今日は人生最高の日になるかもな!
「楽しそうだな、十代」
と、声をかけられた。
「万丈目……」
サンダー、と訂正を入れるのは俺の対戦相手の万丈目準。
以前はとても嫌味な奴で、俺や黎をしょっちゅう目の敵にしていた(まあ俺は気にしてなかったけど)。黎曰く「比較的エリート意識が高い。自尊心は無駄に高い」奴だった。でもだんだんと成績が悪くなっていって、三沢に不正をしても負けた事から退学。アカデミアを立ち去って……。
「十代、俺はこのデュエルアカデミアに帰って来た。もう俺は以前の俺じゃない。今度こそ負けんぞ!」
大きくキャラが変わって帰って来た。分かる、あの万丈目は、前とは全然違う。バカだからこそ分かる。
楽しみだぜ。きっと凄くワクワクするデュエルになるぜ!
『セニョ~ル&セニョ~ラ! これが最後のデュエル、大将戦になるの~ネ!』
クロノス先生の放送が入った。
ヤベェ、すっごく胸が高鳴ってる!
『デュエルアカデミアから~ハ、ドロップア……もとい、オシリスレッド所属、“稀代の英雄”、“神の引き手”遊城十代~!』
あ、俺だけ通り名が2つあるのか。
『そして、ノース校から――』
「いい、自分でやる!」
万丈目はそう言ってクロノス先生からマイクを引っ手繰った。
『アカデミアの生徒達よ! この俺を覚えているか! ザマァ見ろと嘲った奴、自業自得だと呆れた奴、可哀想だと憐れんだ奴! 見ろ! 今ここに俺は宣言する! 俺はここに帰って来たと!
俺様の名を言ってみろ! 俺様の名は! 一! 十!』
『百!』『千!』
『万丈目サンダーだぁ!』
わぁっ、とサンダーコールが起こる。
サンダー! サンダー! とチアガール達の応援すら掻き消し、会場一帯が万丈目を応援しているような感じになった。
『そうだ! 俺は万丈目サンダー! 今ここに、全ての雪辱を晴らすために帰って来た! 俺は負けん! 絶対に勝つ! 万丈目サンダーの名に懸けてっ!』
わあああああああああああああああああああっ!
(凄い人気だなぁ……)
あそこまで人気を取れるっていうのは、きっとあいつの才能なんだと思う。
これまでそれを見られなかったのはきっと、それを披露する機会が無かったからなんだ。
へへへ、楽しみだぜ!
一通りサンダーコールが終わると、万丈目は先生にマイクを返した。
さあ、始まるぜ!
『それで~ハ、大将戦……』
「行くぜ、万丈目!」
「サンダー! 返り討ちだ、十代!」
『デュエル開始~!』
「「デュエル!」」
準VS十代
LP 4000 VS LP 4000
「先攻は貰ったぁ! 俺のターン、ドロー! 俺は『
『グォオオ!』
仮面竜:DEF 1100
万丈目の一番手は赤い鱗の仮面をつけたドラゴン。
守備力1100って事は、この後伏せカードで多分あのモンスターを守って来る。いくら下級E・HEROの攻撃力が低めとは言え、あのモンスターを倒すくらいはできる。それを万丈目が知らないわけが無い。
「ターンエンドだ!」
何!?
準:LP 4000
手札:5枚
フィールド
:仮面竜(DEF 1100)
:魔法・罠無し
「俺のターン、ドロー!」
黎からデッキを調整している時に教えてもらった。能力値の低いモンスターを出していたり、攻撃力の低いモンスターで自爆特攻して来た時は警戒しろって。
「俺は『E・HERO エアーマン』を召喚!」
『トァッ!』
E・HERO エアーマン:ATK 1800
万丈目の場にはモンスターのみ。つまり罠はあのモンスター自体に張られているって事だ。
だったら、殴る! 殴って道をこじ開ける! 罠があったらその時に考える!
「『エアーマン』は召喚に成功した時、場の魔法・罠を破壊するか、デッキからE・HEROを手札に加える事ができる。俺は『E・HERO バブルマン』を手札へ!」
E・HERO エアーマン(効果モンスター)
星4
風属性/戦士族
ATK 1800/DEF 300
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールド上の「HERO」と名のついたモンスターの数まで、フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる。
●デッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
「ふん、初めて見るE・HEROだが、油断はせんぞ!」
あ、そうか。『エアーマン』達を貰ったのは万丈目がここから出て行った後だったっけ。
どうでも良いけど、このカードを出す度に三沢が何かしら反応するのは何故だろうか。
「バトルだ! 『エアーマン』で『仮面竜』を攻撃! “エアー・ラッシュ”!」
風のヒーローが飛び上がり、翼に装着されたプロペラで巻き起こした突風でドラゴンを吹き飛ばした。
「くっ! だがこの瞬間、『仮面竜』の効果発動! こいつが戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを1体特殊召喚できる!」
仮面竜(効果モンスター)
星3
炎属性/ドラゴン族
ATK 1400/DEF 1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
「俺は『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚!」
アームド・ドラゴンLV3:ATK 1200
やっぱり効果持ちか!
万丈目が出したオレンジ色の、金属で体の一部を守っている龍……。ワクワクするぜ、どんな効果を持っているんだろうな!
「俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ」
十代:LP 4000
手札:5枚(内1枚は『E・HERO バブルマン』)
フィールド
:E・HERO エアーマン(ATK 1800)
:伏せカード1枚
「行くぞ、俺のターン! ドロー! スタンバイフェイズに『アームド・ドラゴンLV3』の効果発動!」
「何!?」
「スタンバイフェイズ時にこのカードを場から墓地に送る事で、このモンスターは進化する!」
アームド・ドラゴン LV3(効果モンスター)
星3
風属性/ドラゴン族
ATK 1200/DEF 900
自分のスタンバイフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV5」1体を特殊召喚する。
「さあ、来い! 『アームド・ドラゴンLV5』!」
『グォオオオォォォォオオォォッ!』
アームド・ドラゴンLV5:ATK 2400
「こ、攻撃力2400!?」
――ベンチ
SIDE:フィオ
交流戦もいよいよ大詰めの大将戦。以前この学校を去った万丈目君の出して来たモンスターはドラゴン。確かレベルモンスターという特別な区切りで、一定条件を満たせばどんどん強くなるモンスターだったはず。
「ねぇ、黎。『アームド・ドラゴン』ってどんな効果?」
わたしはあのモンスターの効果が知りたくて、隣にいるはずの友人に声をかける。
「……あれ、黎?」
ところがいると思ったはずの彼がいない。いつの間にか隣の席は空っぽだった。
一体どこに行ったんだろうか?
『主殿なら、野暮用とか言ってどこかへ行ってしまったぞ』
わたしの疑問に答えてくれたのは半実体化した、彼の精霊の桜さん。ピンクのポニテにドレスと鎧を混ぜたような服、背中には盾を、腰には剣を下げている。
ちなみに半実体化の状態だと幽霊っぽい。
「野暮用?」
『うむ。まあトイレにでも行ったのだろう。主殿も大概デュエル好きだからな、この試合に興味が無いとは思えん。戻って来なくともどこかで見ていると思うぞ』
「思うぞって……、君は彼の護衛だろう? 傍にいなくて良いのかい?」
『構わん。フレイが一緒だ』
なぬ?
『主殿はもちろん、フレイもまた強いからな。厄介事が起きても対処できるだろうし、もし無理でも私が異変に気付く』
「……フレイって、そんな強いの?」
『何だ、知らんのか? あいつのデュエルの腕も武術の腕も、ハッキリ言えば私以上だぞ?』
……マジ?
『大マジだ』
SIDE:十代
レベルモンスター……、しまった、黎の部屋で“LV”って書いてあるカードを見た事あったのに、すっかり忘れてたぜ。
小さいオレンジの竜は、今や巨大な赤いドラゴン。顎や背中、腕とあっちこっちを金属で覆って武装してる。
「行くぞ、十代! バトル! 『アームド・ドラゴンLV5』で『エアーマン』に攻撃! “アームド・バスター”!」
「ぐあっ!?」
十代:LP 4000→3400
ドラゴンパンチで俺の竜巻のヒーローが倒され、爆発。その熱風で俺のライフが削られた。
やるな、万丈目……。だがこっちだってタダじゃやられないぜ! ヒーローの戦う意思は受け継がれるんだ!
「リバースカード、オープン! 『ヒーロー・シグナル』! 俺の場のモンスターが戦闘で破壊された時、デッキからレベル4以下のE・HEROを特殊召喚できる! 来い、『E・HERO クレイマン』!」
『トァッ!』
E・HERO クレイマン:DEF 2000
天井に映し出されるHの文字。そこから岩のように固くて四角いボディの、大地のヒーローが登場する。
2番手頼むぜ、『クレイマン』! お前の守備力なら簡単にはやられないぜ!
ヒーロー・シグナル
【通常罠】
自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
万丈目の場にはもう攻撃できるモンスターはいない。このまま次のターンで反撃……。
「アマいぞ、十代! 手札から永続魔法『
「へぇ、強力なドラゴンを更に守るカードか!」
「まだだ、『武装竜の震霆』の更なる効果! このカードは1ターンに1度、自分の“アームド・ドラゴン”の攻撃力を自身のレベル×100アップさせるか、墓地からそれよりレベルの低い“アームド・ドラゴン”を手札に戻す! 俺は墓地から『アームド・ドラゴンLV3』を手札に戻す効果を発動する!」
【永続魔法】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスター1体を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●そのモンスターの攻撃力は、そのモンスターのレベル×100アップする。
●そのモンスターのレベル以下のレベルを持つ「アームド・ドラゴン」モンスター1体を自分の墓地から選んで手札に加える。
(2):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
「そして『アームド・ドラゴンLV5』の効果発動! 手札のモンスター1体を捨てて、それ以下の攻撃力を持った相手モンスター1体を破壊する!」
「何!?」
「手札の攻撃力1200の『LV3』を墓地に送り、『クレイマン』を破壊だ! “デストロイ・パイル”!」
背中から無数のミサイルが射出され、一瞬で俺のモンスターを爆発で吹き飛ばした。
悪い、『クレイマン』……。
アームド・ドラゴン LV5(効果モンスター)
星5
風属性/ドラゴン族
ATK 2400/DEF 1700
手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
また、このカードが戦闘によってモンスターを破壊したターンのエンドフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。
「カードを1枚セット! そしてモンスターを戦闘破壊したターンのエンドフェイズ時、『アームド・ドラゴンLV5』は更なる進化を遂げる! 現れろ、『アームド・ドラゴンLV7』!」
『ギャォォオオォォォォオオオオオン!』
アームド・ドラゴン LV7(効果モンスター)
星7
風属性/ドラゴン族
ATK 2800/DEF 1000
このカードは通常召喚できない。
「アームド・ドラゴン LV5」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
アームド・ドラゴンLV7:ATK 2800
「こ、攻撃力2800だって!?」
攻撃力をアップする効果を使わなかったのは、捨てるカードを確保するためだけじゃなく、『LV5』がこのターンで消滅するためでもあったのか!
「ターンエンド!」
準:LP 4000
手札:4枚
フィールド
:アームド・ドラゴンLV7(ATK 2800)
:伏せカード1枚、武装竜の震霆(永続魔法)
「俺のターン、ドロー!」
やっぱ強いな、万丈目は……。
俺の場が空っぽになっちまった。でも、そう簡単に負けるつもりは無いぜ!
「魔法カード『テイク・オーバー5』を発動! デッキの上からカードを5枚墓地に送る! 次の俺のターンに墓地のこのカードを除外すれば、ドローフェイズに2枚ドローできる!」
テイク・オーバー5(アニメオリジナル・自己解釈効果)
【通常魔法】
自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。
発動してから次の自分のターンのドローフェイズ時、墓地に存在するこのカードを除外する事で、デッキからカードを1枚ドローできる。
「テイク・オーバー5」は1ターンに1度しか発動できない。
さて、『テイク・オーバー5』で墓地に送られたカードは……。
『E・HERO ブレイズマン』
『攻撃の無力化』
『フレンドッグ』
『E・HERO ネクロダークマン』
『E・HERO スパークマン』
お、良いカードが落ちてくれた!
「やはり、キーカードを引き当てるそのドロー力とドローの連打は脅威だな……」
「へへ、そいつは黎にも言われたぜ」
いざって時のドローの強さは無視できない程強いって、黎は言っていた。俺自身はよく分からないけれど、そこの注意を怠るヤツは絶対に負けるとも。
……でもそれって、こういう墓地肥しってヤツにも関係するんだろうか?
まあ、それはさて置き。
「俺は墓地に送られた『ネクロダークマン』の効果発動! このカードが墓地に居る時、1度だけ上級E・HEROをリリース無しで召喚できる! 行くぜ、『E・HERO エッジマン』を召喚!」
『ヌン!』
E・HERO エッジマン:ATK 2600
墓地の赤い死を司るヒーローから力を借り、現れる金色の刃の戦士。
こいつが、俺のデッキの中では融合せずに出せる1番強いモンスターだ。
E・HERO ネクロダークマン(効果モンスター)
星5
闇属性/戦士族
ATK 1600/DEF 1800
このカードが墓地に存在する限り1度だけ、自分はレベル5以上の「E・HERO」と名のついたモンスター1体をリリースなしで召喚する事ができる。
E・HERO エッジマン(効果モンスター)
星7
地属性/戦士族
ATK 2600/DEF 1800
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「フン! 攻撃力は俺様の『アームド・ドラゴンLV7』の方が上だぞ」
「なら上げるだけさ! 手札から魔法カード『H-ヒートハート』を発動! 『エッジマン』の攻撃力を500ポイントアップ! 更に貫通能力も与えるけど……、元々こいつには貫通効果があるから関係無いな」
E・HERO エッジマン:ATK 2600→3100
H-ヒートハート
【通常魔法】
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。
「攻撃力が『アームド・ドラゴン』を上回っただと!?」
行くぜ!
「バトルだ! 『エッジマン』で『アームド・ドラゴンLV7』を攻撃! “パワー・エッジ・アタック”!」
「ぐあああっ!」
準:LP 4000→3700
おっしゃあ、決まった!
「まだだ! まだ俺は負けてないぞ、十代!」
「おうとも! カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
十代:LP 3400
手札:3枚(内1枚は『E・HERO バブルマン』)
フィールド
:E・HERO エッジマン(ATK 2600)
:伏せカード1枚
「俺様のターン、ドロー! 俺は手札から魔法カード『レベル調整』を発動! 相手は2枚ドローするが、自分の墓地から召喚条件を無視してLVモンスターを特殊召喚する!」
「お、2枚もドローさせてくれるのか? それじゃ遠慮無く引かせてもらうぜ!」
「その余裕も今の内だ! 復活しろ、『アームド・ドラゴンLV7』!」
レベル調整
【通常魔法】
相手はカードを2枚ドローする。
自分の墓地に存在する「LV」を持つモンスター1体を、召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃できず効果を発動及び適用する事もできない。
「本来なら『アームド・ドラゴンLV7』はレベルアップ以外で特殊召喚できないが、召喚条件を無視できるのならば話は別だ。
……もっとも、この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できず、効果も使えないがな」
え? それじゃ完璧にお前が損してるじゃねーか。
自分でドローの力が脅威なんて言っておきながら、どうしちまったんだよ?
「慌てるな、十代。確かに攻撃も効果も使えないが、こうする事はできる。『アームド・ドラゴンLV7』をリリース! 現れろ、『アームド・ドラゴンLV10』!」
光の中へと消える、鋼鉄の装甲のドラゴン。入れ替わりに現れた龍は全身がシルバーに輝いていた。赤い皮膚が全く見えない程に全身を武装しているらしい。
だが、俺はそれよりも1つの事を言いたかった。
「でっけぇ……」
そう、デカい。以前カイザーの『サイバー・エンド・ドラゴン』や黎の『ドーハスーラ』を見た事があるけど、こいつはそいつらと同じぐらいのサイズがある。
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000
そして攻撃力も申し分無い。あの有名な『青眼の白竜』と互角だなんて……!
「ここで永続魔法『武装竜の震霆』の効果発動! 墓地から『LV3』を手札に戻す!」
「やっぱ進化前と同じ効果を持ってるよな! けど『エッジマン』の攻撃力は2600、1200しかない『アームド・ドラゴンLV3』を捨てても破壊できないぜ!」
「そいつはどうかな? こいつの恐ろしさ、たっぷり味わうが良い! 『アームド・ドラゴンLV10』の効果発動! 1ターンに1度、手札を1枚墓地に送る事で、相手の表側表示モンスターを全て破壊する!」
「何!?」
アームド・ドラゴン LV10(効果モンスター)
星10
風属性/ドラゴン族
ATK 3000/DEF 2000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「アームド・ドラゴン LV7」1体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。
手札を1枚墓地へ送る事で、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
「“ジャイアント・ジェノサイド・カッター”!」
「うわぁっ!?」
一瞬で微塵切りになる金色のヒーロー。
俺の上級モンスターが、こんな一瞬で……!?
「まだだ! 魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地から『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚!」
アームド・ドラゴンLV5:ATK 2400
万丈目の場に現れる赤い鱗の武装したドラゴン。
これで2体の攻撃を受けたら俺の負けになっちまう!
「これで俺様の勝ちだ! バトル! 『アームド・ドラゴンLV5』で十代、貴様にダイレクトアタック!」
「ぐあぁああああっ!」
十代:LP 3400→1000
「止めだぁ! 行け、『アームド・ドラゴンLV10』! “ビッグ・アームド・パニッシャー”!」
――観客席
SIDE:無し
大将同士の決戦。
準による止めの一撃が今まさに放たれ、凄まじい衝撃波が十代を襲う。
ノース校の校長、一ノ瀬が薄い顎髭を擦りながら隣に座るアカデミア校長の鮫島に笑いかける。
「ふふ、どうやら今年はこちらの勝ちのようですな。賞品はこれで私の物……!」
それに対し鮫島は焦りを感じさせる事も無く答えた。
「果たして、それはどうでしょう? 何せ彼は神の引きを持つ少年ですから」
それに心優しい鬼もついていますしね、と心の中で付け加えておく。
「負け惜しみを……、彼のライフは今の攻撃で0ですよ」
「本当にそう思われるのならば、あれをご覧下さい」
「あれ……?」
十代:LP 1000→4000
煙が晴れた時、そこにはライフが初期値に戻っていたの十代がいた。
場には表側表示で1枚の罠カードが存在していた。
『何、だと……っ!?』
『残念だったな、万丈目。攻撃に合わせて俺は『ドレインシールド』を発動していたのさ!』
ドレインシールド
【通常罠】
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。
「ほら、彼は負けてないでしょう?」
「ぐぬぬぬぬ……っ!」
とは言え、今の一撃を凌いだだけに過ぎない。
早々にあの2体のドラゴンを倒さない限り、十代の勝利は難しいだろう。
「その調子だ、十代君! 勝て! 勝つのだ!」
だから鮫島は応援する。彼が勝つという事を心の底から信じて。
――デュエルリング
SIDE:十代
取り敢えず今の攻撃は防げたけど……、次の攻撃を食らったらアウトだな。早く融合を手札に加えないと、上手くデッキが動かねぇ!
「チッ、カードをセット! ターンエンド!」
準:LP 3700
手札:1枚
フィールド
:アームド・ドラゴンLV5(ATK 2400)、アームド・ドラゴンLV10(ATK 3000)
:伏せカード1枚、武装竜の震霆(永続魔法)
「俺のターン、ドロー! ここで墓地の『テイク・オーバー5』を除外し、もう1枚ドロー!」
このドローで手札は7枚。まだ『融合』は来ない。
「俺は『E・HERO バブルマン』を召喚! 『バブルマン』が召喚された時、場に他のカードが無いため2枚ドロー!」
よし来た!
「フィールド魔法『フュージョン・ゲート』を発動! このカードが存在する事で、『融合』無しで融合召喚が可能となる!」
「くっ! ここでそのカードを引くか!」
フュージョン・ゲート
【フィールド魔法】
このカードがフィールド上に存在する限り、ターンプレイヤーは手札・自分フィールド上から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
「更に魔法カード『オーバーソウル』! 墓地から『スパークマン』を特殊召喚!」
『トァッ!』
O-オーバーソウル
【通常魔法】
自分の墓地から「E・HERO」と名のついた通常モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。
E・HERO スパークマン:ATK 1600
「行くぞ万丈目! フィールド魔法の効果により、俺は場の『バブルマン』と『スパークマン』、手札の『フェザーマン』を融合! 吹き荒れろ嵐! 来い、『E・HERO テンペスター』!」
『ヌゥゥゥ、トォオオッ!』
E・HERO テンペスター(融合・効果モンスター)
星8
風属性/戦士族
ATK 2800/DEF 2800
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」+「E・HERO バブルマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地に送り、自分フィールド上のモンスター1体を選択する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、選択したモンスターは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)
E・HERO テンペスター:ATK 2800
「攻撃力2800だと!?」
「まだまだぁ! 更にもう1度融合するぜ! 今度の素材は手札の『ライオウ』と『ワイルドマン』だ!」
「何!? そんなモンスターを素材にするE・HEROがいるハズが!?」
へへ、確かに。以前の俺ならそうだった。でも今は、黎から貰ったカードで何倍にも強くなってるんだぜ!
「光輝け! 『E・HERO Theシャイニング』!」
E・HERO Theシャイニング:ATK 2600
どうだ! これが俺と黎の絆の証、俺の新しいヒーローだ!
「こんなモンスターがいたとはな……。だがどちらも『アームド・ドラゴンLV10』に攻撃力は及ばない! 次のターンで消し去ってくれるわ!」
「それはどうかな! 『Theシャイニング』は除外されている自分のE・HEROの数だけ攻撃力を300ポイントアップさせる効果がある!」
E・HERO Theシャイニング(融合・効果モンスター)
星8
光属性/戦士族
ATK 2600/DEF 2100
「E・HERO」と名のついたモンスター+光属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついたモンスターの数×300ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついたモンスターを2体まで選択し、手札に加える事ができる。
「今除外されているのは『フェザーマン』、『バブルマン』、『スパークマン』、『ワイルドマン』! よって攻撃力は1200ポイントアップする!」
E・HERO Theシャイニング:ATK 2600→3800
「こ、攻撃力3800だとぉ!?」
「バトルだぁ! 『Theシャイニング』で『アームド・ドラゴンLV10』を攻撃! “オプティカル・ストーム”!」
輝く閃光。どこまでも鋭く貫くフラッシュの刃が巨大な鋼の龍を滅ぼす。
「ぐわぁあああああああああああああああああああああああああああああ!」
準:LP 3700→2900
「まだまだぁ! 更に『テンペスター』で『アームド・ドラゴンLV5』を攻撃! “カオス・テンペスト”!」
「ぐぉおおおおおおおっ!」
準:LP 2900→2500
続いて翼を羽ばたかせた嵐のヒーローが銃で残りのドラゴンも吹き飛ばす。
よっしゃあ、これで全滅だ!
「へへ! どうだ万丈目!」
「ああ、効いたさ……。凄くな……」
ん? 万丈目の様子が何か変だ……。
「兄弟はいるか、十代。兄弟みたいな付き合いのある奴でもいい」
「いや、いないけど……」
何だ? 何が言いたいんだ?
「……十代、俺はな、ずっと2人の兄と比べられていた。何をするにしても兄より劣っているとされてきた。そんな俺の気持ちが分かるか? こういう、派手な場で……、名誉を挽回しなきゃいけない重圧が!」
「ま、万丈目……?」
「俺は! 自分の力で! 証明しなければならないんだ! 俺は決して! 落ちこぼれでも! 出来損ないでもないという事を! 兄さん達の力を借りずにだぁ!」
「万丈目……」
「「準……」」
『『サンダー……』』
俺には何故か、その言葉がとても重く聞こえた。それはきっとアイツの本心だったからだと思う。
万丈目の後ろで静かに見守っていたあいつの兄達も、客席で見ていた全ての観客にも今の言葉には何か思う所があったのかも知れない。
「行くぞ! 罠カード発動! 『
誕生の竜骨船(オリジナル)
【通常罠】
自分の場のレベル5以上のドラゴン族モンスターが相手の攻撃によって2体以上破壊されたターンのバトルフェイズに発動できる。
破壊されたドラゴン族モンスターの中でもっともレベルの低い2体を選択し、その2体のレベルの合計の半分以下のレベルを持つドラゴン族モンスターを1体、自分の墓地から召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはリリースできず、エクストラデッキからモンスターを特殊召喚するための素材にもできない。
「破壊されたモンスターのレベル合計値は15! よってレベル7の『アームド・ドラゴンLV7』を特殊召喚!」
『グガァアアアアアアアッ!』
アームド・ドラゴンLV7:ATK 2800
「ま、また出やがった!」
クソ、手札は後3枚……!
ここはこいつで防ぐしか無い。
「俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」
十代:LP 4000
手札:2枚
フィールド
:E・HERO テンペスター(ATK 2800)、E・HERO Theシャイニング(ATK 3800)
:伏せカード1枚、フュージョン・ゲート(フィールド魔法)
万丈目のモンスターは効果で俺のモンスターを破壊して来る。いくら『Theシャイニング』の攻撃力が3800もあるとはいえ、油断はできねぇ……。
「俺のターン、ドロー! 『天使の施し』を発動! デッキから3枚ドロー! そして手札の『
【速攻魔法】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキからレベル3の「アームド・ドラゴン」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
手札を交換した、来るか!
「魔法カード『アームズ・リチャージャー』を発動! 手札を1枚捨てて、墓地の“アームド・ドラゴン”を手札に戻す! そして新たに1枚ドローする!」
アームズ・リチャージャー(オリジナル)
【通常魔法】
(1):手札を1枚捨てて発動する。
墓地から「アームド・ドラゴン」モンスターを手札に戻し、1枚ドローする。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ「アームド・ドラゴン」を召喚できる。
(2):自分のターンのメインフェイズに、墓地からこのカードと風属性・ドラゴン族モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「アームド・ドラゴン」魔法・罠カードを1枚手札に加える。
この効果はこのカードが墓地に送られたターンには発動できない。
「俺は『LV10』を回収し、1枚ドロー! む……」
『どーもー、アニキー。手札にやって来ちゃったわ~ん』
「何でお前が入ってるんだ……。お前をデッキに入れた覚えは無いぞ……!」
万丈目がドローをしたら、首の後ろ辺りから黄色い生物が出て来た。
赤に白の水玉パンツをはいた……、一昔前のカタツムリみたいなエイリアンっぽいヤツだ。
あれってもしかして……。
「万丈目、その肩のトコにいるのって……」
「知らん」
「え、でも、お前今会話して……」
「知らんと言っている!」
『アニキ~、そんな連れない事言わないでよ~? オイラの兄弟、ひょっとしたらこの島にいるかも知れないし、今度探してよぉ~?』
「耳元で煩いわっ!」
仲が悪いのだろうか?
隣にいた相棒のハネクリボーとアイコンタクトで会話する。
「(あれって、やっぱ精霊だよな?)」
『クリクリ~』
「(何か因縁でもあるのかな? あんまりあの黄色いヤツの事、よく思ってないみてぇだけど……)」
『クリィ~、クリリリ~!』
「(え? ケンカする程仲が良い? ああ、なるほど……)」
取り敢えず、今はあっちのターンなので、進めてもらわないと話にならない。
「万丈目~。立て込んでいるトコ悪いけど、ターン進めてくれねぇか?」
「ええい、分かってる! お前は引っ込んでろ!」
『あー、ちょっとアニキ~!?』
「俺は『アームド・ドラゴンLV7』をリリースし、『アームド・ドラゴンLV10』を特殊召喚!」
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000
またそいつかよ!
さっき倒したばっかりだってのに、もう戻って来やがった!
「カードを伏せる! そしてモンスター効果発動! 手札を1枚墓地に送り……」
『あ、ちょっとアニキ、手札ってオイラしか……。オイラ手札コスト!?』
「十代、貴様のモンスターを2体とも消し去ってくれる! “ジャイアント・ジェノサイド・カッター”!」
『ア~レ~!?』
「うわぁっ!」
再び消し飛ぶ俺のモンスター達。
だが、こっちだってタダじゃやられねぇぜ!
「この瞬間、『Theシャイニング』の効果発動! 除外されている2体のE・HEROを手札に加える! 俺は『スパークマン』と『フェザーマン』を選択するぜ!」
「だが、貴様の場はガラ空き! 『アームド・ドラゴンLV10』の攻撃は防げまい! 永続魔法『武装竜の震霆』の効果発動! 今度は『アームド・ドラゴンLV10』は自身のレベル×100ポイント攻撃力をアップさせる効果を使う!」
アームド・ドラゴンLV10:3000→4000
「攻撃力4000……!」
「まだだ! 更に墓地に存在する『嵐征竜-テンペスト』の効果発動! 1ターンに1度、手札・墓地の風属性かドラゴン族のモンスターを2体除外し、このカードを特殊召喚できる! ただし相手ターンの終わりに手札に戻る!」
いつの間に……、いやさっきの『アームズ・リチャージャー』で捨てたカードか!
万丈目の墓地から『仮面竜』と『シルフィード』の2体が除外され、暴風をまとったドラゴンが出現する。これで奴の場に大型モンスターが2体並んだって事か……!
嵐征竜-テンペスト:ATK 2400
「これでトドメだ、十代! 『アームド・ドラゴンLV10』でダイレクトアタック! “ビッグ・アームド・パニッシャー”!」
迫り来る武装竜の鉄拳を前に、俺はデュエルディスクのボタンを素早く押す。
なんの、まだまだ勝負はこれからだぜ!
「罠カード『ヒーロー見参』、発動! 俺の手札から相手は1枚選び、それがモンスターなら特殊召喚できる!」
俺の手札は4枚、この内2枚はさっき手札に戻したモンスター達。
さぁ、選べよ万丈目!
「小癪な! ならばこっちから見て一番右だ!」
「このカードは……、こいつだ! 来い、『ヒーロー・キッズ』!」
『ヤッ!』
あいつが選んだのは宇宙服を着た子供のモンスター。
けど、こいつはこの状況じゃあ最適なモンスターだぜ!
「この瞬間、『ヒーロー・キッズ』の効果発動! このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから『ヒーロー・キッズ』を更に特殊召喚する!」
『タッ!』
『ハッ!』
ヒーロー・キッズ:DEF 600
ヒーロー・キッズ:DEF 600
ヒーロー・キッズ:DEF 600
ヒーロー・キッズ(効果モンスター)
星2
地属性/戦士族
ATK 300/DEF 600
このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから「ヒーロー・キッズ」を任意の枚数特殊召喚する事ができる。
「邪魔だ、どけ雑魚共ッ!」
隊列を組み、俺の前に防衛ラインが敷かれる。頼もしいヒーローの卵達がドラゴンブレスで吹き飛ぶが、これで俺のライフは守られた。っしゃ、まだ負けてねぇ!
「どうだ万丈目! こんなワクワクするデュエル、終わらせるなんて勿体無いだろ!」
これであいつの手札は0枚。もう何もして来ないはずだ!
「くっ……! これでターンエンドだ!」
準:LP 2500
手札:0枚
フィールド
:アームド・ドラゴンLV10(ATK 4000)、嵐征竜-テンペスト(ATK 2400)
:伏せカード1枚、武装竜の震霆(永続魔法)
「俺のターン、ドロー!」
改めて相手のモンスターを見る。
攻撃力4000のレベル10モンスター。『
もう1体は攻撃力2400のレベル7モンスター。何もしなければこのターンの終わりにあいつの手札に戻る。けどそれは『アームド・ドラゴンLV10』の効果で捨てるカードになるって事だ。出来ればここで叩きたい。
『万丈目すげぇな』
『落ちこぼれたって聞いたが』
『ドロップアウトに耐えられなくて逃げたんじゃねぇの?』
『武者修行だったのかも知れませんね』
『これはマジで本校負けるかもな……!』
観客の皆も、この状況の悪さを把握している。
確かに俺は今、押されている。けれどそこを引っ繰り返すのがヒーローの役目ってモンさ!
「マジックカード『融合』を発動!」
「とうとう来たか!」
「俺は手札の『E・HERO リキッドマン』と『フェザーマン』を融合! 風には風、嵐には嵐だ! 現れろ、『E・HERO Great TORNADO』!」
『ヌゥアッ!』
E・HERO Great TORNADO:ATK 2800
万丈目のカードはこれまでにないくらいパワーアップしている。
あれに対抗するには、俺も黎から譲られた新しいヒーローで戦うっきゃない! 効果で破壊できないのなら、バトルで叩くまで!
「また新しいヒーローか!」
「融合召喚に成功した事で『Great TORNADO』の、そして融合素材になった事で『リキッドマン』のモンスター効果発動! 『リキッドマン』が融合素材になった時、デッキから2枚ドローして手札を1枚捨てる! そして『Great TORNADO』の効果でお前のモンスターの攻撃力と守備力を全て半分にするぜ!」
「何っ!?」
「行けぇっ、“タウン・バースト”!」
アームド・ドラゴンLV10:ATK 4000→2000
嵐征竜-テンペスト:ATK 2400→1200
建物を吹き飛ばす程の風に煽られ、敵モンスターが力を落とす。
これでどっちのモンスターも倒せる!
「そして俺は『E・HERO スパークマン』を召喚!」
『トォッ!』
E・HERO スパークマン:ATK 1600
このターンじゃまだ倒せないけれど、『アームド・ドラゴンLV10』は次のターンに攻撃力が3000になり、『テンペスト』は手札に戻って捨てるためのカードになっちまう。それは避けないと負ける!
「バトルだ! 『スパークマン』で『テンペスト』を攻撃! “スパーク・フラッシュ”!」
「ぐぅううっ!」
準:LP 2500→2100
「続けて『Great TORNADO』で『アームド・ドラゴンLV10』を攻撃! “スーパーセル”!」
「がぁああああっ!?」
準:LP 2100→1300
強烈な電撃と突風で万丈目のドラゴン達を吹き飛ばし、粉砕していく。ライフも1200ポイントも削った、これで一気に勝負の流れはこっちに傾いたぜ!
「カードをセット、これでターンエンドだ!」
十代:LP 4000
手札:0枚
フィールド
:E・HERO Great TORNADO(ATK 2800)、E・HERO スパークマン(ATK 1600)、ヒーロー・キッズ(DEF 600)
:伏せカード1枚、フュージョン・ゲート(フィールド魔法)
「ぜぇ、ぜぇ……」
「大丈夫か、万丈目」
「当然、だっ! まだ、俺は……、俺は負けてなんかいない! 俺のターン、ドロー! 『強欲な壺』を発動し、更に2枚ドロー!
リバースカード、オープン! 永続罠『アーミング・スケイル』! 自分の墓地から召喚条件を無視して“アームド・ドラゴン”を特殊召喚する! 蘇れ、『アームド・ドラゴンLV10』!」
「げっ、またかよ!?」
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000
「安心しろ、十代。この効果で特殊召喚された場合、破壊効果は発動できない。つまり貴様のモンスターは効果で破壊できないって事だ」
アーミング・スケイル(オリジナル)
【永続罠】
(1):自分の墓地から「アームド・ドラゴン」モンスター1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターの「相手モンスターを破壊する」効果は発動できない。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
(2):このカードが風属性・ドラゴン族モンスターの効果を発動するために手札から墓地に送られた場合に発動する。
墓地のこのカードを次の自分のスタンバイフェイズに自分フィールドにセットする。
この効果でセットされたこのカードがフィールドを離れた時、ゲームから裏側表示で除外される。
ただ単にパワー欲しさで呼び戻すワケが無い! ここから万丈目が更に巻き返す筈!
「墓地の『アームズ・リチャージャー』の効果発動! このカードと墓地の『テンペスト』を除外し、デッキから『
い、一気に手札が4枚に増えた!? あの台風ドラゴン、そんな効果もあったのか!
何てパワーだ、【アームド・ドラゴン】デッキ!
「『武装竜の襲雷』、発動! ダイレクトアタックと召喚条件を無効にして、自分フィールドの“アームド・ドラゴン”と同じモンスターを特殊召喚できる! デッキから2体目の『アームド・ドラゴンLV10』を特殊召喚!」
『ガァァァッ!』
「まだだ! 続けて手札の『鎧竜-アームド・ドラゴン-』をコストに、『パイル・アームド・ドラゴン』を特殊召喚!」
『グルルルッ!』
「終わらんぞ、更に永続魔法『武装竜の震霆』の効果! 墓地から今捨てた『鎧竜-アームド・ドラゴン-』を手札に戻し、そのまま召喚!」
『ゴォォオッ!』
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000
パイル・アームド・ドラゴン:ATK 2800
鎧竜-アームド・ドラゴン-:ATK 1900
ガラ空きの状態から、一気にモンスターが4体! 全部ゴツゴツした金属鎧のドラゴンの軍団!
スゲェ! スッゲェぜ万丈目!
嵐征竜-テンペスト(効果モンスター)
星7
風属性/ドラゴン族
ATK 2400/DEF 2200
このカード名の(1)~(4)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札からこのカードと風属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
(2):ドラゴン族か風属性のモンスターを自分の手札・墓地から2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
(3):このカードが特殊召喚されている場合、相手エンドフェイズに発動する。
このカードを手札に戻す。
(4):このカードが除外された場合に発動できる。
デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える。
【通常魔法】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(1):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスター1体を対象として発動できる。
その同名モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選び、手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。
パイル・アームド・ドラゴン(効果モンスター)
星7
風属性/ドラゴン族
ATK 2800/DEF 1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):風属性またはレベル7以上の、このカード以外のドラゴン族モンスター1体を手札から墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):手札・デッキから「パイル・アームド・ドラゴン」以外の「アームド・ドラゴン」モンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、自分はモンスター1体でしか攻撃できず、対象のモンスターの攻撃力は墓地へ送ったモンスターのレベル×300アップする。
鎧竜-アームド・ドラゴン-(効果モンスター)
星4
風属性/ドラゴン族
ATK 1900/DEF 1400
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
手札・デッキから「鎧竜-アームド・ドラゴン-」以外のレベル5以下のドラゴン族・風属性モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン直接攻撃できない。
マジでスゲェ……。モンスターがいない状態でターンが始まった筈のフィールドが、4体のドラゴンで埋まっている! これがアイツの本気、アイツの全力なんだ! こんな万丈目と戦えるなんて、俺は本当に嬉しいぜ!
「長かったデュエルもこれで終わりだ、十代! バトル! まずは『鎧竜-アームド・ドラゴン-』で『スパークマン』を攻撃! “ドラゴンズ・クロウ”!」
「ぐっ、『スパークマン』!」
十代:LP 4000→3700
銀の鎧をまとった赤いドラゴンの爪で、電光のヒーローが切り裂かれる。
砕け散った俺のモンスターは、万丈目のフィールドに光となって集まった。
「この瞬間、『鎧竜-アームド・ドラゴン-』の効果発動! バトルでモンスターを破壊した事で、レベル5以下の風属性・ドラゴン族モンスターを特殊召喚できる! 出でよ、『スピア・ドラゴン』!」
『グゥウ!』
スピア・ドラゴン:ATK 1900
「このターン『スピア・ドラゴン』は直接攻撃できないが、問題は無い! やれ、『ヒーロー・キッズ』を粉砕しろ! “スピア・クラッシュ”!」
鋭い鼻先(昆虫みたいに顎かも知れない)を持った青い龍が吐き出す水の柱。子供の姿のヒーローにそれは直撃し、デカい爆発が起きた。
十代:LP 3700→2400
「何!? 俺のライフが減った!?」
「『スピア・ドラゴン』は守備モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを相手に与える! そして『スピア・ドラゴン』はバトル終了時に守備表示になる!」
スピア・ドラゴン:ATK 1900→DEF 0
2体の攻撃で俺のライフが1600も減らされた。しかもまだ3体攻撃が残ってるのに、俺のモンスターは1体しか残ってない!
「直接攻撃できない方の『アームド・ドラゴンLV10』で『Great TORNADO』を攻撃! 消し飛べ!」
「ぐぁああああっ!」
十代:LP 2400→2200
これで俺のモンスターは全滅……ッ! なのにまだ万丈目のフィールドには、攻撃力2800と3000のモンスターがいる!
「『パイル・アームド・ドラゴン』でダイレクトアタック! “ハードクラッシュ・パイル”!」
「リバースカード、『リビングデッドの呼び声』発動! 墓地から『フレンドッグ』を攻撃表示で特殊召喚する!」
フレンドッグ:ATK 800
追撃を防ぐため、伏せておいた罠カードを発動する。
黎が言うにはライフに糸目はあまりつけない方が良いらしい。終盤で1ポイントでも惜しいなら兎も角として、こういった自分のライフを大きく上回る敵が並んでいるなら「ダメージを削る」事より「ダメージを受けてでも次の手に繋げる」事を意識した方が良いんだそうだ。
「しぶとい! どけェ!」
「うっ、ぐぅっ! だが『フレンドッグ』がバトルで破壊された事で、墓地から『融合』と『フェザーマン』を手札に戻す!」
十代:LP 2200→200
フレンドッグ(効果モンスター)
星3
地属性/機械族
ATK 800/DEF 1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と「融合」魔法カード1枚を手札に加える。
「無駄だ! 『アームド・ドラゴンLV10』のダイレクトアタックで終わりにしてやる! “ビッグ・アームド・パニッシャー”!」
『十代!』
『アニキ!』
『遊城君!』
『十代君!』
「これで終わりだぁ!」
巨大なドラゴンの腕の一振りで発生した衝撃波が俺を襲って……。
十代:LP 200
俺のライフは無傷だった。
「何ィ!?」
「残念だったな、万丈目」
「バカな、何が起こった!?」
へへ、『リキッドマン』で予めコイツを墓地に送っておいたのさ……!
墓地から吐き出されたカードは、長い白髪の生えた黒い鎧武者のカード。墓地にいないと何の意味も無いカードだ。
「そ、そのカードは!」
「『ネクロ・ガードナー』さ。こいつを除外して『LV10』の攻撃を無効にさせてもらったぜ!」
ネクロ・ガードナー(効果モンスター)
星3
闇属性/戦士族
ATK 600/DEF 1300
相手ターン中に、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。
「運の良い奴め……。だが逆転のチャンスはやらんぞ! 俺は手札から魔法カード『
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000→DEF 2000
パイル・アームド・ドラゴン:ATK 2800→DEF 1000
鎧竜-アームド・ドラゴン-:ATK 1900→DEF 1400
「3体を守備表示にした事で俺は3種類の効果を得る! 次のターン、守備表示のドラゴン族モンスターは1度だけ戦闘破壊されない! そして俺はライフを守備表示にしたモンスターのレベル×100回復し、デッキから“アームド・ドラゴン”魔法・罠カードを手札に加える! 俺が手札に加えるのは『
あっちが守備表示になったって事は、しっかりと破壊効果が使えない方を攻撃表示で残したな。倒されても万丈目は次のターンで立て直しやすい、抜け目が無いぜ。
そして守備表示になったモンスターのレベルは4と7と10だから……、21か。
【通常魔法】
自分フィールドに「アームド・ドラゴン」モンスターが存在する時、この効果の発動と処理ができる。
(1):自分フィールドのドラゴン族モンスターを任意の数だけ守備表示に変えて発動できる。
守備表示に変えた数だけ、以下の効果を得る。
この効果で守備表示になったモンスター、及びそれと同名モンスターの効果は次の自分のスタンバイフェイズまで無効となる。
●1体以上:次の相手ターン、自分のドラゴン族モンスターは1度だけ戦闘では破壊されない。
●2体以上:この効果で守備表示に変えたモンスターのレベルの合計×100LPを回復する。
●3体以上:デッキから「アームド・ドラゴン」魔法・罠カードを1枚手札に加える。
●4体以上:相手フィールドの表側表示のカードを全て破壊する。
【通常罠】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「アームド・ドラゴン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、そのモンスターのレベル以下のレベルを持つ自分の墓地の「アームド・ドラゴン」モンスターの種類×1000アップする。
このターン、そのモンスターが相手に与える戦闘ダメージは0になる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「アームド・ドラゴン」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
準:LP 1300→3400
「『武装竜の万雷』は、『アームド・ドラゴン』の攻撃力を墓地のそれ以下のレベルの“アームド・ドラゴン”の数×1000アップさせる!」
「万丈目の墓地には既に『LV3』、『LV5』、『LV7』がいる……! って事は3000アップか!?」
「これをセット! ターンエンドだ!」
準:LP 3400
手札:0枚
フィールド
:アームド・ドラゴンLV10(ATK 3000)、アームド・ドラゴンLV10(DEF 2000)、パイル・アームド・ドラゴン(DEF 1000)、鎧竜-アームド・ドラゴン-(DEF 1400)、スピア・ドラゴン(DEF 0)
:伏せカード1枚(『武装竜の万雷』)、武装竜の震霆(永続魔法)、アーミング・スケイル(永続罠・攻撃表示の『アームド・ドラゴンLV10』に適用中)
「ハハ、本当にマジでスッゲェな万丈目! こんだけ多くのモンスターを従えて、ライフまで回復した! しかもその伏せたカードでパワーアップまで出来る! 守備表示のドラゴンに攻撃しても意味も無いし、カード効果で破壊する事も出来ない! めっちゃ凄いじゃねぇか!」
「そうだ! これが俺の執念! 俺の決意だ! お前にこれを超えられるか!」
「やってみせるさ! 俺のターン……」
万丈目の戦陣は盤石、このターンで何とかしなければ俺の負けだ。
守備モンスターを出しても『スピア・ドラゴン』で貫通を受けるし、『アームド・ドラゴンLV10』で吹き飛ばされる。『ハネクリボーLV10』もあの陣形には効かない。
だからこそワクワクする、ドキドキする! これを倒すカードを、俺は引きたい!
観客の皆はもう俺に勝ち目が無いみたいな顔をしてるけど、俺は諦めねぇ! 俺は絶対にサレンダーも諦めもしない!
さあ来い、逆転のカード! 俺の運命の1枚!
「ドローッ!」
……来たぁ!
「魔法カード『HEROの遺産』、発動! 墓地から融合ヒーローを2体、エクストラデッキに戻して3枚ドローする!」
「チィッ! ここでそんなカードを!」
HEROの遺産
【通常魔法】
「HEROの遺産」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「HERO」モンスターを融合素材とする融合モンスター2体を自分の墓地からエクストラデッキに戻して発動できる。
自分はデッキから3枚ドローする。
墓地から『Theシャイニング』と『Great TORNADO』をデッキに戻し、手札が2枚から5枚に増える。
ここからが本番だぜ、万丈目!
「準備完了、行くぜ! 俺はライフポイントを半分払って『ヒーローアライブ』を発動! デッキからレベル4以下の“E・HERO”を特殊召喚する! 現れろ、『E・HERO プリズマー』!」
『フンッ!』
「『プリズマー』の効果発動! デッキからモンスターを墓地に送り、そのモンスターの姿を自分に写し取る! 俺は『E・HERO バーストレディ』を選ぶ、“リフレクト・チェンジ”!」
十代:LP 200→100
E・HERO プリズマー:ATK 1700
ヒーローアライブ
【通常魔法】
(1):自分フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合、LPを半分払って発動できる。
デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。
E・HERO プリズマー(効果モンスター)
星4
光属性/戦士族
ATK 1700/DEF 1100
(1):1ターンに1度、エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから墓地へ送って発動できる。
エンドフェイズまで、このカードはこの効果を発動するために墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。
これで俺のライフは残り100!
だが俺の場に『バーストレディ』になった水晶のヒーローが現れた、一気にブチ抜く!
「俺は『融合』を発動! 手札の『フェザーマン』と、場の『バーストレディ』になった『プリズマー』を融合! 現れろ、マイ・フェイヴァリット! 『E・HERO フレイム・ウィングマン』!」
『デヤァッ!』
E・HERO フレイム・ウィングマン:ATK 2100
「現れたか、貴様のエース! だがこの状況では何の意味も無いわぁっ!」
「魔法カード『戦士の生還』を発動! これで墓地から『スパークマン』を手札に戻す! そしてフィールド魔法『フュージョン・ゲート』の効果で、『フレイム・ウィングマン』と『スパークマン』を融合する!」
「に、2連続融合だとぉ!?」
確かに、『フレイム・ウィングマン』じゃあ勝てない。
けどアイツが俺に勝つために全力を尽くすなら、俺だって自分が消し飛ぶくらいの全力で行くぜ!
俺の、黎に勝った最強のヒーローでお前を倒す!
「翼よ、炎よ、朝日と共に究極の光を放つ英雄となれ! 輝け、『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』!」
『ハァッ!』
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン:ATK 2500
時空の渦に飲み込まれる2人のヒーロー。
火、風、雷の力を統べたその姿は白銀に輝く光、俺のデッキの最強モンスターだ!
「どうだ! これが俺のフェイバリットの進化形態だ!」
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン(融合・効果モンスター)
星8
光属性/戦士族
ATK 2500/DEF 2100
「E・HERO フレイム・ウィングマン」+「E・HERO スパークマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「E・HERO」カードの数×300アップする。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「だが攻撃力は2500! 『アームド・ドラゴン』の敵では無い!」
「……『シャイニング・フレア・ウィングマン』は、自分の墓地の“E・HERO”の数×300ポイント、攻撃力がアップする」
俺の墓地にあるヒーローは『エアーマン』、『クレイマン』、『ネクロダークマン』、『エッジマン』、『フェザーマン』、『バーストレディ』、『プリズマー』、『リキッドマン』、『テンペスター』、そして『ブレイズマン』! 合計10体だ!
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン:ATK 2500→5500
「攻撃力、5500……ッ! だが!」
「そう、お前の伏せた『武装竜の万雷』の効果で、お前の『アームド・ドラゴンLV10』の攻撃力は6000になる、5500じゃ倒せない」
「そうだ、『武装竜の万雷』を使うと貴様にダメージは与えられないが、それでも次のターンに直接攻撃すれば済む話!」
へぇ、そんなデメリットがあったのか。
けどさ、万丈目。まだ俺にも一手だけ打てる手があるんだぜ?
「なぁ万丈目、知ってるか?」
「な、何だ……」
「
「っ!」
俺の手札は5枚あった。
『E・HERO フェザーマン』、『融合』、『戦士の生還』、『ヒーローアライブ』、そしてこれが最後の1枚。
「フィールド魔法発動! 『スカイスクレイパー』!」
融合の力が渦巻く世界は一瞬で消滅し、代わりに地面から伸びて来た高層ビルが周囲を埋め尽くす。
ヒーローが戦うにはやっぱり、ここじゃないとな。
「このカードの効果は知ってるよな、万丈目」
「“E・HERO”が自分より高い攻撃力のモンスターと戦闘を行う場合、攻撃力を1000アップさせるフィールド魔法……! これでは『武装竜の万雷』を発動しても更に攻撃力が上回るだけじゃないか!?」
摩天楼-スカイスクレイパー-
【フィールド魔法】
(1):「E・HERO」モンスターの攻撃力は、その攻撃力より高い攻撃力を持つモンスターに攻撃するダメージ計算時のみ1000アップする。
「楽しかったぜ万丈目! でもこれでゲームセットだ! 『シャイニング・フレア・ウィングマン』、『アームド・ドラゴンLV10』を攻撃!」
「トラップ発動、『武装竜の万雷』! 墓地の自分以下のレベルの“アームド・ドラゴン”の種類×1000ポイント攻撃力をアップさせる!」
「こっちも『スカイスクレイパー』の効果! 『シャイニング・フレア・ウィングマン』の攻撃力が『アームド・ドラゴンLV10』より下の時、攻撃力を1000ポイントアップする!」
アームド・ドラゴンLV10:ATK 3000→6000
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン:ATK 5500→6500
「く、届かないかっ!」
「“シャイニング・シュート”!」
「ぐぉおおおおおおっ!」
準:LP 3400→2900
「この瞬間、『シャイニング・フレア・ウィングマン』の効果発動! 破壊した相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える! 『アームド・ドラゴンLV10』の攻撃力、3000のダメージを受けて貰うぜ!」
「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
準:LP 2900→0
十代:WIN
準:LOSE
SIDE:黎
夥しい量の閃光と共に決着のついた交流試合。結果は俺達アカデミア側の勝利に終わった。
十代め、墓地リソースの味を占めたな? デッキに寝かせておくだけじゃなく、墓地に落としたり溜めたりして、それを利用する戦法は俺のやり方──もっと言えば前世の一般的なやり方──だ。アニメの“E・HERO”は通常モンスターが多いし、墓地のカードをブン回して利用する戦法は元々アニメでも十代は使っていた。そこに俺のカードリソースが加われば……。うぅむ、末恐ろしい。
『やりましたね、黎さん!』
「おう。これで3勝1敗1分け。俺達の勝ちだ」
隣にいた半実体化したフレイがガッツポーズをし、俺がそれに答える。
え、俺が今どこかって? それは――
『準、貴様、情けないぞ!』
おっと始まった。
デュエルリングでは、勝利した十代が拍手を浴びていた。だが、突如として敗北したサンダーこと万丈目に兄から容赦の無い罵倒が浴びせられた事により、一気に静まり返っていた。
『貴様、よくも我がグループの顔に泥を塗ってくれたな! それにあのカード達は何だ! おれ達が金に物を言わせて手に入れたカードが1枚も入っていなかったじゃないか!』
『……俺は、自分の力で手に入れたこのデッキを信じ、戦った。今更新参のカードを入れたデッキなんか信じられるワケがない』
サンダーの言う事も最もだと思う。デッキを信じるという事はつまりメンタルを前に向けるという事でもあり、つまりそれは相手に屈さないという事でもある。この世界はデッキ構築や戦術だけで無く、精神もまたデュエルにおいて重要なファクターなのだ。
まあ、今更適当なカードを入れてデッキバランスが崩れるってのも一緒だが。俺もアイツにこっそりカードを譲渡したけど、渡すカードはじっくり吟味したとも。
だが2人の兄の内次男の方、正司はそれを一喝した。
『黙れ! そんな下らない事でカードを使わなかったのか! 我々は世界を掌握するのだぞ! ここで勝ちを逃すとは、やはりお前は落ちこぼれだ! そんなだから学園を退学になるのだ!』
『…………』
流石に奴の言い方にムッと来た。
奴は結果しか見ていない。世の中結果が全てだと言うが、過程や努力の方が重視されるケースだって有る。プロセスを見てないクセに、あいつの苦悩を知らないクセに、そんな勝手な事を言ってほしくは無いものだ。結果だけ欲しいなら、賄賂でもM&Aでもやってろってんだ。
そろそろ頃合いか、と手元のボタンに手を伸ばした。
『おいちょっと万丈目の兄ちゃん達! サンダーの頑張りとか知らないくせに勝手な事を言うなよ!』
『煩い! これは我ら兄弟の、そして万丈目グループの問題だ! 部外者は黙っていろ!』
『十代、この問題には首を突っ込まない無い方が良い。兄さんもやめてくれ、こんな公衆の面前で!』
『黙れ! 落ちこぼれは落ちこぼれらしく、ここで馴れ合ってろ、準! お前も有象無象のザコ共々、葬ってやる!』
ブチッ!
公開処刑、決・定・DA!
手元のスイッチを押し、マイクに口を近づける。念のため軽く指先で叩くとスピーカーからドンドン、とノイズの様な音が出た。
更に喉を軽くいじって声を変化。元々の俺のものとは全く異なる、重く低い声にする。間違っても遊馬崎黎とイコールで結びつける事はできないだろう。
良し、行ける。
『大体だな、準! 貴様は――』
「そこまでにしておいた方が良いぞ、万丈目正司」
『な、誰だ!?』
そう、俺が居るのは……。
「名乗る程の者じゃない。ただちょいと放送室をジャックさせてもらっているだけの者だ」
『なん……、だと……!?』
「ジャックしたのは大将戦が終わる少し前、『シャイニング・フレア・ウィングマン』が召喚されたあたりだ」
スタッフが待機していた放送室、厳密に言えば映像管理室だ。
本当ならフィニッシュの画を差し替えるのを阻止するだけのつもりだったが、気が変わった。
スタッフを弱い電気で気絶させた俺は、肌の表面に微弱な電磁波を纏って光の流れを捻じ曲げ透明化。これで監視カメラは俺を捉えられない。フレイは完全に実体化してないため精々モヤ程度にしか見えないだろう。
細かいカメラの操作なんかはフレイに指導してもらった。やはり亀の甲より年の功、ついて来てもらって正解だった。
さて、画面差し替えを阻止するだけだったが……。面白いモンがついでに撮れたな。
「弟を世界征服の道具としか見ていないとは、大した兄ではないか。あまりに関心したものでな、バッチリと全国に生放送させてもらった」
『な!?』
「これでまた
『い、言わせておけば……! 数々のこの愚弄! 貴様、断じて許さんぞ! 我が万丈目グループの全力を以て貴様を地獄の底へと叩き落としてくれるわ!』
『おいよせ正司! テレビが回ってるんだぞ!』
「兄、万丈目長作は分かっているようだな。……それに万丈目正司、貴様はどうやら万丈目準がデュエル界において全くの役立たずだと思っているようだが、それは大きな間違いだ」
『それはどういう事だ! まるで意味が分からんぞ! 結果を出せていないのは事実だ!』
本気で分かってねぇな。
教えてやるよ。人徳のねぇ奴に、人は集まらねぇって事をな。
「会場にいる諸君! ノース校の大将は負けた! しかし、それは無残な事か、無様な事か! 否! 彼は勇敢に戦い、華々しく散った! 彼は立派なデュエリストだ! そうだろう!」
『『『おう!』』』
「そうだ! 彼の名は! 一!」
「『十!』」『百!』『『『千!』』』
「万丈目サンダーだ!」
『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』『サンダー! サンダー! サンダー!』
「そう、彼の名は! 万丈目……!」
『サンダァアアアアアアアアァァーーーッ!』
割れるようなサンダーコール。
これで、嫌でも分かっただろう。
サンダーはお前らが思ってるよりもずっと、成長した位置にいるって事を。
長作氏の方はそれが分かっているのか、納得顔で正司氏の肩を叩いた。
『……正司、帰るぞ』
『兄者!? しかし!?』
『腹の虫が納まらんのなら、お前一人でやれ。俺は満足した』
『くっ……、この借りは必ず返す! 待っていろ、デュエルアカデミア!』
おやおや、次男坊さんは随分と頑固者のようで。
まあこれにて一件落着、かな。
――ベンチ
ベンチに戻って十代を祝福している円の中にこっそり戻ると、丁度隣り合う位置にいたフィオが話しかけてきた。
「黎、あの放送ジャック、君でしょ?」
「はて、何の事だ? 確かに俺は放送時にお前の隣に居なかったが、それで俺だと決めつけるのは早計じゃないか?」
「……まあ、良いか。わたしもあの兄貴にはちょっとムカついたし。今回は見逃したげる」
「だから知らんっちゅーに」
鋭い上にしつこいな、こいつも。
……語るまでも無いが、『アームド・ドラゴン』シリーズは万丈目サンダーの手に残り。
勝利の商品としてトメさんのキスが鮫島校長へと送られ。
サンダーがレッド寮へと来る事になった、という3点をここに記しておこう。
――邪神の根城
SIDE:都
邪神、説明してもらおうかしら。
あたしがここから出られて、お義兄ちゃんのトコに行ける? そんな旨すぎる話、信じられると本気で思ってるわけ?
『クックック、まさか。だが他に手があるのか? この城は次元と次元の狭間の裏の、更に隣にある』
(ごめん、分かんない)
『端的に言えば、人間である貴公が脱出する事は不可能という事である。しかし、某は違う。某はこの空間を作った身、故に貴公をここから解放する事も可能だ』
成程。そりゃ、アンタの話に乗るしか無いわね。
『さて、どうするんだ、オイ』
(……聞こうじゃん。あたしはどうすれば良いワケ?)
『何、容易い事じゃ』
一拍、邪神は置いた。
そんな事をしてもあたしと半分一体化してテンション共有しているんだから、別に必要無いと思うけど。
『グリードとデュエルして勝てば良い』
何ですと?
to be continued
サルベージできたお話は一旦ここまで、続きは暫く後になりますのでご了承下さいませ。
先に追加ストーリーを書き切る方が早いかも?