遊戯王GX~精霊の抱擁~   作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民

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黎・フィオ「「なーにかな、なーにかな! 今回は、これっ!」」



氷結界の龍グングニール(シンクロ・効果モンスター)
星7
水属性/ドラゴン族
ATK 2500/DEF 1700
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上のカードを選択して発動できる。



黎「“氷結界”のドラゴンだ、フィールドのカードを2枚まで破壊できるぞ」

フィオ「他のモンスターと比べると少し見劣りするから、レベル7の水属性ドラゴン族って所で差別化したいね」

黎「幸いにも“氷結界”のサポートカードも増えたし“海皇”もある。上手く使ってくれ」


STORY71:都VSグリード 戦慄の旋律

 

――邪神の根城

 

 

 

SIDE:都

 

 

 

『グリードとデュエルして勝てば良い』

 

 こいつ今、何て言った? グリードとデュエルしろ、ですって?

 あたしは邪神と半分一体化している。だから分かる、これまで5人の護衛を、義兄が仲間と共に悪戦苦闘しつつも辛うじて勝利をもぎ取って来たという事を。

 あたしはお義兄ちゃんよりデュエル歴は短い上に弱い。お義兄ちゃんが護衛最弱のプライドに、情報アドの裏を掻いたとは言え勝利した時だって、残りライフはたった数百。いくらグリードが2番目に弱い上にダメージを負っているとは言っても、あたしが勝てる要素は無い。寧ろ負ける可能性の方が高い。

 まどろっこしいから結論を言うと。

 無理、勝てない。

 どっとはらい。

 

『随分と容易く諦めるのね』

(悪いけど、こんな有様でもアンタの貧相な企みくらいは見抜けるわよ)

『クククク、しかしそんな悠長な事を言ってられるのかのう?』

(どういう意味よ?)

『テメェ、何でこんなタイミングで目ェ覚めたか、分かんねえのか? 偶然だとでも思うのか、オイ?』

 

 ……まさか。

 

『そのまさか、だ』

 

 アンタ、あたしを叩き起こしたのね!

 何を企んでるかは知らないけど、その手には乗らないわ! どうせあたしが希望を持ってデュエルに勝利して約束を反故にするつもりなんでしょ! どうせ『そんな約束を守るとでも思ってんのか』とか言うつもりなんでしょ! アンタが人の絶望をエサにしてるって事を、知らないとでも思った!?

 

『疑り深いのう……』

(アンタとの口約束を信じる程、あたしはマヌケじゃない)

『だが、そんな事を言ってられるのも今が最後でござる』

(!?)

『俺様の融合はそろそろ最終段階に入る。そうなればテメェの意識と記憶を残しておく必要ももうねぇんだよ。これまで残しておいたのは、意識と記憶を消滅させると精神に無理な負荷がかかって、残った肉体が弱るからだ! だがほぼ支配下に置いた今、その心配はもう無い! 後少しでテメェの体は完全に俺様のモンになる!』

 

 何……、だと……!?

 

『だ・が! もしも吾輩のこの勝負を受けるのならば、解放してやっても良いぞ?』

(そんな……っ!)

 

 もし勝負を受ければ、グリードとデュエルする。勝敗に関わらず、あたしは多分、邪神に取り込まれる。

 受けなければこのまま邪神に飲み込まれてジ・エンド。あたしは消滅する。

 選択肢なんて、最初から無いじゃないの!

 

(……分かった、そのデュエル、受けて立つわ)

『ククク、物分りの良いのは利点じゃ』

 

 こいつ、絶対に許さない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は? オレが生贄の小娘、もとい姫とデュエル?」

 

 あたしが納得してから、近くで待機していたグリードに声をかけた。

 奇妙な提案に、グリードが首を傾げる。

 

『そうだ。不服か? 貴公が勝てば、更に力を与えよう。ラースをも上回る力を手に入れられるだろう』

「いや、そりゃ魅力ですぜ? “強欲”のグリードとしては見逃せねぇ。でも負けたらオレは消えちまうんでしょう?」

『当然じゃ。ただの一度の敗北も許されんのがこの邪神の護衛じゃ』

「で、姫は今まで邪神様と融合していた。どう考えても邪神様のお力が直に使える分、オレが勝てる要素がねぇんですが」

『否、その心配は無用なり』

 

 どういう事? と疑問に思う間も無く、ペッと黒い繭から吐き出された。

 おいこら、素っ裸の二十歳の娘を放り出すな!

 

「……服、いるか? 下着もあるぞ。マッパの女に勝利しても嬉しくねぇやい」

「……何で持ってるんだか……。それはそうとして頂戴」

「いや、女デュエリストを消した時にな、バッグだけ残ってよ。その中身がそれなんだな、これが……」

「あっそ……」

 

 あんまり聞きたくなかったかも。

 それと小柄なあたしには少し大きい。主に胸が。胸が! どーせペタンコだよ畜生!

 

『グリードよ、今小娘と俺様を切り離した。これで思う存分、戦えるぞ』

「感謝します。……さて、邪神様のお力が使えないのなら問題ねぇ! デュエルだ! デッキとディスクを創造しろ!」

 

 何をいきなり……。

 とは言え、あんな感じにできるかも知れない。何せあたしはさっきまで半分邪神だったのだから。

 スゥ、と息を吸う。分かる、エネルギーがあたしの周りに集まって来ている。

 

「ハァッ!」

 

 黒い霧が集まり、ディスクとデッキが現れる。念のため確認すれば、それは生前、あたしが最も信頼していたデッキだった。

 グリードに勝てる根拠は、無い。それでもデュエルをすれば、あるいは、もしかしたら、勝って全てが丸く収まるかも知れない。ゼロよりは、賭ける価値があると思いたい。

 

「良いノリじゃねーか。もっとも、ノリで倒せる程、オレはアマくねぇけどな!」

「語るならデュエルで、口でなら何とでも虚勢も見栄も張れる」

「キシシシシシシシッ! 泣いて後悔するが良い!」

「上等! 返り討ちにしてやる!」

 

 お義兄ちゃん、あたしのたった一人の家族。

 今、そっちに行きます!

 

「「デュエル!」」

 

 

都VSグリード

LP 4000 VS LP 4000

 

 

「あたしの先攻! ドロー!」

 

 引いたカードは、『スノーマンイーター』!

 見せてやる、“吹雪の魔女”と呼ばれた実力を!

 

「あたしはモンスターをセット!」

 

 そして、もう1枚。

 デッキが再構築された時、このデッキにはアニメオリジナルのカードや見た事の無いカードが入っていた。理屈は分からない。でも、今はどうでも良い。

 今あたしがすべき事は、グリードに勝つ事だ!

 

「更にカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 あたしがセットしたのは『スノーマンイーター』。リバースした時、表側表示モンスターを破壊できる水属性モンスターだ。

 まずはこれで様子を見る。

 

 

 

スノーマンイーター(効果モンスター)

星3

水属性/水族

ATK 0/DEF 1900

このカードがリバースした時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

 

 

 

都:LP 4000

手札:4枚

フィールド

:セットモンスター

:伏せカード1枚

 

 

 

「オレのターン、ドロー! キシシシシ! まずは軽めに行くぜ!」

「来い!」

「オレは魔法カード『死歌(しにうた)の大合唱』を発動! オレの手札を3枚デッキに戻し、デッキの上から5枚カードをめくる! その中に存在する“死歌(しにうた)”と名の付いたモンスターを全て手札に加える!」

 

 

 

 

死神の大合唱(オリジナル)(改訂版)

【通常魔法】

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できず、墓地に同名カードが存在する場合発動できない。

(1):手札を3枚デッキに戻して発動する。

デッキの上からカードを5枚めくり、その中に存在する「死歌」モンスターを全て手札に加え、残りはデッキに戻す。

(2):自分フィールドの「死歌」魔法・罠カードが相手の効果で破壊される場合、墓地のこのカードを除外できる。

その後、デッキから1枚ドローできる。

 

 

 

 いきなりギャンブル性の高いカードを……。

 グリードはこっちに絵を見せずにデッキにカードを戻してシャッフルする。ハンドの関係上、5枚手札に加えないとアドバンテージにはならない。

 今、あいつの手札は2枚。何枚、引く……?

 

「……オレの引いたカードは――」

 

 デッキの上の5枚のカードが開示される。

 そのカード達は……。

 

「オレがめくったのは……、『死歌の邪神官 プレデュード』、『死歌の森人 メヌエット』、『死歌の火山 ボレロ』、『死歌の湖畔 セレナーデ』、『死歌の影民 ノクターン』!」

「ぜ、全部“死歌”ですって!?」

「全て手札に加えるぜ! 更にオレは『死歌の邪神官 プレデュード』を召喚!」

 

 

死歌の邪神官 プレデュード:ATK 1100

 

 

 死歌……、細かい効果は知らないけど、あれらは確か除外して真価を発揮するグリード専用のカテゴリーだったはず。

 

「『プレデュード』のモンスター効果発動! このカードをゲームから除外し、手札から同じレベルの死歌モンスターを2体特殊召喚する!」

 

 

 

死歌の邪神官 プレデュード(効果モンスター)(オリジナル)

星3

光属性/魔法使い族

ATK 1100/DEF 100

フィールドに表側表示で存在するこのカードをゲームから除外して発動する。

自分の手札から「死歌の邪神官 プレデュード」以外の「死歌」と名のついた同じレベルのモンスターを2体選択して特殊召喚する。

「死歌の邪神官 プレデュード」の効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

 

「オレはその効果で『プレデュード』を除外し、手札からレベル3の『死歌の森人 メヌエット』と『死歌の火山 ボレロ』を特殊召喚!」

 

 次元の狭間に消える黒いローブの神官。

 代わりに場には粗末な衣服に編み笠を被った骸骨と、全身が溶岩でできた大きな魔人が現れた。

 

 

死歌の森人 メヌエット:ATK 500

死歌の火山 ボレロ:ATK 1700

 

 

「いきなりレベル3が2体……!」

「だけじゃねぇ! 『メヌエット』はチューナーだ!」

 

 って事は目的は……!

 

「オレはレベル3の『ボレロ』にレベル3の『メヌエット』をチューニング!

 鳴らせ滅びの楽曲! 死と絶望の狭間にて荒れ狂う嵐となれ!」

 

 

☆3+☆3=☆6

 

 

「シンクロ召喚! 切り刻め! 『死歌の大風車 ストーム』!」

『ヴォォォオアァアアァアア……!』

 

 お決まりのシンクロモーションから登場するのは、水汲みに使われる大きな風車に手足の生えた様な巨人。羽の回転軸に顔がついていて、岩でできた手足を後付け感バリバリで振るっている。

 

 

死歌の大風車 ストーム:ATK 2800

 

 

「いきなりレベル6で2800……!」

「バトルだぁ! やれ『ストーム』! セットモンスターを蹴散らせぇ! “ダークネス・サイクロン”!」

「くっ!」

 

 凄まじい闇の嵐に晒されるあたしのモンスター。でも、タダで済むとは思わない事ね!

 

「この瞬間、『スノーマンイーター』の効果発動! このカードがリバースした時、場の表側表示モンスターを1体破壊する! 対象は当然『ストーム』!」

「ムダだぁ! 『ストーム』の効果発動! このカードは攻撃力を次のオレのスタンバイフェイズまで500下げる事で、効果では破壊されない! “ガード・ファン”!」

「何ですって!?」

 

 

死歌の大風車 ストーム:ATK 2800→2300

 

 

「更に『ストーム』は相手モンスターをバトルで破壊した時、相手に1000ポイントのダメージを与える!」

「な!?」

 

 

 

死歌の大風車 ストーム(シンクロ・効果モンスター)(オリジナル)(改訂版)

星6

風属性/機械族

ATK 2800/DEF 2500

チューナー+「死歌」と名のついたチューナー以外のモンスター1体

このカードはS召喚以外の方法で特殊召喚できない。

(1):S召喚されたこのカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に1000ポイントのダメージを与える。

(2):このカードが効果で破壊される場合、代わりに次の自分のスタンバイフェイズまで攻撃力を500ポイント下げる。

 

 

 

「きゃあああああああああああっ!」

 

 

都:LP 4000→3000

 

 

 い、痛い……! 邪神の事について多少は分かってたつもりなのに、ここまでなんて……!

 風で吹っ飛ばされて柱に叩き付けられて、全身砕け散りそう……っ! 不死身でも痛覚が消えないのにっ!

 

「カ、グブッ!?」

 

 ッ、血まで吐いちゃった……。

 

「キシシシシシシシシ! カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 お義兄ちゃん、挫けそうだよ……!

 やっぱり、あたしじゃダメだったのかな……。

 

 

 

 

 

『都! 今助けるぞ!』

 

 

 

 

 

 っ! 違う! 挫けるな!

 お義兄ちゃんは今だって血を吐きながら頑張ってるんだ! こんなトコで諦めちゃいけない!

 

「リバースカード、オープン! 罠カード『リメイク・アイススタチュー』!」

「ほう?」

「このカードは自分の場の水属性モンスターが戦闘破壊されたターンの終了時、破壊された中で1番攻撃力の低いモンスターを1体復活させる! 蘇れ、『スノーマンイーター』!」

 

 

スノーマンイーター:ATK 0

 

 

「更に! このターン相手が伏せた魔法か罠を1枚破壊する! そのリバースカードを破壊っ!」

「ぐ、『暗雲の接収』が!?」

 

 

 

リメイク・アイススタチュー(オリジナル)

【通常罠】

自分の場の水属性モンスターが戦闘によって破壊されたターン終了時に発動できる。

そのターン戦闘によって破壊された中でもっとも攻撃力の低い水属性モンスターを1体攻撃表示で特殊召喚する。

その後、相手の場のこのターンセットされた魔法・罠ゾーンのカードを1枚破壊する。

 

 

 

暗雲の接収(オリジナル)

【通常罠】

魔法・罠・モンスター効果の発動、モンスターの召喚・特殊召喚・反転召喚を無効にして破壊し、ゲームから除外する。

その後相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える。

このカードの発動に対し、カウンター罠を発動する事はできない。

 

 

 

グリード:LP 4000

手札:3枚(内2枚は『死歌の湖畔 セレナーデ』、『死歌の影民 ノクターン』)

フィールド

:死歌の大風車 ストーム(ATK 2300)

:魔法・罠無し

 

 

 

「あたしのターン、ドロー!」

 

 思い出すよ、死んだあの時の事。

 あたしがもっと強かったら、格闘術の心得があったら、あたしはあんな無残な死に方をしなかったかも知れない。四肢を失い、最愛の義兄を失い、何もできないまま死んだ。

 思えば、あたしは、昔から義兄に頼ってばっかだった。

 

「あたしは、『ハリマンボウ』を召喚!」

 

 ったく、二十歳の女が、1つ違いの男に縋らないと生きていけないなんて、笑えない。

 せめて、ここでグリードだけでも倒す!

 

 

ハリマンボウ:ATK 1500

 

 

「レベル3が2体……」

「あたしはレベル3の『スノーマンイーター』と『ハリマンボウ』でオーバーレイ! 2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」

 

 

☆3×☆3=★3

 

 

 過去のあたしは甘えん坊だった。

 甘えて甘えて甘えまくって、それが兄貴を殺したって言うのなら、あたしは義兄を、甘えん坊を卒業する!

 

「エクシーズ召喚! Float before me! 『潜航母艦エアロ・シャーク』!」

『ギュワワワワワワワ!』

 

 

潜航母艦エアロ・シャーク:ATK 1900

 

 

「ここでエクシーズ召喚とはね。だが攻撃力は『ストーム』には及ばねぇ!」

 

 アマいよ。こいつはね……、アニメ効果なんだよ!

 

「『エアロ・シャーク』の効果発動! オーバーレイ・ユニットを1つ使う事で今のあたしの手札1枚につき400ポイントのダメージを与える!」

 

 

潜航母艦エアロ・シャーク:ORU 2→1

 

 

「今手札は4枚! 喰らえ、“エアー・トルピード”!」

 

 

 

潜航母艦エアロ・シャーク(エクシーズ・効果モンスター)(アニメ効果)

ランク3

水属性/魚族

ATK 1900/DEF 1000

レベル3モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。

自分の手札の枚数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

 

 

「カッ! 1600も喰らってたまるか! 墓地の『メヌエット』の効果発動! 墓地のこいつを除外し、効果ダメージを無効にする! そしてその倍の数値だけライフを回復!」

「な!?」

 

 

 

死歌の森人 メヌエット(チューナー・効果モンスター)(オリジナル)

星3

風属性/戦士族

ATK 500/DEF 500

墓地のこのカードをゲームから除外して発動する。

相手から受ける効果ダメージを無効にし、その数値の倍の数値分ライフポイントを回復する。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

「オレが無効にしたダメージは1600! よって3200ライフを回復!」

 

 

グリード:LP 4000→7200

 

 

 チッ、ここでお得意の大回復……。あいつらの使うのはインチキ効果ばっかだってのは分かってたけど、実際に戦う事になるとやっぱキツいわ。

 でも効果ダメージは無効にされたけど、オマケの方は喰らってもらうわ!

 

 

死歌の大風車 ストーム:ATK 2300→1800

 

 

「何!? いきなり攻撃力が下がっただと!?」

「あたしがオーバーレイ・ユニットとして墓地に送ったのは『ハリマンボウ』。このカードは墓地に送られた時、相手モンスター1体の攻撃力を500ポイントダウンさせる効果を持つ!」

 

 

 

ハリマンボウ(効果モンスター)

星3

水属性/魚族

ATK 1500/DEF 100

このカードが墓地へ送られた時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択した相手モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。

 

 

 

「これで『エアロ・シャーク』の攻撃力が『ストーム』を上回ったわ」

「ぐぬぬ……」

「バトル! 噛み砕け『エアロ・シャーク』! 『ストーム』を攻撃! “ビッグ・イーター”!」

 

 横に繋がった2匹の鮫がその巨大な牙で、風車の魔人を噛み千切る。風車はバラバラの破片になって飛び散り、グリードの頭の上へと降り注いだ。

 

「あイデデデデデッ!?」

 

 

グリード:LP 7200→7100

 

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

都:LP 3000

手札:2枚

フィールド

:潜航母艦エアロ・シャーク(ATK 1900・ORU:1)

:伏せカード2枚

 

 

 

「オレのターン、ドロー! ナメんなよ、人間の小娘の分際で! オレは『死歌の湖畔 セレナーデ』を召喚!」

『ギァッ!』

 

 

死歌の湖畔 セレナーデ:ATK 1850

 

 

 グリードが召喚陣から呼び出したのは大きなスライム。名の通り湖畔の水のように透き通っていて、でも内部にある赤い細胞体の様な本体がその美しさを根底から台無しにしている。

 

「流石にあの程度じゃ全然堪えないか……。でも、攻撃力じゃ『エアロ・シャーク』に劣っている。何をするつもり?」

「こうするのさ! オレは『セレナーデ』の効果を発動! 1ターンに1度、自分の墓地の“死歌”と名のついたモンスターを1体除外し、手札から『セレナーデ』以外の死歌モンスターを1体特殊召喚する! 墓地の『死歌の大風車 ストーム』を除外し、手札の『死歌の影民 ノクターン』を特殊召喚だ!」

 

 

 

死歌の湖畔 セレナーデ(効果モンスター)(オリジナル)

星4

水属性/魔法使い族

ATK 1850/DEF 1000

このカードは特殊召喚できない。

自分の墓地に存在する「死歌」と名のついたモンスターを1体除外する事で、手札の「死歌の湖畔 セレナーデ」以外の「死歌」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

「死歌の湖畔 セレナーデ」の効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

 

『トァッ!』

 

 スライムの内部から飛び出した、全身に包帯を巻いた大男。包帯の間から見える隻眼はこちらを威嚇している様に見える。

 

 

死歌の影民 ノクターン:ATK 0

 

 

「ンまだだ! オレは墓地の『ボレロ』の効果を発動! 墓地のこのカードを除外し、オレのデッキからレベル4以下の死歌モンスターを1体特殊召喚する! オレが選ぶのは『死歌の謳歌 ラル』!」

 

 

 

死歌の火山 ボレロ(効果モンスター)(オリジナル)

星3

炎属性/炎族

ATK 1700/DEF 200

自分の墓地のこのカードをゲームから除外して発動する。

自分のデッキからレベル4以下の「死歌」と名のついたモンスターを1体、攻撃表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0となり、ターン終了時まで効果は無効となる。

 

 

 

死歌の謳歌 ラル:ATK 0

 

 

 更に呼び出される、白髪の老婆。鷲鼻で腰も曲がっていて、見るからに意地悪そうな魔女だ。

 これでレベル4が、3体……っ!

 

「レベル4の『セレナーデ』、『ノクターン』、『ラル』をオーバーレイ!」

『バグァッ!』

『トォッ!』

『キギィッ!』

「3体の“死歌”モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

 

 

☆4×☆4×☆4=★4

 

 

「エクシーズ召喚! 死神を招く猛毒の化身よ、忌々しき敵をその巨剣で斬り刻め! 現れろ、『死歌の毒沼 ソナタ』!」

『ポゲルァアアアアアアッ!』

 

 

死歌の毒沼 ソナタ:ATK 3000

 

 

「攻撃力3000!?」

 

 ゴポゴポと不気味な音を出す毒沼が、人の形を成す。見上げ続ければ首が痛くなる程に巨大で、右手に大剣を、左手に大盾を構えている。

 

「キィッシシシシシシシ! どうだ、これがオレの実力だ! 『ノクターン』をエクシーズ素材にした『ソナタ』は魔法・罠の対象にはならねぇ。更に1ターンに1度、対象を取らない効果では破壊されない! これでその伏せカードも怖くねぇぜ!」

 

 

 

死歌の影民 ノクターン(効果モンスター)(オリジナル)

星4

闇属性/アンデット族

ATK 0/DEF 0

このカードはシンクロ素材にできない。

このカードを素材とした「死歌」と名のついたエクシーズモンスターは、以下の効果を得る。

●このカードは相手のカード効果の対象にはならず、1ターンに1度だけ対象を取らない効果では破壊されない。

 

 

 

「さあ、警戒の必要がなくなった所でバトルだ!」

「く……っ! 本当にそう思うなら、かかって来なさいよ!」

「ほう、なら遠慮無く! 『エアロ・シャーク』をぶちのめせ『ソナタ』! “ポイズン・ブリンガー”!」

「くっ!」

 

 

都:LP 3000→1900

 

 

 踊るようなステップによって振られた剣で両断されるあたしのモンスター。

 その衝撃は止まる事無くあたしを襲った。

 

「この瞬間『ソナタ』の効果発動! このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、オーバーレイ・ユニットを1つ使う事で、破壊した相手モンスターを墓地から除外し、その攻撃力分『ソナタ』の攻撃力を上げつつ相手にダメージを与える!」

 

 

 

死歌の毒沼 ソナタ(エクシーズ・効果モンスター)(オリジナル)

ランク4

地属性/戦士族

ATK 3000/DEF 1500

「死歌」と名のついたレベル4モンスター×3

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する。

破壊した相手モンスターをゲームから除外し、その攻撃力分このカードの攻撃力をアップし、相手にその数値分だけダメージを与える。

 

 

 

「これで終わりだぁ! “ベノム・ウッドフォーリング”!」

 

 

死歌の毒沼 ソナタ:ORU 3→2

 

 

 パシュン! と橙色の光の玉が剣に吸い込まれ、闇の波動があたしの墓地を射抜いた。

 これを喰らえばあたしは1900のダメージを受けて負ける!

 

 

都:LP 1900

 

 

 そう、喰らえばね?

 

「な、何故ライフが減らねぇ!?」

「残念でした。あたしは罠カード『ゴースト・フリート・サルベージ』を発動しておいたの。このカードは水属性エクシーズモンスターがバトルで破壊された時、そのモンスターと召喚素材となったモンスターを墓地から特殊召喚できる」

 

 

 

ゴースト・フリート・サルベージ(アニメオリジナル)

【通常罠】

自分フィールド上の水属性エクシーズモンスターが戦闘によって破壊された時に発動できる。

そのエクシーズモンスター1体と、エクシーズ素材となったモンスターを2体まで墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。

 

 

 

「蘇れ、『エアロ・シャーク』、『スノーマンイーター』、『ハリマンボウ』!」

 

 

潜航母艦エアロ・シャーク:ATK 1900

スノーマンイーター:ATK 0

ハリマンボウ:ATK 1500

 

 

「チェーン2でこのモンスター達は蘇った。よってチェーン1で墓地から除外する事が出来ず、『ソナタ』の効果は不発ってワケ」

「だ、だが効果は無効になっている上に、攻撃力は『ソナタ』の方が上だぁ! オレは速攻魔法『死神のト音記号』を発動! このカードはオレの場に死歌モンスターが存在し、相手の場にモンスターが3体以上存在する時、自分の場の最も攻撃力の低い死歌モンスターに2度目の攻撃を可能にする!」

 

 

 

死神のト音記号(オリジナル)

【速攻魔法】

自分フィールド上に「死歌」と名のついたモンスターが存在し、相手の場にモンスターが3体以上存在するバトルフェイズ時に発動できる。

自分フィールド上のもっとも攻撃力の低い「死歌」と名のついたモンスターはこのターン2度攻撃できる。

 

 

 

 んん、そう来たか! これならあたしを今度こそ仕留められる。

 でもそう簡単にやられて堪るもんですか!

 

「『スノーマンイーター』に攻撃だ! “ポイズン・ブリンガー”!」

「だったらこっちも罠発動! 『フル・アーマード・エクシーズ』! あたしの場にエクシーズモンスターが存在する時、相手ターンであってもエクシーズ召喚を可能にする!」

「何、相手ターンでエクシーズ召喚だと!?」

 

 

 

フル・アーマード・エクシーズ(オリジナル)

【通常罠】

自分フィールド上にエクシーズモンスターが表側表示で存在する時に発動できる。

エクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚し、自分の場に発動時に存在していたエクシーズモンスターを装備カード扱いとして装備する。

装備モンスターの攻撃力は装備したモンスターの攻撃力分アップする。

装備モンスターが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

 

 

 

「あたしはレベル3の『スノーマンイーター』と『ハリマンボウ』でもう1度オーバーレイ! 2体の水属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

 

 青と水色の光に姿を変え、銀河の渦へと飛び込む雪だるまに化けたモンスターと巨大なマンボウ。光の渦にエネルギーが充填され、大きな爆発が起こった。

 

 

☆3×☆3=★3

 

 

「エクシーズ召喚! Slash the darkness with red spear! 『ブラック・レイ・ランサー』!」

『ハアアッ!』

 

 

ブラック・レイ・ランサー:ATK 2100

 

 

 ディスクに読み込ませた、黒い鎧の赤い槍使い。水属性を素材に要求するクセにこいつは闇属性で獣戦士族と来た。それはさて置き、反撃開始と行こうじゃないの!

 

 

 

ブラック・レイ・ランサー(エクシーズ・効果モンスター)

ランク3

闇属性/獣戦士族

ATK 2100/DEF 600

水属性レベル3モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。

選択したモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。

 

 

 

「そして『エアロ・シャーク』を『ブラック・レイ・ランサー』に装備し、その攻撃力を合わせる!」

「ンだとぉ!?」

 

 空中で2匹に『エアロ・シャーク』が分離する。それぞれに分かれた鮫は黒い槍使いの肩に食いつくように着地し、比翼と頭が双肩に、残るパーツは胸部と腕と膝にアーマーとなって装着された。

 

 

ブラック・レイ・ランサー:ATK 2100→4000

 

 

「こ、攻撃力4000だと!? チッ、攻撃は中止だ! カードを1枚セットして、ターンエンド!」

 

 

 

グリード:LP 7100

手札:0枚

フィールド

:死歌の独沼 ソナタ(ATK 3000・ORU:2)

:伏せカード1枚

 

 

 

「あたしのターン、ドロー!」

 

 あ、これはあたしの生前1番好きだったカード……。

 このカードは最初に手に入れたカードで、それ以降、この子が活躍できるようなデッキを考えて構築してきたんだっけ。デュエルの世界なら、ひょっとしてこのカード、あたしの精霊になったりしてね。

 

「魔法カード『ナイト・ショット』! その伏せカードを破壊する!」

「ぐっ、『死神の遮音』が!?」

 

 

 

ナイト・ショット

【通常魔法】

相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

このカードの発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

 

 

 

「あたしは『氷結界の舞姫』を召喚!」

『ハッ!』

 

 

氷結界の舞姫:ATK 1700

 

 

 クルクルと舞い踊りながら飛び出す、氷の女ダンサー。雪の結晶を象った髪留めで藤色の髪をツインテールに括り、同じく結晶を模した盾を両手に携え、紫のマフラーを巻いている。

 頼むよ、マイ・フェイバリット!

 

 

 

氷結界の舞姫(効果モンスター)

星4

水属性/魔法使い族

ATK 1700/DEF 900

自分フィールド上にこのカード以外の「氷結界」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。

1ターンに1度、手札の「氷結界」と名のついたモンスターを任意の枚数見せる事で、相手フィールド上にセットされた魔法・罠カードを見せた枚数分だけ持ち主の手札に戻す。

 

 

 

「バトル! 切り裂け『ブラック・レイ・ランサー』! 『ソナタ』を撃ち抜け! “ブラック・ブライト・スピア”アァッ!」

「ぐおおおおおおおおおっ!?」

 

 

グリード:LP 7100→6100

 

 

 黒い鮫と槍の巨人が闇のエネルギーで生み出した槍で敵を貫く。

 

「更に『氷結界の舞姫』でダイレクトアタック! “ブリザード・ステップ”!」

「ぎゃばびっ!?」

 

 

グリード:LP 6100→4400

 

 

 良し、ここまでは順調! このまま行けば勝算は十分にある!

 でも油断はせずに……。

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

 

都:LP 1900

手札:0枚

フィールド

:ブラック・レイ・ランサー(ATK 4000・ORU:2)、氷結界の舞姫(ATK 1700)

:潜航母艦エアロ・シャーク(エクシーズモンスター・『ブラック・レイ・ランサー』に装備)、伏せカード1枚

 

 

 

「クソッ、オレのターン! ナメんなよ! オレは魔法カード『嵐の指揮棒』を発動! こいつはオレの墓地から死歌モンスターを1体復活させる! 更にこの効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効になる代わりにレベルは2つまで上がる!」

 

 

 

嵐の指揮棒(オリジナル)

【通常魔法】

自分の墓地から「死歌」と名のついたモンスターを1体特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効となり、レベルを2つまで上げる事ができる。

 

 

 

「オレは墓地から『ノクターン』を復活させる! そしてそのレベルを2つ上げて6にする!」

『ヴォォオオ……!』

 

 

死歌の影民 ノクターン:DEF 0/☆4→6

 

 

「ンまだだ! 更に墓地の『死歌の謳歌 ラル』のモンスター効果だ! 墓地のこのカードを除外し、除外されている死歌モンスターの効果をこのカードの効果扱いで発動する! オレは『ボレロ』の効果を使わせてもらうぜ!」

 

 

 

死歌の謳歌 ラル(効果モンスター)(オリジナル)

星4

光属性/魔法使い族

ATK 0/DEF 1800

除外されているこのカードを特殊召喚する事はできない。

自分の墓地のこのカードをゲームから除外して発動する。

ゲームから除外されている「死歌」と名のついたモンスター1体を選択し、そのモンスターの効果をこのカードの効果として発動する。

 

 

 

「デッキからレベル3の『死歌の駿馬 エピオ』を特殊召喚!」

『ブルルルルッ!』

 

 

死歌の駿馬 エピオ:DEF 2000

 

 

「更にこの瞬間、『エピオ』の効果発動! このカードが特殊召喚された時、こいつのレベルを2倍の6にするぜぇ!」

「っ、『ボレロ』の効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効の筈! それが通ったって事は……!」

「そうだ、コイツの効果は無効にならねぇのよ!」

 

 

 

死歌の駿馬 エピオ(効果モンスター)(オリジナル)

星3

地属性/獣族

ATK 1500/DEF 2000

このカードは通常召喚できず、効果も無効にならない。

このカードが特殊召喚に成功した時、このカードのレベルを6にする事ができる。

フィールド上にこのカードが表側表示で存在する時、自分は攻撃宣言できない。

このカードを素材とした「死歌」と名のついたエクシーズモンスターは以下の効果を得る。

●このカードのエクシーズ召喚に成功した次の自分のドローフェイズ時、通常ドローを2回行う。

 

 

 

死歌の駿馬 エピオ:☆3→6

 

 

「一瞬でレベル6を2体揃えた!?」

 

 グリードの場に瞬時に現れる包帯を巻いた赤目の大男と茶色い毛並みのこれまた巨大な馬。

 上級モンスターをこうも易々と揃えるとはね……。分かってはいたけど、こいつもまた強いっ!

 

「レベル6の『ノクターン』と『エピオ』でオーバーレイ!」

『ヴォガァアッ!』

『ヒヒーンッ!』

「2体の“死歌”モンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」

 

 

☆6×☆6=★6

 

 

「エクシーズ召喚! 吹き荒れる吹雪、絶対零度の山脈で暴虐の力を解き放て! 出でよ『死歌の氷山羊(こおりやぎ) ララバイ』!」

『グメボォアアアアアァァァァァァァァッ!』

 

 

死歌の氷山羊 ララバイ:ATK 3200

 

 

 ぶるり、と急な寒さが発生し思わず身震いした。

 地面から突然生えた巨大な氷柱を蹄で踏み砕き、荒々しく巨大なヤギが登場する。しかも全身のあちこちが凍り付いている。この寒さの原因は、こいつか……!

 

「オレは『ララバイ』の効果を発動! 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使う事で、相手の場の今表側表示で存在するカードの効果を全て無効にし、モンスター全ての攻撃力を相手ターンが終わるまで0にする! “スノーヘッド・アイスストーム”!」

『ブメエェエェェェエエエッ!』

「うわぁ!?」

 

 

死歌の氷山羊 ララバイ:ORU 2→1

ブラック・レイ・ランサー:ATK 4000→0

氷結界の舞姫:ATK 1700→0

 

 

 青色の光の玉が角と角の間、額に吸い込まれ、猛烈な吹雪が生まれる。周囲を蹂躙する猛吹雪に晒されて、あたしの場のモンスターは雪と風を防ぐ間も無く氷像にされてしまった。しかも攻撃力は0、どっちかが『ララバイ』の攻撃を受けたらそこで積んでしまう……っ!

 

「バトル! 『ララバイ』、『氷結界の舞姫』を踏み潰せ! “スノウ・オーバーラッシュ”!」

「ストップ! 罠発動! 『アイス・デモリッシュ』! 相手があたしの水属性モンスターを攻撃して来た時、自軍のモンスターを全て守備表示に変える!」

 

 

ブラック・レイ・ランサー:ATK 0→DEF 600

氷結界の舞姫:ATK 0→DEF 900

 

 

「更に、攻撃対象を別のモンスターに変更できる! 攻撃対象を『ブラック・レイ・ランサー』に変更!」

「だが『ブラック・レイ・ランサー』は破壊だ! 更に『ララバイ』は戦闘で相手モンスターを破壊した時、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える! 2100のダメージを受けて負けろぉ!」

 

 そんな効果まで!? ええい、そいつ一体でいくつ効果を持ってるのさ!

 

「させない! 『フル・アーマード・エクシーズ』第三の効果発動! 装備モンスターを代わりに破壊する! これで『ブラック・レイ・ランサー』は破壊されず、装備していた『エアロ・シャーク』は戦闘で破壊されたワケでは無いため、ダメージは受けない!」

「チッ、しぶといな!」

 

 

 

死歌の氷山羊 ララバイ(エクシーズ・効果モンスター)(オリジナル)

ランク6

水属性/獣族

ATK 3200/DEF 1500

「死歌」と名のついたレベル6モンスター×2

このカードはエクシーズ召喚以外の方法で特殊召喚できない。

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、ターン終了時まで相手の場に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にし、相手の場に表側表示で存在するモンスターの攻撃力を0にする。

 

 

 

「クソ……、手札がもうネェし、墓地で使える効果もネェ……。これでターンエンドだ!」

 

 

 

グリード:LP 4400

手札:0枚

フィールド

:死歌の氷山羊 ララバイ(ATK 3200・ORU:1)

:魔法・罠無し

 

 

 

 さて、前のターンは何とか凌いだけど、そう何度も上手く行くワケが無いわね。早めに切り返さないと。

 

「あたしのターン、ドロー! 魔法カード『セブンストア』! 自分の場のエクシーズモンスターをリリースして1枚ドロー出来る! 更にオーバーレイ・ユニットがそのモンスターに残っていれば、その数だけドローできる枚数を増やす! 『ブラック・レイ・ランサー』をリリースし、3枚ドロー!」

 

 

 

セブンストア(アニメオリジナル)

【通常魔法】

自分フィールド上のエクシーズモンスターを1体リリースし、カードを1枚ドローする。

リリースしたエクシーズモンスターの下にエクシーズ素材が重ねられていた場合、その枚数だけ更にドローする。

 

 

 

 良し、この手札なら行ける!

 

「チューナーモンスター、『貪食魚グリーディス』を召喚!」

『ギョボボボボ!』

 

 

貪食魚グリーディス:ATK 1000

 

 

 

貪食魚グリーディス(チューナー・効果モンスター)

星3

水属性/魚族

ATK 1000/DEF 1000

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手の手札の数以下のレベルを持つ自分の墓地の魚族・海竜族・水族モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。

(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。

このカードをS素材としたSモンスターの攻撃力・守備力は、相手の手札の数×200アップする。

 

 

 

「レベル4、水属性の『氷結界の舞姫』に、レベル3『グリーディス』をチューニング!

 リミッター解放、レベル7! レギュレーターオープン! フリーズシステム、メンテナンスOK! アクアサポート、オールクリア!」

 

 細く鋭い顎の魚が3つの星に、更にそこから3つの幾何学模様の緑の輪に変わり一列に並ぶ。空中に浮かぶそのリングの中心に雪の結晶を模った盾を持った巫女が飛び込み輪郭線を残して4つの星に。やがてリングの中心を通る様に光の柱が生まれた。

 

 

☆4+☆3=☆7

 

 

「GO、シンクロ召喚! The ice spear of dragon! 『氷結界の龍グングニール』!」

『グォオオオオオオオオオオオオオオッ!』

 

 

氷結界の龍グングニール:ATK 2500

 

 

 眩い光と共に地面に巨大な氷柱が生まれ、それを砕いて赤い目の龍が現れる。青白い氷でできた体は絶対零度の暴力を龍という形で表していた。

 本来『グリーディス』は相手の手札を参照する効果があるんだけど……、グリードの手札は今ゼロだから仕方ないね。

 

「『グングニール』のモンスター効果発動! 手札を2枚まで捨てて、それと同じ枚数だけ相手の場のカードを破壊する!」

 

 

 

氷結界の龍グングニール(シンクロ・効果モンスター)

星7

水属性/ドラゴン族

ATK 2500/DEF 1700

チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上

1ターンに1度、手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上のカードを選択して発動できる。

選択したカードを破壊する。

 

 

 

「今回は手札を1枚だけ捨てて、アンタの場の『死歌の氷山羊 ララバイ』を破壊! “ブリザード・ブレイク・ブレス”!」

「ぐおっ!」

 

 ビュゴォッ! と『グングニール』が口から猛吹雪を吐き出す。大気中の水分を巻き込んでより強力さを増したその息吹は、元々凍っていた巨大な山羊を更に凍りつかせ、木端微塵に砕いた。

 

「ら、『ララバイ』が!?」

「これでアンタのフィールドは空っぽ、手札も無し! バトル! 『グングニール』でダイレクトアタック! “ヘイル・ストリーム”!」

「ぐぉおぁぁああああああああああああっ!」

 

 

グリード:LP 4400→1900

 

 

「良し、ライフが並んだ!」

「ぐぬぬぬぬ……、小娘めぇ……!」

「あたしはカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

都:LP 1900

手札:0枚

フィールド

:氷結界の龍グングニール(ATK 2500)

:伏せカード2枚

 

 

 

 さあ、ここからガンガン行くよ!

 待っててね、お義兄ちゃん! あたし、こいつを倒してすぐに会いに行くから!

 

 

to be continued

 

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