「あのリブラさん、この魚って何処で捕まえたんですか?」
パリパリとした歯応えのメバルを食べながら襲ってくる人達を「悪食」と「毒竜」で倒しつつ、ずっしりとしたブリを食べているリブラさんに尋ねる。今日、はじめて会った人に教えてくれるかな?
そんなことを考えながら丸焼きのヤシガニを渡してくるリブラさんを見上げる。私より20センチは高いかな?なんて思いながらリブラさんの見えない攻撃をジーッと見てるのに見えない。
柱の向こうで「どうすれば攻略できんだよ」とか「知るかよ、あの大盾が厄介すぎんだ」なんて話し声が聞こえてきた。ふっふっふっ、私の大盾を破ろうなんて百年ぐらい早いんじゃないかな。
「一斉に掛かれば片方は倒せるはずだ!」
「「「おおおおおぉぉぉぉぉ!!」」」
「パラライズシャウトっ!」
「「「ぐはあぁぁぁ!?」」」
ズザザァーッと滑り込んでくる人達を「悪食」で倒しながら回っていると、私と同じように大盾を構えた人達が壁に磔になったままリブラさんの見えない攻撃を受け続けている光景を見てしまった。
たぶん、あそこで休憩することを了承しなかったら私もあんな風に攻撃されてたのかな?そんなことを考えながらリブラさんを見ていると後頭部をピコピコハンマーで叩かれたような感じがした。
「えぇっ、なにそれ…」
私の頭を叩いた人は壊れた武器を見ながら有り得ないモノを見るように私のことを見ていた。むう、それは失礼だと思うんだけどなっ!
「よいっしょぉ!!」
出来る限り大きく範囲を広げるように思いっきり闇夜ノ写を振り回し、射程範囲へと集まったことを確認してから「毒竜」を使って毒殺する。この言い方は好きじゃないけど、他に例え方が思い付かないんだよねぇ…。
私の周りには一人も居なくなったことを確認する。残ってた人ははリブラさんのところに行ったのかな?等と思いながらリブラさんに歩いていった方へと向かう。
両の腕を組んで空に立つリブラさんと見えない攻撃を受けている人達が見えた。どういうスキルを使えば空を飛べるようになるのかな?
1:名無しの大盾使い
知り合いのプレイヤーが無双してた。
2:名無しの剣使い
ほう、男かね?それとも女かね?
3:名無しの槍使い
それより無双プレイヤーの情報をくれ。
4:名無しの大盾使い
そう、慌てるな。この前のイベントで大盾使いの女の子と一緒に戦ってた有り得ない飛行や不可視の攻撃をするヤツだ。
はじめて、会った時は食べ歩きが趣味の真っ当なプレイヤーだったけど。一週間ほど音信不通かと思えば化けもんになって帰ってきた。
5:名無しの杖使い
えっ、なにそれ怖い
6:名無しの剣使い
それには同意しよう。
あの見えない攻撃を受けた者として忠告できることは「ヌメヌメしてる」から武器を落とさないように気を付けることだなれ
7:名無しの槍使い
ああ、あのヌメヌメしたヤツな。どんなスキルを使えば攻撃をヌルヌルに出来んだろうな。
8:名無しの杖使い
ヌメヌメなの?ヌルヌルなの?
9:名無しの弓使い
気付いたら目の前でブリを食べてる美人がいたんだけど。この人であってるのか?
10:名無しの大盾使い
そいつで合ってるけど、飯食ってる時は邪魔するなよ?キレたら辺りの地形なんて簡単に壊しそうなヤツだからな。この前なんて一人だけで深海エリアのモンスターを食い散らかしてたらしい。
11:名無しの弓使い
なんだ、ただの化けも……
12:名無しの大盾使い
くそっ、遅かったか…!
13:名無しの杖使い
えぇっ、ほんとにやばいやつじゃん