∀月〃日
今日は竹林エリアへ来ている。目当ての品はタケノコとイノシシである。そして、出来ることならウリボウをペットとして飼いたい。
ちょうど掘り返せそうなタケノコを引っこ抜き、口の中に放り込んでガリガリとした歯応えを楽しんでいると武器を構えたオッサン達が道を塞ぐように立っていた。
私の食事を邪魔するなんて最低最悪の奴らだと思いながら「魔蛸の八本足」を使って縛り上げ、どこへ投げようかと考えているとスキル限定進化という項目が出てきた。
タケノコを食べながら限定進化の選択肢を選んでいるとオッサン達が一人残らず消滅していた。また、襲ってきたら対策を考えようかな。
鬱陶しいほど生い茂る竹を薙ぎ倒し、進んでいると白毛のイノシシが歩いているのが見えた。なぜか三面六臂の鬼神を乗せている。
ひょっとして竹林エリアのボスだろうかと思いながら「魔蛸の八本足」で徹底的に叩き潰したけど、再生と切断を繰り返して七十一本ほど触手を持っていかれた。
∀月≧日
スキルの調整を行うために隠れた名店というエリアに来ている。ここはモンスターを百体ほど食べないと出現しない限定エリアとのことだ。
クロムやイズには伝えてあるが、モンスターを食べるのは抵抗があるらしく。今のところエリアに居るのは私だけなので、料理を独り占めすることが出来て良いことばかりだ。
それに今日は鬼神から貰ったスキルの調整しているだけだし、使えそうだったらスロットにでも付けようかとNPCに運ばれてきたステーキを頬張りながら考える。
とりあえず、この「
あとは、この前のイノシシの眷属を呼び出せる限定発動型スキルだけかな。ウリボウだと嬉しいけど、あのイノシシの眷属を考えると厳つい奴しか思い浮かばない。
そんなことを考えながら「摩利支天の化身」を発動すると視界が広がり、左右がハッキリと見えるようになったけど、あと少しだけ視界を広げれば後ろも見えそうだな。
まあ、六本の腕を動かすのはコマンド入力にしておけば良いかな。あんまり「摩利支天の化身」は使いたくないけど。
∀月∴日
メイプルと知らない女の子を見付けた。どうやら白鱗を取るために洞窟の中の泉に向かうとのことだ。そう言えば白魚を食べていなかった。
私も同行して良いだろうか?等と問えば「メイプルが良いなら私はいいけど」とサリーと名乗る女の子は了承してくれた。
よし、そうと決まれば三日ほど疎かにしていた魚介類を食べるとしよう。あとで白鱗は渡すから捕まえた白魚を貰えると嬉しい。
私は未知なる世界を冒険するより未知なる味を探求したいだけだ。それに私は集めた食材を使って、料理を作れるスキルが出てくるの待っているんだ。
まあ、そういうことだ。
美味しいモンスターを食べるのは楽しい。
そして、なによりゲームを作った運営側の驚くような仕掛けがあるかもしれない。それに見たことないモンスターを食べれば毒を食らうし、麻痺になることもあるけど。
それも慣れれば問題ないし、刺激的な味を楽しめるから良いことばかりだ。そんなことを話しながら歩いていると洞窟の入り口へと到着した。
それじゃあ、メイプルの欲しがってる白鱗を手に入れるために泉の白魚を絶滅させよう。ああ、絶滅って言っても食べ尽くすだけだよ?