刻罪のイレギュラー少年   作:桜葉黎明

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アテネだよ!!
今回は3日目前編だよ!!


第12話 京都修学旅行3日目 前編

Side:雷鴉

 

昨日のあれは流石にないわ。蒼空と朝倉が手を組むと碌なことしねぇ。昨日できなかった制裁は今朝すぐにしたがな。

まぁそれは置いといて今日はネギ君の護衛だ。そばには蒼空が行く予定になってる。しかし京都に来て3日目だがおかし過ぎる。いくら詠春さんが指示を出したからと言って反西洋魔術師派がおとなしくしているはずがない。ちょっかいを出してきたのは1日目だけで昨日に至っては何もしてこなかった。このまま何もしてこなければいいがそうもいかないだろう。近くにいると神楽坂達が一緒についてくるから遠目に見るだけで十分....「雷鴉君!!」だ....てネギ君か。今日も元気で何よりです。

 

「おはようございますネギ先生」

 

「おはようございます!!」

 

「で、何か用ですか?」

 

「実は学園長先生から預かった親書を渡しに行きたいんですが場所がわからなくて....一緒について行ってもらえますか?」

 

....えぇ.....

正直もうあそこに行く気ないんだけど....

 

「もしかして予定でもありました?あったなら場所だけでも教えてほしんですけど」

 

「蒼空はどうしたんですか?昨日あいつに行っておいたんですが」

 

「『急用ができたから雷鴉にお願いして』って言ってどこかに行ってしまいました」

 

はぁ.....。あいつ逃げやがったか。

 

「俺も行くところがあったんですがわかりました。途中までなら案内します」

 

「すいません。ありがとうございます」

 

「じゃあ、すぐに行きますよ。女子たちに見つかったら親書渡せなくなりますし」

 

「はい、お願いします」

 

 

 

途中、神楽坂も行くらしく待ち合わせ場所に向かった。

 

「ここですか?」

 

「はい、朝方アスナさんとここで待ち合わせの約束したんですけど」

 

「いませんが?」

 

「遅いですね」

 

あいつ何やってんだよ。

 

 

「ネーギ先生!!」

 

声をかけられた....が、神楽坂ってネギ先生の事呼び捨てだったよな?けどさっきのは『ネギ先生』。誰だ?

振り返ってみると神楽坂がいた.....おまけもつれて。なんで神楽坂の他に木乃香、桜咲、早乙女、宮崎、綾瀬がいるんだよ....。しかも綾瀬は宮崎の後ろに隠れてるし。あいつあんな奴だっけ?

 

「わぁ~、みなさんかわいい洋服ですね!!」

 

ネギ君、あながち間違ってはいないが間違っているぞ。

 

(おい神楽坂、なんでお前以外のやつがいるんだ?)

 

(ごめん。パルに見つかっちゃったのよ.....)

 

見つかったじゃねぇよ。どうするんだ?流石に連れてくわけにもいかんぞ。

 

「ヤッホー雷鴉君!!ネギ君と一緒なら私たちも連れてってよー!!」

 

「お前らは自由行動の予定はないのか?」

 

「ないんですよ」

 

「な~雷鴉君一緒に見て回ろー」

 

宮崎と木乃香にそういわれて桜咲に視線を向けたら目で「諦めてくれ」って言われた。どこかで撒くか。

 

「ところで宮崎が持ってるそれ何?」

 

宮崎の手に見たことのない本を持っていた。少し魔力がある本だな。

 

「これは.....ただの本ですよ」

 

まぁ話せないなら無理強いしなくてもそのうちわかるからいいか。

 

 

 

俺らは特にあてもなくただぶらぶらすることにした。

途中で早乙女と神楽坂が話しをしてたんだが神楽坂が狸の置物に頭突きをかましてた。何やってんの?

 

「雷鴉さんはどこか行きたいところってあるですか?」

 

俺の隣にいた綾瀬が聞いてきた。しかし、なぜ赤くなっているんだ?

 

「行きたいとこって言われても京都はだいぶ前から来てたからとくにはないんだが.....綾瀬はなんで顔紅いんだ?熱でもあるのか?」

 

「い、いえ!!大丈夫です!!熱ではないです!!」

 

「なぁ宮崎、綾瀬本当に大丈夫なのか?」

 

「フフ、大丈夫ですよ。そう思っておいてください」

 

綾瀬は慌ててるし、宮崎は笑顔でいるしなんなんだ?まぁ大丈夫ならいいが。

 

「ほらあんた達!!何やってんの!!あっちにゲーセンあるから記念に京都のプリクラ撮ろうよ!!」

 

早乙女が騒いでプリクラに誘ってきた。プリクラか....一回も撮ったことないな。でも乗り気がしない。

 

〔撮って来いよ〕

 

フェンリルが勧めてきた。

 

(なんでだよ。興味ないんだが)

 

〔お主の興味なんかいいんだよ。お主の隣にいる小さいお嬢ちゃんだよ〕

 

フェンリルに言われて隣の綾瀬を見る。綾瀬はなぜかもじもじしていた。なぜに?

 

「夕映、チャンスなんだから言わなきゃ」

 

「う、うん....」

 

宮崎に促され俯いていたが意を決したのか顔を上げた。

 

「あの!!私とプ、プリクラ....撮ってくれませんか?!」

 

綾瀬からのお誘い。正直意外だった。今まで綾瀬とはあんまり話をしなかったし好印象を持たれていないと思っていたからな。

 

「まぁ、綾瀬がそういうなら俺はいいぜ」

 

快く受けると嬉しさ半分恥ずかしさなん文といった表情になっていた。かわいい子からのお誘いを断るほど腐っちゃいないし、断ってたら宮崎に殺されそうな気がしたからな。あいつから「断ったらどうなるかわかってるよね?」オーラ放たれたし。あいつもあんなキャラだったか?....

 

 

その後、綾瀬はもちろん他のやつらとプリクラを撮り、「ウィザーズ・バトル・ロワイアル」という魔法使いのゲームをやった。俺は見てるだけだったがネギ君が挑戦、なかなかのバトルをしていたが地元民らしき少年に敗北した。だがあの地元民らしき少年....、呪術のやつか。仕掛けてきたかな。早乙女たちはゲームに集中してるみたいだし今のうちにここから去るか。

 

「ネギ先生、神楽坂、今のうちにお暇するぞ」

 

「はい」

 

「そうね。じゃあ桜咲さん木乃香のこと頼むね」

 

「はい。2人ともお気をつけてください」

 

けどこいつだけで心許ないな。

 

「桜咲、お前だけじゃ少し無理がある」

 

「そんなことあるわけないだろ!!」

 

「お前が納得しなくてもそれが事実だ。ここは俺の言うことに従ってもらう」

 

若干納得していないようだが実力が俺の方が上ということで渋々従うことにしたらしい。

 

「マキナ」

 

「はい」

 

マキナに携帯からでてきてもらった。その時ネギ君たちが驚いていたが。

 

「俺は少し行かなきゃいけないところがある。桜咲と一緒にあそこでゲームやってるやつらを守れ。判断はお前に任せる」

 

「わかりました。雷鴉さんもお気をつけて」

 

ということでネギ君のために関西本山の場所でも書いてやるか。

 

「おい雷鴉。この子は誰だ?」

 

「こいつはマキナ。まぁ茶々丸と似たようなやつだと思え」

 

「いきなり来たらあいつら怪しむぞ?」

 

「そんなもん自分で考えて対処しろ。ネギ先生、これが本山までの地図です。そこに行くまで何があるかわかりません。気を付けてください」

 

ネギ君が頷いたのを確認して一緒にゲーセンを出て入り口で別れた。

 

 

 

Side:刹那

 

雷鴉たちと別れ、お嬢様達のところへ戻った。さてこの子の事をどう説明すればいいんだ....。従者?そういう関係でもなさそうだからこれは違う。妹?全然似てないから違う。どうすればいいんだ!?

 

「桜咲さん、落ち着いてください。そのことは私に任せてください」

 

マキナとかいう少女に言われて落ち着くために深呼吸する。

 

「すまない。少し取り乱した」

 

「いえ、気にいないでください」

 

「そうか。で、“私に任せろ”というのは?」

 

「無難に親戚でよろしいかと。まぁとにかく近衛さんたちをあの屑どもから守りましょう」

 

関西の連中を屑呼ばわりって....。この子の実力も雷鴉程ではないが相当なものだ。現にこうして笑いながらもいたるところを警戒している。この子はいったい何者なんだ?

 

「せっちゃんどこ行っとったのってその子誰なん?」

 

「木乃香どうしたの?あれ、桜咲さんその子どうしたの?」

 

私はマキナを見る。マキナは私に微笑むとみんなの方を向いた。

 

「初めまして、私はマキナと言います。雷鴉さんの親戚で今日は皆さんと一緒について行けと言われて来ました。よろしくお願いしますね」

 

「へぇ、雷鴉君の。ところで雷鴉君どこ行ったの?ネギ君にアスナもいないし」

 

やはり聞かれたか。

 

「先ほど雷鴉さんと会って用事を済ませに行きました。ネギ先生と神楽坂さんもそのお手伝いに行ったみたいです」

 

「そうなんだ。あ、わたし早乙女ハルナね」

 

「私は近衛木乃香だよ」

 

「綾瀬夕映です」

 

「早乙女さんに近衛さん、綾瀬さんですね。よろしくお願いします」

 

マキナのお陰で何とか怪しまれずに済んだな。助かった。

みんなが仲良くなったところでゲームを再開。何気にマキナは強かったらしくお嬢様達を圧倒していた。

 

 

 

ゲームセンターを出た後、またぶらぶら歩いた。しかし、ゲームセンターを出てから誰かに後をつけられているような感じがした。

 

「桜咲さんも気づきましたか」

 

「ああ。だがどうするんだ?ここは人気が多いから派手なことはできないぞ?」

 

マキナは右手を口元にやり考えこんだ。すぐに何かを思いついたらしくホログラムのキーボードを出して何かしている。

 

「何をしてるんだ?」

 

「ちょっとからかってやろうと思いましてね。見ててくださいよ」

 

そういって操作を終えたマキナの手にはいつの間にか中型の魚雷を手にしていた。そして先に歩いていたお嬢様達がこちらを確認して手に持っていた魚雷を4m後方の店の屋根に....投げつけた!?色々突っ込みたいんだけど!?どっから魚雷出したの?!お嬢様達を確認してから投げつけるまでと投げた魚雷のスピードが尋常じゃないいんですが?!

だが魚雷は屋根に当たる前に爆散した。そして何かを投げつけられた。それをマキナが撃ち落とした。

 

「桜咲さん、突っ込みもいいですが早く近衛さんたちを安全な所へ避難してください」

 

「マキナはどうするんだ?!」

 

「私は後ろからくる邪魔者の攻撃を排除しながらついていきます」

 

どうする.....どこに逃げればいいんだ....

 

「ねぇあそこにあるのシネマ村じゃない?」

 

早乙女さんが何か言っていた。シネマ村?.....そこに逃げこむか....

 

「早乙女さん、シネマ村に行きましょう。えぇ、すぐに行きましょう」

 

「桜咲さん、急にどうしたの?」

 

うっ、何かいい方便があれば....そうだ!!

 

「マキナさんが前から見たかったらしいのでこの機会にと」

 

「う~ん、それなら見に行こうか」

 

よし、何とか誘導できた。

私たちはシネマ村に入った。

 

 

Side:蒼空

 

 

蒼空だよ。雷鴉にネギ君の面倒を押し付けたけど実は陰でネギ君を見てたんだ。雷鴉達と別れた後、本山の門に来たがどうやら「無限方処の咒法」とかいうやつにかかったみたいだよ。しかもなんかよくわかんない少年にやられてるし。情けないなぁ。相手の思惑通りに事が運んじゃってるし。おや?あそこにいるの宮崎さんじゃん。ちょっと行ってくるか。

 

「やっほ、宮崎さん」

 

「ひゃ!?」

 

めっちゃ驚かれた。まぁいい顔が見れたからいいや。

 

「そ、蒼空さんか~。なにしてるんですか?」

 

「何ってネギ君の護衛だよ」

 

「護衛?なら助けてあげてくださいよ!!」

 

「助けるって言ってもネギ君ならあんな奴くらいすぐ倒せるよ。やられてるのはただ単純に相手の挑発に乗って自滅してるだけ。だから助けるわけにはいかないんだよ」

 

「そんな...!!」

 

まぁ宮崎さんのネギ君の事思ってるからねぇ。

 

「そ、そんなことないですよ////」

 

ん?俺今口にしてないのになんでわかったんだ?

宮崎さんの方を見ると手には本を持っていた。よく見ると『いどのえにっき』と書かれていた。

ほぉ、面白いパクティオーカードの能力だね。

 

「なんで蒼空さんがこのことを?」

 

「いや、別に。それよりその本の使い方教えてあげるよ」

 

そういって宮崎さんに使い方を教えてやった。

それからは早かった。愛の力ってすごいね。使い方を知った宮崎さんはすぐに行動に移した。説明してる時にネギ君に逃げられた少年に近づき、相手の名前を知り、あいつの行動をリアルタイムで知るようにした。少年の方もすぐにネギ君を見つけたらしく戦闘の様子が本に記されていた。ちょっとヤバそうだな。

 

「蒼空さん、ネギ先生を助けてください」

 

どうしようかなぁ。「日記」を見た感じネギ君も対応し始めたし相手に一撃お見舞いしてるからいっか。

 

「じゃぁ助けてあげるか」

 

「ありがとうございます!!」

 

うん、女の子は笑顔でいた方がいいね。

俺は竹林から飛び出して獣化した少年を殴った。

 

「ネギ君ご苦労様。後は俺に任せて」

 

「蒼空さん!!」

 

「蒼空!!」

 

「神楽坂さんは無事みたいだね」

 

ネギ君のそばに来た神楽坂さんの状態を見た。何ともなさそうなのとネギ君の魔法が神楽坂さんを守ったみたいだね。

 

「てめぇ誰や!!邪魔するんやないで!!」

 

お~、わりと強めに殴ったんだけどだいぶしっかりしてるねぇ。まぁただのパンチだから耐えられるか。

 

「君、なかなかやるね」

 

「馬鹿にしてるのか!?」

 

「まさか!!本当に褒めてるんだよ」

 

「敵に褒められてもうれしくないんや!!怪我せんうちにそこをどけ!!」

 

怪我せんうちにって.....

これは完全に頭にきてるね。それが狙いだったんだけどね。

 

「君も相手の実力見て判断しようか......ねぇ、犬神小太郎君?」

 

「!?」

 

少し殺気を放つ。これで実力の違いが分かったかな。

 

「お前、何者なんや?」

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。俺は憑神蒼空。ネギ君と同じ西洋魔術師さ」

 

「西洋魔術師....。上等じゃねぇか!!」

 

相手の実力がわかって突っ込んでくる。この少年って結構好戦的?

軽くあしらってやろう。

 

 

 

 

「蒼空さんありがとうございました」

 

「ネギ君もよくやったよ」

 

1時間くらいあしらってたんだけど最後加減間違えて気絶させちゃった。少年はそのまま放置して宮崎さんが手に入れた脱出方法で脱出。近くの岩場で休むことにした。

 

「宮崎さんもすみません。こんなことに巻き込んでしまって。それにバレてしまいましたね。黙ってたのもすみません」

 

「いえ、大丈夫です。前からうすうすは気付いていたので....。蒼空さんも魔法使いだったんですね」

 

「そうだよ。俺も黙っててごめんね」

 

「いえ、本当に気にしないでください。雷鴉さん達も魔法使いなんですか?」

 

雷鴉達の事も聞いてきたか。話しても....いいか。

 

「エヴァは魔法使いだけど雷鴉は違うよ。あいつは魔法が使えないんだ。その変わり錬金術が使えるんだ。フランは雷鴉が錬金術で作ったホムンクルスさ。その時にエヴァの血を使ったらしいからフランは錬金術と魔法を合わせた錬魔術を使うんだ」

 

「錬金術、錬魔術....ですか」

 

「ちょっと飛び過ぎた話だったね。ごめんごめん」

 

「大丈夫です。ただこんなのって図書館の本の中だけの話だと思ってましたから少しドキドキしちゃって....」

 

俺、ネギ君、神楽坂は顔を見合わせてしまった。さすが本読んでる子は考え方が違うよ。

 

「蒼空のアニキ、これからどうするんだ?」

 

「とりあえず君たちが回復してから行動しよう。多分桜咲さんたちもそのうちこっちに来るだろうし」

 

ということでとりあえずは待つことになった。

 

 

 

Side:刹那

 

シネマ村に入ってしばらくは逃げることができたがそれでも逃げ切ることができなかった。

それどころか雪広さんたちと偶然居合わせてしまいなぜかついてきて月詠にあしらわれてしまっている。

 

「ほな始めましょうかー....刹那先輩!!」

 

白昼堂々とこんな戦いをして!!マキナは外のやつを対処しているのに....

 

「最近の神鳴流は妖怪を飼っているのか?」

 

「あの子達は無害ですぅ。ご安心を。私はただセンパイと剣を交えたいだけ」

 

「フン、戦闘狂か!!」

 

お嬢様も守らなくてはいけないのに私一人では無理だ。

 

「桜咲さん!!加勢します!!」

 

マキナが戻ってきた。助かった。

 

「マキナ!!お嬢様を守ってくれ!!」

 

「了解しました!!」

 

すぐにお嬢様のもとへ向かっていった。

これで自由に戦える!!

 

 

 

(きりがない....)

 

隙が見当たらない。どうすればいいんだ....

 

「そんなものですかぁセンパイ?」

 

「くっ!!」

 

私はこんなものなのか?

 

【桜咲、聞こえるか?】

 

雷鴉か?

あいつの声が脳に響く。

 

【お前がそんなんだから俺が駆り出されたじゃねぇか】

 

すまん。私には無理だ。

 

【諦めるのか?】

 

そうじゃない。ただ無理なんだ。

 

【木乃香はお前を信じているぞ】

 

!?

お嬢様が....信じてる?....

 

【どうするんだ?木乃香の想いを無碍にするのか?】

 

...嫌だ。ぞれは嫌だ!!雷鴉助けてくれ!!

 

【それでいい。1分耐えろ。すぐに助けてやる】

 

1分か....絶対持ちこたえてみせる!!

 

「月詠、私は負けない!!」

 

月詠はそれを聞くと歪んだ笑みを返してきた。絶対こいつにお嬢様は渡さない!!

 

「センパイが私に勝てるんですかぁ?」

 

「やってみないとわからないだろ!!」

 

「そういうことでしたら.....潰しますわぁ」

 

月詠が先ほどまでの倍のスピードで切りかかってきた。

防ぎきれないが致命傷を避ける、避ける、避ける。

だがもう体力の限界だ。

月詠の速度についていけない。やられる!!....

そう思ったが月詠はなぜか切りかかってこないでバックステップでよけていた。

 

「よく耐えた。後は任せろ」

 

私と月詠の間には.....雷鴉がいた。

 

 

 

 

Side:雷鴉

 

やっぱり関西か。あの餓鬼よりかはできそうなやつだな。

 

「どちらさんですかぁ?」

 

「関西なのに知らねぇんだな」

 

「あらぁ~、関西の人間でした?」

 

「まぁ半分はな。一応近衛家の人間だ」

 

「そうでございますかぁ」

 

目の前の少女-----月詠は何も動じずに微笑みながらこちらを見ている。狙われてるな.....

桜咲を助けるために大罪を使ったからな。どんだけ戦闘好きなんだよ.....

 

「お前たちの目的はなんだ?」

 

「私はただの雇われなんで知りません」

 

「そうか....」

 

「ええ」

 

関西の連中でも雇われて動いてるやつがいるのか....

ここは人目が多いな。

 

「ここは引いてくれないか?」

 

「なぜ?」

 

「ここは人目が多い。俺とやりたいんならいつか受けてやる。だからここは引いてくれ」

 

月詠は戦闘には目がないがそれを盾にすれば何とか納められるかもしれない。

その思いが通じたのか月詠は笑顔で

 

「ではまたいつかお願いしますね」

 

と言ってどこかへ消えた。

 

 

良かった。わかってもらえて。

 

「ところであなたの名前なんですかぁ?」

 

.....

戻ってきやがった。さっき近衛の人間だって教えただろ!!

関西の人間なら自分で調べやがれ!!

 

「十六夜雷鴉だ」

 

「十六夜雷鴉....雷鴉はんですねぇ。絶対勝負してくださいよ!!」

 

そういって今度こそいなくなった。

やれやれだぜ。

 

「すまなかった。助かった」

 

桜咲が落ち込んでいる。珍しいな、こいつが落ち込むなんて。

 

「私にお嬢様を守る資格なんて....お嬢様のそばにいる資格なんて「それ以上言うとお前を殺すぞ」!!だがしかし!!」

 

「木乃香のそばに居ちゃいけねぇなんて誰が言った?それはあいつが決めることだ。俺らじゃねぇ」

 

「だが......私は.....」

 

桜咲の声が震えてる。おそらく泣いているのだろう。敗者にかける言葉はない。だからこれは違うな。

 

「これは独り言だ。守りたくても守れなかったやつがいた。またその過ちを繰り返してはならないと決めて。その罪を刻んでな。守るためには強くなるしかない。力を手に入れるしかない。まぁ力に溺れては意味がないがな」

 

「....力とはなんだ?」

 

いつの間にか声の震えは止まっていた。

 

「知るか。自分で考えろ」

 

「そうか」

 

悩め小娘。人生はこれからだ。と言っても俺もまだ24年くらいしか生きていないがな。

 

「じゃ俺は戻る。後でマキナ達とネギ先生達と合流するんだな」

 

「お前はどうするんだ?」

 

「戻る。どうするかはお前ら次第だ。あとはあいつらの気が変わらないうちに逃げるんだな」

 

「ああ」

 

ポッケに手を入れてシネマ村を後にする。

 

 

 

同じ過ちは繰り返しちゃいけねぇよな.....なぁ恭介....




アテネだよ!!
うぷ主です!!
姉:いつも通りグダグダだね!!
主:難しいんだよ....。誰かいい作り方教えてください。
姉:誰か助けてあげて。それにしても今回2話連続で投稿する予定だったのにどうしたの?
主:うまく書けなくて....
姉:本当の理由は?
主:W杯が気になってしまって....ごめんなさい!!
姉:ほどほどにね。
主:はい。ということで寝たいので今回はここまで
姉:次回は多分あいつとバトルかもしれないよ!!
主:アドバイス、感想くださいお願いします
姉:ということで次回もよろしく。アテネと!!
主:うぷ主でした!!   オリジナル回書けるようになりたい....
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