刻罪のイレギュラー少年   作:桜葉黎明

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アテネだよ!!

前回の続きだよ。


第6話 桜通りの吸血鬼事件ともうひとつの事件 後編

Side:雷鴉

 

欠席期間中はエヴァの家で居候させてもらった。

ネギ君にはああ言ったけど俺もあんまり人のこと言えないんだよなぁ。あの時も(・・・・)関係のないあいつが巻き込まれたんだからな....

まぁそれは置いといて、いよいよ明日の夜は実行日か。俺としてはなんだかんだで欠席期間満喫してたんだけどねぇ(笑)。ちなみに実行日のために昼夜逆転の生活に転換した。最近、0時過ぎると力が出なくなってきてるんだよなぁ。今までも徹夜もできなくなってきてるのに。ほんと扱いづらい体だ。それにしても昼間変な体勢で寝てたから体が痛い....

 

「雷鴉」

 

研究室に備え付けたソファーから体を起こしてドアの方を見てみるとエヴァが部屋に入ってきた。

 

「どうした?」

 

「明日お前はどうするんだ?」

 

傍観者!!....といきたいんだけどねぇ.....

 

「ネギ君のところのオコジョ妖精をスパイに使ってるんだが」

 

「....なんであんなのに任せてるんだ?」

 

「あいつには貸しがあるからな。まぁそこらへんは気にするな」

 

「....お前がそう言うなら」

 

絶対納得してないだろ。エヴァの性格だから納得するわけがない。致し方なくって顔に書いてあるぞ。

 

「....なんだ?」

 

「いや、別に」

 

睨まれてしまったよ。ほっておくか。

 

「話が逸れたな。で、そのスパイのオコジョからネギ君の助っ人と俺の実力を見るために高畑先生が来るみたいでな。邪魔だから相手してやろうって思って。本当はねずみを探したかったんだが」

 

「それなら.....わかってるんだろうな?」

 

真剣な口調になった。そりゃもちろん。

 

「“叩き潰せ”....だろ?」

 

「わかってるようだな。まぁいくらタカミチでも雷鴉には勝てないがな」

 

エヴァは細く笑って言った。正直ネギ君一人で来てほしかったけど魔法の天才といえど10歳の餓鬼に数百年生きた悪の魔法使いとチート能力者を相手にしなくちゃいけないからな。しょうがねぇから良しとしておいてやるか。

 

「そうだ。エヴァこれやるよ」

 

俺はエヴァに不可思議な紋様が入った物体を投げ渡した。

 

「これはなんだ?」

 

「それ持っておけ。氷盾(レフレクシオー)より強力な防御具だ」

 

「こんなもんいらんぞ」

 

言うと思ったけどだめだ。

 

「持ってろ。何が起きるかわからねぇから」

 

「....わかった。持っていてやるよ」

 

エヴァはそう言ってポケットにしまった。

あとはねずみがかかってくれることを願うだけだな。

 

 

 

 

Side:ネギ

 

どうしよう....。約束の日になっちゃった....。僕に止められるのかな....。エヴァンジェリンさんは闇の魔法使いだし、雷鴉君はどうなのかは知らないけど学園長先生とかタカミチはエヴァンジェリンさんと同じくらい強いらしいって言ってるし、実際に見たことのあるカモ君にいたっては「多分自衛隊くらいなら一人で倒せる」って言ってるし。僕、勝てるのかな....。

 

「ネギ君、大丈夫だから。十六夜君は僕が相手するから。ネギ君は明日菜君と一緒にエヴァを相手にすれば大丈夫」

 

「そうよネギ。私もいるし、エヴァちゃんも封印されて力出ないんだから勝てるわよ」

 

そうはいっても.....

 

「あぁもう!!しっかりしなさい!!」

 

明日菜さんに思いっきり殴られた。

でもそうだ!!雷鴉君はタカミチが何とかするし、僕には明日菜さんがついてる!!大丈夫!!

僕たちはエヴァンジェリンさんが行動を起こす前に倒すためにエヴァンジェリンさんの家に向かった。

 

森の近くまで来た。

 

「もうすぐエヴァの家だけど準備はいいかい?」

 

タカミチが止まって聞いてきた。

 

「大丈夫です!!」

 

明日菜さん....。僕も生徒を守るために頑張らなきゃ!!

 

「僕も大丈夫だよ!!」

 

僕たちは最後の確認をしてまた歩き出そうとしたとき.....

 

「こんばんわ、ネギ先生」

 

?!

僕たちは振り向いた。その先の森から一人の少年がポケットに手を入れて歩いてきた。黒いロングコート、ダークブラウンの髪、赤い上着に黒のズボン....

 

「雷鴉君....」

 

森から来たのは十六夜雷鴉だった。

 

 

 

 

Side:高畑

 

 

 

直に見るのは2回目だけどなんだこの威圧感は....。たかが中学生にこんな圧力を出せるのか?最悪僕もやられてしまう....。ネギ君に十六夜君の相手はさせちゃいけないようだね。

 

「ネギ君、明日菜君、ここは僕に任せて先に行ってくれ。君たちはエヴァを止めるんだ」

 

「タカミチ!!僕も残るよ!!」

 

「君には正直彼を相手にするには無理がある。僕も彼を倒したらすぐに行く。それに彼にとって僕とは相性が悪い。だから先に行ってくれ」

 

「タカミチ.....」

 

彼は確か炎を使っていたはずだ。それなら僕の拳圧でどうにかなるかも知れない。

 

「僕が彼を引き付けるから君たちはその隙に「その必要はないよ」.....?!」

 

不意に十六夜君が言葉を発した。

 

「俺も気が長いほうじゃねぇから気が変わらねぇ内に行け。この先にエヴァがいるぜ」

 

なっ?!

十六夜君は何を考えているんだ?!

 

「早くしろ。5秒数えても行かねぇなら君もここで終わらせるよ?5~4~....」

 

何を考えてるのかわからないが行かせよう。

 

「ネギ君、行くんだ」

 

そういうとネギ君と明日菜君は頷いて杖に乗って行った。十六夜君とすれ違う時警戒したが何もしなかった。

 

「だから何もしないって言ったじゃないですか」

 

「....君たちは何を考えているんだ?」

 

「さぁ?っと敬語はやめますね。こういう時あんまり使いたくないんで」

 

彼は歪んだ笑みをうかばせていた。

 

「で、高畑さんは俺を倒すつもりみたいだけど無理だな。.....そんな力じゃね」

 

?!

さっきまで僕の前にいた十六夜君が一瞬のうちに後ろにいた。速過ぎる!!気配も殺せるのか?!

 

「もっと楽しませろよ『悠久の風』の高畑さん?それとも『紅き翼(アラルブラ)』№7の高畑・T・タカミチの方がいいか?」

 

本当に何者なんだ!?

なぜ紅き翼を知っているんだ!?向こう(魔法世界)の住人?

 

「言っておくけど高畑さんが思ってることは間違えてる。俺は向こうの住人じゃない。まぁそんなことはどうでもいい。来な。相手してやる」

 

くっ....。仕方ない。

 

「咸卦法!!」

 

豪殺居合拳!!

 

「だからあなたでは俺を倒せないって言ってるでしょ?つまんないから終わらせてあげるよ....」

 

十六夜君は左腕に大きな銃を出して僕に発砲した。

 

 

Side:雷鴉

 

 

思ってたより弱いな。もうちょっと楽しませてくれてもいいのに。

豪殺居合拳なんて避ければ何でもないやつだし、精神系通常弾撃っただけで倒れちゃうなんて弱すぎ。

 

「ぐっ....十六..夜君、君は....何をした...んだ...」

 

一応しゃべれるんだ。それぐらいはできるか。

 

「別に。ちょっと精神でできた神経弾を撃っただけだ。頑張れば高畑さんなら数分で解けるぜ」

 

一番弱い通常弾だからな。

 

【雷さん!!ごめん!!】

 

フランか。あいつにはねずみを探させてたんだがどうしたんだ?

 

(どうした?)

 

【ねずみが姉さんたちのところに向かっちゃった!!あいつ上位召喚魔置いていきやがった!!】

 

マジかよ.....。こっからエヴァのところって結構あるぜ。けどしょうがない。獲物はかかったんだから。

 

「高畑さん、今更だけど正直に言うと今回の件、俺たちは佐々木まき絵の件以外は無関係だ。今回のことは別に犯人がいる」

 

「?!それは本当か?!」

 

「あぁ。俺たちは犯人を消すためにこんな芝居をやったんだ。で、さっきフランから連絡があって犯人がエヴァたちのほうに向かった。上位召喚魔を連れてな」

 

「あの子たちが危ないじゃないか!?」

 

「今から助けに行く。あなたの助けも必要だ。回復弾撃つから終わったら速攻行くぞ」

 

急がなきゃな.....

 

 

 

Side:エヴァ

 

 

なんだこいつは!?なぜ全盛期の力で攻撃してるのに効かないんだ!?

いきなり巨人が地面から出てきやがって!!

 

「エヴァンジェリンさん!!」

 

「エヴァちゃん!!」

 

「坊やたちは出てくるな!!こいつは私が何とかする!!お前らが出てきても邪魔だ!!」

 

坊やたちが木の陰から出てこようとしていたが出てこられても戦闘経験の少ないこいつらに何ができるんだ。

 

「少しは効きやがれ!!『来れ氷精(ウェニアント・スピリトゥス)大気に満ちよ(エクステンダントゥル・アーエーリ)白夜の国の(トゥンドラーム・エト)凍土と(グラキエーム・ロキー)氷河を(ノクティス・アルバエ)こおる大地(クリュスタザティオー・テルストリ)!!』」

 

地面から鋭い氷柱を出して攻撃したが巨人に刺さらず砕けてしまった。

ふざけんな!!

茶々丸の攻撃も効かんしどうすればいいんだよ!!

巨人はでかい腕で殴り掛かった。

雷鴉の防御具がなければお陀仏だな。

 

「よく『タイタン』の攻撃を避けましたね。お見事ですよ『闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)』?」

 

気配でわかる。キザっぽいが実力のあることの裏打ちでもある。タキシードを着た白いねずみ....

 

「.....眠りねずみ(スリーピングマウス)!!」

 

「おや、私の名前をご存知でしたか。あなたに覚えられて光栄ですよ」

 

「貴様のせいで私が疑われたんだからな!!」

 

睨んでも意味はないがこいつはうざい。

 

「それは失礼した。ではお詫びとして.....死んでもらいましょう。『黒き悪夢』!!」

 

やばい!!霧状の黒い物体が押し寄せてきてるが私は霧状のやつは防げない。

だがいつまでたっても当たった衝撃がこない。目を開けてみると霧状のものが燃えていた。

 

「遅いんだよ馬鹿!!」

 

「すまん。大丈夫か?」

 

私の前には居候がいた。

 

 

 

 

Side:雷鴉

 

 

エヴァのやつ霧は苦手なのか?何百年も生きてたんだから弱点くらいなくしておけよ。

 

「来ましたか『豪炎の錬金術師』。あなたにも死んでもらいましょう。迷い人の許可は出てるんで」

 

「できるもんならやってみろ」

 

「では炎しか使えなかったことを恨むんですね.....出でよ『水獣 ビスマルク』!!」

 

ねずみは手を前にかざす。すると召喚陣が出現し、上から白鯨が降りたきた。

マジか....

 

「エヴァ、お前は高畑さんと一緒にタイタンをやれ。やつをネギ君に近づけるな。やつの狙いはネギ君だ」

 

「だがやつに私の攻撃は効かないぞ?」

 

パチンッとフィンガー・スナップをしてやる。

 

「なんだこの力は.....お前、何したんだ?」

 

効かないんなら上乗せするしかないだろ。

 

「錬金術のエネルギーをエヴァの魔法に上乗せした。高畑さんとならそれで倒せるはずだ」

 

「すまん。力を取り戻せても召喚魔には手も足も出ない」

 

申し訳なさそうに項垂れるエヴァ。似合わんな。

 

「何湿気たツラしてんだよ。エヴァらしくない。もっといつもの偉そうな態度でいやがれ」

 

「貴様!!」

 

不貞腐れてしまった。どうやらいつものエヴァに戻ったようだ。

 

「さて、罪人(・・・・)らしく神に抗うとするか」

 

 

Side:エヴァ

 

 

雷鴉が力をくれたおかげでさっきまで苦戦してた巨人にまともに戦うことができた。

 

「タカミチ、お前年取ったんじゃないか?!」

 

「君に言われたくないな。それよりどうやって封印を解いたのか気になるんだけど?」

 

「封印は完璧だった。だが雷鴉がそれを破壊した。それだけだ」

 

余程驚いたのか銜えていたたばこを落とした。

 

「それが本当なら彼は何者なんだ?」

 

「私と同じだ。それ以上は答える気はない」

 

「そうか。彼のことは直接聞いてみるとして早く倒して彼の援護に行こう」

 

「言われなくてもそのつもりだ」

 

 

Side:雷鴉

 

「水獣 ビスマルク.....」

 

上位召喚魔とやるのは初めてだな。

 

「さぁ、ショータイムのお時間ですよ。ビスマルク!!あいつを殺せ!!」

 

「グオォォォォォォォ!!」

 

白鯨とあってでかい。おそらく錬金術だけじゃ勝てないな。

 

「展開!!レヴァンティン!!O.S.憤怒 フェンリルinレヴァンティン!!」

 

合体剣を出してO.S.を使う。大罪で心臓が疼いてる。最近地味にいてぇんだ。

 

「グオォォォォォォォ!!」

 

ビスマルクが口から大量の水を発射してきた。

 

「紅蓮砕牙!!」

 

紅蓮砕牙を放つがやはり自然の原則には勝てず消されてしまった。

 

〔雷鴉!!お主なぜ他の能力を使わんのだ!?〕

 

(使いてぇんだけどロックがかかって使えないんだ!!お前らで解除しろ!!)

 

なぜか使えないんだよこの間から。使えてたらとっくに使ってるわ。

 

「やはり炎しか使えないのは情けないですね。私が出る幕はありません」

 

「黙れ!!お前を殺す!!」

 

「本当に死にたいらしいですね....ビスマルク、『バブルブロウ』です!!」

 

「グオォォォォォォォォォ!!」

 

ビスマルクが魔方陣を展開して強力な水を放射した。後ろの森にはネギ君たちが隠れてる!!

 

「超・占事略決!!天戸壁礫(あまどのへきれき)!!」

 

超・占事略決で防御する。が、雷鴉もろとも吹き飛ばされてしまった。

 

(ぐっ、肋骨3本くらいやられた....)

 

「雷鴉くん!!」

 

「雷鴉!!」

 

どうやらネギ君と神楽坂のいるところまでぶっ飛ばされたみたいだ。

 

「ネギ君、神楽坂、お前らは逃げろ」

 

「だけど雷鴉君が....!!」

 

「雷鴉!!あんた馬鹿じゃないの?!あんたがやられてるのに逃げられるわけないじゃない!!」

 

「グオォォォォォォォ!!」

 

やべぇ来ちまった。こうなったら....

 

「ネギ君たちはここから絶対動くなよ」

 

ネギ君たちは静かに頷いた。

 

「おや?そこにいるのはネギ・スプリングフィールドではありませんか。ちょうどいい、お前たちも一緒に消えてしまいなさい!!」

 

ビスマルクが再びバブルブロウを放とうとしてる。俺は素早くビスマルクの下に移動した。

 

「させない.....」

 

レヴァンティンを下から振り上げた。するとレヴァンティンは分解した。そして手に持っていた大剣を担ぎ上げ....

 

「.....超究武神覇斬!!」

 

大剣で一撃を与えると分解した剣の一つを掴み切り付け、素早く別の剣で切り付けることを繰り返し15連撃目で下降Yして切り付けた。もはや認識できない速さであった。

 

「ギャァァァァァァァァ!!」

 

ビスマルクは切り付けられ霧散した。

 

「はぁ....はぁ....はぁ....」

 

「お見事です。ですが満身創痍のあなたに勝ち目はありませんよ?」

 

超究武神覇斬は自分の限界を超えてのスピードを出すため体力的に限界であった。

 

(やべぇもう動けねぇ.....)

 

ネギ君を護衛する任務が.....

 

〔雷鴉!!解除できたぞ!!〕

 

そうか、だが俺動けないぞ?

 

〔嫉妬と入れ替われ。あいつが何とかするらしい〕

 

....今回は初めてばっかだな。

 

「ネギ君、俺の力の一部見せてやる」

 

「え?....」

 

ネギ君は訳が分かっていないようだ。だが待ってられっか!!

 

「七つの大罪『嫉妬 レヴィアタン』....装填(インストール)!!」

 

 

Side:ネギ

 

 

雷鴉君に黒い霧が包まれた。まさか敵の攻撃?!

 

「早く助けに行かなきゃ!!」

 

「待て坊や」

 

振り向くとエヴァンジェリンさんとタカミチがやってきた。2人は見たところ無事みたいだ。良かったぁ。だけど雷鴉君が攻撃されているのに見てられないよ!!

 

「馬鹿か?よく見ろ。雷鴉はやられてない」

 

え?

見ると霧が晴れた。あれ?....雷鴉君じゃ....ない?!腰くらいある髪、黒い服を着ていてサンダルみたいなのを履いていて、雷鴉君と違った歪んだ笑みを浮かべてる。

 

「ったく。うちの飼い主になにかましてくれてんだ?」

 

「誰ですかあなたは?豪炎の錬金術師はどこへやったんです?」

 

「あ?俺は『レヴィアタン』。いつまでも寝てるねずみを捕食する『嫉妬』の悪魔さ」

 

悪魔?!雷鴉君は召喚魔を使えたの?!

 

「戯言を....『悪夢のはじまり』!!」

 

眠りねずみの手から無数の化け物が出てきた。あの数を一人でやるのは無理だよ!!

 

「いいから見てろ。お前が行ったところでねずみと一緒にやられるだけだぞ」

 

飛び出しそうになった僕をエヴァンジェリンさんが制した。

 

「タカミチもだ。あれはあいつの(・・)なんだからな」

 

罪?なんで?

 

「雷鴉君は僕たちを助けてくれてるのになんで罪なんですか?!」

 

「私に聞くな。それは本人に聞け。私からは言えん」

 

雷鴉君.....

 

 

Side:レヴィアタン

 

数で対抗するって自分が弱いって相手に教えてるって思うぜ。まぁ俺にはどうでもいいんだがね。相手が強くて楽しければ。

だけど俺が興味あるのはねずみだけで他は邪魔なだけだ。

 

「邪魔だ。消えろ。」

 

足に力を溜めて思いきり振り抜いた。すると無数の化け物は一瞬で消えた。

 

「なっ!?あれだけの数を一瞬で!?」

 

数で来るやつほど弱いんだよ。

 

「....つまんねぇ。来いよねずみ。お前の実力で俺を倒してみろ」

 

「....いいでしょう。あなたさえ倒せば後は木偶の棒たち.....」

 

目の前にいたねずみが目視できない速さで首を狩りに来た。普通だったら反応できない.....が、エンヴィーには見えており反応することができた。

 

「おせぇ。つまらんから終わりにしてやる」

 

遅すぎる。まだフェンリルたちのほうが速い。

 

「変化『捕食』」

 

腕を蛇の頭に変化させて胴体からねずみを喰らった。

 

「ねずみは蛇の格好の獲物だ」

 

飽きた。さっさと入れ替わろう。

 

(雷、終わったぜ)

 

〔すまん。お前らの手を煩わせた〕

 

(別にいいぜ。少しは楽しめたからな)

 

「ご苦労だったなレヴィアタン」

 

あ?誰だってエヴァか。

 

「うっす。実際に話すのは初めてだな」

 

「そうだな。また出てきたときに手合せしろ」

 

「命令かよ。いいぜ。そん時は楽しませろよ?」

 

「善処しよう」

 

さて戻ろう「あなたは誰なんですか?」....なんだよ?赤毛の餓鬼....

 

「君が噂の子か。それは雷に聞くんだな」

 

また黒い霧に包まれた。

 

Side:雷鴉

 

レヴィアタンには助けられたな。俺も自分で何とかしたかったが普通の人間にはできないな。

 

「雷鴉、大丈夫か?」

 

エヴァが神妙な面持ちで見てきた。

 

「大丈夫だ。何ともない」

 

本当は疼いてるけど刻まれてるってことだからな。

 

「雷鴉くん、さっきの人は?それに大罪ってなんですか?」

 

ネギ君か.....

 

「レヴィアタンは俺の中にいるやつだ。種族は蛇。で、大罪ってのは教えられない。教える気もない」

 

がっくりしてるネギ君。これは教える気がない。

 

 

Side:エヴァ

 

 

「タカミチ、今回の件は私たちのことだけを報告しろ」

 

「無茶言うねぇ」

 

「お前らも坊やを利用してたんだ。それぐらいいいだろ」

 

「ばれてたか」

 

悪びれもなく何言ってんだ。

 

「これで片も付いた。とりあえず集中治療室行くぞ」

 

私たちは学校のほうに行こうとした。だが私は気を抜いたため気づけなかった....ねずみがまだ生きていたことに。

 

「貴様だけでも道連れだ!!」

 

私に向かって一本の槍が飛んできた。気を抜いてしまった私は躱すことができない。あの槍は不死無効化が施されている。やばい.....

私は目を瞑った。だが一向に衝撃がこない。目を開けてみると前には槍が胸に刺さった雷鴉がいた。

 

 

Side:雷鴉

 

フェンリルが察知したお蔭でエヴァに刺さらずに済んだ。

 

「雷鴉!!」

 

エヴァは....無事だな。良かった。

 

「貴様が自滅したか『豪炎の錬金術師』!!」

 

「.....お前ら勘違いしてるけど俺は炎以外も使えるんだ。『豪炎』じゃなくて『全能の錬金術師』でも呼ぶんだな。迷い人によろしく....超・占事略決『三日月ノ祓』」

 

ねずみの首を狩りとり消滅していった。

これでねずみは浄化したはず。

 

やべ。この槍どうしよう.....

 

「雷さん!!姉さん!!」

 

フランも片付けて戻ってきた。

 

「フラン!!治せるか?」

 

「僕でもこんな大怪我は治せないよ!!」

 

フランは怪我しても再生するから治療法とか知らないんだよな。

本格的にやばいかも....

 

「相変わらずその性格なんだな」

 

「お姉さまの言ってた通りのお方ですね」

 

体に刺さった槍のことを考えていると森から一組の男女が来た。

エヴァたちは驚きすぐに臨戦態勢になった。俺も驚いたが敵ではないことは男のほうを見てすぐにわかった。黒くて癖のある髪、何を企んでるのかわからない笑み、何もかも見透かしているような目つき....

 

「....蒼空....か?」

 

「おう、久しぶり。会って早々ずいぶんボロボロだな」

 

前世で俺と恭平と一緒につるんでた仲間....憑神

蒼空だった。

なんでここにいるんだ?....

 

「お前らがいなくなった世界には興味ないからね。お前が死んだあと山の奥地で死んでやったよ」

 

「なんてことしてんだよ....」

 

「話は後にしてください。とにかく治療が先決です」

 

蒼空と一緒に来た女性が手早く治療キットを出していた。

 

「錬金術のエネルギーが不足してるんで補給も一緒にやりながら槍を抜きます。痛みが走るときがあると思いますが我慢してください」

 

そう言って槍を中心に錬成陣を書いて引き抜いた。痛みというか激痛じゃねぇか!!

 

「申し訳ございません。治療は終了です。傷跡は残りますが開くことはないので安心してください」

 

「ありがとう」

 

「礼は必要ないよ?」

 

「あなたが治療したわけではありません!!ですが感謝は受け取っておきます」

 

「雷鴉、大丈夫なのか?」

 

エヴァが不安そうに見てきた。

 

「大丈夫だって。何ともない」

 

「そうか...で、こいつらは何者だ?」

 

近くに来ても警戒してたんだな。

 

「こいつは『憑神 蒼空(つきがみ そら)』。向こうの(・・・・)知り合いだ」

 

「よろしく~」

 

手を振りながら笑顔で挨拶をする....が、品定めしてるような目をしている。

 

「で、そっちの女性は?」

 

「あぁ、俺の部下の『アテナ』だよ」

 

「アテナです。蒼空さんの部下ではなくて飼い主です」

 

飼い主なんだ....。あれ?“アテナ”?どこかで似たような名前聞いたような....それによく見たら誰かと似てる.....

 

【十六夜さん、後でお話ししますのでここでは何も言わないでください】

 

アテナに気づかれていたようだ。ここは黙っていよう。

 

「先に言っておくけど俺はメルディアナ魔法学校、アテナはアリアドネー魔法学校術士科の出だから」

 

「メルディアナ!?」

 

ネギ君...いくら出身が同じでも興奮しすぎだ。

 

「君がネギ君だね。俺は君が卒業する1年前に卒業してるんだ。ちなみに俺のお付きは君の幼馴染のココロウァさんだったよ」

 

「そうなんですか?!」

 

ネギ君が興奮しちゃったから暫くは終わりそうにないな。

 

 

 

Side:???

 

使えないやつらだ。余計なのも来るし。まぁまだこれからだよネギ・スプリングフィールド....

 

 

 

 

Side:雷鴉

5分後、エヴァとタカミチが話し合ってエヴァと俺の行動は話すらしいが召喚魔のことは口外しないこととなった。蒼空は学園長に用事があるらしく、タカミチと学校へ向かった。俺たちはエヴァの家でアテナと蒼空のことを聞くことにした。

 

「では私と蒼空さんについてお話しますが、十六夜さん、この方たちは知っているんですか?あなたのことを」

 

「知ってるさ。一応協力関係だ」

 

「なら大丈夫ですね。まず私からですが私は神アテネの双子の妹です。蒼空さんとの関係はエヴァさんと茶々丸さんみたいな関係ですね」

 

アテナは淡々と答えていった。ちなみにアテナの『エヴァ』呼びや茶々丸の呼び方は本人たちが了承した。

 

「私はアテネお姉さまに十六夜さんのお手伝いを任されたました。その際偶々蒼空さんが転生されたので事情を説明したら快く引き受けてくれました」

 

「俺と蒼空、恭平は前世で悪友だったからな」

 

あのころが懐かしいな....

 

「本当は蒼空さんに転生はなかったんですが雷鴉さんのことを話されたところをお姉さまが聞いていたみたいで。こちらに来た当初は雷鴉さんも行動していませんでしたし魔法に興味を持たれた蒼空さんがメルディアナで学ばれていたので私も便乗してアリアドネーに行っていました」

 

「ちょっと待て」

 

エヴァ....口をはさんじゃだめだよ。話は最後まで聞かないと。

 

「それはすまなかった.....じゃなくて憑神は雷鴉の友人で転生者ってことは人外能力を持ってるってことか?」

 

「十六夜さんよりは劣ります。蒼空さんは『ペテン師の真実』と『ワールド・エンブリオ』と呼ばれる刃旗、『処刑人』と呼ばれる神機を所有してます。詳しいことは玄関にいる本人に聞いてください」

 

「あら~ばれてたのね」

 

玄関から蒼空がひょこっと出てきた。

 

「学園長はどうだった?」

 

「あいつぬらりひょんだろ?!」

 

「そういうこと聞いてるんじゃねぇ。どんなこと話してたんだ?」

 

「それは月曜日のお楽しみ」

 

いつものように企む蒼空。溜息しか出ない。疲れるな。

 

 

 

「そうそう、俺とアテナはここで暮らすことになったから」

 

 

「主の許可を取ってからにしろ!!」

 

会って1時間しかたってないのにあいつら仲いいなぁ。あっ、アテナがいるならちょっとやってもらお。

 

「アテナちょっと頼んでいいか?」

 

「どうしました?」

 

「原作の知識消してくんね?」

 

知識あると先がわかってつまらん。

 

「できますけどイレギュラーがたくさんあるんでやる必要ないですよ」

 

そうなのか。まぁ時の流れに身を任せよう。

 

 

 

 

 

3日後、クラスに行くと雪広たちが復活していた。大事なくてよかったよ。後遺症も残ってないようだし。

しかし、相も変わらず眠い。

 

「ねぇ雷鴉」

 

「なんだ?」

 

神楽坂が話しかけてきた。

 

「昨日の人、あの後どうしたの?」

 

「俺が知るわけないだろ」

 

「雷鴉の知ってる人だからなにか知ってるかと思って」

 

「知らん」

 

蒼空は朝から見かけてない。どっかにいるだろうけど。

 

「みなさん!!おはようございます!!」

 

ネギ君が教室に入ってきた。疲れてないんかな?俺はくたくただ。

 

「今日は転校生を紹介します!!入ってきてください!!」

 

「失礼しま~す」

 

入ってきたのは癖のある髪をしたよく知ってる人だった。

何か聞いてなかったのか?!」

 

「何も知らされてない。」

 

おそらく昨日学園長にあった時にでも脅したんだろ。

 

「はじめまして、憑神 蒼空です。短い間ですがよろしくお願いします」

 

 

俺がクラスで平和に過ごせる日は来るのだろうか.....

 




どうもアテネだよ!!
妹のアテナです。今回から私もあとがき等に参加することになりました。よろしくお願いします。

固いよアテナちゃん!!ということで前回と今回のアイテム、武器、人物などだ!!


銀の福音:フランの二つ名。エヴァの銀髪版ということでつけられた。うぷ主はこの名前を聞くと某パワードスーツアニメを思い出す。

豪炎の錬金術師:雷鴉の間違えらてた二つ名。大佐の二つ名みたいwww

眠りねずみ:今回の事件の犯人。迷い人の仲間。上位召喚魔。

氷壁:字のごとく氷の壁。錬魔術専用。

タイタン:FFの登場モンスター。土の人形(FFをやらないのでうぷ主の想像)

黒き夢:眠りねずみの技。喰らうと永久的に悪夢を見せられる。

水獣 ビスマルク:FFの登場モンスター。白鯨(FFをやらないのでうぷ主の想像)

天戸壁礫:超・占事略決の一つ。防御系。オリジナル。

超究武神覇斬:FF7でクラウドが使用した技。

悪夢の始まり:眠りねずみの技。黒き夢より強い。

槍:不死無効化が施された。見た目はエ○ァン○リオンのロンギヌスの槍っぽい。

全能の錬金術師:雷鴉の二つ名。自分で命名。以後これで通る。

三日月ノ祓:超・占事略決の一つ。浄化能力を持つ。


レヴィアタン、蒼空さん、アテナについては次回設定入れて説明するよ!!
お姉さま、もっと落ち着いてください。ここでうぷ主からメッセージがあります。え~『読んでくださりありがとうございます。実は大学の講義が思ったより難しいのでそっちに力を入れるため更新スピードが遅くなります。できれば週1を目安でやっていきますのでご理解・ご了承ください』.....
つまりあんまり変わらないってことだよね?
まぁ頑張るそうなのでよろしくお願いします。アテナでした。
待ってよアテナちゃん!?これからも読んでください!!アテネでした!!
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