BLOOD-L   作:グリドンく

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31話 区・切・限・界

 

試験が終了して船の自室で待機していると続々と戻ってくる皆が見えたのでまだ万全ではないが迎えにいくことにした

デッキに着くとほぼ全員が無断リタイアした高円寺に詰め寄っており当の本人は全くと言っていいほど気にしていなかった

そんな様子を離れて見ていると信頼出来る人が駆け寄って来た

 

龍騎「試験お疲れ様上手くやれたみたいだね」

 

堀北「勿論よ、あなたのアドバイスのお陰で1位に成ることが出来たわ」

 

リタイアする前俺は堀北さんに有る頼み事をした、それはリーダーを平田君に変えてもらう様に頼んだ。結果を見る限り平田君は了承してくれたのだろう、そのお陰でリーダー当てをしたクラスはー50pointに成ってくれた。正当な理由なくリーダーを変える事は出来ない、けど正当な理由があれば交代が可能になる

リーダーの体調不良はちゃんとした理由だ。おそらくBクラスはしないと思っていたので残るAとCはクラスの中心人物がリーダーに成る程馬鹿ではないと余計に警戒したのが仇になった

 

龍騎「ちょっと場所移動しよっか」

 

堀北「え?どうして」 龍騎「駄目...かな?」

 

堀北「あなたが良ければ別に大丈夫だけど」

 

俺達は皆とは違うデッキへと向かうことにした。ある人物を誘うために

 

堀北「わざわざ違う方に来てどうしたの?...龍騎くん?」

 

龍騎「はぁ、そろそろ出てきたらどう?なぁ...綾小路」

 

夕陽が沈むなかで姿を現したのは物陰に隠れ続けていた綾小路だった

 

堀北「どういうこと、どうして彼が」

 

龍騎「ほとんど綾小路が仕組んでいたみたいだけどね」

 

綾小路「やはり気付いていたんだな」

 

龍騎「あまり信じたくは無かったけど」

 

堀北「あなたは一体この試験中何をしていたの」

 

綾小路「何をしていたか か...」

 

龍騎「この際素直に話した方が面倒じゃないと思うぞ」

 

綾小路「うん、そうだな」

 

龍騎「それじゃ全て聞かせ...っ!」

 

堀北「龍騎くんどうしたの?」

 

龍騎「ご、ごめん先に話済ましておいて..」

 

綾小路「具合が悪そうだな」

 

龍騎「大丈夫、すぐ戻るから」

 

そう言って先程居たデッキに向かって歩き出した。体調が完全に治ってないせいか胸焼けが止まらない、このままじゃ発作が抑えられなくなる。 やっとの思いでデッキに着くと近くにあった

イスに座り休むことにした

 

休息をとり気が付くと辺りは夜になっていた、やはり未だに治らないが先程よりはましだ、部屋に戻ろうとすると今だけは会いたくない人に見つかった

 

堀北「や、やっと見つけた」 龍騎「堀北さん...」

 

堀北「捜したわよ、綾小路くんから全部聞いたわ、まさか私達を隠れ蓑に使うなんて」

 

龍騎「全部って訳じゃないかもしれないけどあいつがリーダーを当てたのも裏工作していたのも事実だ」

 

堀北「それよりもあなたの体調をどうにかしないと」

 

龍騎「大丈夫だよ、そんなに心配...しない...」

 

バタッ!!と音と共に龍騎は力尽きるようにその場に倒れた

 

堀北「龍騎...くん?」

 

堀北は何が起こったか分からない様に呆気にとられたが龍騎が倒れたと自覚するとすぐさま彼に駆け寄った

 

堀北「龍騎くん!!しっかりして!!龍騎くん!!!」

 

(もう限界か...見られたくない所を見られちゃったな、それにしても俺にもあの男の血が流れてると思うとつくづく自分が嫌になる、今目の前に居る人は俺のために泣いてくれてるのにその姿もいとおしく思ってしまうなんて)

 

涙を流す堀北の目の前で龍騎の意識は暗くて深い闇の中へと消えていった END

 

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