高校生になって初めての夏休みも終わりに近付き 空には自信の存在を高々と強調する程の綺麗な満月が浮かび上がっている
時刻も22時を過ぎ風呂に浸かろうと準備をしていると誰からか着信が入ってきた。
「もしもし」
「綾小路だが今大丈夫か?」
「別に良いけど どうしたの」
「実は今期間限定でプールやレジャー施設が開放されているんだ、夏休みの最後にピッタリと思うんだが」
「悪いけど行かない」
綾小路がまだ話してる最中だったが俺はその場で即答した。
「どうしてだ 学生のメインイベントだと聞いたのだが」
「それは個人の考え方だろ、別に強制してる分けじゃ無いんだから」
「そうか でも来てくれた方が俺達的にもありがたいんだが」
俺達と付いている辺りどうやら複数の人数で行くようだな
「申し訳ないが断らせてくれ、皆で楽しんで来てよ」
「分かった 夜遅くに悪いな」
そう言うと俺達の会話は終わり告げた
翌日となり夏休みは3日と成った
特別試験の前に購入した電子時計を見ると8時だ
今日はどのように過ごそうかと考えているとインターホンが鳴ったので、出てみると
「はーい」
「白優くん おっはよー!」
目の前に居たのはビニール鞄を持った一之瀬さんだった
「おはよう 朝早くからどうしたの」
「この後皆でプールに行くんだけど良かったら白優くんも一緒に行こうよ」
「実は昨日も誘われたんだけど断ってるんだ」
「そうなの?」
「あんまり人混みが多いのは苦手で」
「そっか..無理に誘ってごめんね...」
俺が断ると一之瀬さんの表情は笑ってはいるが落ち込んでいるようにも見えた
(さすがにこのまま帰すのも後味わるいよな)
せっかくの休みだし彼女には笑顔でいてほしいので了承することにしよう
「準備するから少しだけ待っててくれる?」
「大丈夫なの?」
「たまには良いかなって思ってさ」
「ありがとう!じゃあロビーで待ってるね」
余程嬉しかったのか一之瀬さんは満面の笑みを浮かべ歩いていった
(水着は..まぁ授業で使うやつで大丈夫だろう)
急いで支度をして俺は部屋を飛び出した。
ロビーに向かうと既に皆揃っていたようだ。
「龍騎くんも一緒に行くなんて意外だわ」
近くにいた堀北さんが俺の右隣に来て話し掛けて来てくれた
「そう言う堀北さんも皆でプールなんて珍しいね」
「私は少し事情があって来ただけで決して本心ではないわ」
どうやら何かわけありみたいな感じだがそこにはあえて触れないでおくか
「それよりも龍騎くん 少し様子がおかしいと思わない?」
「おかしいって何が?」
「私の知る限り、池くんや山内くんは今日みたいな日は特に調子に乗る人じゃない?」
どうやら堀北さんの中では完全にダメ人間の用な扱いらしい..まぁ否定はしないけど
「私には何か怪しい狙いが有るようにしか見えないのよ」
「いくらあの2人でも自分から問題を起こそうとはしないと思うけど..まぁとりあえず見張ってるから休むことに専念しようよ」
「それもそうね、頼りにしてるわね」
話が終わったと同時に行く準備が出来た様なので俺達は目的地へのプールへと足を歩むのだった END