翌日、堀北さんがもう一度勉強会をしてくれるということで、何とか前に進めると思っていたが実際は難航しているらしい
原因は池と山内というクラスメートの覚えが遅いという事らしい。まぁそれだけならまだ立て直せるみたいだが一番の問題は須藤らしい
理由は堀北さんが気に入らないらしくそのせいで勉強会に一切関わらないようにしてるらしい。このままだと須藤だけ圧倒的にテストに不利だど言うことだ
龍騎「それで堀北さんの次に今度は須藤を説得してほしいと」
綾小路「その通りだ。話が早くて助かる」
龍騎「あのね、自分で言うのもなんだけど俺何でも屋じゃないんだよ」
綾小路「だが、堀北を説得出来たのは事実だろ、俺はそれを見越して龍騎に頼んでいるんだ」
龍騎「だいたい須藤は堀北さんの何が気に入らないの?」
綾小路「上から目線の態度と人をバカにしている口調が気に入らないそうだ」
龍騎「それは聞いたけど堀北さんも気をつけてるんでしょ。それなら苦手なのは分かるけど勉強会をサボるほどのことでも無いんじゃない」
綾小路「それはそうなんだが、どうにも本人はその事で勉強会に参加するのを拒絶している」
龍騎「はぁ、何か須藤の興味を惹く物があればいいんだけど」
綾小路「それだったらバスケはどうだ、あいつの実力は上級生を凌ぐほどの腕前らしいからな」
(バスケか、それだったら)
龍騎が解決策を見いだしていると
ありがとう「何か策が思い付いたみたいだな」
まだ言ってすらいないのに一瞬で読み取るなんて、やっぱり綾小路も何か特別なものを持ってるみたいだ。覚えておかないと
龍騎「どうしても俺じゃなきゃ駄目?」
綾小路「お前だけが頼りだ」
そう言って親指をグッと向ける綾小路
上手く言いくるめられた龍騎は策を放課後に実行する
須藤「バスケで勝負してほしい?」
龍騎「うん。お前凄い上手いんだろ、だから一回してみたいなーって」
須藤「ま、まぁな、こう見えて一年じゃ一番上手い自信があるんだぜ!」
龍騎「そうこなくっちゃね、ルールは簡単、俺がドリブルし続けるからお前はそれを取る。一時間以内に取れたら須藤の勝ち、負けたらもうお前に勉強会に誘わない。俺が勝ったら素直に勉強会にもきちんと参加する」
須藤「分かった。男に二言はねぇ!」
そうして二人の勝負は始まった
一時間後
龍騎「俺の勝ちだ」
須藤(なんでだ!?ボールをとる所か一回も触れられなかった!)
龍騎「どうして負けたかわかるか?」
須藤「いや、正直全く分からねぇ」
龍騎「それは勉強もバスケも一緒だからだよ」
須藤「はぁ!?どこが!?」
龍騎「簡単に言うと何回も何回もやっていって上手く成っていくんだよ」
須藤「何か違う気が?」
龍騎「じゃあ聞くけど須藤は始めてやったときからそんなに上手かったか?」
須藤「それは・・・」
龍騎「何年も血の滲む努力して今みたいな技術を手に入れたんじゃない?勉強も同じ、最初っからやらなかったら意味がない」
「始めっから上手い奴が、完璧な人が居るんだったらはなっからその人に全部任せればいい」
須藤「本当に俺が出来るのか?」
龍騎「努力次第じゃない、それに、頑張っていい点れば堀北さんにガツンと言い返せるんじゃん」
須藤「そうか、それなら悪くねぇかもな」
そして、二人は握手を交わしテストに備えるため帰路に着くのであった。END