雄英サポート科でEDFの兵器ばかり作るやつ   作:ポニすけ

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評価に色がついたので続けました。
これで終わりだかんな!


せっかくなので続いた一般入試編〜つまり殴れということだ〜

『ハイ、スタートー!』

 

 

 雄英高校一般受験演習会場。

 そこでヒーロー、プレゼントマイクが試験開始の合図を送った。

 

 

『どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!!』

「え……ええっ!?」

 

 

 実技試験の内容は単純。

 校内の敷地にある模擬市街地で暴れる仮想ヴィランを倒す。

 それぞれの仮想ヴィランにはポイントが割り振られており、0ポイントから3ポイントの仮想ヴィランがいる。

 10分間でいかにポイントを稼ぐかがこの試験の目的だ。

 

 そしてその仮想ヴィランは全て守衛 防が作ったものである。

 

 

 ・1Pヴィラン『デプスクロウラー』

 地底専用に開発された歩行タンクだ! 

 四つの足で這うように進み、壁や天井をスイスイ歩き、跳躍力も優れている! 

 立体的な戦闘ができるぞ! 

 ただし装甲は厚いとは言えないから倒すのは簡単だ! (比較的)

 腹部のガトリング砲と左右に取り付けられたキャノン砲が火を噴くぞ! 

 

 

 ・2Pヴィラン『BM03 ベガルタ』

 逆関節が特徴の二足歩行マシンだ! 

 メインの武装は両碗部に取り付けられたリボルバーカノンとロケット砲! 

 ずんぐりとした図体に見合わない軽快さを持ち合わせており、スラスターを吹かせることで短時間の飛行が可能だ! 

 デプスクロウラーとは装甲が比べ物にならないほど強固だが、受験の都合上装甲をかなり削られて泣いたヤツがいるらしい。

 

 

 ・3Pヴィラン『ビッグフットマローダー』

 歩行兵器「ウォーメック」の2号機だ! 

 1号機のコンセプトであった機動戦というコンセプトから白兵戦に遷して再設計されたことで、殴り合いが実現出来る超機体となった! 

 両碗部にはレーザービームを発射するビームパイルと呼ばれる武装があり、両肩部から放たれるプラズマ砲、ファフニールキャノンの弾幕から逃れることはできない! 

 さらにホバーのように地面を滑る「スプリント」で戦場を縦横無尽に駆け回るぞ! (イメージはDLCのピースメーカー)

 

 なおこれを見た雄英教師陣は「加減しろ莫迦!!」と言ったとか何とか。テヘペロ♪ 

 そして0Pヴィランこそ、前話で登場した『歩行要塞バラム』である! 

 

 

 ・0Pヴィラン『歩行要塞バラム』

 全長50mを超える人型要塞だ! 

 しかし要塞とは名ばかりに、武装はほとんど積まれていない! 

 さらに言えば試験のためになけなしの武装すらもロックがかかっており、その巨体を活かした格闘攻撃が主となるぞ! 

 ぶっちゃけ倒すのは諦めた方がいいぜ! 

 

 

 ちなみになぜこんな無意味な仮想ヴィランがいるのか。

 それは採点方法に理由がある。

 表向きはヴィランを倒したポイントのみを競う試験だが、その実、会場をモニターで観察している審査員によって別のポイントが与えられる。

 その名も救助活動P(レスキューポイント)! 他人を助けるというヒーローの本分を達成できているかを見るもう一つのポイントである。

 強大な敵を相手に立ち向かえるかを見極めるための存在というわけだ。

 

 

 かくして場面は一人の少年の元へと移る。

 彼の名は緑谷出久。縁色の髪とそばかすが特徴の少年は出遅れていた。

 

 

(落ち着け、落ち着け……!! 落ち着いて! 大丈夫! やれる! なれる! 僕はなるんだ! 憧れの仕事(ヒーロー)に!! 僕にはオールマイトがついてるんだ!!)

 

 

 周りと遅れて駆け出した出久の目の前に、仮想ヴィランが降り立つ。

 それは1Pヴィランのデプスクロウラーだった。

 ビルから飛び降りたデプスクロウラーは出久に狙いをつける。

 

 

(来た! 来た!! 来た!!!)

 

 

 仮想ヴィランに立ち向かう姿勢をとるが、足は震えて動かない。

 

 

(何で動かない!!)

 

 

 立往生して仮想ヴィランが迫るのを待つだけだったが……。

 

 

 THOOM! 

 レーザーが仮想ヴィランを貫く。

 

 

「メルスィ! 良いチームプレイができたね! でも君と会うことは二度となさそうだ」

 

「二度とって……」

 

『あと6分2秒~』

 

「げっ」

 

 

 アナウンスを聞いて見た先には、既に相当な数の仮想ヴィランが破壊された市街地の光景があった。

 他の受験者が次々と口にするポイントを聞いて焦る出久。

 

 

(敵が……どんどん減っていく! マズイ!)

 

 

 すると激しい衝撃とともにビルの向こうから超巨大なロボットが姿を現す。

 0Pヴィラン、バラムだ。

 

 

(デカすぎない!?)

 

 

 仮想ヴィランはビルを拳で破壊し、瓦礫をまき散らす。

 

 

「シャレにならん! 逃げなきゃ! 逃げつつポイントを……! マズイマズイマズイまだ0Pだ! 無駄になっちゃう!! オールマイトがくれた全部! 無駄に……!」

 

「いったぁ……」

 

「!!」

 

 

 振り向くと、少女が転倒していた。

 彼女は出久が校門で出会った優しい女の子だ。

 転びかけた出久を個性で支えてくれたのだ。

 

 転んじゃったら縁起悪いもんね

 

 彼女が言った言葉が思い浮かび、咄嗟に身体が動く。

 

 

「え……」

 

 

「SMAAAAAASH!!!!」

 

 

 バッゴォォォォン!! 

 

 繰り出されたとてつもないパワーのパンチを受けて、バラムは仰向けに倒れこむ。

 ズゥゥゥン……と地面に倒れた仮想ヴィランを前に、出久はだらしなく落下する。

 

 

「おぉ落ちっ! 落ちるぅ!!」

 

 

 しかし両足がジャンプの勢いで粉々に砕けており、着地は絶望的だった。

 

 

 バチン! 

 

 

 そこに少女から頬を叩かれる。

 すると先ほどまで落下していた身体がふわりと浮き上がる。

 

 

「解……除……」

 

 

 地面からさほど離れていない距離で再び落下した出久は、身体を地面に叩きつけずに済んだ。

 

 

(助かった……? いや、助けられたんだ! あの人無事か!? とりあえず怪我はない……良かった……!)

 

 

 グゴゴゴゴゴゴ……

 

 

(!?)

 

 

 音のする方を見ると、なんと0Pヴィランが起き上がろうとしていた。

 両腕で身体を支え、背中のブースターで上体を起こす。

 

 

(そんな……! オールマイトの力だぞ……! 耐えたのか!?)

 

 

『終了~~~~~~!!』

 

 

 と同時に、試験終了のアナウンスが流れる。

 緑谷出久、0P。

 

 

(終わった……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、あれどんだけ硬いんだよ……」

 

「本人曰く、核、もしくは同程度の質量でもぶつけないと滅多に壊れないそうだ」

 

「いやいや今更だがそんなもん生徒一人が作ったのかよ!」

 

「それを言ったら他の仮想ヴィランだって元は戦車以上の装甲があったんだぞ?」

 

「というかサポートアイテムじゃねえじゃんもはや!!」

 

「「「「「それな」」」」」

 




後日談ですが、出久のポイント、バラムを倒せないまま行動不能になったことを踏まえて若干ポイントが下がっています。マイクは相変わらず10点ですが。
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