人外提督に囲まれた鎮守府生活   作:夢路

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受験勉強が終わって復帰しました、夢路です。
リハビリがてら新作、書き始めます。



何かがおかしい鎮守府

「はあ・・・・・」

 

 

俺の名は桜川 七海。

ななみ、という女みたいな名前だが、こんなしゃべり方でわかる通りれっきとした男である。

ここ横須賀鎮守府で提督を務めている。

とはいえ、将官ではないし、佐官と言うのも怪しい、いわくつきの新人提督なのだが。

 

 

ここは俺の所属する横須賀鎮守府の提督執務室の一つ。

俺がここでため息を吐き、頭痛をこらえているのには理由がある。

 

 

「・・・金剛さんに任せたのは失敗ととるべきか・・・それとも正解ととるべきか」

 

 

Bランクという感じだろうか?

書類の書き方が正直、なっていない。100点中30点と言ったところだろうか。

普通に見ればふざけた報告書だ。上司からの大目玉は避けられないだろう。

 

 

だが、俺の頭痛の種はこの書類のことではない。秦の頭痛の種は、こんなかわいいものじゃあない。

 

 

とはいえ、これは俺を気遣ってこんな書き方をしたのだろう。

正確に書けば、きっと俺が胃痛とともに泣き崩れるだろうから。

俺には伝わってくる。金剛さんからのせめてものいたわりと慰めその他もろもろの優しさが。

でも慰めのために手料理をふるまうのは勘弁してほしい。

英国式ウナギゼリーは下手な風評をしのぐ味だった。

 

 

「とはいえ・・・」

 

 

そこで俺は、全身に当たる風を感じ、後ろを見やる。見たくもないが、見る。

ちなみに、俺は執務室の窓を開けたわけではない。その必要がないからだ(・・・・・・・・・・)

 

 

「その気遣い、無駄なんだよ金剛さん・・・・・今も壊れ続けてるから(・・・・・・・・・・)

 

 

そういった瞬間、遠くで凄まじい爆音が鳴り響く。

ちょうど演習場跡地(・・)があった場所だった。

遠くから声が聞こえてくる。

 

 

 

 

「キサマァ!また大将たる(オレ)の獲物を許しもなく奪ったな!?その罪、もはや万死どころか京死でも償えぬぞ!この雑種中将が!!」

「はっ!なら一つ教えとこうか!アンタにはな、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そして何よりも!!速さが足りねえぇぇぇぇぇ―――――――!!!あ、ゴージャスさはいっぱいいっぱいだけどな」

「争え・・・・もっと争え・・・・・・」

「諸君、私は戦争が好きだアッ―――――――」

「This way・・・・」

「こんなはずじゃなかったことばっかりだ――――――――!!!」

「お前らはオレを、怒らせた・・・・!」

「WRYYYYYYYYYYYY!!!」

 

 

 

 

俺の真の頭痛の種が、再び暴れだした。

もうどこから突っ込めばいいのかわからない。

俺は痛み出した胃のある辺りを押さえ、手元の書類をもう一度見る。

そこには、こう書かれていた。

 

 

 

鎮守府 半壊(むしろ半壊で済んで奇跡デース)

工廠 機材のいくつかがおしゃか(妖精さん涙目デシタ・・・)

演習場 崩落(誤字にあらず)

ドック 入渠していた扶桑、山城、陸奥、翔鶴が負傷。入渠期間が延長

窓ガラス、及びその他備品 全損(ワタシのティーセットォ・・・)

人員 前述の4名以外に被害なし(とゆーかなんでいないデース?)

その他もろもろを合わせた被害総額とか いろんな意味でオワタデース

 

 

 

「・・・・・はぁ・・・行くかぁ」

 

 

その書類を机の上に置き、今日も俺は相棒を手に取る。

鎮守府を守るため、愛すべき艦娘たちを守るため。

そして何より・・・

 

 

 

「チクショオオあアァァァァァ――――――――!テメェラなにしてくれてんだクソ上司どもぉぉぉぉ!!」

 

 

 

俺の胃の平和を、守るために!

俺は相 棒(ハリセン)片手に馬鹿共の元に走り出した。

 

 

 

 

 

 

現在16ある鎮守府のなかで最も古くから存在する鎮守府であり、全鎮守府で最も連度の高く、古参の提督たちが着任する場所である横須賀鎮守府。

 

ここは首都防衛の要であり、新人提督がここで自らの最初に部下に持つ『艦娘(かんむす)』とともに経験を積むための、いわゆる訓練場でもある。

 

 

 

――――――艦娘。

 

 

 

それは数年前から突如として世界中の海に出現した謎の敵性存在『深海棲艦』と戦う、人間の少女の姿をした

兵器たち。

人間が科学の粋を結集させた兵器をもってしても倒せない深海棲艦を唯一倒すことのできる彼女たちは、第二次世界大戦時に活躍した日本の戦艦の名を名乗り、日夜深海棲艦と戦う人類唯一の矛であり盾である、最強にして最後の守護者―――――

 

 

 

では、なかった。

というか、なれなかった(・・・・・・)

 

 

 

人間やめちゃったような、というかもはや人外と呼べる力を持った(・・・・・・・・・・・)提督たち(・・・・)のせいで。

 

 

 

 

 

 

 

 

この物語は、そんな深海棲艦をボコボコにできる人外提督たちと、別世界から来てしまった(・・・・・・・・・・・)苦労人でツッコミ役の提督 桜川 七海と、いらない子扱いされてしまった不憫な艦娘たちの織りなすドタバタ(死語)ラブコメ(笑)である!

 

 

 

 

 

 




艦これ面白いですよね。
なので書いてみました。
不定期ですが、よろしくお願いします。

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