仮面ライダーカブト〜ワームに恋するカブトムシ〜   作:桂ヒナギク

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Episode 1

 彼の名は赤井(あかい) 光一(こういち)。都立高校に通っている。

 光一の高校は校則が(ゆる)く、バイクでの登校ができる。

 光一は免許を持っており、バイクの運転ができる。

 今はホームルーム中。

 教鞭台の前に端正な顔立ちをした長髪の女の子が立っている。

「今日から新しく加わる柊木(ひいらぎ) 真理絵(まりえ)さんだ。仲良くしてやれよ」

「柊木です。よろしく」

 真理絵はお辞儀をすると、教師に促されて空席に着く。そこは光一の隣だった。

(可愛い子だな)

 光一は真理絵を見るとそう思った。

 真理絵が視線に気付いて光一を見て微笑んだ。

「……!」

 光一は恋に落ちた。

 ……。

 …………。

 ………………。

 放課後、真理絵が帰路に就いていると、ZECTという対ワーム組織の武装した隊員に囲まれた。

「ワームだな!」

 銃を乱射するZECT。

{Clock up}

 電子音と共に、ライダーフォームにキャストオフした仮面ライダーカブトが、目にも留まらぬ速度で乱入すると、真理絵を抱き抱えてZECTの輪から救出した。

「やったか?」

{Clock over}

「……!?」

 ZECTが音の方向を見る。

「カブトだ!」

「あなたは?」

 真理絵の問いにカブトは無言のまま、カブトクナイガンの銃口をZECTに向ける。

「ワームに寝返るとは、ZECTの恥晒し目!」

 ZECTがカブトに銃を乱射する。

 カブトはサイドバックルを叩く。

{Clock up}

「消えた!? クロックアップか!」

「気を付けろ! どこからく……うわ!」

 隊員が一人宙に舞う。

 そして、一人、また一人と、次々に隊員たちが宙を舞う。

 カブトは真理絵をお姫様抱っこすると、その場から離れる。

{Clock over}

 クロックアップの世界から戻ったカブトは、安全を確認してから真理絵を下ろすと、その場から去ろうとする。

「待って。あなたは誰なの?」

 立ち止まったカブトは後ろを見るが、無言を回答に去っていく。

(誰なんだろう?)

 真理絵は疑問に思いながらも帰路に就いた。

 ……。

 …………。

 ………………。

 光一はCBR1000RRを駆っている。

 一軒家の前にバイクを止めると、それから降りてガレージを開けて中にしまうと、家に入った。

「お兄ちゃん、おかえりー!」

 小学生の妹である(かなで)が出迎える。

「奏、いい子にしてたか?」

「私はいつもいい子だよ」

「違いねえ」

 光一はリビングに移動した。

 テレビをつけると、報道番組をやっていた。

 番組によると、ZECTが開発したカブトがワームに寝返った、というニュースをやっていた。

 

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