仮面ライダーカブト〜ワームに恋するカブトムシ〜   作:桂ヒナギク

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Episode 2

 報道ニュースでカブトがワームに寝返ったという情報が流れている。

「バカな……」

 映像に驚いた光一はそう呟いた。

「お兄ちゃん、なにが『バカな』なの?」

「なんでもないよ」

 光一はテレビを消した。

 ガレージに移動し、サンドバッグに回し蹴りを叩き込んだ。

(一体どういうことなんだ?)

 光一はCBR1000RRのタンクバッグからライダーベルトを取り出す。

(こいつは俺が持っていた。なのに、なぜ……?)

 そこへカブトゼクターがジョウントしてくる。

「ワームか?」

 光一はガレージを開け、エンジンをかけてバイクを駆る。

 カブトゼクターに先導され、戦場に駆けつける。

 そこでは、ZECTがカブトらしきライダーと戦っていた。

 そのライダーは黒く、装甲に配線のようなものが見え、複眼は黄色だった。

 仮面ライダーダークカブト。

「あれは……」

 光一はライダーベルトを巻く。

「変身」

 カブトゼクターをバックルにセットし。

{Henshin}

 光一はカブトのマスクドフォームに姿を変えた。

 カブトクナイガン・ガンモードをダークカブトに向ける。

 弾丸を放ちながら、接近した。

 ダークカブトとZECTの戦闘員が振り返る。

「カブトが、二人……?」

 戸惑うZECT。

{Clock up}

 サイドバックルを叩いたダークカブトが目にも留まらぬ速度でカブトに迫る。

 カブトは吹っ飛ばされ、宙を舞い、工事中のフェンスに突っ込んだ。

 クナイガンで付近のカーブミラーを粉砕し、サーチライトを照射。

 粉々になった無数の鏡の破片にサーチライトが反射すると、そこにダークカブトの姿が浮かび上がる。

「は!」

 カブトは突っ込んできたダークカブトの腹部にクナイガン・アックスモードを叩き込んだ。

「ぐ!?」

 ゼクターが外れ、ダークカブトの変身が解ける。

 マスクの下から現れたのは、見覚えのない男の姿だった。

 カブトは男からライダーベルトを奪い取る。

「く、クソ!」

 男はワームに姿を変えた。

「ふ!」

 カブトはクナイガンの刃をワームに叩き込む。

 ワームは緑色の血飛沫(ちしぶき)をあげて爆裂霧散した。

 カブトはCBR1000RRの元に戻る。

 ハンドルに触れた瞬間、CBR1000RRはカブトエクステンダーに姿を変えた。

 カブトエクステンダーに跨り、現場から去るカブト。

 ……。

 …………。

 ………………。

 買い物帰りの真理絵と光一はすれ違う。

 光一はバイクを止めた。

「柊木さん?」

「え?」

 振り返る真理絵。

「赤井くん!……?」

 真理絵は光一が巻いているベルトに気付く。

「もしかして、あれあなたなの?」

「うん? なんの話?」

「だってそのベルト」

「君はこれがなにか知ってるのか?」

「いや、さっきそれと同じベルトをしてる人を見て」

「どこで見たんだ?」

「学校帰り。なんか変な連中に囲まれたと思ったら、その人が助けてくれて」

「その人、どういう格好だった?」

「うーん……、人っていうか、カブトムシ?」

(なるほど。そういうことか)

「それは変な話だな」

「変、といえば、変な連中が私のこと、ワームって」

(……!)

「ワームだと?」

「なんのことかわからないんだけど」

(柊木さんがワーム? ということは、オリジナルは……)

「赤井くん?」

「うん? なに?」

「赤井くんはなにか知ってる?」

「いや、知らないな」

「そっか。じゃ、私はこれで」

「送ってこうか?」

「ううん、大丈夫」

 真理絵はそういうと去っていった。

 光一もバイクを走らせ、家へと戻った。

 

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