仮面ライダーカブト〜ワームに恋するカブトムシ〜   作:桂ヒナギク

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Episode 7

 鉄格子の中に放り込まれた光一は、腕時計の時間を確認している。

「うわああああ!」

 悲鳴と共に、見張りの男が吹っ飛んできて気絶する。

 その直後、見覚えのない青いライダーがやってくる。

 青いライダーの両肩には、バルカン砲がついている。

 仮面ライダーガタック・マスクドフォーム。

「赤井くん、助けに来たよ」

「君、柊木さん?」

 ガタックが鉄格子をガタックバルカンで破壊し、ライダーベルトを光一に渡す。

「はい、これ」

「それどうしたんだ?」

「研究棟から盗んできた」

「捕まるぞ」

 光一はベルトを巻き、檻を出る。

「侵入者だー!」

 戦闘員が大勢駆けつけてくる。

 光一もカブトに変身し、ガタックと共にやってきた戦闘員を叩きのめす。

 その時、どこからともなく呻き声が聞こえてきた。

 呻き声の元に向かうと、仮面をつけられ、拘束されている何者かの姿が鉄格子に向こうにあった。

「ううー! ううー!」

 暴れる仮面の何者かだが、拘束具はびくともしない。

「柊木さん、破壊してくれ」

 ガタックはガタックバルカンで鉄格子を粉砕した。

 拘束具を断ち切り、仮面を外してやる。

 そのマスクの下にあったのは……。

「あなたは?」

 男は天を指差す。

「天の道を往き、総てを司る男……天道(てんどう) 総司(そうじ)だ。俺は異世界から迷い込んだ。迷い込んだはいいものの、組織に捕まり、ベルトまでをも奪われてしまった。お前がつけているそれと同じベルトだ」

「俺のと、同じ……?」

「ああ。俺は元いた世界では、カブトだった」

 話は後だ——と、天道は続ける。「まずはここを出るぞ」

「ああ」

 カブトとガタックは天道を連れて基地を脱出する。

 

 

 赤井家に真理絵と天道を招き入れる光一。

「それにしても信じられないな。俺たちが生きる世界の他に別の世界があるなんて」

「俺がここに来たのはこれが原因だ」

 天道がハイパーゼクターを取り出した。

「これは?」

「俺の世界にあったカブトの強化メカだ。これだけは何がなんでも奪われる訳にはいかなかった。元の世界に戻るために必要だったからな」

「あなたはこの世界には何か目的があって来たんですか?」

「戦友を助けにな」

「戦友?」

「ああ。加賀美(かがみ) (あらた)という男だ。ガタックだった男だ」

「そのお友達はどうして?」

「全ての戦いが終わった後、権藤と名乗るやつが現れ、ガタックの力が必要だと言って連れて行かれたんだ。そいつには世界を行き来する力があってな。だからハイパーゼクターの力を使って追ってきたのだが……」

「そこでZECTに捕まった?」

「ああ。権藤はこの世界のZECTと繋がってるはずだ」

「それ、俺たちが調べてあげますよ」

「ならこれを持ってろ」

 天道が緑色の石を光一に渡す。

「これは?」

「持っている人間をネイティブに変える石だ。お前たちは顔が割れてるだろう? だからそいつを使って別の人間になって紛れ込め。不本意だが、状況が状況だ」

 天道はもう一つ石を取り出す。

「いや、私は……」

 真理絵は一瞬、ワームの姿を見せた。

「変わった組み合わせだな」

「よし、行こう!」

 光一がネイティブの姿になる。

「あ……」

 自分の体を見るネイティブ。

 次の瞬間、ネイティブの体が光一ではない、別の姿に変わった。

 

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