提督がブラック鎮守府を変えるだけの話   作:えーぬ

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どうも!前回に続いて二話目を出してみました!小説を書くのって難しいですね!読んで下さる人がいたら応援よろしくお願いします!では二話目をどうぞ!


集結

「おはよう長門」

 

「おはよう提督。と、そして吹雪か。どうした?吹雪が執務室に来るのは珍しいな」

 

「おはようございます長門さん!今朝はいい天気ですねー!早速ですが昨日の大本営への出張で何があったか教えて欲しいんです!」

 

その言葉に長門はチラリとこちらを見て目で合図を送ってきた。ここまで来て吹雪に隠し通すのも無理があるし、吹雪なら練度も十分なので護衛として連れて行くとしたら吹雪は〇〇へ同行する艦娘に相応しいと言える。だから俺は連れて行くもう一人の艦娘を吹雪にする事に決めた。俺は静かに頷いた。

 

「あぁ実はだな…」

 

「長門、その話は俺から話す事にするよ。俺が決めた事だしね。」

 

「わかった」

 

「吹雪、じつはかくかくしかじかでな…」

 

吹雪は黙って俺の話を聞いてくれていた。吹雪の握られた拳が震えている事にその時の俺は気が付かなかった。

 

「で、俺の鎮守府の中から護衛として三人までなら〇〇に連れて行けるらしいからその中の一人として吹雪を連れて行きたいなーと思ってさ」

 

「……司令官」

 

「もちろん吹雪がいいならの話だから」

 

「………司令官」

 

「嫌なら無理してまで付いて来なくていいからさ」

 

「司令官!!!」

 

「!?」

 

吹雪は怒鳴り声に近い声で叫び、俺の目をしっかりと見ていた。その目にはうっすら涙が浮かんでいた。

 

「何を言っているんですか!この鎮守府には!どれほど貴方の事を大切に思っている子がいて!中には慕っている程思いの強い子もいるというのに!そんな貴方が別の鎮守府へ異動なんて!!無責任すぎますよ!!!」

 

「吹雪…」

 

吹雪は泣きながら、更に大きな声で叫んでいた。それはただ感情に任せて自分の胸の内をさらけ出しているようにも見えた。それから吹雪は我に返ったようにハッとなって落ち着いて話始めた。

 

「私の事なんかどうだっていいんです…司令官がいなくなってしまったらここの艦娘達はみんな悲しむと思います。それだけ司令官はみんなに大事にされているんです。それでも…それでも司令官は〇〇に異動するんですか?」

 

吹雪は視線を逸らす事なく真っ直ぐと俺を見ていた。だがもう全てが遅いのだ。あの時の俺が弱いせいで吹雪を泣かせてしまった。みんなに迷惑もかけてしまっている。どこまで自分は情けないのだろうと悔しさで胸がはちきれそうになる。

 

「吹雪、俺はもう決めたんだ。〇〇に異動するよ。だから吹雪にこの事を話した。いずれみんなにも話すよ。これを知ってみんなは悲しんでしまうかもしれない。それでも俺は〇〇に行って艦娘を救いたいんだ。俺に任された事だし、俺にしか出来ない事だと思ってる。だから吹雪…俺と一緒に来てくれないか?」

 

俺は吹雪から一切視線を逸らさずに目を見て話した。すると吹雪はゆっくりと震えた声で

 

「わかりました…司令官は本気なんですね…すいません生意気言ってしまって…私は司令官の艦娘なのでどこまでも司令官に付いて行きますよ!」

 

吹雪が涙を拭いながらそっと右手を差し出してきた

 

「ありがとう吹雪」

 

俺も右手を差し出す

 

その瞬間時が止まったように思えた。小さくても温かいその手はきっと言葉以上の何かが詰まっているのだろう。そして長門が口を開く

 

「さて提督、二人目は吹雪に決まった事だがもう一人は一体どうするんだ?」

 

「あぁ実はあと一人はもう決めてあるんだ」

 

「誰だ?」

 

「明石だよ」

 

「明石だと?提督、そんな事をしたらここの鎮守府の工廠機能が麻痺してしまうではないか?〇〇の工廠施設の充実も必要だが、ここの鎮守府の事も少しは考えるんだ」

 

「大丈夫だ。夕張がいてくれてるし、妖精さんの数も大分増えたからね。明石がそれを了承してくれるかが問題なんだけど…まぁそれは今から聞きに行くけどね。」

 

長門にはそう言ったが実は相当不安である。確かに夕張が着任してくれて妖精さんの数も増えた。が、だからといって明石がついてきてくれるかはまた別の問題である。

 

「工廠…行くかぁ」

 

そうして俺は一人で工廠まで向かった。工廠は艤装やらなんやらがたくさん置いてあってあまり大人数で行くのは却って迷惑だろうと判断したからだ。

 

(相変わらず凄い匂いだなここは…)

 

油の匂いと灰色の煙が立ちこめる工廠の中を進んでいくと一人の緑色の髪の女の子が出てきた。

 

「あら提督、こんにちは。今日はどういったご用件で?」

 

「こんにちは夕張、今日は明石に用があってな。呼んでくれるか?」

 

「はーい、ちょーっと待ってて下さいね!」

 

すると夕張はトランシーバーの様な物を使って何かを話し始めた。多分明石を呼んでいるのだろう。

 

「じゃあ提督、もう少しでここに来ると思うんで待ってて下さい。私はまだやる事があるので先に失礼しますね。」

 

「うん。ありがとう夕張」

 

そうすると夕張は何か大量の工具を持って工廠の奥へ消えて行った。それからしばらくその場でうろうろしていると右から声が聞こえた。

 

「提督ー!お待たせしました!」

 

元気な声で声をかけてきたのが明石だ。体のあちこちが煤にまみれている。さっきまで作業をしていたのだろうか。

 

「悪いな明石、忙しかったか?」

 

「いえいえ!夕張ちゃんも手伝ってくれてるし、初期の頃と比べたらかなり楽になったもんですよ!それで?今日は何の用ですか?」

 

「突然だが落ち着いて聞いて欲しい。実はかくかくしかじかで…」

 

やっぱり明石にも反対されるのかなと思っていたのだが明石の反応は思ってもいない物だった。

 

「いいですよ!」

 

「…え?」

 

「……え?」

 

「いや、いいのか?〇〇へ一緒に来て欲しいって言っているんだが…」

 

「そうですよ?」

 

「なんか反対したりとかはないのか?」

 

「いや、まぁ最近あんまり開発とかしてなかったので暇を持て余していたと言いますか…ここの工廠は私がいなくても夕張ちゃんと妖精さん達で回りそうですしね。それに困っている艦娘がいるのに放っておくのは工作艦として見逃せませんしね」

 

「えっじゃあ…」

 

「はい!明石は提督と〇〇へ行きますよ!」

 

なんともあっさりと終わってしまった。どうやら明石も自身刺激が欲しかったらしい。まぁ結果オーライか。それから俺は執務室に戻った。

 

「おかえり提督、早かったな。」

 

「おかえりなさい司令官!それで、明石さんはどうなんですか?」

 

「付いて来てくれるってさ。」

 

二人はどこか安堵したような表情を見せた。

 

(何はともあれ、これで三人揃ったな。さて、後は鎮守府のみんなに俺が異動する事の報告か…胃薬買っておこ)

 

自分の髪と胃腸の心配をしていると吹雪が口を開いた。

 

「そういえば司令官、司令官がいなくなったらここの鎮守府は誰が運営していくんですか?まさか二つの鎮守府を同時に運営していくとか言いませんよね?」

 

「あ」

 

思わず間抜けな声が出てしまった。

 

(やっべ完全に盲点だったー)

 

「提督?流石に考えていないとは言わないだろうな?」

 

長門の冷たい視線が刺さる

 

「も、もちろん考えてあるさ!」

 

「聞かせてもらおうか」

 

「私も聞きたいです。司令官」

 

(くっそ考えろ…今日本の提督の数が不足しているから新しく着任させる事はできない…ん?待てよ?無理に新しい提督を着任させるよりも…うん!よし!)

 

「まずはだな…」

 




よかったら感想と評価よろしくお願いします!まだ全然初心者なので本当に些細な事でもいいのでアドバイス等もあったら嬉しいです!また次回もよろしくお願いします!

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