欲求が満たされるために   作:まるぱな♪

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あの…今回加速します。

びっくりするほどに。


八戸樹人

 

桔梗 side

 

みーくんが刺された…理由を聞いたら佐倉さんを守るためって…みーくんらしいけど…数日入院らしい脇腹を刺されて数針縫うことになった…こういったらあれだけど…憎い…佐倉さんが憎い…佐倉さんがいなければ…みーくんがこんな目に合わなかったのに…

 

ってことでお見舞いに来ている

 

桔梗「ねぇみーくん大丈夫?」

 

樹人「刺され方次第じゃ死んでたってさ…」

 

桔梗「かっこつけて…あ~ほんと憎いな佐倉…」

 

樹人「まあきょーちゃんからしたらそうだよね…」

 

桔梗「みーくんは私だけを見てたらいいのに…」

 

これは本心…みーくんが転校する前から好きだった…みーくんを独り占めしたい…みーくんの肌、温もり、唇を独占したい…私はみーくんの為に生きてるんだから…池達があんなこと言ってるけどみーくんの頼みだから聞いてるだけ…みーくんはホントみんなから好かれるんだから…

 

桔梗「ねぇみーくん…私…みーくんのことが…」

 

side out

 

帆波 side

 

聞いちゃった…桔梗ちゃんの裏…それよりも…みーくん、きょーちゃんっていう仲だったんだ…わ、私だって樹人君が好き…だからこの前綾小路君を盾にして告白を断った。樹人君なら嘘じゃなくて本当の恋人になりたいから…

 

桔梗「ねぇみーくん…私…みーくんのことが…」

 

っ!これ以上は言わせるわけにはいかない!これで樹人君と桔梗ちゃんが付き合いでもしたら…私壊れちゃうよ…早く止めないと!

 

帆波「やっほー樹人君!」

 

樹人「あ、帆波…須藤の件で迷惑かけたな」

 

桔梗「ほ、帆波ちゃん…みーく…樹人君とどういう関係?」

 

もう聞いてるからみーくんでいいのにな…

 

帆波「私と樹人君はね、中学で転校してきたときによくお話ししてたんだ」

 

桔梗「そ、そうなんだね」

 

樹人「それできょーちゃんさっきの続き…」

 

帆波「み、樹人君!あのね?学生証落としてたよ?」

 

これは本当だし…これ以上桔梗ちゃんに言わせるわけにはいかない!こっちをすごい睨んでるけどそんなの知らない。私の恋路を邪魔させない!

 

side out

 

樹人「お、おうありがとうな」

 

なんか強引にくるな…どうしたんだ2人とも…

 

樹人「な、なぁどうしたんだよ2人とも…友達だろ?仲よくしような?」

 

桔梗「ほんと鈍いねそういうところ」

 

帆波「ほんとだよ樹人君…鈍すぎるよ…」

 

鈍い?なんのこ…あぁそういうことか…俺にない感情だし…必要としないモノか…

 

樹人「二人の言いたいことは分かった…ただ二人の気持ちに応えることはできない」

 

桔梗「ど、どうして!」

 

帆波「そ、そうだよ!それともこの前助けた佐倉さんがいいの?」

 

そういえば…愛里はどう思ってるのかな…できれば3人…いや有栖や真澄も来てもらうか…

 

樹人「ねえきょーちゃん…愛里を呼んでくれないかな?」

 

桔梗「どうして?ここで告白するから?」

 

樹人「まあそれ絡み」

 

不貞腐れながらも愛里へ連絡してくれた…そしてこっちも有栖と真澄に連絡して来てもらった。

 

有栖「あの時以来ですね樹人君」

 

樹人「悪いなみんな…」

 

みんなの時間を使うのだ…手短に…

 

樹人「ここに呼んだのは他でもない…みんな俺の事好きだろ?」

 

こういうと有栖以外動揺してくれた

 

有栖「えぇ好きですよもうどうしようもないくらい。あなたの事調べつくしたいです」

 

まあわかっていたが有栖はこういうやつだよな…

 

有栖「それに…それが本当の人格ですか?樹人君」

 

樹人「そうだよ…本来の俺はこんな人格だ…」

 

帆波「ち、ちょっとまって!本来のってどういうこと?」

 

樹人「きょーちゃんは分かるよね?昔の俺の事」

 

桔梗「うん…みーくん…樹人君は本来誰に対しても冷たかった…それに私と仲良くしてたのは似ていたからだって…」

 

樹人「本来の俺は英雄でも何でもない…自分の行いが正義だって人間だ…自分の為なら簡単に人を使うし蹴落とすそんな人間…それゆえ恋愛感情なんて持っていない…」

 

昔、幼稚園の頃…父が離婚する前…母に言われていたことがある…

 

実母『樹人…あなたは何があっても成功者でいなさい…成功者、勝利者が正義なんだから』

 

このときから母の言葉を信じて生きてきた…それゆえこの言葉が通用しなくなりいじめられていた時に出てきたのがもう一人の僕…周りを幸せにする…いわば平田みたいな人格だ。しかし、この学校に染まってきたのだろうか…本来の俺がまた現れた…

 

帆波「でも友情はあるんだよね?」

 

樹人「それはきょーちゃんが教えてくれたからね」

 

有栖「それでは競争ですね」

 

競争?なにをするつもりだ?

 

帆波「そうなるか…」

 

樹人「何する気?」

 

有栖「簡単です。樹人君に恋愛感情を持たせた人物こそが樹人君にふさわしいそういうことですよ」

 

なんかみんな覚悟を決めた顔だけど…本人が蚊帳の外だよ?

 

桔梗「待っててね…また私が教えてあげるから」

 

愛里「わ、私は樹人君から勇気を教えてもらいました…だから次は私が樹人くんの為に」

 

帆波「にゃはは…違うクラスだからって気を抜いてるともらっちゃうよ?」

 

真澄「そうね…私はあんまり親交ないけど嫌いじゃないし…あんたならいいかもって思ってるから…」

 

有栖「そうですね、私はあなたを調べたい…もう私はあなたにぞっこんなのです」

 

まってくれよ…覚悟行っちゃってるけど…置いてけぼり…

 

愛里「そういえば…クラスではどっちの人格が?」

 

樹人「俺は必要な時にしか出てこないからな。基本的にはもう一人の方」

 

知恵「さてと…聞かせてもらったよ!ここは私も参加かな」

 

帆波「星之宮先生!?」

 

知恵「私だって好きだし、もちろん異性としてだよ?ならこんなチャンス無駄にできないって」

 

 

こうして…八戸樹人への取り合いが開始された…

 

樹人「期限は卒業までね…」





これ以上は増やさないって感じのために。するためだからね。

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