ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜 作:ねここねこねこ
詳細は活動報告に載せましたので、今後ともよろしくお願いいたします。
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〜前回までのあらすじ〜
ドラクエシリーズがくっついてしまった世界に転移したアキラ。
ルイーダの酒場で冒険者となり、アリアハン初級者迷宮で迷宮主のポイズントードを赤く光る剣でなんとか倒すことに成功した。
「お、終わったぁ〜!!」
アキラはポイズントードを倒したあと、動けずに地面に大の字になって寝ていた。
体全体が汗まみれになっており、着ていた服も汗で濡れてしまっていた。
ボス部屋は雑魚モンスターが入れない特殊な空間になっているため、ボス撃破後に休憩をしてから帰るパーティーも珍しくない。
そう聞いていたアキラは安心して横になり、疲れもあってか、そのまま意識を飛ばすのであった。
「……ん」
少しの時間が経ち、目を覚ましたアキラは上半身を起こして体の具合を確かめる。
攻撃を食らったダメージも『ケアル』で回復しているため、特に問題ないと判断して辺りを見渡す。
アキラのすぐそばには、ポイズントードを真っ二つにした棒が落ちていた。
(そうだ……この棒から
棒を持ったアキラは、また光の剣を出そうとしてみるが、一切反応がなく、ただの棒のままだった。
10分ほど色々と試してみるが何の成果もないため、諦めて棒を道具袋に仕舞う。
そして立ち上がって部屋全体を見渡すと、奥には魔法陣が浮かび上がっており、光を放っていた。
(あの魔法陣は初心者迷宮のときと同じやつだな。……ん? あの奥にあるのはもしかして……)
魔法陣の奥に何かを発見したアキラは、間違って魔法陣を踏まないように気を付けながら回り込んで奥に向かう。
そこには初心者迷宮のときと同じ宝箱が置いてあったのであった。
「おおおお……! これは初級者迷宮を攻略した
わくわくしながら、宝箱をそっと開ける。
初心者迷宮のときでさえ、ポイズントードを倒せるだけの光の剣を手に入れることができたのだから、初級者迷宮だと何が貰えるのか楽しみだった。
そしてそこから出てきたのは──
「……指輪?」
そこには銀色のシンプルな指輪が置いてあった。
中には他に何も入っていないのは外から見ても分かるため、指輪がボーナスアイテムだということに気付く。
宝箱から指輪を取り出して調べるが、何の変哲もない指輪でしかなかった。
(これって何だろ? ……呪われていないよね?)
ドラゴンクエストシリーズには、
そこでは指輪をはめると呪われていて外せないということがよくあった。
その可能性に至ったアキラは、自身の指にはめようとして────やめたのであった。
(いや、今はやめておこう。何かあったら今の僕だと対応できない可能性がある。それならカナブンさんに見てもらったほうがいいかもしれないからね)
困ったときのカナブンと言わんばかりに、カナブンを頼ってしまっているアキラであったが──この世界に来た時点で──1人で生きていくのは難しいと思っている。
だからこそ頼れる人には全力で頼ろうと人任せな考えに至ってしまっていたのであった。
そして他にやることもないと思い、ポイズントードに吹き飛ばされたどうのつるぎを拾ってから、魔法陣に乗って帰還するのであった。
◇◇◇◇◇◇
ルイーダの酒場に戻ってきたアキラ。
目を開けると戻ってきたことを実感して、安心した気持ちになってしまうのは仕方ないのであろう。
命を賭けて戦っているので、モンスターがいない空間では力が抜けてしまうのであった。
アキラはそのままカナブンを探すが、見つけることが出来ない。
今日は仕方ないと帰ろうとするアキラを1人の女性が呼び止めた。
「あら? アキラさん、戻られたのですね。カナブンさんなら出掛けていて、今日は遅くまで戻らないと言っていましたよ」
「ああ、そうだったのですね。初級者迷宮を攻略したので、その報告をしたかったのですが……」
「……え? 今、
「え、あ、はい」
「えぇぇぇええ!? もうですか!?」
職員の女性がアキラの言葉に思わず大きな声を上げてしまう。
しかしそれも仕方がない。初級者迷宮は初心者迷宮をクリアした冒険者がパーティーを組んで10日以上掛けてようやくクリアできるレベルなのである。
「アキラさんって……初級者迷宮に入って何日目でしたっけ?」
「えっと……冒険者登録をしたのが4日前で、その日に入ったので今日で5日目ですね」
「………パーティーを組まずに……ですよね?」
「まぁ……そうなりますね」
(こ、この人……
職員の女性はアキラの無謀さに引いていたが、すぐに冷静な顔に戻り笑顔で祝福する。
「しょ、初心者迷宮の最短攻略、おめでとうございます」
「あ、どうもありがとうございます」
「最短攻略されたということは……ボーナスアイテムは何か貰えましたか?」
「あ、はい……って職員さんもボーナスアイテムのことはご存知なのですね?」
「ええ、私もそのことに関しては、知る権限を持っているレベルの職員なので」
ボーナスアイテムのことはルイーダの酒場でも一部の従業員しか知らないため、カナブン以外の人には相談出来ていなかったのであった。
丁度良いと思ったアキラは、手に入れた指輪を取り出して見せてみる。
「指輪……ですか?」
「指輪……ですね」
職員は丁寧に観察してみるが何のアイテムか分からないため、アキラに提案をすることにした。
「アキラさん、良かったら
「
「はい。アイテムの鑑定ができる呪文がありまして、ルイーダの酒場でも常時何名かが常駐しています。
お金は掛かりますが、もちろん守秘義務はきちんと守りますので安心していただいて大丈夫です」
「え!? そんなことが出来るんですか!? ぜひお願いしたいです!」
アキラは即答していた。ユニークスキルである『ものまね』を十全に発揮するには、どんな呪文や特技でもたくさん見て真似るのが一番だと感じていたためである。
食い気味でお願いをされた職員は少し引いていたが、咳払いを一回すると話し出す。
「実は私もその呪文を使えますので、今回は私が鑑定を行いますね。それではこちらの部屋に来てください」
アキラは女性の職員──歩きながら、名前をルナと自己紹介されていた──についていく。
カナブンに地図などを見せてもらった部屋を通って奥の一室にたどり着くと、ルナは部屋を開けてアキラに中に入るように促す。
素直に部屋に入ると、そこはテーブルと椅子が置いてあるだけの6畳ほどの部屋であった。
「ではそちらにお掛けください。そして指輪をテーブルの上に置いてもらえますか?」
「はい」
アキラが袋から指輪を出してテーブルに置く。
その指輪を受取り、指輪に手をかざすと、呪文の詠唱を始める。
「……『インパス』」
ルナが『インパス』を唱えると、指輪が青く淡い光を放ったあと、ルナの目の前に四角いウインドウのようなものが現れた。
そこに書かれているであろう文字をルナは読み、驚いた顔をする。
「これは……凄いですね」
「ど、どんな指輪なのですか?」
「えっと、名前が『収納の指輪』ですね。効力は『任意のアイテムを自動で出し入れが出来る。装飾品の効果重複可能』となっています」
「お、おお……」
アキラは自分が手に入れた指輪をまじまじと見つめる。
そんな効力があるとは思っていなかったので驚いたが、ふとあることに思い至り、ルナにさりげなく尋ねる。
「そういえば同じ効果がある道具袋のようなものはあるんでしたっけ?」
「ええ、ありますよ。ただ、それはかなり
しかも袋は手を入れて出し入れをしなくてはいけないのですが、指輪は身に着けていれば取り出しが簡単にできるので更に希少価値はありますね」
ただし、指から外されて持っていかれないように注意してくださいねとルナは追加で注意を促していた。
効果がある程度わかったので、アキラは次に自分が試したいことをしてみることにした。
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