ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜 作:ねここねこねこ
それもこれも皆様のお陰です!本当にありがとうございます!
宿屋の店主と別れたアキラ達は、最上階を目指して慎重に進んでいく。
幸いにも迷うことなく上に行くことが出来た──アキラが誘導していたため、道に迷わなかった──ため、後はモンスターとごろつきに出会わないように隠れながら進んでいく。
3階までに見張りの姿は全く無かった。侵入できるところが岬の洞窟からだけしかないという認識から、無駄な見張りを置こうとしていなかったのである。
「ここまで誰にも会わなかったわね」
「ええ、たしかナジミの塔は4階が最上階なので、この上にごろつきと妹さんもいるのか……も?」
「どうしたの──」
「──今、女性の声が聞こえませんでした?」
ナジミの塔の3階は階段を登ったあと、最初の部屋に最上階へ続く階段がある。
しかし、アキラが聞いたのは
「もしかして妹さんかもしれ──」
「セーニャ!!!」
ベロニカは我慢出来ずに
アキラは今の声をごろつきに聞かれてやしないかと内心ヒヤヒヤしながらもベロニカの後を追う。
そして、一番奥の部屋をアキラがそっと覗くと、そこには緑を基調とした服を身にまとった金髪の女性が、ベロニカに抱きしめられながら座っていたのであった。
「セーニャ! 心配したのよ!」
「ごめんなさい、お姉様。アリアハンの城下町で子供相手に暴力を振るおうとしているのを
「もう……私がいないところであんまり無茶はしないでよ……」
「…………あの〜」
ベロニカとセーニャが話しているところに、少し気まずそうな表情で話しかけるアキラ。
アキラとしても感動の再会の邪魔をしたくない。だが、今いる場所はごろつきのたまり場である。
いつセーニャの様子を見に来てもおかしくない状況のため、まずは一刻も早く脱出をしたかったのである。
「あら? この方は……?」
「ああ、ごめんね。セーニャを助けるのを手伝ってくれた人なの」
「申し遅れました。アキラといいます」
「ご丁寧にありがとうございます。私はベロニカお姉様の妹のセーニャと申します」
「とりあえず脱出しませんか? ごろつきに見つかると相当厄介だと思うので」
「そ、そうね! さっさとこんな場所からはオサラバしましょ!」
セーニャは手足を縄で縛られているだけだったため、どうのつるぎを使って縄を断ち切る。
見た目も怪我も特になかったのと、セーニャの落ち着き具合からも
そして3人は来たルートをそのまま引き返して、アリアハンへと戻ることが出来たのであった。
◇◇◇◇◇◇
日が落ちるかどうかの時刻にアリアハンに到着した3人は、まずルイーダの酒場へと向かった。
セーニャも疲労が溜まっているはずだが、色々と報告もしなくてはいけないため先にやるべきことを終わらせようと話し合って決めていた。
酒場へと到着すると、すでに戻ってきていた冒険者達で酒場内は賑わっていた。そこを構わず突き進み、カナブンがいるであろういつものカウンターへと向かい、事務作業をしているカナブンを発見する。
「カナブンさん、ただいま戻りました」
「……おお! おかえりなさい、アキラさん!! 依頼はどうでしたか!?」
「無事救出できましたよ」
アキラがセーニャを救出した報告をすると、カナブンは嬉しそうな笑顔で出迎え、3人の無事を喜んだ。
「妹を助け出すのに協力してくださって、本当にありがとうございました」
「いえいえ。私はアキラさんに依頼しただけですからね……と、そちらが…………
「はい、ベロニカお姉様の双子の妹のセーニャと申します。この度はありがとうございました」
カナブンの様子がおかしいことに
むしろベロニカは、
「それと、ごろつき関連で報告があるのですが──」
話が一区切りしたところで、アキラはカナブンにセーニャを誘拐したごろつきやナジミの塔にいる宿屋の店主と最上階に住んでいた老人についての報告をした。
そしてこのままでは更に被害が拡大するのではないかという懸念があったためである。
「……そうですね。ごろつき共に関しては、私達も調査等を進めていました。
明日にでも兵士が動くのか、冒険者達で一気に一網打尽にするのかの最終決定をする予定です」
そして全ての報告が終わったアキラ達は、一旦宿屋に戻って休むことにした。
セーニャの疲労──精神的、肉体的の両方──が目に見えてきたので、今日はこれ以上の無理をさせられないとベロニカとアキラが強引に決めたのであった。
その後の話などは明日になってから話そうとなり──同じ宿屋に部屋を取っていたため──そのままそれぞれの部屋に入っていったのであった。
セーニャは部屋に入ると、安心して緊張が解けたのか、そのままベッドに倒れ込むようにして寝てしまった。
その様子を見たベロニカは苦笑いしつつ、布団を被せてあげる。見た目は明らかに姉と妹が逆なのだが、こういうところでベロニカが姉である部分が垣間見えるのである。
「もう……セーニャったら。でも本当に無事で良かったわ」
ベロニカはもう1つあるベッドに座ると、安心したように息を吐く。
普段はベロニカが自由奔放に動いているように見えて、なんだかんだでトラブルに巻き込まれやすいのはセーニャなのである。
その1番の原因は、
最終的にはベロニカが攻撃魔法でぶっ飛ばすという解決方法を取るため、ベロニカは周りから乱暴なわがままな人という印象を持たれてしまうのである。
しかし、ベロニカはそれでも良いと思っていた。セーニャがやっていることは間違ってはいないし、それならば姉としてセーニャのことを支えてあげたいという気持ちを持っているからである。
(あーあ、それにしても……
ベロニカはまたしてもアキラのことを考えており、しかし解決方法が見つからないまま眠気に負けてしまい、そのまま寝てしまうのであった。
◇◇◇◇◇◇
次の日、アキラはまたしても遅くまでアルテマウェポン[劣化]の刀身が出せないかを試行錯誤していたため、あまり眠ることが出来ていなかった。
(昼夜逆転しちゃいそうだな……)
生活リズムが狂ってしまうのはあまり好ましくないため、アキラは眠いのを我慢して朝に起きることにした。
それに朝からベロニカ達と話す約束もしていたためでもあった。1人で朝食を食べていると、後ろから話しかけられる。
「あら? もう起きてたの?」
「おはようございます」
挨拶を交わし、ベロニカはアキラの座っているテーブルで一緒に朝食を取ることにした。
しかしセーニャを見かけなかったため、ベロニカに尋ねる。
「あれ? セーニャさんはいないんですか?」
「まだ昨日の疲れが残っていたのかぐっすり寝てるわよ。……あと敬語は使わなくてもいいわよ。私もそうしてるし」
「ああ、分かったよ。敬語は癖みたいなものなんだよね」
「そうそう。その方が話しやすいわ」
そう言って、ベロニカは満面の笑みを浮かべながらパンを
まるでリスみたいだなと微笑むアキラに対して、ベロニカは少しムッとした表情をする。
「なんか子供扱いされている感じがするんですけど!」
「……え、いやいや。リスみたいに頬張るなって思っただけだよ」
「それはそれでひどいんですけど!」
からかうように話すアキラに対して、ベロニカはプリプリした様子で怒るが、急に真剣な表情になった。
アキラもその様子を見て、少しだけ緊張する。
「あのさ、聞きたいことがあるんだけど」
「……うん」
「あなた…………
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